中にはバカ話もあって期待より多少は面白かったけど、結局、告白集という体裁をとっている以上、良くも悪くも、こういう風にしかならないよなぁん。表紙絵は良かったので、せめて、イラストを増量するなり、もちょっと+αが欲しいとは思ったり。
そゆわけで、編集部の方から献本していただいた作品。4冊目になる人気シリーズ&今後さらに力をいれたいので「ご意見ご感想をいただきたい」とのことでした。まあ、告白集という体裁だから仕方ないんだろうけど、ストーリー的な面白さは弱いし脚色というか演出面も大人しめ。ネタのセレクトも、『電車男』辺りは意識してるんだろーなと思ったぐらいで、総じてオーソドックス&ステレオタイプ的な内容で特筆すべき点はなし。つまりは、「告白集」から類推される内容そのままで、それ以上でも以下でもなかったり。
まあ、そもそも、「告白集」という体裁である必要ってあるのかしらん? 売上的にそんなに有効なのかなー。や、いろいろな要因で看板が外せないとしても、内容的には、もっと逸脱してもいいと思うんだけどなー。ちゅーか、登場人物や舞台、小ネタはオタク向けなんだけど、「告白集」というのが足かせになっていて、いまいちオタクの好みそうな味付けまでにはなってない予感ががが。
相変わらず、恩田陸はラストの〆方が下手と言うかなんと言うか…。展開自体も途中からグダグダになってしまっていて、それまでは非常に面白かっただけに、ほんとがっかりだなー。
そゆわけで、父母とともに謎の組織「ZOO」から逃亡した超能力少女・遥。母に続いて父も逝き、遥と組織の闘いがはじまる、といった感じの内容。序盤はさすが恩田陸といった風で、ストーリーに引きこまれつつ非常におもしろく読めるのだけど、中盤からはやっぱり恩田陸という感じで、もう、グダグダ。なんでこー、恩田陸って、途中でグダグダになることが多いのかねー。せめて、もうちょっと軸を定めてストーリーメイクしてくれればいいのに〜。
熱いなぁ。奥付見たら、冲方丁は1977年生まれ、まだ20代かぁ、なるほどね〜。内容は、「こういう風に書きました」というだけで、技術論としてはかなり薄いし、本章の間にある「休み時間」というコラムの方が面白かったりして、どうせなら小説界の状況を打破したいという熱い思いをメインにする演説本に仕立てた方が良かったんじゃないかなー。
そゆわけで、「キミにも『マルドゥック・スクランブル』が書ける!!」と銘打った、10代向けに小説の書き方を指南した本。冲方丁の実際の体験談を中心とする本章を読んだ感想は、「担当さんをはじめとする編集側の指摘は的確だなぁ」とか「わりと無茶苦茶でもなんとかなるもんなんだねぇ」というモノで、正直、「小説の書き方」という題目からするとどうよ?って気もしなくもなかったり(^^;。
まあ、いちばん面白かったのは、お昼休み「新人を取り巻く現状について」かしらん。“編集者が攻撃してくるのは、かなり最悪の状況です”とかの内幕の話は、大笑い。私的には、こういう辺りにページを割いてくれたら、もっと楽しめたんだけどなー。
あと、5時間目「こんな風に言われたんですが」は、もうちょっと掘り下げてくれないと、面白くないんですがー。あの程度ならなくても良かった予感。……全体に、もうちょっと主張と方向性を際立たせて欲しかった1冊です。
あ〜う〜うきぃ〜〜〜。いやもう、嵐の前のなんとやらで展開的には大人しめなんだけど、キビシイ未来を暗示させる伏線の数々で、精神的に読み進めるのがめちゃくちゃツライ〜。っていうか、コレで最終章って、いったいぜんたい、どぉ決着を付けるつもりですかーーーっ!!
しかし、こういう重い内容にもかかわらず、表面的に笑いを散りばめる演出は、とても救われますにゃ〜〜。ただ、華やかな雰囲気を醸し出す役割を、女の子ではなく変態がになってるのは、どういうことよ(^^;。
参考:
既刊の感想 → 流血女神伝
感想メモリンク →
adramineさん、
葉月さん、
麻弥さん、
元さん、
永山さん、
t-snowさん、
風音さん、
松木響子さん、
pickletonさん、
kanoyさん、
yama-gatさん、
ひささん、
宇乃字
うひー、うわー、うきゃ〜。いかにもラス前のお約束な展開といった風で、はうぅ〜〜。まあ、崩子ちゃんの破壊力が弱まったのはむちゃくちゃ残念無念だけれども、とにもかくにも、続きだ続きーーーーーっっっ!! ……この内容では、下巻を読まないことには、ほとんどなにも言えない風味です(^^;。
既刊の感想 → 戯言シリーズだはははははっ、確かにこれは素晴らしいっ!! 素晴らしいラブコメですっ!! 松澤も相馬も、はう〜〜、うきぃ〜〜〜〜〜。や、キャラの設定といいシナリオの展開といい、はうはうはうはう、たまらないぃ〜〜〜。うぅ〜、ごろごろごろ〜〜。
そゆわけで、多少テンション高めの田村くんと ちょっと訳ありな女の子との恋愛モノ。描写が足りないと思う部分はあるのだけど、新人にしてはかなり書けてる方で、なにより、きちんとラブコメのツボを計算して的確に押えているし、小ネタの使い方も非常に巧く、ほんとにほんとに素晴らしい。ただ、好み的には、田村くんがちょっと情けなさすぎるのが、ちとマイナス。あと、おまけ的な「高浦さんちの家族計画」はいらないと思うのだけど(^^;。まあ、非常に良く出来たラブコメなので、次回がめちゃくちゃ楽しみだだだっ!!
あと、作者プロフィールに“PCゲーム会社退社”とあるので、軽く検索してみたら、FlyingShine でシナリオライタしてた人なのんね。
参考:
感想メモリンク →
読丸さん、
永山さん、
石野休日さん、
t-snowさん、
まいじゃーさん、
INNさん、
deltazuluさん、
平和さん、
chiparuruさん、
けんじょさん、
安眠練炭さん、
KZDさん、
NOGさん、
あずみん、
リッパーさん、
水の鳥さん、
雨野睦月さん
特筆すべきは、カラーイラストの綾さんの眼鏡姿ですねっ!!
そゆわけで、番外編で短編集。うーん、ちとエロ分も弱いし(^^;、正直、ちょっと物足りないかなー。あと、番外編にもかかわらず、今後の展開に絡みそうな伏線もわりとあったりして、そこら辺もちと違和感。まあ、眼鏡な綾さんは新鮮だったので、それで良しとしやう。
参考:
既刊の感想 → ROOM NO.1301
感想メモリンク →
あずみん、
けんじょさん、
読丸さん、
リッパーさん、
水の鳥さん、
ひささん、
永山さん、
deltazuluさん、
ゆーいちさん、
INNさん
森博嗣の本質は、犀川と萌絵のラブラブだと思うわけ。つまり、もっと、ラブラブを書けよっ!!<をい。 ……いや、あとがきで、森博嗣の影響を受けてると公言してて、確かに一生懸命真似ようとしてるのはわかるんだけど、なんちゅーか、似てるのは表面的な部分だけ、きちんと自分のモノに消化できてない風で、どうにも痛々しいんだよなー。
そゆわけで、「新人ミステリー特集」と銘打たれた1冊。えっと、この特集のために、「ミステリー」というだけで実力不足を承知で、デビューさせたようにしか思えないのですけど。ほんとにそうなら、読者に対しても、作者な人に対しても、編集部の人はちょっと不誠実だと思う。端的に、デビューにはまだまだ早いと思わざるをえない内容でした。まあ、そもそも論として、電撃文庫で無理してミステリをやる必要ってあるのん? そんなに優秀なミステリが応募されるとも思えないんだけどなー。
参考:
感想メモリンク →
t-snowさん、
水の鳥さん、
石野休日さん、
けんじょさん、
INNさん、
deltazuluさん、
kanadaiさん、
心音さん、
hukiraさん、
リッパーさん、
安眠練炭さん
うわー、マジ天才ですかっ、めちゃ器用なんですけどぉ〜。いや、この作品だけみると、「新人の作品にしてはそこそこだよね」といった程度だと思うのだけど、同じく日日日の『ちーちゃんは悠久の向こう』と並べてみると、この『狂乱家族日記』って、『ちーちゃんは悠久の向こう』とは全く違う方向性で、きちんとファミ通文庫向けに、ファミ通文庫らしい内容に仕上げてるわけよ。異なる作風の文庫にあわせて、かつ、きちんと水準以上に仕上げるなんて、ベテランでもなかなか出来ないことだと思うんですけどぉ〜〜。
そゆわけで、新人賞5冠で話題の日日日、「第6回エンターブレインえんため大賞 佳作受賞作」。まー、ほんとに凄いとは思うんだけど、でも、これもいまいち好みじゃなかったりして。というか、このキャラ配置なら、当然、恋愛なり萌えなりは入れてしかるべきだろっ!! 器用だったら、もっとラブを書けよ、ラブをっ!! <他ので、そゆのも書いてるかもだけど(^^
参考:
既刊の感想 → ちーちゃんは悠久の向こう
感想メモリンク →
NOGさん、
deltazuluさん
水の鳥さん、
CAXさん、
C.Fさん、
INNさん、
マサヒロさん、
永山さん、
t-snowさん、
リッパーさん、
吉田@HZさん、
雨野睦月さん、
安眠練炭さん、
心音さん、
kanadaiさん、
悠さん、
ゆーいちさん
巧い、非常に巧い。ネタや伏線がきちんと計算されて組み立てられていて、ミステリとしては良く出来た部類だと思う。まあ、魔学絡みの設定は作り込みが甘いし、キャラクター小説としてもいまいちで、ライトノベルとしてはちょっと微妙な気もしなくはないけど。
そゆわけで、「新人ミステリー特集」の1冊。ライトノベルらしくない作りはどうかとは思うのだけど、でも、文章といい構成といい良く考えられていて、かなり巧いと思った。とにかく、最後まで読んで「やられたー」というのが正直な感想。しかし、こういう作品こそ、イラストなしにするとか、売り方を工夫すべきなんじゃないの? 帯の煽りもなにか間違ってると思うんだけどなー。……まあ、ただ、好みかどうかという点では、すみません、あんまし好みじゃないです(^^;。
参考:
感想メモリンク →
t-snowさん、
deltazuluさん、
まいじゃーさん、
水の鳥さん、
リッパーさん、
安眠練炭さん、
読丸さん、
kandaiさん、
INNさん、
浅木原さん、
ゐんどさん、
心音さん、
雨野睦月さん、
鴉さん、
悠さん、
若月宋一郎さん、
タケウマさん、
taku_anさん、
ちはやさん、
永山さん
ええぃっ!! 真面目系眼鏡っ娘に言い寄られて、そんなグダグダな行動を取る主人公なんて、死んじまえっ!! ああもう、なんちゅーか、くきぃーーーーーっっっ!!
そゆわけで、半分ネットゲーム廃人な主人公が、眼鏡っ娘大学生と微妙な恋愛模様を繰り広げる話。ダメ大学生のグダグダな雰囲気と、情景というか匂いさえ感じそうなネットと新宿の描写が、非常に巧いねぇ。……ただ、好みから言えば、『現代魔法』の方が好きだなー。いや、雰囲気は絶妙なのだけど、ストーリー展開がちょっと物足りないんだよねー。あとは、なんだっ、その眼鏡っ娘ヒロインの扱いはっ!! 描写の質や雰囲気は良いんだけど、いまいち心情描写が足りなくて、行動に対する説得力が弱い予感ががが。ちきしょーーーっ!!
参考:
感想メモリンク → スラムオンライン 感想リンク集
だうぅ〜〜〜、なんちゅーラストですかぁーーーーっっっ!! ……というか、見せ場もなにも、全て次巻に持ち越しといった風で、この巻だけでは、なんとも物足りないんですけどー。
そゆわけで、アニメ化記念で復活した、かわいい妖怪との淡い学園恋愛シリーズ。キャラたちの日常を見せつつだんだんと物語が進行していくという手法は悪くはないんだけど、ただ、その日常の描写がいまひとつなのと物語の進行が遅すぎで、ちと構成には失敗してる印象なんだよなぁん。というか、前回までの出来が良かっただけに、正直、ちとがっかり。まー、まだまだ物語の触りしか描かれてないので、とにかく、続き次第だなー。
あう〜、なんてもったいない(T-T)。眼鏡のお姉様とか、憂いのハーフエルフとか、ついでに謎の美少女とか、キャラ的には美味しい雰囲気を感じさせていながら、内容的にはいまひとつだったりして、はぁ〜〜、がっくりだ〜〜。
そゆわけで、神野オキナ新シリーズ。めちゃくちゃ神野オキナらしいのだけど、でも、凄くびみょ〜。というか、MF文庫Jということで、神野オキナを『あそびにいくヨ!』でしか知らない読者に対して「ほんとはこういうのも書いてます」みたいなアピールのためだけに書かれたんじゃないかっていう予感が。なんというか、正直、中身のない総集編でも読まされてるような印象だったのですが〜〜。あと、設定なんかも、もちっとすっきり出来なかったのかな〜。あぁ、期待させる要素も散見されただけに、はう〜〜、特にあのラストは、ほんとにとってもがっくしだ。
参考:
感想メモリンク →
あずみん、
deltazuluさん、
浅木原さん
つかみはO.K.、所々ににやにやしてしまうシーンもあり、それに文章も読みやすいのだけど、でも、題材と作者の作風が合ってない感じがするし、力を入れる部分がとにかくちぐはぐだし、あー、特に、ラブコメとしては出来が悪いのが、私的にはダメダメだ。
「第1回 MF文庫Jライトノベル新人賞審査員特別賞」。突然、「ネットアイドルになるわ!」と言い出した傍若無人な幼なじみに振り回される少年の話。本来、勢い重視のバカ系の話だと思うんだけど、この作者の作風ってあんましテンポの良いタイプじゃないので、文章や構成にあまり勢いが感じられないんですけど(苦笑)。あと、ラブコメとしてみても、恋愛描写があんまし上手くないよね(^^;。……新人にしては力量はそこそこあると思うんだけど、なにか大きく間違ってるとしか思えないんですけどぉ〜。
参考:
感想メモリンク →
Qujiさん、
t-snowさん、
deltazuluさん、
永山さん、
adramineさん、
石野休日さん、
kanadaiさん、
ひささん
評判良さそうなので今更ながら購入。……だはははっ、最高傑作級ぅ〜〜。うわぁ〜、とても軽くて、読後になにも残らないような内容なのだけど、非常に読みやすくテンポ良い展開で、一気に読んでしまったよ〜〜。いやぁ、非常に良いラブコメですっ!!
そゆわけで、容姿は可愛いけど気難しい貴族のお嬢様に“使い魔”として召還された頭の軽い少年の話。いやぁ、ほんと、さくさく読める軽いノリのラブコメとしては、これ以上なく素晴らしいわ〜。とにかく軽いノリなので内容に関してはこれと言って書くことはないのだけど、もう、とにかく面白かったよぉ〜〜。