はうぅ〜〜。シルフィードとの出会いや、サイトへ惹かれていく様子、タバサ誕生秘話、これは素晴らしい外伝。せつなすぎるぅ〜〜〜。
いや、今までの『タバサの冒険』は、イザベラに命じられた理不尽な命令を遂行するタバサを描いた救われない話だったので、正直、好きじゃなかったのだけど、今回は、本編とも関係の深いタバサの過去が描かれていて、とにかく良かったです。特に、タバサ視点で本編ストーリーをなぞった短編「タバサの初恋」が、素晴らしい素晴らしい。うひゃあぁ〜、自分の想いをごまかしていたタバサが、やがて、恋と自覚する経緯は絶品っ!! そして、シルフィードも、ホント、いい味出してるなぁ。
[ ゼロの使い魔 ]
たらいの恐怖っ!! 良くも悪くも、とことん王道的でいい話でした。
アニメ化発表にあわせ、4年ぶりの新作。美鎖のところに送りつけられた荷物から可愛いデーモンが生まれるが……。という感じで、再スタートを意識したのか、一冊で纏まった読みきりになっているのだけど、さすがに4年ぶりだといろいろ忘れてる(汗;。魔女のライブラリってなんでしたっけ。<をい。まあ、とにかく王道的なストーリー構成で、非常に綺麗に纏まってるのが Good。や、「きょうもプーはかわいい」がどう見てもフラグなので、もうもう、せついせつない。ただ、ラストはもうちょっと余韻を持たせた作りの方が好みだったかしらん?
[ よくわかる現代魔法 ]
うひぃ〜、なんとエグいっ!! ……って、読み終わってみると、ちょっと中途半端かなぁ。もっと凄惨な展開になるかと思ったら、かなり手前でかわされてしまった印象。シリアスで殺伐とした話なら、とことん突き詰めればいいのに。
着ぐるみ探偵が連続殺人鬼から学園を護る。って、ワトソン役で主人公の隆太と、ヒロインの巨乳眼鏡っ娘・礼奈だけいれば、別に、着ぐるみ探偵はいらないんじゃ……。シリアス系の殺伐とした話をベースにギャグ要素を加味した内容なのだけど、うーん、キャラの配置をはじめとして、ちょっとバランスが悪い。そして、ギャグとシリアスのメリハリもいまいちな予感。神野オキナの作品は、大きくギャグ系とシリアス系の二つに分けられると思うのだけど、本作は、そのギャグ系とシリアス系を混ぜて中途半端になってしまった印象が強く、ちょっと残念でした。
[ きぐタン ]
麻奈実さいこーーーーっ!! 地味眼鏡の幼なじみとの、ほのぼのとしたアレコレが素晴らしすぎるっ!! うひゃあ、にやにやが止まらなぃぃぃぃっ!!
というわけで、オタク趣味で迷惑な性格の妹に振り回される兄貴を描いたシリーズ第三巻。とにかく、幼なじみの麻奈実とのやり取りが楽しくて仕方ないんだけど、……ただ、それ以外の部分は、かなり酷いと思う。特に、後半のケータイ小説ネタなんかは、ワナビの人ならピンポイントに面白いネタなんだろうけど、そうじゃない私には、置いてけぼり感が強くて、にんとも。ストーリー的にも、妹がほとんど絡まないで進行するのは、正直、いまいちだよなぁん。
う〜ん、まずネタがあって、それにオマケのようにストーリーがある作品なので、今の形式でこれ以上続けるのは、やっぱり、無理があるんじゃね? あとがきによると、次巻ではコメディ中心の短編形式になるようなので、それには期待なのだけど。
[ 俺の妹がこんなに可愛いわけがない ]
うあああああああぁぁぁぁぁぁぁっ、最高傑作級ぅっっっ!! 世界の謎に迫る怒涛の展開で、いやもう、SFっ!! SFっ!! そして、待ち受ける結末が、あああうううぅぅぅ〜〜〜。……すげーー、めちゃくちゃすげーーーーっ!!
一巡目の世界に飛ばされた智春たちは、無事に元の世界に戻れるか……。という感じで、世界の謎に迫っていく怒涛の展開が、とにかく圧巻。いやぁ、素晴らしい素晴らしい。そして、謎が明かされていくに従い智春にガンガンと迫る決断と、そして、うわぁ〜、一気にそこまで話を進めるかぁ〜〜。あうあうあうあう、物語の根幹に迫る内容で、なにを書いてもネタバレになってしまいそうだけど、ほんと、とにかくすげーーーっ!! ……いやもう、いきなり重くて、いよいよ最終巻前のクライマックスといった展開なのだけど、これからどうなるんだぁっっっ!!
[ アスラクライン ]
最高傑作級っ!! オンラインゲームをネタとした、死と隣り合わせの日常を描いた物語なのだけど、おもしろいっ、めちゃくちゃおもしろいっ!!
バーチャルリアリティが進化した近未来。次世代MMORPG『ソードアートオンライン』は、開発者自らによるクラッキングの結果、プレイヤーはログアウトできなくなり、ゲーム世界で生きざるをえないことに……。という感じで、オンラインゲームをネタにした物語としては、わりとオーソドックスな作りだと思うんだけど、それが、きちんと高いレベルで作られているので、もうっ、期待を上回る面白さっ!! まあ、キリトとアスナはろくに説明もなくどんどん親密度がUpしてくのはどうよ?といった風に、ちょっと荒削りな部分もあるのだけど、それを含めて味のある作品になってる感じ。身近なゲーム世界とすぐそこにある死の恐怖を上手く融合させつつ、期待を裏切らない展開が、ほんと、面白かったですっ!!
……しかし、それにしても、綺麗に纏まっているのに、1巻となってるのは、どゆこと?
[ ソードアートオンライン ]
やっぱ、身近にある死とリアリティのバランスが、素晴らしいなぁ。リアルな京都を下敷きに、複数の登場人物の多面的な視点による構成が物語に厚みを持たせた上で、フィクションである死と隣り合わせの迷宮街を構築している内容が、ほんとうに、巧くて、おもしろいっ!! ていうか、わりと無慈悲にキャラを消費しすぎだよっ!! 死亡率14%と謳ってるのだけど、これ、もっと高いんじゃなかろうか(^^;。……ただ、ここまでキャラが多い群像劇のスタイルだと、「誰だっけ?」というキャラも多く、読んでてツライのも、正直なところ。や、他のライトノベルと比べて、登場人物紹介はわりと充実してるほうだとは思うのだけど、もっと強化して欲しいなぁん。
[ 迷宮街クロニクル ]
アニメ化決定、コミカライズ開始ということで、読んでみたのだけど、……微妙。いや、シリーズ1巻目ということもあって世界感の説明が中心になってしまっている部分もあるので、盛り上がりに欠けるのは仕方ないとは思うのだけど、うーん、いろいろな要素を入れ込もうとして、全てが中途半端になってしまっている印象でした。
元貴族の家系で伝統を重んじる新米騎士少女のセシリーが、父より受け継いだ古剣を打ち直してくれる鍛冶屋を探す過程で、ある少年と出会う……。という感じで、セシリーとルークの掛け合いは楽しい一方、わりと殺伐と血生臭くシリアスで、背景にはいろいろな謎を散りばめた作りなのだけど、えっと、いろんな要素を詰め込んで、中途半端になってるように思えるんだよなぁ。熱血少女をメインにするにしてはヒーロー役のルークの立ち位置が微妙だし、だからといって恋愛要素は弱いし、せめて、シリアスにするかコミカルにするか、ある程度絞ればいいのに。
[ 聖剣の刀鍛冶 ]
ここ最近の『BBB』では毎回言ってる気もしますが、最高傑作級ぅ〜。ラストはほんとに涙腺を刺激されまくりで、泣ける泣けます。とにかく感動っ!!
最終決戦を前に語られるカーサの過去。そして舞台は、廃墟の香港、そして、特区へ……。という感じで、次巻で最終巻ということで、今回は、クライマックスに向けて舞台を整えるのがメインのような話だったので、大きく盛り上がることもなく、淡々と物語が進んでいく印象が強かったのだけど、それでも、いやぁ、ラストで見せるミミコとジローの関係が、ほんと素晴らしいなぁ。とにかく、来月発売の最終巻に大期待ですっ!! ……それにしても、今巻も分冊してもいいぐらいに分厚かったのに、最終巻はさらに分厚くなるだと?
相も変わらず、生徒会室でダベっているだけ。
そんな感じで、基本、いつも通りで面白いのだけど、ただ、面白いネタとつまらないネタの差が激しいのが、ちょっとなー。というか、今回は企業編にオチが付くわけだけど、あまりに酷すぎるだろ。企業編以外も、つまらないネタが多くなってるような。……はじめは、“ダベっているだけ”という目新しさもあって面白かったけれど、そろそろ目新しさもなくなり、つまらないネタが増えてくるとなると、ちょっと苦しいんじゃないかしらん。
[ 碧陽学園生徒会議事録 ]
ツンツンな高飛車お嬢様、さいこぉぉぉーーーーっ!! なんといっても、楼蘭様ですよ、楼蘭様っ!! 恋に臆病な高飛車お嬢様として、非常にベタでベタベタなキャラクタが、とにかくGood。いやぁ、素晴らしい、素晴らしい。
部活動の粛清をはじめた新生徒会長・姫ノ咲楼蘭から、たった一人になってしまった吹奏楽部を守るため、演劇部と一緒にオペラ公演を目指すことに……。という感じで、とにかく、ツンツンな楼蘭様が全て、という話。ホント、楼蘭様が素晴らしいのよ、楼蘭様。……ただ、楼蘭様は素晴らしいのだけど、描写がぜんぜん足りてないせいで展開は唐突だし、さらにその上、特に物語後半のストーリー構成が酷くて酷くて、もう、グダグダ。ああうう、ストーリーもベタで押し切ればいいのに。もったいない。
[ 放課後トゥーランドット ]