うががあぁ、眼鏡っ娘がぁ(T-T)。……それにしても、ヤクザな麻雀モノなのに、この表紙は、あまりに詐欺すぎる。
親に裏切られヤクザの肉奴隷にまで落ちた主人公が、一矢報いようと似た境遇の少女と裏世界の麻雀大会に挑む……。という感じで、帯に「この表紙は詐欺です」と書いてるけど、マジに詐欺すぎる。内容的には、どう考えても、劇画調にすべきだろぉ(笑)。……や、麻雀モノといえば、その昔、『近代麻雀』とかを読んでた頃に出会った喜国雅彦の聖闘士星矢のパロディ漫画の印象が強烈で、ああいう超能力的な必殺技が乱れ飛んで当たり前なものだと思ってたんだけど、この『ナナヲ♥チートイツ』は、超常能力を繰り広げるわけでもなく、多少運がいいだけで、わりと常識的にハードボイルド。ストーリーの組み立ても、オーソドックスにそつなく上手いのが Good。ふつーに面白かったです。ただ、このヤクザな内容で、ラストはちとさわやかすぎる気が(^^;。
[ ナナヲ♥チートイツ ]
ストーリーはギャルゲの王道で好みの展開なので、決してつまらなくはないのだけど、いまいち楽しくないのはなんでだろ? ……どうにも、似たような話の繰り返しな上に、細かい設定にこだわるあまり、ストーリー上の緩急が弱い予感が。
というわけで、ギャルゲが現実になったら? というシリーズの第三巻。今回は、空気となりつつあった春海夏海の義姉妹ルート。まあ、ストーリーラインは、王道だし好みの線でつまらなくはないんだけど、やっぱ、いまいち物足りないんだよなー。設定の粗を潰そうとして説明とかを入れ込んでる部分が、どうにも、無駄におもしろくない。そもそも、キャラは代えども、1,2巻と似たような話の繰り返しになってしまってるので、この調子だと、ここら辺で終わったほうがいいんじゃなかろうか。
[ ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! ]
うわぁ、プロポーズに至る道程が素晴らしく綺麗。ナオの鈍感は相変わらず酷すぎるっ!!
4巻で完結した『さよならピアノソナタ』の“アンコール・ピース集”と銘打った、主にその後のフェケテリコの面々を描いた短編集。まあ、本編も綺麗に終わってるので、それに付け加える内容としては、正直、蛇足だと思うんだけど、どの短編も杉井光らしくとても綺麗。特に良かったのは、ナオと真冬のプロポーズを主題とした「"Sonate pour deux"」と哲郎メインの「だれも寝てはならぬ」。ナオの鈍感はともかく、言外に訴える真冬がとにかく可愛いっ!! そして、哲郎が、それに輪をかけて可愛いすぎるだろっ!!
[ さよならピアノソナタ ]
最高傑作級ぅ〜。読んでてとにかく、にやにやしまくりっ!! いやもう、あまりに鈍い昴が酷すぎる。そして、葵がいじらしすぎるぅぅ〜。
女子ミニバスケのスポ根モノという皮をかぶったロリ小説の第三弾。前巻で顔だけみせていた幼なじみの葵が大活躍。いやぁ。女子小学生たちのチャットログもそうだったけれど、新たに加わった葵の日記もなかなか良いアクセントになってるよなぁ。葵の丸わかりな恋心が素晴らしい素晴らしい。素直になれない世話焼き女房気質というベタベタな幼なじみぶりが、うきゅぅ〜〜〜〜。そして、そんな想いにまったく微塵も気づかない昴が酷い、酷すぎる。もっとやれ〜〜。
[ ロウきゅーぶ! ]
まるで、[漫画]『さくらの境』(^^;。いや、茉莉と志津香の二人のゆりんゆりんな関係が中心のお話なのだけど、それが、まんま竹本泉の名作『さくらの境』の さくら と二子そのもののようなイチャつきぶりで、いやもう、にやにやしまくりですっ!!
親の転勤を機に、生徒会長で才色兼備な志津香と、平々凡々として流されやすい茉莉と、茉莉の妹で天才少女かなみの三人の同居生活が始まる……。という感じでゆりんゆりん。普段はしっかりものの志津香の茉莉に対する甘えっぷりが、もうたまらなく素晴らしい。キスしたりキスしたり、添い寝したり、ごろごろごろ〜〜〜。ほんと、二人のイチャイチャあまあまな日常は素晴らしいのだけど、ただ、非日常なイベントがつまらないのが残念。どうにも、それぞれのイベントが、日常パートとリンクしてなく唐突な上、ネタとしてもいまひとつ。コスプレ戦闘とかいらないんじゃね? 純粋に、イチャイチャあまあまだけ、書いてればいいのに……。
[ しゅがあ☆くらふと ]
死亡フラグっ!! 死亡フラグっ!!<ちげー。や、迷宮探索関係なく、わりとありがちな長距離恋愛のメロドラマがメインテーマになってる件。しかも、ライトノベルらしい10代の初々しい恋愛じゃなくて、結婚が視野に入った20代のドロドロした雰囲気で、うわぁ〜。
現在の京都に『Wizardry』の迷宮があったら?というシリーズ3作目。迷宮街では第四層を結ぶゴンドラの設置が検討される一方、故郷に残された真壁の恋人の由加里は、恋人の安否を心配する日々に、もう、精神は崩壊寸前っ!! と、うわぁ〜、ライトノベルの主人公なのに、なんという酷い描かれ方だっ、真壁啓一(^^;。この3巻になって、とにかく他人を省みない自己中ぶりがクローズアップされて酷い酷い酷すぎる(笑)。……次で最終巻ということで、いろんなフラグが立ちまくりなのが凄い凄い。たまりにたまったフラグに、次が、とにかく楽しみすぎるっ!!
[ 迷宮街クロニクル ]
なんという陰鬱で嫌な内容。……いじめられっ子の少年が変身能力を手に入れて謎の敵と戦うというダークヒーローものなのだけど、徹底して明るさや爽快さがないのは凄いなぁ。そのわりに、シリアス志向というわけではなく、突っ込みどころの多い妙なセンスの設定なのは、ちょっと違和感。や、出来は悪くはないのだけど、この陰鬱な雰囲気と独特なセンスは、激しく読む人を選ぶタイプの作品で、うーん、正直、好きではないなぁ。あと、この内容なら、表紙のイラストは変身後の<ウサギ>にすべきなんじゃね?
[ 真っ黒焦げの凶暴なウサギ ]
なんと酷い中二病小説。や、意識して中二病っぽい内容にしてるのはわかるんだけど、それにしたって、メタでもギャグでもなく、真面目に中二病的な展開をやるセンスというのは、正直、ありえないだろ(^^;。
変化のない日常にうんざりしていた久世雷名は、不思議な美少女との出会いによって、やがて日々妄想していたような非日常の冒険の世界へ……。という感じで、「お前ら、こういうのが好きなんだろ?」という作者の人のメッセージが伝わんばかりに、とにかく中二病色の強いエッセンスが詰め込まれた作品なんだけど、ただ、終始感じるのは、むしろ本来ギャグでやるネタを本気でやってるような違和感。というか、世にある中二病的な作品というのは、作者の信じるかっこよさを突き詰めた結果、そうなっただけであって、あくまで揶揄されている中二病的なものをわざわざ狙って、強調して描くセンスというのは、やっぱ変なんじゃないか? いったい、どこら辺の読者層を狙って、こういう作品を書いたんだろ?
[ 今すぐ救世主! ]