- ◆ [WIN] 加奈〜いもうと〜 /D.O.
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……ふう、オールコンプ。
つまりは、『Kanon』以上の泣きゲーであり、『WhiteAlbum』に匹敵する痛ゲーであると言えよう。全編を通してとにかくぐさぐさ痛まり。そして知的ルート系、特に、ED5,6はもうラストはひたすらぼろぼろ泣きまくり。ちとシナリオの練り&見せ方が甘いので、瞬間的最大泣き度&エンディング後の引きずり具合は 多少弱い部分はありますけど、ここまで泣けたゲームは過去存在しなかったでし。
萌え的要素は多少弱めですが、シチュエーション的に悶えまくるシーンは多し。ただ、シーンの作りとか配置はあざといんだけど、見せ方がこなれてないのがマイナス。ストーリーが重いので、「萌えゲーでない」と言う意見が大半を占めてる気がしますが、あたし的には、単にシチュエーションの見せ方が下手なので、萌えゲーまで昇華できなかったに過ぎないという見解。上手く見せられれば、泣き&痛&萌えゲーとして、凄まじくおそろしいゲームであっただろうと思えるので残念。見せ方が下手なのはラストシーンでも感じられて、「本来ならもっと泣けたハズだっ!」とかも、思えてしまったりして、その点も残念なのよねん。<十分以上に泣けるのは前述の通りでしが(^^;
“18禁エロゲーとしてはどうかと思う”と言うのは、このゲームに関してはこれで正解だと思ったり。あたし的には、そういうシーンが心の有り様を表現する手段としてうまく使っているな、とか思ったでしよ。こういう重いテーマで不純的な要素を入れるのはなんだかな、と言うのはありますが。
そうそう、あたし的にいちばん心に響いたシーンは“植物園の無料チケット”だったり。実はラストの泣き部分より、夕美絡みのシーンの方が心に残ってたりして(^^;。
[ 1999.07.04 ]