☆はじめに
糸電話はどのくらいまで届くのでしょうか?
テレビ番組の実験では,700m近く届いていたようです。
マンションと,となりのマンションをつないで実験をしていました。
マンツーマン糸電話
しかし,自分たちで実験するには,広場を使うのが限界です。
また,聞こえたかどうかが「マンツーマン糸電話」では2人しか分かりません。
もっと良い方法はないのでしょうか。
以下に,その方法と実際の様子をお伝えします。
☆実現方法
このように,横に糸をはったところに,クリップで「引き込み線」を作り,紙コップにつなぎます。
横にはった糸は,直接長いさおにつなげると減衰する原因になるので,
両端にゴムをはさみ,「緩衝材」をつけたかたちにします。
この方法であれば,「引き込み線」を増やせば,多くの人が一度に100m糸電話を体験できます。
☆実際の様子
長い竿とゴム・クリップをつないだ様子。
広場の中を黄色い水糸が張られます
竿を持つ人の代わりに防球ネットに竿をひっかけました。
引き込み線をつないだ様子
☆その他
・「マンツーマン糸電話」を作るときに,紙コップの代わりに空き缶を使うと丈夫ですが,音が聞こえにくく,適当ではありません。
・100mの水糸の間に何ヶ所も「引き込み線」をつなげると,どんどん到達距離は短くなります。
・私の実験では,間に「引き込み線」をつながなければ,(上の図のようにすれば)100mは軽く届きます。
・糸を長くするために,横に張る糸をきらずにクリップに結んでたらしておいても聞こえはあまり変わりません。
・まずは,100mに挑戦する前に,5mくらいで試してからやったほうがよいと思います。