とうふをつくろう
☆難しいとうふづくり
とうふづくりは,何年も修行のいる難しい仕事です。
しかし,売り物にならなくても,自分で食べるためぐらいならできないでしょうか。
そこで,市販の豆乳を使って簡単につくる方法を紹介します。
☆材料で全然出来が違う
実質的な材料は,「豆乳」と「にがり」です。
◎豆乳
市販の豆乳もかなりの種類があります。
(A)とうふづくりのためにあるような成分無調製豆乳
(B)飲むために少しうすくしてある成分調製豆乳
があります。とうふづくりには,(1)で大豆固形分10%以上のものが良いと思います。
◎にがり
にがりは、海水から塩を取った後に残ったもの、マグネシウムやカルシウムなどのミネラルが多く含まれます。
主成分は,水(H2O)と塩化マグネシウム(MgCl2)です。
このHPでは,
(a)薬品としてのMgCl2を水に溶かしたにがり
(b)市販の水に溶かしてあるペットボトル入りにがり
の両方で試してみました。
☆つくりかた
(1)カップに豆乳をいれ,スポイトなどで少しずつにがりを入れます。
← 最初は,にがりを入れた後がすぐにわからなくなります。
にがりを入れる量は,豆乳のパックなどに書いてありますが,
「にがりと豆乳の混ざり方」で判断するのが良いと思います。
← だんだん,にがりを入れた後が消えにくくなります。
← 混ぜないとにがりを入れた後が消えません。(もうOK)
にがりを入れた後が消えなくなった段階で,まぜる手応えもだんだん重くなっていますs。
(2)湯せんします。
← 普通の鍋に水をいれて容器ごとあたためます。
← 豆乳40mlだと,3分から5分で固まります。
容器をゆらして固まっているようであれば大丈夫です。
※長時間蒸らしてもなかなか固まらない場合
急激に温度が上がったことが原因です。
鍋の火を消し,余熱で蒸らす形であたためて下さい。(約70度が良いという報告もあります。)
(3)鍋から取り出して冷やす
(a)薬品としてのMgCl2 を水に溶かしたにがりで固めたとうふ
←上澄みに水が出ています。
水をティッシュなどで吸い取って,冷蔵庫などで冷やすとある程度かたくなります。
(b)市販の水に溶かしてあるペットボトル入りにがりで固めたとうふ
←あたたかいうちでも崩れず,水も出ません。
←逆さまにしてもOK。完全に固まっています。
冷蔵庫で冷やすと少しだけかたくなります。
☆味について
(a)薬品としてのMgCl2 を水に溶かしたにがりで固めたとうふ ・・・・・・・・水が抜けるぶん,味が濃い
(b)市販の水に溶かしてあるペットボトル入りにがりで固めたとうふ・・・(a)より味がうすい
☆しょうゆをつけるのは王道ですね。やはり味が引き立ちます。
☆いずれも「手作りの味」のような気がしておいしい感じがします。
☆その他
◎加熱を湯せんの代わりに「電子レンジで行う」というHPを見かけますが,私の腕では,うまくいきませんでした。沸騰する前にレンジを止めてもなかなか固まりません。やはり,豆乳は,電子レンジのように急激な温度変化がきらいなのかもしれません。
◎木綿とうふは,豆乳を70~80℃にあたためてからにがりを入れて,「溶き卵」状態の豆乳を木綿布で「しぼった」ものです。
◎絹こしとうふは,このHPで作ったように,豆乳を型に入れて固めたもので,絹の布でこしたものではありません。
☆参考文献
◎クックパッド(http://cookpad.com 検索:豆腐作り)
◎とうふづくりのQ&A (
http://www.ecorient.co.jp/hmp/qa/tofu.html (リンク切れ)
◎ためしてガッテン(
http://www.nhk.or.jp/gatten/archive/2002q3/20020724.html リンク切れ)