電話帳で調べても、こんな名前のそば屋は北九州市内にはありません。
素人の架空のそば屋です。
しらいし <場所> 小倉北区紺屋町4―9 電話 093―521―2482 (小文字通り、伊予銀行横の小道を入ったところ)
しらいしのご主人と奥さん 。 手打ち蕎麦にまじめに取り組む姿勢に感動します。
脱サラ店主の苦労話など蕎麦談義が楽しい。
奥さんのさりげないサービスと家庭的な雰囲気がよい。
早くも山形産に続き、北海道は幌加内産のの新蕎麦が出されている。
ざるそば、おろしそば、鳥南蛮そばが私の好物。
深夜まで営業しているので、一杯飲んだ最後に蕎麦で締めくくりができる。
大変ありがたい店である。 ただ、いつ寝ているのかと心配になる。
日本酒がまた美味いので、飲みすぎに注意。
健康に留意して、長くそばを打ち続けてほしい。
奴 (やっこ)<場所>門司区役所前から3号線を大里方面に二百メートルほど歩いた右側
一見して民家を改造したひなびたそば屋さん。
中に入ると五年や十年でない古さというか歴史を感じさせる。古いが清潔な店内である。
聞けばなんとこの地に移って46年、戦前は門司の日銀のそばで開業していたとのこと。
ご主人が手打ちしたそばは、上品なあっさりしたそばである。私のうまいそばの定義である、「いくら食べてもまだ食べたい」という条件に該当するうまいそばだ。から汁は味の良い汁で、だしはいりこなども入っているように思った。
温かいそばの汁は、関西風というのか大変色の薄い、上品な味付けとなっている。辛目が好きな私としてはやや物足りなさを感じたが、健康のためにはこちらが正解かもしれない。
いずれにしても、こういうそば屋さんはぜひ長く続いて欲しいものである。
芭蕉庵 <場所>八幡東区尾倉2−7−10 電話 671-1107
北海道産の新蕎麦を使った、そば粉100%の生粉打ち蕎麦が、たったの600円で食べられる、蕎麦ファンには願ってもない店である。量も十分だ。(残念ながら平成10年6月1日より、650円になる旨、店主から連絡いただきました。。それでも絶対に安いという事実は変わりません。今の内に食べに行くことです。)
鰹節や昆布とともに水にもこだわっている。手打ちに切り替えて3年(平成10年現在)ということで、まだ初々しさの残るそば打ちのようだが、このこだわりと研究熱心さである。これから北九州の名店に成長していくことと思う。
お昼時に伺ったら、周りはおいしそうな丼ものを食べている人が多かった。一緒に行った私の相棒は、せいろを注文したあとで、つい玉丼を追加注文したくらいである。うどんも良くでる。そんなことで、蕎麦は「道楽」とのことだが、口とは裏腹に、蕎麦には並々ならぬものを持っている、そんなご主人である。
燦 <場所>門司区栄町10―3 電話 093―321―8687
そば屋ではない。大きなカウンターとテーブルがいくつかある店。
おばあちゃんから孫までの親子三代が切り盛りしている。(ただしおばあちゃんは
土曜しか出勤しない。)
カウンターに座っているだけで一日の疲れをすべて忘れさせてくれる
そんな不思議な店である。当然人気も高く山口県から毎日のように通う女性を始め、
常連が何人もいる。しかし初めてでも決して臆することはない。十分もいれば知らないうちに
友達になってしまう、そんな独特の雰囲気を待った、おすすめの店である。
かつて殷賑を極めた門司港のホスピタリティはかくありなんと思わせる。
北九州の誇るべき一店である。本年三十周年を迎える、歴史のある店でもある。
最近、若ママが手打ちそばを覚えた。
うまくいけば、その細腕で、一生懸命打ったそばが食べられる幸運に恵まれるかもしれない。