「ぐじゃ! ぐじゃ! ぐじゃ!」「ちーん! ちーん! ちーん!」 だははははははぁ、ヴィクトリカ、さいこーーーーーっ!!
そゆわけで、シリーズ第三段は、ヴィクトリカが風邪でダウンという話。や、一弥主体で事件を解決するのかと思ったら、お前、ちょっと電話かけすぎだろ(笑)。そもそも、ヴィクトリカもそういう描写をしといて普通に謎を解くのは不自然だろ〜。……そういうわけで、謎解き方面は、正直、いまひとつという気もするのだけど、今回は、ヴィクトリカがめちゃくちゃ可愛く美味しくて、そこは非常に面白かったぁ〜〜。ただ、謎解き要素ではなくキャラを主軸にそえるなら、アブリルを中心にもっとサブキャラを出せよ、もったいないっ!!
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既刊の感想 → GOSICK
なにゅ〜、ヴィクトリカとアブリルの直接対決ですとぉ〜〜。……すまん、キャラ描写もストーリーも、どっちつかずという中途半端な印象で、いまひとつでした(^^;。
そゆわけで、ヴィクトリカとアブリルが、ひたすら鈍い一弥を巡って戦うシリーズ第四段。えっと、今回は、今までと比べて比較的キャラを前面に出してるわけだけど、う〜ん、あまりキャラを活かすようなストーリーになってないのよね。あと、そもそも、ミステリとしてまったく面白くないのは、どうしたもんだろう。……や、今までこのシリーズは、「もっとキャラを前面に出せっ!!」と思っていたのだけど、すみません、桜庭一樹はストーリー中心に据えた方がいいと思い直しました。キャラ中心になると、駄作『竹田くんの恋人』の悪夢再びな予感が(^^;。
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既刊の感想 → GOSICK
アニメが面白かったので買って読んでみたのですけど、……えっと、すみません。ひたすら つまらないだけなんですけどぉ〜。
そゆわけで、まず、文体が好みじゃないというのが個人的には致命的。それは脇に置くとしても、とにかく描写がダメ、あとは構成もダメ。なんちゅーか、読者受けしそうなイベントが並んでるだけで、その一つ一つの描写がとにかく酷すぎる。「萌え」を意識するならキャラを魅力的にみせる切り口で描かんといけないし、「燃え」を意識するにしてもそれなりの切り口が必要だと思うんだけど、どのシーンもだらだらと平坦で、読者にどうみせるかという観点が抜けてるようにしか思えないのよねん。構成面も、なんとなくイベントを並べてるだけで、きちんと考えて組み立てられてるようには思えなかったのですけど。
逆に、アニメの脚本&演出は、非常に頑張ってるという思ったよ(^^;。もともと演出はアニメ向きというのもあるんだろうけど、脚本については、特に、アニメ版での平井さんの扱いの巧さは象徴的だよねぇ。……正直、アニメを見てれば、小説を読む価値はない予感が。
とにかく見事な大団円。
これだけ読者の期待が高まったシリーズを、その期待された水準をきちんとクリアした上で、これ以上なく綺麗に終了させるということは、ほんとうに絶賛にたるものだと思う。戯言シリーズらしからぬ非常に直球な内容にもかかわらず、物語の終わりに見事に嵌っているのは、非常に計算された賜物だよなぁん。ほんとにとにかく素晴らしい。
こう見事に幕引きされると、もう絶賛する以外ないわけだけど、あと、とりあえず、木の実さんのイラストは素晴らしいですにゃん。<をい
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既刊の感想 → 戯言シリーズ
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「萌え」を中心にしたお約束ネタをメタ的に扱う作品で、いかにも駄作っぽい雰囲気を醸し出してるわけだけど、思った以上に面白く楽しめました。……ただまあ、メタ的な味付けは、子供だましレベルというか、単にスベってるという印象が強く、ストーリーは面白いんだけど、作品としては失敗してる感がひしひしと。
そゆわけで、平凡でとりえのない主人公が、わけもわからずに異世界の女の子から護られたり殺されそうになったりする話。まあ、妹系幼女とツンデレ系少女とのいきなり同居生活&セカイ系といったベタなネタをメタ的に味付けした作品なのだけど、ベタな内容はメタ的な味付けのせいで素材をほとんど活かせてなくて、それじゃあ、メタ的な味付けはというと、単なる表面的な味付けに留まってるので、なんとも微妙。どうにも作品のコンセプトからして失敗してるとしか思えないのがなぁ。それと、お約束なネタだからといって、必要以上に描写をサボってるのもマイナス。……まあ、キャラと設定はわりと魅力的だし、ストーリー展開は面白いので、今後に期待かしらん。
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デビュー7冊目なんだから、もうちょっと技術的に成長しようよ(^^;。や、鎌池和馬はベースとなる筆力がないので、つまらん時はひたすらつまらん。特に今回は、展開に無駄が多く、ストーリーに勢いがないのが大きくマイナス。ストーリーのベースラインは、熱くて好みだったんだけどなー。
そゆわけで、毎回毎回、新ヒロイン登場&助ける主人公、というパターンの本シリーズ。今回のヒロインは、さらわれたローマ正教のシスター。……すまん、今回のヒロインは、あまりにキャラが薄くて全く印象に残ってないんですが(苦笑)。今回は、キャラはダメ、ストーリー的にも無駄が多く、演出的にもリカバリーに失敗してて、正直、かなりダメダメな印象でした。
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既刊の感想 → とある魔術の禁書目録
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くぅ〜〜〜、泣ける(T-T)。とても綺麗で素直な連作短編。特に「ネバーランド」がめちゃくちゃ良かったよ〜〜。
そゆわけで、「呪文を唱えると自分の本当の居場所に行ける」という伝説のある島を舞台にした連作短編。第一話の「僕は能面」を読んだときには、あまりにジョブナイルした10代狙い撃ちな内容に、「うわ〜、自分の年齢になってしまうとさすがに読めねぇ〜」と思ったんだけど、続く「ネバーランド」が非常に良かった。「大人」になりつつある女子大生が「子供」の頃の夢を思い出すという内容なんだけど、ほんとに綺麗で純粋なストーリーラインで、とにかく素直に好感できて、泣ける(T-T)。
あと、第三話以降の残りは基本的にオチ担当で分量も少ないのだけど、第三話なんかは「ネタ切れか?」と思わなくもないので、もちっとアクセントが欲しかったところ。まあ、ラストのオチは笑えるので、良しとしやう。
しかしこの連作短編、「イラストなし」というのもそうなんだけど、主人公の年齢もバラバラで、いったい、どこら辺をターゲットにしてるんだろ? や、第一話は10代狙い撃ちだと思ったのだけど、逆に第二話なんかは、ライトノベルの中では、それなりに高年齢向けだと思うんだけど。う〜む。
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とにかく次々と興味を引くようにイベントが配置されていて、ストーリーとしては面白く、一気に読ませるのだけど、ただ、演出面でちと粗が目立つ、というより、好みじゃないのがなー。
そゆわけで、『ウロボロスの波動』の続編的な書き下ろし。宇宙圏に基盤をもつAADD と地球の国連の軍事的緊張が高まる中、未知の知性体の太陽系への接近が観測される、といった感じのファーストコンタクトもの。興味がわくように謎とイベントが配置されていて、とにかく先の展開が楽しみで、一気に読ませる内容が面白い。あと、安藤とライナス、さいこー(笑)。
ただ、やっぱり、演出がなー。や、SF は、細部を積み重ねてリアリティを出すような作りのものが好みなんだけど、この作品は細かい部分もあるんだけど肝心な部分が大雑把なのがなー。いや、林譲治の他の作品もそうなんだけど、どうにも、作者が詳しいor書きたい部分を優先して詳細に書くというスタンスのようで、ストーリーの要求によって細かく書く/書かない、という視点があまりない予感なのよねぇ。あと、ハードSF的にリアリティある世界観を構築してるのに、AADD と地球圏の人々の描写がステレオタイプ的に誇張されて書かれているのも、マイナス。まあ、作者の意図するところはわかるんだけど、個人的には、大人向けな設定にお子様なキャラを混ぜたような感じで、非常に違和感を感じるのよな。ちょっとなー。
参考:
既刊の感想 → ウロボロスの波動
1巻でもちらっと思ったのだけど、やっぱり私には合わん(^^;。いや、読みやすい文章とテンポよく狙いすましたストーリー展開は魅力的だとは思うのだけど、どうにも、描写や演出に、まったく気を配ってないのがなー。描写やエピソードを書かずに言葉一つで済ましている部分が多く、それじゃあ、キャラも生きず説得力もなく感情移入も出来ないだろ〜〜。<まあ、さくさくと展開だけ追って軽く楽しむ作品なので、そゆいう部分は不要というのも一つの戦略としてはわからないでもないんだけど
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既刊の感想 → アガルタ・フィエスタ!
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シリーズ完結!! ……とにもかくにも、「きちんとシリーズを完了させた」という点は賞賛に値する、という感じかしらん。ただ正直、4年間も待たされ、期待も大きかったわりには、いまいち盛り上がらずにあっけなく終わってしまった、という印象でした。
そゆわけで、かつて失った幼なじみを助けようとするタイムトラベラーな周防と、そんな少年を想い手助けする詩乃。もし幼なじみを助けてしまったらタイムパラドックスで世界が壊れてしまうという中、周防はなにを選ぶのか?という感じで迎えた最終巻。……うーん、きちんと綺麗に完結していて、内容的にはさほど不満はないのだけど、前巻から間もあいて期待も高まっただけあって、やっぱり物足りないという印象が拭えなかったり(^^;。あと、いきなりメッセージ性を強くして展開をぼんやりとしか描かない手法はちょっとなー。
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既刊の感想 → 狗狼伝承
新人にしては意味の取りやすい文章でそこは魅力的なのだけど、キャラが全く生きてないのは酷いと思う。いや、せっかくの眼鏡っ娘ですよ、ドジッ娘ですよ。なのになのに、ぜんぜんそういうふうには描けてないのよ(T-T)。この眼鏡っ娘だけでなく、他の登場人物にしてもキャラが描けていないので、華がなく魅力に欠け、さらに悪いことには、行動や思考に説得力を持たせることに失敗してるのがなぁ〜〜。
そゆわけで、ファンタジア大賞選外からの敗者復活な新人作品。本好きな眼鏡っ娘が禁書を巡る争いに巻き込まれる、といった感じの内容。ドジな眼鏡っ娘をはじめ、主人公だけにデレデレなクールな美少女、だらしのないお色気眼鏡司書というキャラを配置しながら、設定どおりにキャラが描けてない&動かせてないのがとにかくツライ。キャラが描けてないので、ストーリーも盛り上がらず、パッとしない。文章は新人にしてはわりと読みやすいんだけど、どうにもいまいちかなー。
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私は戦争が読みたいわけではないんですが(T-T)。……まあ、序盤のルイズ帰省編とラストは良かったので善しとしよう。
そゆわけで、敵国アルビオンへの反攻作戦を前にして従軍の許可を得るためにルイズと才人はルイズの実家へ、といった感じの内容。序盤のルイズ帰省編は、シエスタを交えたラブコメ展開でなかなか楽しいのだけど、後半は戦争主体でどうにもなー。や、ヤマグチノボルの中身のない軽くて薄い描写は、バカ系のラブコメ展開だからこそ映えるのであって、大国同士の戦争を多面的に描くにはむしろ欠点でしかないと思うのだけど。それでも、ラストはそこそこ良かったので、もちっと戦争が続くにしてもなんとか頑張って欲しいところ。
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既刊の感想 → ゼロの使い魔
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新人なのに欠点らしい欠点もなく、とても書きなれているような印象。多少好みからは外れてるのだけど、十分、おもしろかった。おバカな内容が好きなら、わりとおすすめ風味。
「第1回MF文庫Jライトノベル新人賞 優秀賞」。教室に住み着いたおちゃめな宇宙人とお調子ものの青葉くんの騒動、といった内容。読みやすい文章ときちんと立ってるキャラクター、さらに、読者の興味を持続させるように、テンポよくイベントが配置されていて、新人にしては、そつなく仕上げているという印象でした。まあ、ベースはばかばかしくくだらないコメディで微妙に私の好みとはあってないのと、あと、コメディベースでしかも新人にしては、いまいち突き抜けたものがないというか、内容が大人しすぎる感じもするのだけど、わりと今後に期待かしらん。
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最高傑作級ぅ〜〜っっっ!! もう、めちゃくちゃ面白かった。『ミクロの決死圏』へのオマージュで、医療系サスペンスといった趣の作品なのだけど、精緻に描写された医療現場の風景とめまぐるしく展開するストーリーで、とにかく引き込まれる内容。ほんとに素晴らしい〜〜。
そゆわけで、放射線科医の祥子は、心筋梗塞患者の透視画像の中に不自然な影を見つける。その正体を明らかにするため、血管内をリアルタイムに撮影する最新式の医療装置「アシモフ」が導入されることになる、といった内容。「アシモフ」以外は現実に即した内容になっているのだと思うのだけど、その医療風景がいかにもリアリティを感じるように描写されていて、さらに、生々しい人間関係とめまぐるしい展開が、ぐいぐいとストーリーに引き込みまくってくれて、ほんと、たまらない。とにかく、面白かったぁ〜〜。
しかし、“「このミステリーがすごい!」大賞落選作品”という煽りは、いったい、なにを言わんとしてるんだ? <そもそも「ミステリー」じゃないと思うし、すごく微妙に感じるんですけど(苦笑)
面白い、面白かったのだけど、でも、キャンディはどこに行ったんだ(^^;。っていうか、次巻で最終巻かよっ!! ……どうするのかしらん?
そゆわけで、前巻からの続きで、いよいよ世界選手権。って、至藤&ドミニクを中心に描くという変則的な構成に、正直ビックリ。いや、単巻であればこれでもぜんぜん構わないと思うし、最終巻を前にライバルたちの立場を描くのも常道ではあるのだけど、ただ、5巻の内容が全く生かされてないじゃん、とか、次巻が最終巻でリアとの圧倒的な実力差を埋めずにどうするわけ?とか、結局は、次巻次第になるのだけど、そこはかとなく非常に不安(^^;。……とにかく、続きだ続きっ。
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既刊の感想 → 銀盤カレイドスコープ
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はうはうはうはう、うきいぃぃ〜〜〜〜〜〜〜〜。なんだその、ユージェニーのあああぁ、もう、ごろごろごろごろごろ〜〜。うわぁ〜、琴子もステキすぎる〜〜〜。
そゆわけで、ちょっとエッチなラブコメシリーズの第三巻は、好きなのにひたすら素直になれないユージェニーと、それにやきもきする琴子、さらに、一応ヒロインの祈梨も絡んできますという、とにかく抜群に楽しすぎるラブコメ展開ですよっ!! 読んでて終始にやけまくりで、ほんとにたまらない〜〜。戦闘もこの程度の分量ならあくまでおまけとしてアクセントになってていい感じ。いや、ほんとに良かったぁ〜〜。
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既刊の感想 → 初恋マジカルブリッツ
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