初めて自分のAT機を組んだので、レポートします〈FMVをいじった事はあるんだけれど〉。
Maker | 製品名 | 説明 | |
---|---|---|---|
Mother | DCS | S7AX | Chipset: ALi Aladdin V BIOS: AWARD BIOS ver.4.51 revision 2.4 hardware revision 1.0 |
CPU | AMD | K6-2-450/AFX | 3.3/2.2v |
Memory | 128MB 100MHz CL2 | ||
HDD | IBM | 27GB UDMA66 7200rpm | |
Graphic Card | canopus | SPECTRA 5400 R2 | nVIDIA RIVA-TNT2 |
SCSI | Tekram | DC-390F | Ultra Wide |
NIC | PCi | FNW-9700-T | 10/100BASE-T/TX |
Sound | Creative | SOUND BLASTER Live! Value | Digital in/out, 4 Speaker |
色々トラブりました。と言うか現在もですが。とりあえずSPECTRAとBLASTERが相性悪いらしく、併用できません。SPECTRAの前に安物のVirge/DXのカードで動かした時は問題なかったのですが。これは現在canopusに調査依頼中です−−canopusから回答ありまして、これは Aladdin V と SPECTRA 5400R2 と SOUND BLASER Live! Value の三つが揃った場合にのみ起こるハードウェア的なトラブルだそうです。調査しているが時間がかかるとの事(;_;)(99/12/18現在)。
BIOSの設定で VGA Frame Buffer を Disable にしないと、LAN経由で大きなファイルのコピーをした時などに、ハングアップします。確認はしていませんがSCSIでも同様の障害が出た様な気がします。
−−VGA Frame Buffer を off にしていても時々Lanが死ぬ事があるので(ハングアップはしない)Primary Frame Buffer をSetup Defaultの16MからALLに変更してテスト中(99/12/18現在)。−−駄目。
NICのオプションでAuto negotiation から 10BaseT full duplex に変更してテスト中。Primary Frame Buffer は16M(99/12/19)。−−駄目。
BIOS の DATA MERGE を Disableにする。(99/12/26)。−−駄目。
BIOS の Primary Frame Buffer を Disable にしないと EverQuest(3Dのゲーム)が突然終わる障害が出ました。また、Windows2000もハングアップします。
BIOS の ISA Line Buffer を Disable にしないと、ウインドウのクライアント領域のスクロールで描画が壊れてハングアップする障害が出ます。
CPUは500では2.2VでOKだったのですが、550では2.5Vにしないと動きませんでした。
ただ、この電圧 & clockだと、ファンが Super DRACO-AMD(COOLER MASTER: DP5-5F61)では熱暴走しました。500ではOKだったのですが、それでも結構熱くなります。
そこで、もっと大きいファンに変えました。風神3(COOLER MASTER: DP5-6030B1X〉にしたところ、DRACOに較べて体感で恐らく5度以上は下がっています。これで安心して550で使えかな?
…と思ったのですが、駄目でした。3D MARK 99 MAX をエンドレスで動かすテストはパスしたんですが、Super_pi がNOT EXACT ROUNDとかSQRT5が出来ないとかメッセージを出して止まってしまいます。6.5万桁までは計算出来ましたし、熱暴走ですかねぇ。
冷やし方も色々試しました。CPUファンの向きを排気にして、筐体のフロントパネルから吸い込んだ空気が、ヒートシンクの横に集中するように仕切り板を付け、さらにCPUのそばの電源レギュレーターにDRACOのファンを使って直接風を当てる様にしたのですが、仕切り板は逆効果だった様で、熱くなって来るとブルー画面続出でした。
次に、仕切り板を外して、CPUファンの排気と吸気を較べてみましたが、Super_piのエラーはどちらでも出ました。素人考えではシンクの横から筐体の吸気ファンの風がもろに当たる位置にあるので、排気にした方が効率は良さそうなんですが…市販のファンの殆どが吸気になっているし、温度計使って調べないと分からないですね、これは。
あと、何故かサスペンドから戻った時にウインドウの描画が正常に出来ていませんでした。3D MARK 99 MAXを動かして終わると戻りましたが…画面の解像度切り替えただけでは戻らなかったんですが(DirectDrawが関係してるんだろうか?)。
…と思ったら、500でもSQRT出来ないと言ってきました。う〜む、これはBIOSの設定のせいかな…。とりあえず DRAM Timing を Normal、IO Recovery periodを 2us に戻して試してみよう。
またもNOT EXACT IN ROUND。気になったのでスクリーンセーバを外す。計算成功。念のためもう一度実行。成功。
BIOSの設定はこのままで再度550MHzでテスト。CPUファンは吸気。NOT EXACT IN ROUND。今度は排気でテスト。むぅ、Super_piはテストしていないけれどVS6SP2を入れようとした時にブルー画面になる。これは吸気の時にはなかった症状。やはり排気より吸気の方が効率が良いと判断する。吸気で再度テストすると419万桁成功する。しかし、再起動時ログオンダイアログ前でブルー画面。再度再起動では立ち上がる。安定しない…やはり2.5vは電圧が高すぎるか…惜しいところ。
S7AXの電圧設定ジャンパが数の割に設定値が少ないので、もしかしてアンドキュメントなのかもしれないと思い、テスターを使って試してみました。すると、お〜、あるじゃないですか、2.3vと2.4vが(^_^)。※−−これは実はもっとシンプライズ出来まして、このマザーは調べた範囲だけでも1.9〜3.5Vまで0.1V単位で設定できる様です。1.8V以下も出来そうな感じです。
これで550が安定するか〜と思いきや、2.4v設定では逆に不安定になってしまいました。どうも、2.5v設定で落ちるのも温度のせいだけではなく、製造プロセスに依存する速度の限界の為、逆にもう少し電圧が高くないといけないようです。当然発熱はひどくなるので、冷却も必要になります。はっきり言って今以上に発熱するとペルチェが必要ですし、何より規定電圧より0.3v以上も流すのは過酷過ぎると思いやめました。
さて、550は半ば諦めましたが、現在 90×6=540 on 2.4v と言う、なかなか満足出来る速度でしかも安定して動作しています。100×5.5=550との差は体感できるレベルではないですし、この周波数で安定するならこのK6-2-450はかなり当りだったのではないかと思います。
その後540 on 2.4v でも時々エラーが出たので、2.5v で運用しています。立ちあがってしまえばそこそこ安定しますが、OS起動時のハードウェアのイニシャライズで時々止まりますね。まぁ、ぎりぎりの使い方をしているので、仕方ない所でしょう。
以下に電圧とクロック、そして結果を表にまとめましたので、参考にして下さい。
1-2 | 3-4 | 5-6 | 7-8 |
+0.1V | +0.2V | +0.4V | +0.8V |
1-2 | 3-4 | 5-6 | 7-8 | 9-10 |
on | on | off | off | off |
クロック | 電圧(実測値) | 結果 |
---|---|---|
500(100×5) | 2.2(2.23) | 安定しているがSuper_piでエラーが出たことがある |
540(90×6) | 2.2(2.23) | 起動途中でリブートする。 |
540(90×6) | 2.3(2.34) | 起動する事もあるが、ブルースクリーン。 |
540(90×6) | 2.4(2.45) | 起動する。セガラリーOK。Win98のインストール無事成功。安定している。ただ、電源を入れずに数時間後通電するとまったく動作せず(BIOSが起動しない)、一度リセットすると動き出す。 |
550(100×5.5) | 2.2(2.23) | 起動途中で保護違反で止まる。 |
550(100×5.5) | 2.4(2.45) | 起動途中で保護違反で止まるか、ログオン画面まで来てもフリーズ。 |
550(100×5.5) | 2.5(2.55) | 3D MARK 99 MAX や セガラリーなどは安定しているが、起動時やアプリのインストール時などにブルースクリーンになる事がしばしば。 |
S7AXのマニュアルに載っているCPUの2x設定が、K6-2-450/AFXでは6x設定になります。マザーをジャンクで拾った方でもマニュアルはDCSのサイトに行けばダウンロード出来ます。