ヒエログリフ


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古代エジプトの王族の間で使われた聖なる文字で、音や意味を表す象形文字である。
1音節に1文字が対応しているので、子音と母音の組み合わせで1音を表す。しかし、王名などの表記では、母音が省略され子音のみで記載されているので、様々な読み方が可能である。

たとえば、「AMNHTP」(アメン神は満足する)とかかれている王名は、母音が省略されているので、アメンホテプ、アモンホテプ、アメンヘテプ、アモンヘテプなどと読むことができる。いずれが正しいのかは不明である。

そこで、通常、母音がない子音には、便宜的に「エ」を付けて読んでいる。上の例では、「アメンヘテプ」となる。従って、古代エジプトで現在の読み方で話しても通じないと考えられている。

また、蛇の形をした「J」の音を表す文字は、当然「蛇」の意味も表す。文章中の文字は、前後関係から意味で読むか、音で読むかを推定しなければならない。

また、同音の発音で異なる意味がある単語については、発音しないがその意味を指定する文字を最後につける。通常「決定詞」といっている文字も含まれている。

書き方も、象形文字の向きによって読む順序が決まるので、向きをを変えれば、右からでも左からでも書ける。当然、縦書きもできる。

最近、ヒエログリフの解説書が多く出版されているので、興味のある方は購入すると良い。