カルナック神殿
カルナック・アメン大神殿(本文では省略して「カルナック神殿」記す)
←カルナック神殿の第一塔門
ナイル川の東岸、ルクソール市外の北側(カルナック)にある壮大なアメン神を祭る神殿。
カルナック神殿は、ラムセス一世、ラムセス二世、ラムセス三世、トトメス一世、トトメス三世、セテイ二世など、多くのファラオが増築したので現在のような壮大なものになった。
←大列柱(人の大きさと比較してください)
中でも、中央にある大列柱群はみごとで、見るべきものがある。この列柱群は、ラムセス一世が着工し、ラムセス二世が完成させるまでおよそ100年を要したと考えられている。
アメン神
もともと、アメン神は、目に見えない「風の力」の性格を持つ「隠された神」であり、テーベ(ルクソールの古名)の地方の土着の神であった。テーベが都になってから、ラー神(太陽神)と結びつき、アメン・ラー神と呼ばれ、古代エジプトの国家信仰の最高神となった。
←羊頭のスフィンクス(参道にある)
巻き角を持った牡羊を聖獣と考ていたことから、神殿内に羊頭のスフィンクスが奉納されている。
神殿の奥まった所にある「聖なる池」の畔に、ハトシェプスト女王のオベリスクが横たわっている。立っているオベリスクは、頭部に近いところがよく見ることができないが、横たわっているので十分観察できる。(この写真は、本来横たわっているのを、ヒエログリフが読みやすいように縦にしてある)
聖なる池
「聖なる池」は、かつて王や王妃が舟遊びをしたところである。
現在は、夜になると「光と音のショウ」が行われている。日によって、ナレーションが英語、フランス語、日本語などになる。私が行ったときは、偶然にも日本語の日であった。ライトアップされ、幻想的で、雰囲気がよい。ここまでたどり着くまでは、神殿の中を懐中電灯の光を頼りに、遺跡の中を歩いた。わくわくするような、ちょっと心細いような・・・・・。