コリントス

コリントスは、ギリシャ本土とペロポネソス半島を結ぶ交通の要所である。従って、ギリシャを支配するにはここを押さえる必要があるため、攻撃の的になった。事実、この遺跡は、紀元前6~8世紀の遺跡であるが、この間ローマ帝国に占領された時代があるので、ローマ時代の遺跡も多く混在っしている。

アポロン神殿

←コリントのアポロン神殿

紀元前6世紀、アポロン神を祭るために建設された。この遺跡の東側には、古代コリントの貿易港であるレカイオンに続くレカイオン通りがある。
紀元前6~8世紀の遺跡であるが、ローマ帝国に占領された時代があるので、ローマ時代の遺跡が混在っしている。


←レカイオン通りにある公衆水洗トイレの遺跡

ローマ支配の時代の遺跡である。この写真の右側石垣の下にある丸い穴の底には溝がある。この溝には常時水が流れていた。この丸い穴に座って用を足したようだ。座った足元にも水が流れていた。


グラウケの泉

アポロン神殿の前方にある。コリンソス王の娘グラウケが、夫の前妻の嫉妬のために犠牲となり、この泉に身を投じたといわれていることからこのように呼ばれている。



ペイレーネの泉

レカイオン通りの入口近くにある。
河神のアーソーポスの娘ペイレーネには、レケスとケンクリアスの二人の息子がいた。ケンクリアスは、ある競技会で、アルテミス女神の投げた円盤があたり、それが元で死んだ。ケンクリアスを溺愛していた母親のペイレーネは、毎日泣き明かし、自らの涙で体が解けてしまった。この涙でこの泉できたという神話が残されている。