此処では制作中(または過去に作成した)の作品を手順にあわせて説明しようと頑張っているページです。

今回はEARTH102作成手順の紹介です
(人魚さん Part.7)

【原画作成】
今回はファンタジー系が無性に描きたくなってきたので定番の人魚シリーズを描き始めました。

手順はいつも通りなのですが今回はスキャナー取り込み前段階のラフ画から公開します(^^;
これもトレース用紙(A4)0.3mmのシャーペンを用いて描くのですがラフの場合はテンプレートや雲形定規を使用せずフリーハンドで何度も消しゴムで消しながら描いていきます。

これは気になる部分の調整用って感じでしょうか、出来上がってからみると胸が少しおかしいかな・(^^;

今、清書描きを始めていますがゲームを始めちゃってなかなか進んでいません(苦笑)
 

前で描いたラフの下絵を更にトレースして線を整えてスキャナーで取り込んだ物がこれです。

特に注意点はありませんが私はシャーペンで描いているので、スキャナーで取り込んだ時に輪郭線の滲みが出ないようにトレースしている時は押さえ紙を用意してトレースしている線を直接ふれないようにしています。(紙面が汚れると滲みが出てくる)

カブラペンとかサインペンで一発描き出来れば一番良いのですが、そんなテクニックは全くありませんから苦肉の策ってやつです。

リンクしているサンプル画像はどれもサイズが大きいのでを見る時は十分注意して下さい!!


【輪郭線修正】
スキャナーで取り込んだ下絵の輪郭を修正するために輪郭線を2値化したものです。

取り込んだ下絵をSuperKIDの2値化(白と黒)で加工します。

白と黒を分ける仕切の値は特に設けず、何時もそのまま一発変更で終りにしています、しかしどうしても気になる場合はスキャナー取り込み時に明度のレベル調整で対応するくらいでしょうか。

約1週間掛けてチマチマと(輪郭を)ドット修正した原画です。

ドット修正はSuperKIDにてルーペを表示しながらとにかくコツコツと修正しています。

これが一番根気が要る作業ですよ。


【色塗り作業】
輪郭線の修正が終わった原画に仮塗りを施したものです。

この辺はSuperKIDでもPhotoShopでも変わりはありませんので塗りやすいツール使っています。

全体を見ながら塗るならPhotoShop、細かい微調整(輪郭線の修正)をしながら塗るのならSuperKIDって感じです。

仮塗りが終わったら何時も通り肌から塗り始めます。

肌塗りの順番は
「顔」→「胸」→「腹部」→「腕」の順です。
私の場合は殆どがこの順番で最後には「足」に至りますが、今回は人魚なので腰から尻尾は一番最後を予定

ブラシサイズは50をメインに35〜100ドット程度の物を使用します。

色については16色時代から変わらない白の他に3種類の色をベースに計4色を使い分けています。

        R G B
 明るい肌色 255 221 187
 中間の肌色 255 187 153
 暗い肌色  255 153 119

まずは白で感じをつかんで明るい色から暗い色へ階層に分けて塗っていく事が多し!

今回のレイヤーパターン
 

今度は何げに乳房を塗って黒い主線も一緒に消してみました。此処も肌と同様にブラシを使って塗っています。

口は、まず円形グラデーションを使って舌に丸みを出して、口内は線形グラデーションを利用
(ほんと簡単ですな(^^;)

次に目ですが瞳の周りは円錐状グラデーションを利用、場合によってはブラシで微調整を行います。

瞳の光った部分はブラシをただ当てただけで、大きさを変えて3種類ほど。

瞳自身のグラデーションは青を基本とした円錐状グラデーションで加工したあと中心から下の部分に若干の
影をブラシで加えています。

今回のレイヤーパターン
 



次は髪の毛です。

ここ最近はグラデーションのみと言う塗り方はせず3段階の陰影を塗った後に天使のリング?を描いています。

本来なら時間を掛けてもう少しきれいな髪を描けば良いのでしょうけど気が短いので身が持ちません(^^;

通常はレイヤーを「明るい髪」「中間の髪」「暗い髪」の3つに分けて塗った後(揉み上げ部分はまた別)最終的には1枚の合成、更に天使のリング用(光沢)に1枚レイヤーを追加して円形グラデーションを利用して描き込みます。
 

今回のレイヤーパターン
 

さて、此処ではウロコをイメージしたテクスチャーを作ってから「シアー」で若干の曲線を施します。

それを腰から太股部分かけて1枚、足の膝にあたる部分から足首?に掛かる部分に1枚、残った部分に1枚と計3枚のテクスチャーを張り付けて繋ぎ目をブラシで暈かしてみると、それなりに雰囲気が出てきます。(笑)

しかしこのままでは立体感が感じられないので
「フィルター→描写→照明効果」と選んで表面の明るさを変化させたりブラシで陰影を付けて、少しでも立体的になるように表現しました。
 

今回のレイヤーパターン
 

次にヒレにあたる部分をグラデーションで色付けを施してレイヤーの不透明度を80%ぐらいしてみました。

もちろんグラデーションだけでは物足りないので光沢をブラシやグラデーションの重ね合わせで更に質感を出してます。
 

今回のレイヤーパターン
 

ここからは殆ど最後の仕上げにはいっていきます。

まずは背景になりそうな深海の写真をフリーサンプル(素材)から見つけて合成。
 

次に黒のみだった輪郭線をマスクではみ出さないように設定しながらブラシを使って目立たなくしてみました。(特に胸の線や光が多く当たる部分を中心に)

 
 
 

水の中なので泡を追加してみました。大きさは3種類、カット&ペーストを繰り返して泡を散りばめてます。 

しかし、泡自体が暗くて目立ちませんから淡い光を放つようなイメージで、キャラクタと泡に白い暈かしを設けました。

これはキャラクターと泡を自動選択ツールで選んでから、範囲の拡張後、白で塗りつぶして、ガウス暈かしを使ってソフトフォーカスっぽく暈かしています。

何となく明るく感じますよね?
 

今回のレイヤーパターン
 


暫く出来上がった絵を見ていると胸をそのまま出しているよりは隠していた方がいいか?

ってな訳で乳バンドで隠しちゃいました。

あとはネームを付けてから若干ガウス暈かしを施して縦横1/2に縮小したら一応終りです。
(完成版はメインページで)

毎度の事ながらCG覚えたいって人のためには使えない手順だよね(;--)

まぁ絵は1日にして成らず描き続けることが大事だと思います・・・・エラそぉ〜やね

今回のレイヤーパターン
 

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