中国という国は政治の体制から生活の習慣まで日本と違う点がたくさんあります。ここでは、雑誌や旅行書などでは、あまりふれられない点を少し独断と偏見で紹介させていただきます。
- 自転車二人乗りの結末
中国でも日本と同じように自転車の二人乗りは禁じられています。年々車が増え、事故も増加しているので当然のことと思います。日本では二人乗りの現場を警察官にみつかったら、注意されます。中国でもそれは同じなのですが、ここからが中国のおもしろいところ。まず、交差点などで警察にみつかったら、笛をふかれ呼ばれ注意されます。その後、なんと旗をもたされ、その付近の交通整理係を1時間命じられます。上海の普通以上の交差点には、必ず警察官がいるのですが、その近くで一般の人が交通整理をしていたら、間違いなくその人は二人乗りをしていた人です。われわれがあちらに行って自転車にのることはまずありませんが、乗られる方は、十分注意してください。
- 売春事情
中国には、日本のように風俗産業は認められておりません。同じ人間ですので、裏の世界にはやはり、様々なものが存在します。得にお金目当てに売春をする女性も増えており、例えば、上海駅から裏通りに入ると昼夜問わず道に点々と派手な格好をした女性が立っています。この女性たちは、主に中国内陸部からでてきた人々たちの一部で、中国人男性を客引きしています。一方、上海の女性はというと、英語や日本語が少しでき、外国人目当てのため、大きな高級ホテルの近くにきれいな格好をして夕方ころより出没します。みんなモデルのようなきれいな方ばかりですが、間違っても誘いにのってはいけません。
- 足球、上海申花隊!
社会主義国家でありながら、中国にもプロのサッカーリーグがあります。甲A12チーム(日本でいうJリーグ)と甲B12チーム(日本でいうJFL)があり、中国各地の地名やスポンサー名に『隊』をつけたチーム名になっています。おもしろいことに外人枠も3人あります。上海には1つの甲A(上海申花隊)と、2つの甲B(上海豫園隊、上海浦東隊)があり、得に申花隊の人気はすさまじいものがあり、試合があるときは、みんなテレビの前に釘付けになったように見ています。また、ホームゲームで悪い試合をしようもんなら、サッカー場はブーイングの嵐で試合が中断になるくらいゴミが投げ込まれることもしばしばです。チームは昨年全国制覇をしましたが、今年は、大連のチームにリードを許しているようです。ちなみにこの‘上海申花隊’のスポンサーには、日本のKENWOOD とグリコがついています。ユニフォームは横浜フリューゲルスに似ていると思います。(他のチームもなぜか日本のチームに似たユニフォームが多い。)
- 交通事情
上海では、ここ2、3年の間に地下鉄(上海駅から錦江楽園まで)と信号のない高架バイパス(南北に走る南北高架路と市内を循環する内坏高架路が完成し、いくらか交通渋滞も緩和されました。以前は、中心部以外も慢性的に混んでいたのですが、朝夕を除いて本当に便利になりました。ただ、南京路方面に向かう道路は、いつでものろのろでつい最近より車のナンバーの頭の数字によって(奇数番号は月、水、金、偶数番号は、火、木、土といった具合)進入制限をしております(一日中ではない)。この制限は、タクシーにも適用されており、タクシーに乗りこみ、行き先を言うと途中で降ろされることもしばしばです。日本では考えられないことです。
- 日本の百貨店
上海に店を出している日本のスーパーや百貨店は、年々増加傾向にあります。ヤオハン、伊勢丹、三越、おもしろいところでは、‘洋服の青山’などなど、いずれも上海っ子の新しい流行スポットですが、売っているものの値段が高い。(私がみたかぎり、日本より高いものが多い。‘洋服の青山’は未確認)服を買うのに一ヵ月分の給料が必要ということもあり、一部の金持ちを除いて、ほとんどの人が、ウィンドウショッピングを楽しむだけになってしまいます。ただし、金持ちも最近は増えていますので、人はいっぱいです。
- 小皇帝
上海に限らず中国では、『一人っ子政策』の浸透で子供は一人しかつくれません。その影響で中国の子供は、皆大事に育てられ、欲しいものはなんでも買ってもらえたり、誕生日のお祝の日には親戚一同からたくさんのプレゼントをもらえたり、以前とは全く異なる育児環境に育っています。そのせいか、大変わがままな子供が多く、家族の中でも一番大事にされることから、彼等のことを称して『小皇帝』と呼んでいます。1970年代前半に始まったこの政策ももう25年近く経っており、兄弟のいない環境で育った子供たちが社会に出始めています。彼等が国を動かす時代も直ぐにせまってきます。おそらく、対外的にもなんらかの影響がでるのではと思っております。
- 出稼ぎ人民
上海は大都市であるがゆえ、地方からの人民の流入もすごい勢いで増えています。中国内陸部の農民たちは、高い所得を求め、親戚一同で交通費をカンパし合い、この街へ出稼ぎにやって来ます。長い人になると、5年、10年と建設現場などで泊り込みで働き、その賃金のほとんどを故郷に送金して自分は帰らないといったありさまです。かれらの賃金は、上海一般の人と比べると、大変少ないのですが、それでも農業を専業として営むよりましなようで、それぐらい都市部と内陸部の賃金格差は拡がっています。しかしながら、建設ラッシュの上海にとって、彼等はなくてはならない存在であり、また彼等のおかげで今日の近代的な上海があるといってもよいでしょう。
- 夫婦の夜の生活
他でもふれたとおり上海の住宅事情はたいへん厳しいものがあり、ここに恋人や新婚の夫婦にとって重大な問題(?)が発生します。日本のようにマンションやアパートを借りて住むなんていうのは夢の話で、たいてい部屋数2、3の家で両祖父母、両親、兄弟とたくさんの家族で生活していますので、夜の生活なんてあったものじゃありません。運良く二人きりの部屋であったとしても、声を殺すなり、ステレオやテレビの音を大きくするなりで、いろいろと大変みたいです。日本のようにラブホテルなんかがあれば、大ヒットまちがいなしなんですが、こちらでは認められておりません。ちなみにこちらの若者は、両親のいないお昼の時間帯にこそこっするようです。
- 強制避妊手術
これも前述の『一人っ子政策』の一環なのですが、中国の女性は子供を産むと強制的に避妊手術をしなければなりません。避妊手術といっても、まったく子供を産めない体にされるのではなく、女性器の中に精子の進入を防ぐように円盤の形をしたしきいを入れられるそうです。もちろん、不慮の事故により子供を失ったり、再婚したりして前の子供を引き取っていない場合は、外してもらえるそうです。いずれにしても痛そうな話です。
- 同棲厳禁
中国の男女ももちろん、恋愛を重ねやがて結婚し、夫婦になり、一緒に屋根の下暮らしていく訳ですが、正式な結婚をせずに男女が一緒に暮らすことは、法律で禁じられています。もちろん、同棲まがいの事をしている若者も改革解放路線の中、増加してはいるのですが、バレますと、罰金刑(金額はそんなに高額ではない)になってしまいます。どのようにしてバレるのかと言うと、各町の生活委員会のおばさん連中の告発による事が多いみたいです。
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