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好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!! −2013年4月に読んだ本



アスキー・メディアワークス 電撃文庫
魔法科高校の劣等生(9) 来訪者編<上> /佐島勤

うーん、いまいち。世界最強の魔法部隊・米軍スターズ参戦。世界に13人しかいない戦略級魔術師の一人、アンジー・シリウス登場。ということなんだけど、ああうう、せっかく米軍さんが出てきたのに、スケール小さくって、しょぼん。や、スターズって、一高より弱いのは仕方ないとして、他の魔法科高校にも負けそうな感じなんですけど……。

ていうか、米軍が、リーナの印象が強いせいもあるんだろうケド、学生レベルの素人の集まりみたいで、きちんとした政府の組織に見えないのが……。まあ、もともとツッコミどころの多いところも魅力な作品ではあるのだけど、さすがに、この新刊は酷くないか(^^;。ツッコミどころだらけで、普通に出来が悪いだけのような。作者の人は、こんなこじんまりした話ではなくて、もっとスケール大きい話を書くべきだと思うんだけど……。

いやー、『魔法科高校の劣等生』って、「ぜんぜん劣等生じゃねー」ってところから始まってツッコミどころだらけの作品なんだけど、俺TUEEEEEEEEだったり、スケールが大きかったりと、豪快な中二病設定を真面目に正面から突き進んでるのが素晴らしいと思うわけですよ。まあ、意地の悪い書き方をすると、作者の人は予防線を張りまくっていて、たぶん、ガチにシリアスなつもりで書いてるっぽいのに、にもかかわらず、ほとんどギャグと紙一重になってしまっていて、そのギャップが魅力でまた楽しかったりするのだけど、やっぱ、ギャグとして笑えるには、もっと豪快で突き抜けてないとなー。

[ 魔法科高校の劣等生 ]


集英社 スーパーダッシュ文庫
獅子は働かず 聖女は赤く4 あいつ、我とか言いだしおった /八薙玉造

うーん、いまひとつ。いまいち盛り上がらないまま、ストーリーだけ進んでいく感じががが。いやー、ストーリー展開に納得感がないんだよなー。アンナやユリウスとか、本来、闘う必要も理由もないのに、強引に戦わされてる感。ちょっと、ストーリー展開が強引で無理筋じゃね? 教皇の正体とかも、もうちょっと伏線張るなり、盛り上がるように開示すればいいのに。

シリアスな展開の中で、コミカルなキャラのやり取りは、相変わらず、すっげー面白いんだけど、強引なストーリー展開は、シリアスな部分を薄っぺらくしてるようにしか見えなくて、にんとも。もともと、コミカルとシリアスのギャップが面白い作品なんだけど、シリアス部分の出来が悪いと、コミカル部分も生きてこない感じになってしまってるのが残念。

[ 獅子は働かず 聖女は赤く ]


メディアファクトリー MF文庫J
変態王子と笑わない猫。6 /さがら総

ちょっ、まさかの副部長大活躍の巻。修学旅行で、がるがるわんこが可愛いすぎると思ったら、うわー、まさかそういう展開かー。や、月子ちゃんズタボロすぎるっ!! 月子vs梓のラブバトルも、ここまで一方的になるとは思わなかったけれど、なんかストーリー的には、ずっと月子のターンっぽい展開だなぁ。ああうう、絶対的に、月子よりも小豆梓のほうが好きなんだけど、次回も月子メインかしら……。

まあ、今回、イベント的には、副部長なんだけど、副部長、まさかここまで濃いキャラになるとは(^^;。そんなにパンツ好きかっ!! そして、ナニしてたっ(笑)。ただ、副部長は横寺争奪戦に参加するわけではないし、全体にサイドストーリーっぽいというか、物足りなさが残る本巻でした。しかし、横寺、その解決方法は、カッコいいけど切なすぎるぞ。

[ 変態王子と笑わない猫。 ]


講談社 講談社ラノベ文庫
彼女がフラグをおられたら こんな風にみんなと学園祭の話をしたの、初めてだな /竹井10日

前巻ラストのお姉ちゃんは出番なしですかっ(^^;。

そういうわけで、学園祭。なにはともあれ、ヒロイン総出演のミスコンが凄い凄い。ストーリー構成上、現時点で、誰か一人を突出させるとも思えなかったので、誰を優勝させるのか? どう決着をつけるのか? まったく検討もつかず、うわぁ、手に汗握る握る。なるほど、そうきたかー。

そして魔法使いは、どういう展開だよ、まったくもっって!!

学園祭は、結局、準備とミスコンで終わってしまった印象だけど、次巻に続くってことでいいんだろうか? 正直、巻をまたぐようなネタとは思わなかったんですけど(^^;。

相変わらず、表ではラブコメハーレム展開なのに、裏ではやたら壮大でなにかありそうな話を、いい感じに情報を小出しにチラ見せてく演出が、もう、憎くて上手いね。アレコレ想像を膨らますだけでも、楽しい楽しい。や、瑠璃の正体とか、どうなってるんだよ、あれ。

[ 彼女がフラグをおられたら ]


アスキー・メディアワークス 電撃文庫
ソードアート・オンライン12 アリシゼーション・ライジング /川原礫

キリトと言えば、俺THUEEEEEの代表格だと思うんだけど、このアリシゼーション編は、いまいち圧倒的な強さが感じられず、爽快感に欠ける感じががが。こー、両手に剣を装備してなかったり、技に制限をかけられてる時点で、ハンデキャップ戦でしかないからな〜。主人公の力を制限することでバランス調整するのは、やっぱ、いまいちだよねぇん。

それはともかく、アリシゼーション編も4冊目。いよいよ公理教会セントラル・カセドラルの攻略という感じなのだけど、初っ端、説明なげーよ(^^;。……やっぱり、このアリシゼーション編は、説明過多だったり、戦闘が物足りなかったり、ちょっといまいちだよねぇ。昇降盤の少女とかせつなくて良かったけど、うーむ。

[ ソードアート・オンライン ]


小学館 ガガガ文庫
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(7) /渡航

前巻の展開が展開だけに、どうなるかと思ったけれど、さすが、ぼっちである八幡の立ち位置は変わらんか。そして、うわぁ〜、修学旅行が、八幡含め、普通に青春だっ、青春しまくってるっ!!

そゆわけで、修学旅行編。今回、奉仕部に持ち込まれた依頼は、恋の相談。無茶だ、どうみても人選ミスすぎる(笑)。まあ、恋の相談でも、八幡は最後まで八幡らしいのだけど、ただ、いろいろと示唆的で、今後の展開への仕込みが多そうな内容すぎる。八幡の解決方法はいつも通りなのだけど、いつもと違っていちばんダメージ受けてるのが、由比ヶ浜と雪ノ下というのが。現状維持を望む決着というのも切ないなぁ。恋愛モノとして、八幡、攻略の難易度がべらぼうに高すぎるぅ〜。

それにしても、戸塚が、八幡の妄想の産物じゃないか?ってぐらいマジ天使なんだけど、なんであそこまで可愛くて、八幡べったりなのか、ほんと謎すぎるなぁん。

[ やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 ]


メディアファクトリー MF文庫J
お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ9 /鈴木大輔

ぎんぎーーーーーーーーーーーーーんっっっ!!

いや、とにかく前半のぎんぎんが素晴らしい。読んでて、にやにやが止まらないっ!! そして、アレだけのイベントを繰り出してきたのに、その後、いつも通りの物語に戻るという、この作品の構成も凄いな。前半と後半のテンションが違いすぎて、後半の印象がほとんどないんですけど(笑)。そして、ラストに爆弾を仕掛けて、次巻に引くのも、もはや様式美。それにしても、アナとあっきーの初舞台って、いったいどうなるのか、楽しみで仕方ありませんっ!!

[ お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ ]


ソフトバンククリエイティブ GA文庫
のうりん6 /白鳥士郎

うわぁ、相変わらず、ネタのチョイスが凄いなぁ。ロリ巨乳でTPPはともかく、まさかそんな時事ネタまで。美濃加茂といえば、経済ニュースで話題になってるのは、それだからなぁ。まさかラノベで、そんな時事ネタが出てくるとは……。

そゆわけで、テキサスからロリ巨乳なナタリー登場。耕作と結婚してテキサスへ連れて帰ろうと……。という感じで、相変わらず、耕作はモテモテでリア充すぎるなっ!! まあ、初日こそ酷かったものの、全体としては、ネタは大人しめな気も。むしろ、工が可愛い!! 可愛いっ!! ……農業ネタとしては、まあ、日本の農業は詰んでるとはよく言われるけど、ここまでストレートな物言いも凄いな。ただ、戦後の日本農業の衰退は、農家そのものが積極的に加担してたという話もあるので、最後のまとめは綺麗すぎるよね(^^;。

[ のうりん ]


アスキー・メディアワークス 電撃文庫
ロウきゅーぶ!(12) /蒼山サグ

10人揃って、いよいよ公式大会。競争心激しい5年生チームと6年生チームが、きちんと一つのチームになるか?! という展開なのだけど、何故に昴はメイドさんと風呂に入ってるんだ(笑)。……相変わらず、昴はいろいろオカシくて楽しいのだけど、今回は、わりとオーソドックスにスポ根モノの筋立てなので、加えて、なかなかに熱いなぁ。ただ、いろいろと盛りだくさんに詰め込みで、ちょっと遊びがあんまりなかった感がするけど。

そして、いよいよ始まった公式大会は、……立ち上がりは、順調すぎるぐらい順調だけど、続きはどうなるんだろ? 勝ち進めて全国編とかあるんだろか??

[ ロウきゅーぶ! ]


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