GRAファイル
概要

GRAファイルは, 直線, 円などのグラフィックス命令を記述した, グラフのマージ等に使われるNgraph独自のファイル形式です。

また、External driverへグラフィックス命令を送るのにも使われます。

DOS版NgraphとのGRAファイルの互換性


GRAファイルの構造

下にGRAファイルの例を示します。

GRAファイルの第一行はGRAファイルの識別子である

でなければなりません。

第2行以降は1行に1つずつグラフィックスコマンドが記述されます。グラフィックスコマンドの形式を示します。

コマンドの区切りにはスペース, タブ, コンマが使えます。
ただしcommandが%, F, S, Kの場合には のようにコマンド直後に文字列の引数(上の例ではthis is a string)を記述します。 この場合, 文字列引数の中のスペース・タブ・コンマは通常の文字として扱われます。


GRAファイルのグラフィックコマンド

グラフィックコマンドの引数は特に指定のない限り単位は0.01mmです。
X座標増加方向は右, Y座標増加方向は下です。
数値引数はすべて整数値でなければなりません。

コマンド機能書式
I初期化命令I,5,arg1,arg2,arg3,arg4,arg5

コマンド機能書式
E終了命令E,0

コマンド機能書式
%コメント%comment

コマンド機能書式
Vクリッピング領域, 原点移動命令V,5,arg1,arg2,arg3,arg4,arg5

コマンド機能書式
A線属性指定命令A,n,arg1,arg2,....

コマンド機能書式
Gカラ−指定命令G,3,arg1,arg2,arg3

コマンド機能書式
Mカレントポイント移動命令M,2,arg1,arg2

コマンド機能書式
Nカレントポイント相対移動命令N,2,arg1,arg2

コマンド機能書式
L線描画命令L,4,arg1,arg2,arg3,arg4

コマンド機能書式
Tカレントポイント相対・線描画命令T,2,arg1,arg2

コマンド機能書式
C楕円描画命令C,7,arg1,arg2,arg3,arg4,arg5,arg6,arg7

コマンド機能書式
B四角形描画命令B,5,arg1,arg2,arg3,arg4,arg5

コマンド機能書式
P点描画命令P,2,arg1,arg2

コマンド機能書式
R多角形描画命令R,n,arg1,arg2,...

コマンド機能書式
D閉多角形描画命令D,n,arg1,arg2,...

コマンド機能書式
Fフォント選択命令Ffont

コマンド機能書式
Hフォントメトリック指定命令H,3,arg1,arg2,arg3

コマンド機能書式
S英数字描画命令Sstring

コマンド機能書式
K漢字描画命令Kstring