タイトル中の「星見に行こう」は、「星・見に行こう」ではなく、「星見・に行こう」のつもりだ。
「星見」という単語は辞書にも載ってないし、普通は聞きなれない言葉なのだろうと思う。
「天体観測」と言う方が通りが良いに違いない。
でも、「天体観測」と言う言葉にはちょっと違和感を覚える。
何故なら、私はスケッチをする訳でもないし、流星の数をまともに数えたりもしないし、ましてや天体の位置測定や分光測定をする訳でもない。
観測らしい事は何もしていないからだ。
どちらかと言えば、「天体観察」や「星空観察」の方が実態に少し近づくだろうか。
実態を一番正確に表現すると、「星空鑑賞」、あるいは「星空観望」なのだけど、まだ少しばかり仰々しいし語呂が悪い。
やっぱり「星見 (ほしみ)」が一番しっくりする。
だから、ここで言う「星見」には、観測や観察はしなければならないと言うものでもないし、仰々しくしないで見たいものを見て、それで楽しければ良いではないか、と言う意味が込められている。
それに、星を見るのが好きなのか、星を見に行くという行為そのものが好きなのか、どちらなのか怪しいものだ。
自然が一杯残っている場所へ出かけ、綺麗な空気を胸いっぱいに吸い、美しい景色を見たり、美味しい物を食べたり、温泉に入ったり、そして静かに、時として虫の音に耳を傾けながら星空を見上げるという行為、それそのものが気持ち良い。
そして、星空を見ながら頭の中を空っぽにすれば良いストレス解消になること間違いない。
だからタイトルは、「星見しよう」ではなくて、「星見に行こう」なのだ。