お父さんのエッセィ

『南部蒼天2』(2001/11/07)


『南部蒼天2』


『文化』
食べ物雑感です。

もう5年以上も前のことですが、
初めて合衆国本土に降り立ったとき(LAの空港だったけ??)、
まず、私は空腹を満たすために、ドーナツと飲み物を購入しました。

米国映画で時々見かける、、、刑事がドーナツをぱくつくシーン。
たしか、パーフェクトワールドや逃亡者のシーンにもありました。
『ドーナツでも探してきやがれ』で、パクパク。。
大の男がドーナツ食べるんですが、自然な動作がかっこいいでんす。
そして素朴な疑問、、アメリカのドーナツはそんなにいけるんですかね?

私がその時空港で買ったのは、忘れもしないドンキンドーナツ。
期待を裏切ることなく甘くてとても美味しかった印象が深く脳裏に焼き付いています。
ただ、一方で
アメリカ人には『甘い食べ物はとことん甘くあるべし』という強迫観念のような文化があるように感じました。
こてこてに砂糖漬けのドーナツ。
でも、アメリカ人、いつもあんな物食べてたら、絶対太ります。
ハンバーガー(ジャンクフード)やコーラも定番ですし。。。

そんな中、その時の旅で気が付いたのは、食品には成分表示がなされているということでした。
そして、その時流行っていたのは、no fat製品。
(これは以前に書きましたよね)
no fat, much sugarじゃ意味無いだろう!って話。

さて今回の合衆国食物文化観察の成果ですが、、、
当地には日本のショートケーキのような、みずみずしくて、柔らかくて、適度に甘いく、でかすぎないケーキはほとんど存在しません。
ここのケーキは
こてこてにバタークリームを塗ったくってあったり、
ぱさぱさだったり、ちょでかだったり
何処までも何処までも甘くて、素材の味を台無しにしていたり、、
東洋人には、胸焼けか鼻血ものの食べ物です。
この点では、当地の食文化は、味音痴文化と断言できます。
誰があんな物を食べるんだろうと思っていたら、
アメリカ人はあれを平気で食べるんです。
あれが普通らしいです。(美味しいケーキを知らない彼らは可哀想です)
人間のつくりの違いなんですかね??
でも、ほとんどみんなデブです。
(繊細な味の日本のケーキ食べたーーーい)(日本酒もいいけど、、。)

でも、美味しい料理もありました。
バーベキューとか
(単に外で焼けばいいという物ではなく、湿度や気温などの環境や食材の出来など要素があると思われます)
ガンボスープとか、、、
風土が育てた味ってヤツ、これらも文化ですね。

良い方??の話の続き、、、といっていいのか、、、
良い変化なのか、合理主義の行き着く果てなのか
少し進歩したダイエット食品も登場していました。
私達が気づいた極めつけは、
no fat, no sugar, no caffeineのコーラ(なにもの??、色つき炭酸水??)です。
輝く黄金缶のパッケージ。
中身がないので、値段も格安??スーパーで20-40円程度とお買い得。
同様にあまり中身のないスプライトやジンジャーエールやゲータレードもあったようでした。
日本では、水代わりにウーロン茶飲んでましたが、
こっちではウーロン茶は格安ではありませんので
我々も、こういう物を飲むしかなさそうです。

『総括』
アメリカってなんでも極端でわかりやすいともいえます。

『補遺』
黄金缶を含め、アメリカの美味しい食べ物って、なんか怪しいですよね。
毒々しい色のお菓子なんかも、たくさんあるし、、、
(色が本質ではないのでしょうが、、たとえば、、、
 子供に青い綿アメ食べさすと、子供は口の周りを青くします。
  最初はとても不思議でした。。
 紫色のチップスを食べると、口の中が紫色になります。)
おそらくほとんど全てFDAが認可している食品食材なのでしょうが、
癖になるほど美味しいってのは、成分表示以外に何か特別な物が入っているんじゃないですかね?
年取ったアメリカ人がとても不健康に見えるのは、
肥満のせいだけじゃないと、私は勘ぐっています。

つづく


(2001/11/07記す)