古い機種ですがPB180とPB145Bをもっている。
100シリーズを手にしたことのある諸氏には自明のことかもしれないが、
筺は堅牢で、ちょっと重いこのシリーズにはいくつかの欠点がある。
ひとつは他のPBと同じように各種ポートがマザーボード直付けであるため、
コネクタに変な力がかかるとマザーボードごとポートがいかれてしまうという欠点。
そして、持続時間の短いニッカドバッテリー。
しかし、電源に関してはもっと重大な落とし穴がある。
それはA/Cアダプターが接続されているにもかかわらず、ある日モニターがブラックアウトし本体が機能停止してしまうという恐ろしいネコエイズのような病態だ。
修理に出してもバッテリー交換や掃除などされて帰ってくるだけで、一見元気だが症状はある日再発しオペレーターを不安のズンドコにおとしいれる。
私は2年かかってその原因に気が付いた。
それは、バッテリーや本体の問題ではなくA/Cアダプターのコネクター部分(ストローのような先端型で本体に差し込むもの)のストローの内側の電極のゆるみによる接触不良なのだ。
だからこそ、新品のバッテリーに交換しても電力を消耗すれば症状は再発するし、ゆるんでいないアダプターを使っているアップルの修理担当者には発見不可能な症状だったのだ。
さらに恐ろしいことに完全に空になったバッテリーではA/Cアダプターをつないでも本体の眠りを覚ますことは出来ないのだ。
PB100シリーズを持っていて同様の症状を経験した人、(壊れたと思って捨ててしまった人はご愁傷様)まだとってある人はA/Cアダプターの電極を直して(ストローの壁と電極の間に爪楊枝を差し込んで電極を内側にずらしてやるだけでOK)、再充電を試みて下さい。
できれば充電されたNEWバッテリーを用意した方が確実です。
修理したA/Cアダプターで白雪姫に電力というキスを与え長い夢から覚ましてあげて下さい。
実は私所有のPB145Bはそうして眠っていた姫様を『しめしめ』ともらいうけて蘇らせたものなのです。いいでしょ。
システムやソフトも私好みに入れ替え、眠り姫もいまや理想のスリム美人です。
ただ、、、かわいい奴なのですが、後発の美人達は多芸で大柄のハイパフォーマンスなモデルタイプ、、、旧式の白雪姫はちょっと見劣りする平安美人(いまではだれも振り返らない)、使い手はあまり無いようです。悲しいことに、、、。
かわいいだけでも立派なとりえだから、
これを機にold PBのコレクターにでもなろうかしら、、、
| (1997/12/20記す) |