ちょっとアメリカ合衆国を旅する機会があった。
旅行者の見てまわれる範囲には限りがあるが、
ダラス・フォートワース空港、ボストン・ローガン空港、シアトル・タコマ空港。。
立ち寄った表玄関では
なぜか
ドーナツ屋が少なくなったような印象を受けた。
私は、酒もたしなむが、お菓子も好きで、
昔も今も、
合衆国に入国する楽しみの一つは、実はドンキンドーナツにある。
あくまでも、甘く柔らかく、、徹底的に不健康そうなあの食べ物を初めて口にしたとき、
私はアメリカ人が中年以降何故にあのように太るのか、雷に打たれるがごとく悟ったものでした。
甘美なる誘惑の国、アメリカ。
ジャンクフードの国、アメリカ。
今回も、10時間のフライトに耐えて降り立ったダラス・フォートワース空港で
また、ホテルのあるオフィス街で、用事に追われながら
意識の隅で探し求めたのはドンキンドーナツ屋さんだった。
ところが、それが以前よりも見つけにくいと感じたのは、
私の食欲のなせる僻みだったのだろうか? Give me chocolate !!
なにか、ヘルシー志向の合衆国はそうした不健康いっぱいの庶民の味達??を
表通りから、少しだけ追い出そうとしているのではないかーーと思われるのです。
先に書いたホワイトカラーの隠れタバコの件とも共通する時代の流れでしょうか?
アングラってのは、余計に甘美なあこがれをかき立てるのですがね。。
立て前としてのヘルシー志向は太ったアメリカ人を駆逐できるのでしょうか?
私の答えは、否です。
ボストン・ローガン空港でやっとの思いで見つけたドーナツ屋さんのまえには
長蛇の列ができていました。もちろん私たちも列びました。
実はドーナツと一緒にペットボトル入りのレモネードも買ったのですが、
これも激甘でした。
何気なく成分表示を読んでみました。
脂肪分0%、、、確かダイエットペプシにもそんな表示があったっけ、、、。
さすが、ヘルシー志向の国。脂肪分は憎悪されている。。。
糖分30数グラム、、、。、、、。(正確な数字は忘れました、、、)
おのれら、どこがヘルシー志向じゃ!!
われ!なめとんのか!!ボケ!!!
私はこのレモネードを、2歳児とともに飲み干しました。うまい。。。
幸いなことに私にはハンバーガーとフライドチキンを愛する趣味はありません。
きっと、あそこまでは太らないと、高をくくっている小太りな私です。。。
蛇足ですが、帰ってから、歯が痛い私でもあります。。。
(1999/10/26記す) |