お父さんのエッセィ

『米国旅行雑記2。。。時差のこと』(1999/11/27)


『米国旅行雑記2。。。時差のこと』


家族で米国を旅した。
娘は2才なので気の向いたときしか歩かない。
気の向いたときしか寝ないし、食べない。。。
でも、昼寝はする。

幼児連れの旅行は飛行機が一つのキーポイントだ。
騒がれたり、啼かれたりすると、周囲の迷惑は計り知れないし、
こちらの恐縮も甚だしい。
さいわい、娘は飛行機が好きで、けらけら遊び、そして眠ってくれる。
時差のない旅行はこれでOKだが、時差があると話は複雑になる。
今回の時差は、12-13時間、ほぼ半日である。
簡単に言うと、昼と夜が逆転した格好だ。

実験に明け暮れて夜討ち朝駆けが当たり前の私ですら、2,3日は頭がだるかった。
しかし意外にも、子供達は平然としていた。
そう、キーワードは昼寝らしかった。。。
昼夜逆転なら昼寝と夜寝が逆転というわけだ。

しかしながら、彼らの体内時計はリセットされていないわけで、
現地の夜中の1時、2時に突然目を覚まして、
闇に向かってけらけら笑い出す娘を見たときには、
エクソシストも真っ青な情景で、科学者としての理性がかろうじて、
『こわれた、かな、、、』との推測を導き出した??
それでも、テキサスの太陽が娘の時計を少しずつ修正してくれた。。。

話はつづく、、
ある日、妻が街のドラッグストアにはいった。何か目当てがあるらしい。
10分ほど店員と話をして、ある薬を購入してきた。
メラトニンという薬品である。(ドリンク剤のように誰でも買える薬らしい。。)
これがなんと、時差をリセットする薬だそうな。
(旅行の機会の多い人の間ではかなり有名な薬らしい。)
これを飲んで、10時間寝ると、目覚めすっきりで、時差が解消されているのだそうな。
画期的である。

ただ、私には10時間の睡眠時間がなく、
また、アメリカ人用の薬を我が子(モンゴロイドの2歳児)に飲ませる勇気もなかった。
たぶん、大丈夫なのでしょうが、、、

我が子は、帰国後も数日は
保育園で『こわれかかって』いたそうです。。。


(1999/11/27記す)