Breeders' Cup '99 観戦記
| 先日、アメリカの Gulfstream競馬場で開催された Breeders'Cupを観戦してきた。レース結果等の詳細は日本でも発表されているので省くが、印象に残ったことを少し記す。 |
| まず、天気予報では雨が心配されていたが、幸い当日は晴れ、しかも Floridaの日差しは強く、日焼け止めを塗っていて正解だった。レースに先立ち国歌斉唱が行われ、歌の終わりに近づいた頃、遠く空の彼方に4機編隊の戦闘機が見え始め、ちょうど歌が終わると同時に競馬場上空を爆音と共に飛び去っていった。私は戦争・軍隊については否定派だが、この演出はなかなか味なものだった。当日は日本からのツアー客も多く、SスポーツのS記者や、神様O氏の姿も見えた。土産物の売店の中は日本人の人口密度が高く、Tシャツ等は(アメリカ人用の)S・Mサイズが飛ぶように売れていた。 |
| Breeders'Cup自体は8レース組まれており、初めの Distaffと次の Juvenile Filliesは後述する PICK6の対象とはなっていない。偶然か、あるいは絶対視される本命がいたからかはわからないが、しかし、その2レース共に本命が負けてしまい、波乱を予感させるスタートとなった。特に実際に観戦できることを楽しみにしていた、 Distaffの最強4歳牝馬 Silverbulletdayの惨敗は、使い詰めが懸念されていたとは言え、残念であった。 |
| PICK6(連続した6レースの単勝を当てる馬券で、初めのレースが始まる前に購入する。配当は天文学的数字になるが、仮に1レース2頭ずつ候補を選んでいったとしても、組み合わせは2の6乗で64通りにもなり、買い目を絞らないと購入金額もまた莫大なものになる)の挑戦が主な目的であったが、今回は4人で共同出資し、計640通りを購入。備えは万全…のはずであった。 |
| 初めのレースでドボン!では面白くないので、万全を期し5頭選び、あっさりクリア。2レース目、3レース目は自信があったので買い目を絞り、あっさりクリア。次の4レース目は同じように自信があったので2頭に絞ってあり、5レース目、6レース目は難解と思われ各4頭ずつ選んであったので、6レース中半分をクリアしたこの時点で「これは行ける!」という思いが確信に変わりつつあったのだが… |
| 今、再度出馬表を見ながら検討しても、4レース目で勝った Aneesは選べなかっただろう。この時点で夢は終わった。5レース目の Turfは Daylamiを Dettori騎手が小回りの競馬に巧く対応させ、圧勝だった。暑さ対策のため早めに入厩した作戦もよかったようだ。この瞬間「もうJCには来ないだろうな」と思ったら、後日やはり招待を辞退した。最後の Classicを前に、我々の期待は4レース目の大穴のせいで PICK6的中者がゼロに終わってくれることであった(的中者ゼロの場合、5レース分的中者に配当金が分配される)。しかし、最後の Classicも大穴になり、結局我々の挑戦は6分の4クリアにとどまった。 |
| あとは PICK6の的中者がいるのか、いた場合の配当はいくらかということに競馬場全体の注目が集まっていたが、さすがにそこは広いアメリカのこと。レース終了後かなりの時間が経ってから電光掲示板に表示された数字は…約3百万ドル!であった。的中者は1名(グループ)のみだったそうだが、このグループはメンバーの一人の弟の助言により、 Classicの勝ち馬を最後に選択肢に加えたおかげで的中したそうだが、肝心のその弟は出資していなかったそうだ。 |
| 翌日、所用で向かった Atlanta行きの飛行機の隣に座った女性が現地のスポーツ新聞の競馬欄を熟読しているので、声をかけたら、やはり Breeders'Cup帰りで、同じように PICK6を買い、そして、やはり4レース目でドボンだった、と言っていた。 |
公式パンフレットの表紙より |
Gulfstream競馬場 |
PICK6の馬券 |
パドック |
"Mile"のスタート |
約3億円の配当を映す電光掲示板 |
※おまけ1 11月13日付サンケイスポーツより |
※おまけ2 Key Westへ向かう Seven Miles Bridge |