青くなるマジック!?


振ると青く,ほっておくと透明になる液体。

 

本ホームページのi-modeコーナーの理科実験君にも薬品の作り方は,ありますが,

 

次の(1)〜(3)をフラスコなどに入れて激しく混ぜます。

 

   (1) 蒸留水300mlに,ブドウ糖6gをとかす。

   (2) エタノール10mlに,メチレンブルー0.1gをとかす。

   (3) 水20mlに,水酸化ナトリウム6gをとかす。

 

 

すると,

(1)〜(3)を入れて激しく混ぜた状態

このような色の液体ができます。

ファンタジックできれいなイメージをもって調合したのに,

コーヒー牛乳かと思い,がっかりしました。

 

追記:

(のちに,これは「ブドウ糖が古い」ため,コーヒー牛乳色になることを教わりました。)

ブドウ糖が封をあけたばかりの新しいものであれば,ここまで変色しないようです。

 

 

フラスコにゴム栓をして激しく10回くらい振ると,

青くなりながらも,すこし濁っている。

このように青くなります。

 

これで,「青くなるマジック」の液体は一応できあがりです。

 

しかし,青い状態はきれいなのですが,

元に戻ったときの薬品は,にごりもあり,お世辞にもきれいとはいえません。

 

改良点の紹介

 

 上記の問題点を解決するために,ろ過をします。

 

10号のろ紙で,ろ過したところ,ろ紙にこのように「溶け残り」が出ました。

おそらく,メチレンブルーの溶け残りだと思います。

 

試験管にとってみると,

 ← 

ろ過後     ろ過前

 

透明感が出てやっと「きれい」な状態になります。

 

試験管にゴム栓をし,10回振ると,

   ろ過後      ろ過前

 

振ってから,10秒後の写真,

   ろ過後      ろ過前

 

ろ過をするときれいにみえますが,

色の戻りが遅くなるようです。

 

また,上記の(1)〜(3)を混ぜた物を蒸留水で半分の濃度にうすめた場合,

色が戻るのに4倍の時間がかかりました。

 

まとめ

 

  (A) 参考書通りに調合した液体をろ過するときれいにみえる。

  (B) うすめて使ってももよいが,青から無色に戻るのが遅くなる。

 

 

追記

 

  入れ物ですが,フラスコや試験管がガラス製で危ないときには,

  フィルムケースや,ソース入れも有効です。(透明度が高いものがよい。)

 

     

  フィルムケース        しょうゆ入れ

 

  メチレンブルーですが,試薬として手に入らない場合は,

  熱帯魚の尾ぐされ病治療薬(薬浴用)のものにメチレンブルー水溶液を使っているものがあります。

  前述の(2)の薬品の代わりに使えます。

  (ブドウ糖の代わりに粉末ジュース,水酸化ナトリウムの代わりにパイプ洗浄剤などを使えば,日常品でこの実験ができます。)

 

色が変わる理由

  

    ポイントは,メチレンブルーとブドウ糖です。

  

  メチレンブルーは酸素と結びつくと青くなり,酸素を奪われると無色になります。

  

  容器の中で振ることで,容器の中の酸素とメチレンブルーが結びつき青くなり,

  振るのをやめると,ブドウ糖が,還元剤として働き酸素を奪います。そして透明になります。

  

振ったとき

状態

ほっておいたとき

無色

メチレンブルーと

容器内の酸素が結びつく

液体の

様子

メチレンブルーから

ブドウ糖が酸素をうばう

 

  このことから,振った後の色の戻りを速くするためには,ブドウ糖を追加すれば良いということになります

  とくに,作ってから2から3日たったものは,青色が暗くなり,戻りが遅くなります。

 

  「ここぞ」という時に見せるのなら,その日に調製したものを使ったほうがよいでしょう。

  色素を扱った実験は日がたつにつれてどんどん結果がおかしくなっていきます。(遮光保存しても色がおかしくなります)


 

←戻る

トップ