学生さんも奥さんも単身赴任のお父さんも Enjoy cooking!
アメリカで家庭料理
注: これはアメリカ家庭料理ではありません。
アメリカ料理といえばハンバーガーとピザ。
だけでなく、移民元各国料理やメキシコ料理、ネイティヴ・アメリカン料理などが色々。おいしい料理もそりゃあるけれど、豆とインゲンの甘いピクルス、小麦粉とズッキーニの蒸し煮、とうもろこしとベーコンの煮物を毎日食べてはいられない。中華の外食では胃がもたない。和食は高くつく。そこでアメリカの食材を使った家庭料理をご紹介しようというページです。
ビールのお友だち茄子のオリーブオイル漬
なすの季節になりました。アメリカの巨大茄子にぴったりのお料理ですが、日本の茄子なら大きめのものを十数本。
材料:
茄子 3 〜 5 本 (1/10 程度に激減するので大量でよい)
オリーブオイル 適量
酢、塩 適量
乾燥赤とうがらし 1 本
作り方:
- 茄子の皮をピーラーで剥く(大きい茄子だとここが簡単)
- 5 mm 程度の千切りにする (細長ーいものができる)
- 塩でもむ。このとき塩はかなり強めでよい。そのほうが日保ちするし、余分は水分と一緒に出るから
- 酢をかけて混ぜる。
- 半日程度 (気候によるので水分が充分出るまで) 置き、水分を出す
- 少しずつ手に取ってぎゅっと絞る。力の限りぎゅうっと絞る (なすの繊維だけが残るイメージで)
- なすがひたる位オリーブオイルを注いでなすと混ぜ、乾燥赤唐辛子のたねを抜いて入れる
おしまい。冷蔵庫で 3 週間程度は保存可能。
ラムとキャベツのシチュー
アメリカでは安いので結構ラムを食べました。これが本当にアメリカ料理だったのかどうか、またオリジナルはどういうレシピだったのか忘れてしまった超簡単料理。ラム好きにはたまらない一品です。よい肉が入手できたらもったいないのでステーキに。ちょっと臭め位がこの料理にはちょうどいい?
材料:
骨付きラム肉 適量 (1 人 2 本位?)
キャベツ 1 個
オリーブオイル 適量
塩 適量
黒こしょう (ホール) 10〜15 粒
作り方:
- 強めの火でラムを両面焼く。
- 中火にしてオリーブオイル適量を振りかける。
- 黒こしょうを入れる。こしょうは挽かずにまるのまま使用。
- お水またはお湯をひたひたに入れて、キャベツをざく切りにして加え、塩を振って蓋をして煮る。
- キャベツがしんなりしてかさが減ったら、塩で味をととのえて完成。
ポイント:
ステンレス製の厚底鍋を使うと焼く->煮るが 1 つの鍋でできる。
キャベツは煮返すと味が落ちるので、作りだめしないほうがよい。
おまけ:サンマの佃煮
ごめんなさい、これはおそらくアメリカで作るのは難しい料理です。日本はさんまのおいしい季節になりました。
さんまは塩焼きが一番ですが、保存食にはこちらをどうぞ。お弁当のおかずにも酒の肴にもぴったり。酢で煮ているため日保ちするので、つくりだめしておきましょう。1 週間以上経つと味が落ちるが 2 週間程度は保存可。2 度目に煮るときの味付けを濃くすれば長期保存も可。
材料:
さんまのひらき 作りたい分量
しょうが さんまの量の 1/3 程度
うめぼし 適量
酢 1 本
こんぶ 適量
しょうゆ 適量
酒、またはみりん
作り方:
- さんまの開きを閉じ、頭としっぽとひれを落として 4 等分する。
- 閉じた状態で立てて鍋に一列に並べ、さんま全体がひたるだけ酢を入れ、あくを取りつつ煮る。
- さんまが白くなったら上下をいれかえ、むらなく火が通るようにする。
- さんまが充分柔らかくなったら (加熱時間の目安は 30 分)、さんまを上げてなべを一旦洗い、こんぶをひく。
- さんまを並べてスライスしたしょうが、うめぼし (たねを取ってちぎる。たねも使う)、しょうゆ、酒またはみりん(甘いのがお好きならみりんを)を加えて落とし蓋をして煮る。
- ときどき上下を入れ替えて、水分がなくなったらおしまい。
ポイント:
小さ目の鍋を使うことをお勧めします。鍋がでかいと酢が大量に必要。さんまの分量は、1 匹を 4 等分したものを立てた状態で鍋一面に並べられると丁度いい。ウチの直径 15 cm の鍋で 6, 7 枚。
さんまはもちろん生を使ってもよい。開きを使うと内臓を取る手間が省けるというだけのことです。生を使う場合は、頭としっぽとひれを取って開かずに 4 等分し、菜箸等で内臓をかきだして、10 分程度塩水につけた後で調理します。
しょうがも食べるのでたくさん使います。わたしはやわらかい新しょうがの季節にガリを大量に作っておいて、それを使います。とても硬いしょうがの場合は、針に切ってもよいでしょう。
さんま以外にさば、いわしでも合います。
つづく