あめりか・ろーてく・ニュース

田舎に住んでいるためか、アメリカに来ても日本と比べて特にハイテクな思いをしたことがありません。DirecTV でなくてもいいんです。わたしのささやかな望みは衛星放送で日本のテレビを見ること。

あめりかプロバイダ事情

電話会社との契約は定額制を選択したため市内通話はタダ同然。
市内にアクセスポイントがあるプロバイダを探そうとすると大手かローカルに限られる(ここ田舎だから)。引越しするかもしれないと思うとローカルは嫌なので、残る選択肢は大手。

この「市内通話エリア」がよくわからない。市外局番が同じなら市内という訳ではない。いくつかの「市」にまたがる「郡」で同じ市外局番を使っている様子だが、市内通話エリア内はこの中の一部。番号からは判断出来ないので、電話してみて、局番なしで通じるかどうか試す。
仕組みをご存知の方、教えて下さい。

大手は「あなたも今すぐインターネット」なので、雑誌についてるFDからアプリケーションをインストールするだけでOK。すこぶる簡単でよいのだが、さて、telnet したい、FTP したい、好きなメールツールが使いたいなど、専用ソフトで用意された以外の機能を使おうとするとどうしていいかわからない。対応出来ない場合もある(というより多い)。
どこでも専用の接続ソフトを用意しているが、ユーザがPPP等の面倒な設定をする必要がない他に、セキュリティを考慮してのことと思わる。そのために専用ソフト以外では接続出来ない場合もある。

日本でも大手は最近そういう傾向な気がするが、インターネットプロバイダとパソ通の違いがあまりないない。
プロバイダもチャットグループみたいなものを用意してフォーラムの機能があるし、専用の通信ソフトで接続し、メールやWWWブラウザがセットになった専用のソフトウェアが勝手に立ち上がるので、ユーザーには通信プロトコルが何であっても区別がつかない。パソ通でも添付のソフトにWWWブラウザ機能がついている。

結局大手AOLがやってるプロバイダサービス GNN に加入したが、上記のような訳で専用の通信ソフトを使う以外にアクセス方法はなく、このソフトを使うと Windows 3.X ユーザと 95ユーザで同じソフトが使えるようにしているため、telnet 等のアプリケーションは16ビットのものしか動かない。わざわざ95用のアプリケーションを日本から持ってきた私の身にもなってみて。

やむなく WebX とかいうつなぎ放題のプロバイダに入ったら、サポートが悪くて質問メールの返事も来ない。

続けて最近パソコン通信からインターネットプロバイダに移行するだかしただかいう MSN(Microsoft Service Network) に加入したが、市内通話エリア内にPPPのポイントがない。

未だにプロバイダ間をさまよう私だが、こんなことが出来るのは大抵のプロバイダ、パソ通で無料試用期間を設けているため。散々使ってまだ通信料を払ったことはない。

他の大手プロバイダに AT&T Worldnet(ちなみにうちは AT&Tでなくローカルの SNET という電話会社と契約しています。AT&T は電話とプロバイダで割引セットやってる), EARTHLINK NETWORK, IBM INTERNET CONNECTION, INTERNETMCI, NETCOM, PSINET 等がある。
パソ通は AOL, Compuserve, MSN(プロバイダなの?), PRODIGY, WOW! など。

これら一連のトライアルでいっちばん腹立ったことは、AOL, GNN ともに日本のクレジットカードが使えなかったこと。身分証明の意味合いもあるのでクレジットカードでなければ契約出来ない。こりゃインターナショナルのだぜ、と言ってがんばったが、アメリカとカナダ発行のものしか使えないとのこと。AMMEX に言いつけてやった。

タダだから出張中の日本のビジネスマンが使うのにもいいんだけど、残念ながら駄目ですね。

ちなみにアメリカのパソ通アクセスポイント経由で日本の Nifty や PC-VANを使うと利用料がバカ高いので注意しましょう。PC-VAN の場合、フリーダイヤルのポイントもあって通話料は安く済むのですが。

Oct. 23, 1996 wako

日記にも書いたのだが、繋ぎ放題$14.50/月だったので入ったらプロバイダ(WebX)が倒産してびっくりした。マサチューセッツ地方裁判所からの通知で知る。繋ぎ放題で釣って、初期登録費用の30ドルを集めて資金繰りをしようとしたが間に合わなかった、と推理。名前は聞いたことないけれども、アメリカ全土にアクセスポイントがあるので大丈夫だと思ったんだけどなあ。大手が吸収してくれて、値段据え置きにしてくれないかなあ。

Oct. 31, 1996


YAHOO Internet Life を読んでみた

あの Yahoo! のインターネット雑誌、「YAHOO Internet Life」を読んでみた。
122P の普通の雑誌サイズ。1冊タダでくれる。年間購読すると CD-ROM のおまけ付き。 内容はオタク向けじゃなく一般向け。タレントの話とか、Football とか。

書店では販売してない(と思う)。他のインターネット雑誌より3割位安い。 日本からでもアメリカに銀行口座持ってたら買えるらしい。そういう人普通いないか。
そんなに面白くもない(と私は思いました。これって営業妨害になったりしますか?)。

他に InternetUser(日本にも同じ題のありますね), Internet World, NetGuideなど読んでみた。これらは技術的な話中心の面白くないやつです。
日本の方がパソコン雑誌などがいっぱい出てるんじゃないかなあ?
そもそも雑誌は日本の方が多そうな気がする。アメリカ広いからわかりませんが。

Oct. 23, 1996


続・あめりかプロバイダ事情

MSN(Microsoft Service Network)はインターネットサービスに移行のため「MSN」用アクセスポイントは今月末で閉鎖、「インターネット」用アクセスポイントに変更せよとの通知が今月半ばから度々来るようになった。
そんなこと言われても困るので、インターネット用のアクセスポイントが市内通話エリア内にないが新設の予定はあるかと問い合わせたら、早急に開設の予定だが未定との回答。市内にアクセスポイントがなくて他のプロバイダ経由でMSNのサービスにアクセスする場合は月々$4.95だかに負けてくれるとのこと。
むかつくのでやめたいが、アメリカにいて日本語でサービスを受けられるのは貴重かという迷いも。アクセスポイント新設を待つべきか?

GNN はGNNで、親会社であるAOLがやはりインターネット接続に重点を置くため月額固定料金(従来は従量課金)$19.95のサービス開始を受けて、来年初頭でサービス停止とのこと。AOLに乗り換えユーザにはメールの自動転送サービス等の特典つき。アクセスポイントはそのまま利用可。おまけにAOLには32ビット用ダイヤルアップソフトがある。それじゃあもうAOLに乗り換えるしかないじゃあないか。

というわけで、大手パソ通ではインターネット・プロバイダ・サービス移行競争が繰りひろげられているらしい。

Nov. 20, 1996

AOLに入ったはいいが、POPサーバーもSMTPサーバーもなかった。となるとメールを読むにはAOL専用ソフトウェアを使うしかないが、日本語対応ではない。これでは日本語のメールが読めない!
メンバーサポートへの問い合わせの答は「サードパーティー製のソフトウェアはAOLのソフトウェアと相性が悪い可能性があってサポート出来ないから使うな」というもの。そんなこと頼んでないって。
その質問のメールが出せたのも入会数日後だったし(料金引き下げで取りこみ中のためサポートへのメール受付を停止していた) メールの自動転送の手続きを済ませた後だったのでもう本当に困った。再度質問メールを出したが返事が来ないので、退会するからGNNからのメール転送を解除して欲しいとメールを出したが3日後の現在返事はない。GNNから案内をよく読むと、AOLでPOP,SMTPサーバが利用できるようになるのは来年からと書いてあった。しかしAOLからの回答メールにはそんなこと一言も書いてない。という対応ぶりが最もむかつく。 新聞にはコネチカット州のAOL会員数がやたら多いためアクセスポイントが繋がりにくくなっているとあった。確かに14.4K以上で繋がったためしがない。これではいいとこなしだ。公正を期すために一応言っておくと、AOLはコンテンツは充実しています。ただ私はそういうものに用はないだけ。市内にアクセスポイントがあって、料金が安く、日本語メールソフトを使うためにPOPサーバとSMTPサーバがあって、telnet したいから外部へのアクセスが速ければいい。側がしっかりしてれば中身は空でかまわない。
MSNもやはりPOP, SMTPサーバがなく、12月に入っても市内通話エリア内にアクセスポイントが増設されなかったので辞めてしまった。こちらは専用ソフトウェアが日本語対応なだけましだったか?

これでまたプロバイダを探さなければならないはめに。

Dec. 5, 1996


つづく