■アメリカに
- 持ってきてよかったもの
- 持ってくればよかったもの
- 持って来る必要はなかったもの
- 持って来てはいけなかったもの
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アメリカでは州毎に法律、手続きがかなり異なるのでコネチカット州以外の方にはご参考。
Social Security の申請
Social Security Number(SSN)とは?
アメリカで納税のために用いられる番号。この番号は銀行口座、クレジットカード、電話、電気等の契約の際にIDとして使われ、日本の住民票、戸籍に代わる身分証明の役割を果たしている。
つまりSSNを持っていないとこれらの手続きは難しいため必須。
最寄りの Social Security Office で申請。手続きは書類を埋めてパスポート、VISA を提示するだけ。
ただし今年3月から東部3州(コネチカット州以外の2州がどこかは未確認。ニューヨーク州ではありません)では州律改正によりNon-working Social Security(アメリカの大学、企業等から給与収入を得ていない場合)は原則発行されないことに!!
どうしても申請したかったら受入先(IAP-66やI-20の発行元)から申請理由書を発行してもらう(フォーマットはフリー。何のために必要かを書く)。その後協議の上発行してもらえることもあるらしい。
ちなみに私は未だSSN取得に成功していません。
追加情報:11/6
今年から全米で労働許可を持たない外国人にはSSN発行を停止(この方針に従い、コネチカット州では3月から施行を開始ということらしい)。SSNの取得資格がない場合、SSNに代わる納税者番号としてITIN(Individual Taxpayer Identification Number)が発行される。素朴な疑問として労働許可がないのに何の税金を払うんだというのがありますが。詳しくは
住む場所を探す
家やマンションを借りる場合
- 会社や知人に頼む
- 自力で探す
- 不動産屋に行く
などの方法が考えられるが、もし 1. が可能なら頼んだ方が絶対よい。大変だから。
2. の場合、会社、大学等にアパートの斡旋やデータベースがあればまずそれに当たる。なければ
- 本屋で目当ての街の地図を買う。運転免許試験場の近く等にAAA(日本で言うところのJAF)があればここの地図をもらう。
- 朝、目当ての街に行って地方新聞を何紙か買う。USA Today は全国紙だから×。Connecticut Post と街の名前が付いた新聞を。新聞は自販機かコンビニ、スーパー、薬局で売っている。新聞の自販機は通常コインしか使えないので注意。
- 「Real Estate」の欄を見てめぼしいものをチェック。価格帯や広さ(Bedroom の数)、ロケーションを研究。家賃の相場を頭に入れておく。
- 気に入ったのがあれば電話する。
大家さんから直接借りるため、不動産屋を仲介するより家賃や礼金が安め。
3. の場合も 2. で相場や雰囲気を知っておいた方がよい。目当ての街の不動産屋に行く。家賃と広さの希望を言えば、リストを出してくれる。リストの中から気に入った物件を見せてもらう。不動産屋の手数料(礼金)は一般に家賃一ヶ月分とされているが、通常大家側が支払う。
賃貸契約には通常SSNや銀行口座が必要。SSNの申請や銀行口座開設には住所が必要。このジレンマをどうにかして乗り切って下さい。方法は誰かに保証人になってもらう、会社、大学から発行された文書等で身分証明、収入の証明をするなど。
銀行口座の開設
銀行を選ぶ
コネチカット州で支店、ATM が多い銀行は CHASE, Fleet, People's Bank。City Bank は少ないが、日本で口座を持っている人には便利かも。
特に CHASE はニューヨーク・マンハッタンにやけに多いので通う人には便利。
口座の種類
口座にはいくつか種類があるので注意。
だいたいどこも似たパターンで、
- 準備残高(常に預けておく必要がある金額)が必要なく毎月手数料がかかる口座
- 準備残高を割ると手数料がかかる口座
- 準備残高が高額に設定されていて金利がつく口座
など。準備残高(千ドル以上必要な場合が多い)や手数料の金額は銀行によって異なるので何行か問い合わせてみるとよい。
手続き
銀行に行って Bank Account を開きたいと言えばよきにはからってくれる。ただしSSNを持っていないと口座を開けない場合がある。パスポートなど他の身分証明を受け付けてくれるところもあるので、他の銀行、支店(支店によって対応は異なる)をあたる。
ATMカード
口座を開設したら、必ずATMカードを作ってもらう。ATMでお金が下ろせる(withdraw と呼ぶ)他、VISAかMasterと提携していて、デビットカード(即時引き落としカード)、クレジットカードとして使えるので便利。
小切手(check)
銀行口座を開設すると仮の小切手帳を1冊くれる。後に名前と住所が印字された本物が郵送される。日本には小切手の習慣がないので使う時なんとなく不安だが、慣れるととても便利。買い物に使う他に公共料金の支払い、演劇、コンサート等のチケット予約や通信販売、新聞、雑誌の定期購読等のメールオーダーに使用。メールオーダーは小切手を同封して前払いする。
毎月利用明細と共に使用済み小切手が返送されてくるので、金額に不正があったりしないかチェック。この使用済み小切手が住所の証明(図書館利用や郵便の受取り等)に使える。
クレジットカード
銀行のATMカードや小切手を持っていれば買い物にはなくても済むが、
身分証明にメジャー・クレジットカード(VISA, Master, Amex)が使われるので絶対あった方がよい。また日本で発行されたクレジットカードが使えない場合があるのでアメリカ発行のものが欲しい。しかし外国人の我々は、アメリカにクレジットカード利用実績がないので審査にとても時間がかかるらしい。
そこでお勧めするのは、日本でアメリカン・エクスプレスのカードを作っておいて、アメリカに来たら切り替える方法。これならアメリカ着後2週間位でアメリカ発行のクレジットカードを持つことが出来る。
支払方法
銀行引き落としではない!
毎月請求書が送られてくるので、返信用封筒に請求額の小切手を同封して返送。切手を貼れと書いてある場合と「Business Reply Mail」と書いてあって料金先方払いの場合があるので注意。このために32セント切手を買いこんでおくと便利。
電話
電話機を持っていれば、家の電話のジャックに電話線を差し込んで、電話会社に電話する(電話会社にだけは繋がるようになっているらしい)だけ。電話機は日本製でも機能が単純なものならそのまま使える。持っていなければ公衆電話から電話する。数多くのオプションを選択しなければならないが、聞き取るだけでも大変。後で変更出来るので、とりあえず市内通話 flat rate だけ"Yes"にして、後は"No"と言っておく。その日のうちに使えるようになる。
ただし電話の申し込みにはSSNが必要。SSNを持っていなければ、パスポート等でよいかどうか交渉してみる。
電話会社はAT&TにするかSNETにするか、長距離は他と契約するか等いろいろ選択肢があるがお好みで。日本との国際通話がとても安くなる業者もたくさんある。
支払いはクレジットカードと同じ。
電気
家賃に含まれていなくて自分で連絡が必要な場合は、電気会社に電話で連絡。やはりSSNが必要。
支払いはクレジットカードと同じ。
郵便
郵便局に届け出は必要ない(必要がある地域もあるらしい)。切手は郵便局の他薬局、本屋等でも買える。アメリカ国内の封書は32セント、日本への航空便は普通サイズハガキが50セント、封書が60セント、アエログラム(のりしろが付いた便箋に直に書くもの)が50セント。普通サイズは3.5インチX5インチ以内。
切手を貼ってあればポストに投函するか、家のポストに入れておいても持っていってくれる。
家具レンタル
コネチカット州には家具付き(furnished)の家は少ないので、家具は買うか借りるかする。探せばよいものが安く買えるので、引っ越す/引揚げる際の処分の手間を考えなければ買った方が。しかしとりあえず布団を敷けば寝られ、みかん箱でごはんが食べられる日本の家と違って家具がなければ一日も暮らせない。頼めば必要な家具一式を即配達してくれて、不要になれば持っていってくれるレンタルが無難。
電話帳(電話会社でもらえる)でレンタル家具屋を探し、時間があればカタログを送ってもらうし、なければ予約して見に行く。混んでいなければ翌日か翌々日に配達してくれる。料金はリビング、ダイニング、1 bedroom で$200/月位から。
支払いはクレジットカードと同じ。
在留届
ニューヨークかボストンの日本領事館に在留届をする。コネチカット州の場合、Fairfield County はニューヨーク、それより北はボストンと管轄が分かれているらしいので届出前に確認して下さい。電話番号は日本関係の連絡先一覧。
書類はFAXや郵送もしてくれる。
在NY日本領事館
在留届を提出する。
299 Park Ave., NYC TEL: (212)371-8222
コネチカット州近辺ではボストンにも。
紀伊国屋書店
マンハッタン: 10 West 49th Street, New York, NY 10020 TEL: (212)765-1461
ニュージャージー: 595 River Road, Edgewater, NY 07020(ヤオハンの隣) TEL:(201)941-7580
旭屋書店
52 Vanderbit Ave. New York, NY 10017(Grand Central Terminal 至近) TEL: (212)883-0011
個人的にはこっちが好き。
JBCブックス(古本屋)
マンハッタン: 3E 44th St. 6th Fl. New York, NY 10017 TEL: (212)682-4521
ニュージャージー: 725 River Rd. Edgewater, NJ 07020 TEL: (201)941-4417(ヤオハンの近く)
マンハッタン店の別フロアには日本のTV番組のビデオが置いてあるビデオ屋も。この近所には日本の本屋、日本人向け英会話教室などが密集している。
TV-JAPAN
日本の放送を配給。ケーブルTVまたは衛星放送で受信可。ケーブルTV, 衛星放送の受信は別途地域の会社に依頼。どこと契約すれば見られるかは地域によるのでTV-JAPANで教えてもらう。
1325 Ave.of the Americas, 8th Fl. New York, NY 10019 TEL: (212)262-3377
アメリカ生活110番
米国で生活する日本人に生活情報を提供する無料電話サービス。
TEL: (212)869-0110 月〜金 10AM〜4PM
アメリカに持ってきてよかったもの
パソコン
こちらで買った方が安いのは確実だが、日本語OSへの入れ替え等に苦労したはず。
パソコン用日本語ソフト
ニューヨーク、ニュージャージーの紀伊国屋に行けば売っているし取り寄せられるが、やはり置いてある品数は少ない。値段は和書のレートの悪さと比べたらそれ程高くない。
本
本はいくらあってもいい。もっと持ってくればよかった。
特におすすめするのは、文庫の新刊を端から買って持ってくること。
そうすればよかったと思っています。面白いかどうかは二の次。どちらかというと軽い内容の方が。
ニューヨーク、ニュージャージーの紀伊国屋は日本の普通の本屋並みの品揃えはある。ただし高い。ニュージャージーでは古くなった雑誌を安く売っている。日本では考えられないけれど、こんなものでも売れてしまう。
スリッパ
アメリカで売っているのは「室内履き」。パイル地やモコモコの毛がついた寝室で履くようなものなので、靴を脱いで生活するつもりなら日本の「スリッパ」を。ただし底に滑り止め効果があるもの。日本の家より距離を歩くし、ワックスがけ板張りの部分が多いので。
マイナーな日本食材
なまものは難しいので乾物、レトルト、瓶、缶に限られるが、海苔やワカメのようにメジャーではないもの。
例えばゆかり、ワカメごはんの素、乾燥大根の葉っぱ、乾燥わけぎ、山椒の実、アラビア焼きソバなど。
メジャーなものならヤオハンや中華食材の店で比較的手ごろな値段で手に入ります。
用字用語辞典
日本語を目にする機会が減って、日頃ワープロを使っていると、どの漢字だったかますますわからなくなるので。
アメリカに持ってくればよかったもの
洋書
「アメリカ」の本はたくさん売っているけど「イギリス」の本等がどこで売っているのかわからない。
ヨーロッパの食材
アメリカだったら各国の輸入食材が揃っているような気がしたけれど、どこに行ったら買えるのかわからない。スーパーではメキシコ、イタリアものは比較的手に入りやすい。例えば気に入った銘柄のオリーブオイルがあるなら持ってきた方が。
お手洗いに置く汚物入れ
アメリカでは蓋付きの小さいごみ箱というものが売っていません。少し大き目のものならあるけれど、日本女性がこの蓋で気に入るかどうか。トイレが独立した部屋ではないからでしょう。ヤオハンで十数ドルで売っていた!よくも人の弱みに付け込むようなまねを。これはとても重要なものだと思うのです。海外赴任予定のお父さん、お嬢さんのために船便に入れておいて下さい。
アメリカに持って来る必要はなかったもの
食器、服、靴
安いから。アメリカでのライフスタイル、食生活と気候や日常の行動様式をよく想定した上で選んだ方がよいでしょう。
ただし服に関しては小柄な人は別。西海岸はアジア系が多いので小柄な人用の服も多いと聞きますが。
身長160cm, 体重50Kg, 胸囲70cm以下の女性は一通り持ってきた方が。ちなみに私は身長165, 体重50キロ台ですが、婦人サイズSまたは6〜8号サイズでぎりぎり Regular。4号以下のサイズは手に入りにくいでしょう。
婦人服は"Women","Misses","Petites"にサイズ表示が分かれていることも。同じ8号でも Women と Misses では大きさが異なるので注意しましょう。日本のサイズと近いのは"Misses"か"Petites"(Misses より丈が短い)。
食器
和食器は手に入りにくいのであった方がよいが、和食の生活が出来るとは限らない。
食器洗浄機で洗えるものがよい。陶器は金、銀を使っていないもの。耐熱プラスチック、耐熱ガラス。アメリカで買えば多くの食器、キッチン用具は食器洗浄機対応。
服
特に女性の場合、都会で働くのでなければスーツはいりません。
洗濯物を干す場所がないこと、乾燥機を使うことを考えて毛、絹、麻よりは綿を。
シワになりやすいものよりはジャージ、ニット類を。アメリカで買えば多くの衣類は洗濯機、乾燥機対応。
靴
車生活かもしれないし、毎日自転車で長距離を走るかもしれないし。スニーカーやワークブーツ等がよいのではないかと思います。
靴に関してはサイズは女性22cm, 男性24cm 以上なら大丈夫。ちなみに私は24cmでサイズ7号。アメリカでも小さい方ではありません。
ハンガー
とても安く買えるし(10個2ドルとか)、クローゼットのポールが太くてフックが掛からなかったので。
中華鍋
電気レンジ(蚊取り線香状のコンロで火は使わない)が一般的なので、中華鍋の底が合わないのと、じわじわ加熱されるので中華鍋で作りたいような料理はうまく出来ない。
アメリカに持って来てはいけなかったもの
某社製AT互換機でも Mac でもないパソコン
(注: FM Towns でもありません)
来て早々部品が壊れたが、北米にあるサポートセンターでは北米で売っているAT互換機しかサポートしておらず、修理交換は出来ない上、日本のサポートセンターに連絡して新品を購入するのも大変だった。
愛機で手放せないのでない限り、アメリカで一般的な規格のパソコンをご使用になることをお勧めします。
ご意見、ご感想はwako@stat.yale.eduまで