I'm very grateful to Ms. Cindy Tittle Moore for permitting me to post the Japanese Health Care Issues on the internet (April 25th 1998).
オリジナルはこちら(http://www.faqs.org/faqs/dogs-faq/health-care/)です。米国と日本で事情の異なる点も多いですが、少しでも愛犬の健康に役立てていただければ幸いです。この日本語版FAQに関して、ご意見やご感想・ご指摘等をこちらのフォームから送っていただければ幸いです。 公開日:1998年4月25日、リンク修正:2004年4月4日
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Cindy Tittle Moore,
rpd-info@netcom.com
Copyright 1995-1997.
Carlson & Giffinの家庭の獣医学を要約し、このFAQにまとめました。実際に即しよくまとめられた著作とその著者であるCarlson & Giffinにこの場を借りて感謝いたします。本FAQ中の誤りはどのようなものであっても要約した私の責任でありCarlson & Giffinの責任ではありません。本FAQは私の考えで構成し内容も正確を規するようにした(毒植物の項以外は直接引用していません)ので、これを公表しても著作権を侵害しないと考えています。
このFAQはあくまでも参考資料として利用して下さい。これを読んだからといって決して診断・治療が出来るわけではありません。次のようなことに役立てば幸いです。
犬は病気になっても言葉で伝えることが出来無いので、健康時の行動や状態をよく知っておく必要があります。実際、小さな変化も何か悪い病気の前兆かもしれません。肉体的な行動と社会的な行動のどちらが変わったとしても何らかの病気として現われることがあります。
基本的な事柄や注意の必要な兆候・急を要する状況を知って犬の世話をしていれば、犬も健康で長生きするでしょう。このFAQを読んで動物病院に連れて行かなくても何とか対処できるなどと考えてはいけません(もちろん読者自身が獣医師である場合は除きますが)。むしろ、病院で犬の状態をより正確に伝えられるようにするための知識だと考えて下さい。
犬の救急処置についても学んでおいた方がよいのですが、挿絵や図解が必要になるのでこのFAQで説明しきれるものではありません。他の成書・家庭の獣医学等を参考にするか、獣医師に問い合わせて下さい。
次に挙げるように、犬の健康管理についての本がたくさん出版されています。
Miller, Harry. 子犬と成犬の世話の常識 Bantam Books, Third Edition (revised) (1987). ISBN: 0-553-27789-8 (paperback).
家庭で行う様々な世話について具体的に述べられています。注意の必要な症状のリスト・健康チェックのための指標・主な病気や問題・症状によってしてはいけないこと等についてよくまとめられています。
Taylor, David. あなたとあなたの犬 Alfred A. Knopf, New York (1991). ISBN:0-394-72983-8 (trade paperback).
症状が深刻なものであるかどうかを判断できる便利なフローチャートが載っています。犬の世話全般について書かれた他の本と違って、犬の調子が悪く見えるとき何が必要かを具体的に示してくれ大変役に立ちます。生殖系・グルーミング・犬の解剖学・知っておくと便利な方法(例えば歯磨きや爪切りの方法)が挿絵付きで解説されています。
犬の健康について詳しく解説され、犬の健康を心配する人なら必ず備えておいた方が良い大変*優れた*本を次に紹介します。
Carlson, Delbert G., DVM, and James M. Giffin, MD. 犬の飼い主のための家庭の獣医学 Howell Book House, Macmillan Publishing Company, 866 Third Avenue, New York, NY 10022 USA (1980). ISBN: 0-87605-764-4 (hardcover).
犬の健康全般について述べた総括的な本です。自分で治療出来る症状と大至急病院に連れて行かなければならない症状が分かりやすく症状別にリストにされており、獣医師に見てもらうときにも的確に犬の状態を伝えることができるでしょう。実際の処置方法のイラスト(投薬、脈拍、体温、など)・家庭菜園にあるような有害物質のリスト等が検索しやすく配列されており、家庭の獣医学書として是非とも備えておきたい一冊です。
薬を与えるための色々な種類の道具がありますが、中でも通販で購入できるピルプランジャー(錠剤を与えるための注射器のようなもの)は便利です。針をとった液体用の注射器も使えます。他の上手な方は獣医師に相談してみて下さい。
(Carlson & Giffinから要約)
犬の口を開けて出来るだけ奥の方で舌の中央の一番高くなっているところまで錠剤を入れて下さい。口を閉じ、開かないように手でおさえ、飲み込むまで喉を撫でてやります。鼻の穴をなめたら飲み込んでいます。すかざず褒美におやつをあげると確実です。
食べ物の中に包んでも(例えば、チーズ・ピーナッツバターなど、ピルプランジャーと一緒に使うこともできます)うまく飲ませられます。
(Carlson & Giffinから要約)
45度斜め上方にあごを向け奥歯と頬の間に瓶の口を瓶の肩口まで入れます。瓶の回りの唇を閉じ、液剤を注ぎ込みます。こうするとたくさん飲ませることが出来ます。飲み込むまで口吻を押さえておきます。瓶、シリンジ、点眼容器等が使えます。手に入らないときは、獣医師に相談するといいでしょう。
目薬を嫌がる場合には、犬の後ろから目を開けさせ点眼してみて下さい。そうすると犬には目薬が見えないので楽に注せます。
ヒトと同じように犬もアレルギーになりますが、その症状は呼吸器よりも皮膚に顕著に現われます。注意深く皮膚を調べアレルギーの原因を探って下さい。普通よくアレルギーの原因となるのはノミ・その他色々な物質(例えばドッグフードに含まれる成分)です。
簡便で感度の良いアレルギー検査方法にELISAテストがあります。この検査についてはかかりつけの獣医師に尋ねて下さい。
年齢は元には戻せませんが、老化に伴なう体力の衰え・体調の変化などが病気の誘因となる場合が実際にあります。そのような兆候を見逃さないように6歳以上になったら6ヶ月ごとの定期検査を欠かさないようにすればある程度予防が出来ます。
血液検査も定期的に行っていれば、腎機能の低下が分かり食事の量を少なくする等の対処がすぐ出来ます。
最近出版された次の本が参考になるでしょう。
Hampton, John K. Jr., PhD, and Suzanne Hampton, PhD. 老齢の犬:犬の老化の過程を理解しましょう Howell Book House. 1993. ISBN: 0-87605-734-2.
(Carlson & Giffinから要約)
普通、年寄ると犬は何にでも満足するようになり・活気が無くなり・好奇心も薄れ・忘れっぽくなったり・よく寝り・ふらふらしたり・かゆがったりします。環境の変化に順応出来ず、いつも誰かにそばに居てもらって世話をしてもらいたいと願っています。留守にするとき病院や犬小屋に入れられると、老犬は食餌も喉を通らないほど心配になり頻繁に吠えたりします。
(Carlson & Giffinから要約)
老犬は活力と筋力が低下し、首回りや体がたるんできます。寒さにも弱くなるので風の無いところに寝床を移し、常に暖かく過ごせるようにする必要があります。関節炎の犬には寝床を柔らかいパッドで覆ってやるとよいでしょう。
間接の柔軟性を保ち活力を維持するために適度な運動は必要ですが、能力以上の過度な運動はいけません。又心臓疾患のように運動を制限する必要がある場合もあります。運動量が減るので、より頻繁に爪を切る必要があります。体が固くなり外生殖器や肛門の回りを清潔に保てなくなります。皮膚も清潔に乾燥しすぎないように手入れが必要です。
聴力と視力も低下し、歯と歯茎の病気になりやすく、腎臓の不全(喉がよく乾くようになったときは注意して下さい)と失禁(避妊した雌の老犬に認められエストロゲンで治療できます)もよく老犬によく認められます。
老犬に高いカロリーは必要ありません。低カロリーで必要な栄養を摂ることができる高品質な食物を与えて下さい。
感染や炎症が引き金となって老犬の内耳と脳の神経連絡に何らかの異常が生じることがあります。数日後には収まる傾向がありますが、その原因はほとんどまだ解明されていません。このような異常が生じると口を餌や水の方に正しく向けられないため不幸にも飲食が出来なくなってしまいます。
こんな状態でも片方に頭が傾いているかうな垂れているだけで、苦しそうには見えません。
犬を洗って清潔にすることも必要ですが、犬の肌はヒトの肌よりもずーっと弱いことを忘れてはいけません。人用のシャンプウを使うと犬の皮脂が全部洗い流されてしまい、皮膚が乾燥しすぎてぼろぼろになってしまいます。犬用のシャンプウは汚れだけ落とし皮脂を残して被毛を保護するように作られています。シャンプウの回数が多いときは、Linatoneまたは植物油等で油分を補充するなどして、肌を保護し健康に保つ必要があります。
洗いが不十分でシャンプウが残ったまま放っておくとImpedigoと呼ばれる肌荒れ状態になります。乾燥した皮膚にはノミ(乾燥した皮膚を好みます)が寄生しやすくなります。
(Carlson & Giffinから要約)
まず、ブラシか櫛でよく被毛を梳いて毛玉やもつれを取り除きます。シャンプウではこれらを除くことは出来ず、もっとひどくなってしまいます。綿で耳栓をして水が入るのを防ぎ、目の回りに薄くワセリンを塗るかミネラルオイルを点眼するかして目の洗剤焼けを防ぎます。
完全に犬を濡らしたら(ホースかシャワーを使うと楽です)犬用シャンプウで泡立て(人間用のシャンプウは絶対に使わないで下さい。被毛と皮膚を傷めてしまいます)、汚れを充分に洗います。その際、シャンプウや水が目や耳に入らないように、特に頭は注意深く洗います。頑固に汚れている部分をもう一度シャンプウで洗います。
*徹底的に*よくすすぎます。更に、すすぎます。「もうこれで十分すすいだ」と思ったら、それから更に数回すすぎます。最後のすすぎの水にAlpha-Keri Oilを加えると(約1リットルの水に小匙一杯)毛艶がよくなります。ビネガー・レモン・漂白剤入りのリンスは絶対に使ってはいけません。これらは酸性で犬の皮膚や被毛をひどく傷めます。
犬が凍えたり蒸れたりしないようタオルで丁寧いに拭き取り、室内で完全に乾かして終了です。
被毛の油分が多い犬にはシャンプウまでのつなぎにドライクリーニングも効果があります。カルシウムカーボネート(炭酸カルシウム)やタルカム/ベビーパウダー・ヒューラーズアース・コーンスターチなどが大事な皮脂を取り除いてしまったり被毛や皮膚を傷めること無く何回でも使うことが出来ます。
粉末をふりかけ下から上へ足元から頭の方へ逆毛を立てるようにブラッシングし粉末と一緒に汚れを落とします。最後に通常のブラッシングで体全体を整えて完了です。
毛に付いたタールを除くのに有機溶剤を使ってはいけません。有機溶剤はとてもひどい傷害(やけど)を犬に与えます。タールのついた毛を切り取って、残っているタールを植物油に一晩浸しシャンプウで洗い流します。
脂(特に松やに)は毛と一緒に切り取って除いて下さい。マフィーオイルと石鹸でも除けます。
犬が健康で長生きできるよう、よい歯磨きを習慣にしましょう。
大量の歯石や歯垢が沈着すると、通常、口臭の原因となります。歯垢にはバクテリアが繁殖しやすく、歯齦・歯茎・骨が感染すると非常に痛み、ひどい口臭がします。
歯石は食べ物の残り滓にミネラルやバクテリアが集まって被殻上になったもので、歯と歯茎の間に形成されます。
実際、歯石が沈着すると歯肉病・口臭・歯茎の痩せや減退・骨の破壊と感染の原因になります。歯石の出来やすさは遺伝的な要因で決まりますが、常に歯磨きを励行することである程度は歯石の沈着を防ぐことが出来ます。犬用の水歯磨き・歯磨きゲル・歯磨き粉などを使った歯磨きや定期的に専門家に歯石を除去してもらうと歯石の沈着を防ぐことが出来ます。
歯槽膿漏(歯茎の感染と炎症)は老犬の腎炎や心内膜炎の発症原因となることがよくあります。歯茎の脹れや歯の炎症は大変な痛みを伴います。
歯磨き液またはゲル(クロルヘキシジン)をコットンボールや綿棒で歯茎に塗る方法もありますが、柔らかく毛の密な歯ブラシか指ブラシに犬用の歯磨き粉(酵素入りで泡立たないもの)をつけて歯磨きするのも有効です。
犬の状態によっても違いますが、普通、歯磨きは毎日、少なくとも一日おきに行います。歯垢や歯石が沈着するのは非常に限られた部分で、犬歯と上顎の臼歯(顔の側面にある)に一番注意しないといけません。
クロルヘキシジンは歯茎に染み込みバクテリアの繁殖・歯垢の形成・、歯肉炎・口臭を抑える効果があります。犬歯と臼歯に加えて、門歯(前歯)にも注意し歯と歯茎の間についた食べ物は全部磨き落とします。
歯石を取るのは短時間で済みますが、犬に麻酔をかけ人間の歯医者にあるような超音波器具で歯の表面から歯石をきれいに取り除きます。歯と歯茎の間に沈着した歯石はハンドスケーラーを使って注意深く取り除きます。最後に、歯垢や歯石がつきにくいように歯を磨き上げます。一般に、このような歯の手入れは避妊や去勢手術のときのような短い麻酔のときに手術と同時に行われます。
通常犬は虫歯になりませんが、虫歯になるときは冠の部分ではなく根元の方から虫歯になります。虫歯になると歯根が腫れたりひどいときには目の下まで腫れてきます。放っておくと歯を抜かないといけません。
虫歯になると歯根が腫れたり、ひどいときには目の下まで腫れてきます。放っておくと歯を抜かないといけなくなります。
ズーノーシスは動物から人に感染する病気のことです。
(Carlson & Giffinから要約)
ほとんどの寄生虫は人に感染する可能性があります。衛生的な生活(外から帰った時手を洗う、食事の前に手を洗う等)に努めることで寄生虫感染を予防できます。赤ん坊を感染した土や糞便の上で遊ばせても、素手で庭仕事をしても感染するので注意して下さい。
狂犬病・トキソプラズマ・ブルセローシス・破傷風は人と犬の両方に感染します。繰り返しになりますが衛生的な生活に努めることでこれらを予防できるのです。
犬の耳はうすくピンクがかった灰色で清潔・無臭です。次のような状態には注意が必要です。
耳の感染症(酵母またはバクテリア)は非常によくある症状ですが、犬の耳ダニはそれほど多くありません。いずれの病状においても獣医に診てもらうことが大事です。
耳ダニには飲み薬が処方されますが、場合によっては適切な処置が必要です。耳を掃除してきれいにした後、ベビーオイルかミネラルオイルを薄く塗っておくとよいでしょう。
耳の感染症の治療はもう少し難しく、普通、1−2週間毎日耳に薬を滴下し、その後は週に一度薬を滴下することを続ける必要があります。立ち耳の犬では空気の循環がよいので乾燥していますが、垂れ耳ではそうではないので感染し易い傾向にあります。
家庭で簡単に出来る*予防法*(治療法ではありません)を次に紹介します。
テーブルスプーン2杯のほう酸2
120mlのアルコール(エタノール)
テーブルスプーン1杯のグリセリンこれらをよく混合し両耳に1滴づつさし、頭を振らせ、回りに付いた液を拭き取ります。これを週に1度やれば耳が感染することはないでしょう。この方法は耳の中のpHを少しだけ高くしてバクテリアの繁殖を抑えています。
過酸化水素水(オキシドール)含ませよく絞ったコットンボールで汚れた耳(汚れと耳垢が普通ですが、耳垢が非常にたくさんついているときは何か異常があります)をきれいに拭きます。耳の穴は深いので指を使って拭いている分には傷つけることはありません。コットンボールは左右で新しく交換し、小さなひだも忘れないようにきれいに拭きます。薄めたベタジン(ポビドン−ヨード)も使えますが、その際、耳を完全に乾かすようにして下さい。
ドッグフードには値段の安いものから非常に高いプレミアムフードまで数多くの種類があり、その中から適したフードを探し出す必要があります。ほとんどの場合は通常のフードで問題ないのですが、特別なフード例えばネイチャーズ レシピ・ラムズ・プロプラン等がよい場合もあります。
高価なドッグフードは消化され易く付形剤(不消化物)が少ないという特徴があり、そのため食べる量は少なくて済み(というわけで高価な分がある程度相殺されます)、便は量も少なくなり固くなります。どのフードが適しているかは各々の犬によって異なるのでいろいろ試してみる必要があります。
食餌は1日1回か2回与えます。犬の前にフードを置いて10分か20分後には食べ終わっていてもいなくても、片づけてしまいます。そうしていると「つまみ食い」を防ぎ、食べた量を正確に把握することが出来ます。何か異常があったとき、一番最初に食餌量が変わります。決まったやり方で決まった量を与えていると、ちょっとした変化でも直ぐに犬の異常を察知出来ます。
大型犬や成長期の犬には一日に与える量を決めておき、それを何回かに分けて与えます。水は1日に少なくとも1回は交換し、新鮮な水がいつでも飲めるようにします。
多くの犬は野菜を喜んで食べます。特に草をむしゃむしゃ食べるような場合には、野菜を与えるとよいでしょう。新鮮な野菜スティックやニンジン、ブロッコリーかカリフラワーの芯、リンゴの芯、などが一般的です。ジャガイモと玉ねぎだけは与えてはいけません。
人間の食べ物を与えることはあまり薦められません。第一に、食事のとき人間の食べ物を欲しがるという問題行動を助長します。第二に、残り物を与えると肥満になり易いのです。第三に、拾い食いが習慣付けられ、将来変なものを食べて中毒かもっとひどいことになるかもしれません。
食べるのがあまりに早すぎてガスが出るときは、大きくて清潔な石(直径8から10cm)数個を餌と一緒にお皿に入れるとゆっくり食べるようになります。
避妊手術しているメスの老犬に失禁が認められることが多いです。これはホルモンのバランスが崩れたためで、2種類の薬が主に使われています。一つはDES(エストロジェン)で、DESの投薬量を失禁が止まるまで増やし、その後投与量を少なくしていくのが一般的な投与方法です。もう一つは、PPAで、これは全身の筋肉を収縮させる作用があります。
DESは崩れたホルモンバランスを回復させる一種のホルモンです。PPAはホルモンでは無いので他の副作用を引き起こす可能性があります。高用量のDESは乳がんや肥満を引き起こすと考えられています。一方、PPAは全身の筋肉を収縮させるので、特に心臓に重篤な副作用があります。PPAは過剰に投与される場合が多いようです。人ではThyroidレベルが低い場合には処方されませんが、犬ではそのような検査をすること無く投薬されているのが現状です。
どちらの方が安全で効果が高いかは、ある犬には非常に効果があっても他の犬にはそれほどでもないというように個々の犬とその病歴にもよるので一概に言えませんが、その時の健康状態や薬に対する抵抗力により異なると考えられています。
避妊・去勢手術をしたからといって健康に悪い影響を及ぼすことは全く無く、むしろ病気に罹る危険性が減少します。繁殖予定の無い犬・種犬(台メス)・すでに繁殖年齢を過ぎている犬は手術する方がよいでしょう。
両性に対してはニュータリングという用語を使います。雌犬には避妊、オス犬には去勢です。一般には、メスに対して避妊またはニュータリングが、オスに対して去勢・ニュータリングが用いられています。
避妊・去勢手術をしても問題行動が自然に矯正されことはありません。地道なトレーニングを続けて始めて矯正できるのです。去勢・避妊手術によって犬の性格が多少おっとりする場合もありますが、手術したからといって何の努力もせずに天使のような犬に変身することはありません。
助言:トイレがしつけられている犬は動物病院では排便しないことが多いので、手術の前に排便させて下さい。
全身麻酔をかけ、睾丸を切除し、数針縫合します。手術後、陰嚢は縮んで無くなります。6ヶ月齢以降なら何時でも手術できますが、6ヶ月齢ぐらいの早いときがよいでしょう。例えば、年を取った種犬は去勢した方が性腺の病気に苦しむことも無くなります。局所麻酔で手術する病院もあるくらいです。
雌犬の避妊手術は卵巣−子宮摘出です。かなり広い部分を剃毛し(手術後縫合部分の刺激を避けるため)、全身麻酔下に行われます。術後、抜糸のために再度病院に行く必要があるでしょう。健康のためには避妊手術は早ければ早いほどよいでしょう。最初の「ヒート」が始まるまでに手術することによって、年老いてから生殖器やそれに関連した臓器の癌(例えば乳癌)になる危険性が少なくなります。望まれていない子犬を生ませないことは言うまでもありません。手術とどちらが早くなるか分かりませんが、2回目のヒートの後、もしくは2歳以降に癌になる危険率が高くその時期以降も危険率は高いままですが、さらに高くなることはありません。
犬が自分で糸を引っ張って抜こうとしないように注意する必要があります。もし引っ張ろうとしているようであれば、獣医師に相談して下さい。手術部分を保護するために「エリザベスカラー」を着ける場合もあります。縫合部分が赤くなってじくじくしてきた時は、すぐ獣医師に診せて下さい。縫合後自然に吸収されてなくなってしまう糸を使うときもありますが、そうでないときは抜糸のために病院へ連れて行く必要があります。
避妊手術が犬に与える影響についての詳しい情報は後にまとめた文献を参照して下さい。
手術費用は病院によって異なります。低額又は無料で手術してもらえる、ペットの養子縁組センターもありますが、養子縁組が条件になっている場合もあります。避妊手術は去勢手術よりも複雑な手術なので、通常、高額になります。また、動物病院は人の病院よりも高額です。おそらく諸経費のためと思われます。動物病院では、手術後一晩様子を見て、後で何かあった場合でも無償で診てもらえます。
ペットアシスタントに相談すると低額で避妊手術してくれる近所の病院を紹介してもらえます。リーダイアル番号があるはずですがサンディエゴでは619-697-7387(有料)です。割引券を使っても少し安く済ませられます。例えば、1-800-321-PETS ペット救済基金 1-800-24h-SPAYなど。ほとんどの動物病院はこのような割引券を受け付けてくれます。
避妊・去勢手術後にあらわれる犬の行動の変化について数多くの議論がなされていまが、まだ結論は出ていません。反証となる例が常にあるのでその影響は誰にもわからないというのが実状のようです。
犬は人間に比べると熱の発散効率が悪く、暑い日や夏場はすぐに体温が上がり過ぎてしまいます。風通しの良い日陰で新鮮な水をいつでも飲めるようにしておいて下さい。暑い日に車の中に犬を放置してはいけません。車の中は思った以上に早く熱くなり、窓を数cm開けておいたぐらいでは何の効果もありません。車を日陰に停めても、すぐ直射日光が当たってしまいます。霧吹きで湿らせると犬の体温を効果的に下げることが出来ます。あたりまえのことですが、熱射病(熱中症)にならないようにすることが一番です。
熱射病の主な症状
犬を水でゆっくり冷やしますが、氷水を使ってはいけません。直射日光を避け、少し冷たい水を適量飲ませ、絞ったタオルで腹部や頚部を冷やして下さい。そして、出来るだけ早く獣医師に診てもらって下さい。一度熱射病に罹ると、再発しやすいので注意が必要です。
一般に雌犬は6から18ヶ月齢で最初の「ヒート」を迎えます。もし母犬の最初のヒートの時期が分かれば、その時期をかなり正確に予測できます。大きな犬種では最初のヒートまでの時間が小さい犬種に比べて長いように思いますが、もし分かるのであればその家族の場合から類推する方がより正確でしょう。
最初の発情の前兆は少量で無色の分泌物・外陰部の腫れ・よくなめる等です。前兆の短かい犬もいます。この時期は4から14日間です。オス犬も匂いをかぐだけでなく舐めようとします。
次に出血があります。血の染みが出来る程度からぽたぽたと血の跡がつくものまで、その程度は色々です。もっと頻繁に陰部を舐めるようになり、乳首も大きくなってきます。この時期も4から14日間続き、終わりごろは外陰部がもっとも大きくなります。
この時期が、雌犬がオス犬を受け入れ妊娠可能な時期で数日続きます。最初のヒートが終わると外陰部と乳首共に小さくなりますが、子犬のころの大きさにまで戻ることはありません。
発情期の兆候をほとんど示さない犬や発情期でなくてもオス犬を受け入れる犬・逆に、まったくオス犬を寄付けない犬もいるので、状況は個々の犬によってずいぶん違っています。
通常、避妊手術は発情期には行いません。発情期には生殖器の血流が増えるので、手術の危険性が増します。その上、発情期に手術するとホルモンバランスを急激に崩すことになり、副作用が出やすくなります。しかしながら、望んでいない妊娠をした可能性があるときには危険をおして手術する場合もあります。
子犬の睾丸はヒトの赤ん坊と同じで陰嚢には降りていません。生後7週齢ぐらいから睾丸を確認できますが、降りてくるのは4ヶ月から1年の間です。睾丸が降りてくる時期がテストステロン(男性ホルモン)レベルが最高に達します。去勢しなければ、10から12ヶ月齢の犬のテストステロンレベルは成犬の5倍にもなります。
子犬はオスもメスも同じように両足をつけて小用を足します。オスは睾丸が降りてから、片足を上げるようになります。反対の足を上げさせるようにしなさいとか、どちらの足でもあげられるようにしなさいとか、歩きながらおしっこさせなさいとか、ヒトがポストの代わりをしなさいとか、色々と誤った風説があります。マーキングはしても良いところにしたときだけ誉め、そうでないときは叱ります。マーキングは自分の敷地内でさせ散歩中はさせないようにします(マーキングはおしっこと違ってごく少量のおしっこをかけるものです。早期に去勢するとマーキングしなくなる場合も、去勢去勢してもマーキングし続ける場合もあります。
片方の睾丸しか持っていない場合を単精巣体、片方が降りてこない場合を(片側の)潜在精巣体、両方降りてこないときを(両側の)潜在精巣体と呼びます。一般的には、片方しか睾丸が降りていない場合を単精巣体、両方降りていない場合を潜在精巣体と呼びますが、これは誤りです。睾丸が最初から無いのか降りてきていないだけなのかは、開腹してみないと分かりません。降りてこない睾丸は癌になる場合があるので取り除いた方が良いでしょう。
メドライン検索から:
TI: Questions and answers on the effects of surgically
neutering dogs and cats.
AU: Johnston-SD
SO: J-Am-Vet-Med-Assoc. 1991 Apr 1; 198(7): 1206-14
TI: Effects of neutering and spaying on the behavior of dogs
and cats: questions and answers about practical concerns.
AU: Hart-BL
SO: J-Am-Vet-Med-Assoc. 1991 Apr 1; 198(7): 1204-5
TI: Gonadectomy in immature dogs: effects on skeletal,
physical, and behavioral development.
AU: Salmeri-KR; Bloomberg-MS; Scruggs-SL; Shille-V
SO: J-Am-Vet-Med-Assoc. 1991 Apr 1; 198(7): 1193-203
TI: Implications of early neutering in the dog and cat.
AU: Stubbs-WP; Bloomberg-MS
SO: Semin-Vet-Med-Surg-Small-Anim. 1995 Feb; 10(1): 8-12
ヒトの皮膚は3層から成っていますが、犬の皮膚はわずか一層だけなので非常に繊細です。皮膚を健康に保つためには、被毛と油分が大変重要です。
皮膚の健康を保つ方法
次のようなことを試してみてください。
ブドウ状球菌の感染により一度アレルギーを起こすと再発し易い傾向があります。アレルギーが治癒した後でもブドウ状球菌は長い間潜伏しています。ほとんどの獣医師はこのことに注意しません。
皮膚科専門の獣医師をかかりつけの病院で紹介してもらえると良いのですが、皮膚科専門の獣医師なら適切に対処してくれるでしょう。
桜草と魚の油が二次感染によるアレルギーに効くという報告もあります。DM March 1992に出ています。詳しくはthe RVC Dermatology Dept, Royal College St, London. NW1に問い合わせて下さい。
すべての皮膚疾患を網羅することは出来ませんが、主なものの概略をCarsonとGiffinの表(pages 67-69)からまとめました。
疾患名 −− 症状 疥癬 −− 強烈な痒み、赤い粒状の腫れ、固い耳 頭部粃糠疹 −− (ウォーキングダンドロー)2−12週齢、乾いた落屑のある状態が頭部から頚部背中へ移動 ノミ −− 痒み、背中、しっぽ、下腹部をかく 虱 −− ほとんど被毛が手入れされてなく、毛玉が出来ている状態、まれに大きな斑点が顕われる ダニ −− 咬まれたところをかゆがる、耳の付け根や毛の薄いところ 干し草の痒み −− 虫の幼虫によるひどい痒み、特定の地域で発生 吸入アレルギー −− ひどい痒み、顔を撫でる、肉球を舐める、特定の季節と地域 ノミアレルギー性皮膚炎 −− ノミ駆虫後も掻き続ける、吹き出物様の発疹 接触性皮膚炎 −− 接触部分の痒み アレルギー性接触皮膚炎 −− 持続または繰り返しの接触性刺激(例:ノミやカラー)によって発疹が広がる ただれ −− 退屈性ただれともよぶ、足首など舐め易いところから始まる。
名前 −− 症状 甲状腺障害 −− 脱毛(犬の病気を参照) コルチゾン過剰 −− 左右対称に脱毛、特に鼻など皮毛の薄いところ、ステロイド軟膏によっても発症 エストロジェン過剰 −− ベトベトの被毛、脇腹、腹部の脱毛、耳垢、生殖器周辺の脱毛、乳首の増大、乾燥した皮膚、切れ易い毛 エストロジェン欠乏 −− 毛の成長障害、滑らかで柔らかい皮膚 黒色表皮種 −− 脇の下の脱毛、角質肥厚、色素増強 脂漏症 −− ダンドルフ症とも呼ぶ、脂ぎった皮膚、皮膚の上に黄土色の鱗状片、白癬に類似
名前 −− 症状 コリーノーズ −− 色素の薄い鼻の日焼け、鼻の頭の黒い部分周辺の脱毛 白癬 −− 鱗状の肥厚が環状に広がる、紅斑、1から5cmの大きさで中心部は脱毛、周辺部は赤い(寄生虫ではない) Demodetic mange#1 −− 毛包虫症ニキビダニが毛包及び皮脂腺に寄生して発生する皮膚病。目の縁、口の回り、前足の脱毛、子犬に多い Demodetic mange#2 −− #1の進行した病状、脱毛が広がり膿皮症を合併、すべての年代で発症 仮骨形成、ひじのただれ −− 灰色・脱毛・ひじにかぶさる皺、圧点
名前 −− 症状 子犬の皮膚炎 −− 膿痂疹、膿の溜まった粒状疹、お腹に出来易い、毛が抜け皮膚が固くなる。鼠頚部:にきび、下唇やあごの下に出来る赤紫色の粒状疹。 毛嚢性膿皮症 −− 背中に出来る吹き出物、時により婁ができる。脱毛、 Skin Wrinkler Infection −− 皮膚の炎症、唇、顔の皺、メスの外生殖器、しっぽの付け根などのいやな臭い。 Hot Spot −− 毛の多い犬に認められる。痛みを伴う炎症性の部分、毛が抜けた部分の皮膚は化膿している。 蜂巣炎 −− 痛みを伴う炎症性の皮膚疾患(細菌による化膿性の感染) 膿瘍 −− 皮下に膿が溜まり腫れる病気、頭と排泄器官に多い 子犬の腺疫 −− 4ヶ月未満、急性で痛みを伴う、唇、目の縁、耳や顔が腫れ膿が出る。(獣医師による適切な治療が必要です。吹き出物ではありません。)
痛そうにしていなくても粒状疹は早いうちに獣医師に診てもらって下さい。
疾患名 −− 症状 パピローマ・イボ −−口などどこにでも出来る。痛みはない。チューインガムがくっついたように見える。 血腫 −− 外傷から起こし易い、 Tender Knots −− 打撲、特にワクチン注射した場所、痛い シスト −− 滑らかなおでき、皮下、ゆっくり大きくなる。 悪性のイボ −− 急速に成長、固く回りの組織と強く結合、骨から出来てきたイボは出血を伴い、潰瘍を形成。生検により同定可能。
皮膚疾患の診断と治療は簡単ではありませんが、治療法の研究が数多く進められています。犬の記録をつけていると診断に役立ちます。毎日、犬が食べたもの、天候、痒そうであったか、その他関係ありそうなこと(例えば、シャンプウ中に来客があったとか)等を記録して下さい。原因となりそうなことすべてはとても思い出せないでしょう。ですが、このような日記があれば、どういう時に発病するか非常にはっきりする場合があります。
ヒトのように体温の調節機能が発達していないので犬の平熱は37.8から39.4℃と幅があります。運動後や暑い日・毛布にくるまって寝ている等々のときの体温は高いでしょう。
通常、犬の体温は直腸で測ります。直腸デジタル体温計は薬局で手に入ります。センサー部分にワセリンかKYゼリーを少し塗り、ゆっくりと深く入れすぎないように肛門にさし数分間そのままにします。デジタル体温計がピーと鳴ったら終了です。体温計は洗剤で洗うかアルコールで拭くときれいにできます。
ほとんどの犬は爪を切る必要があります。獣医師が爪切りをしてくれる時もありますが、爪の伸びすぎで怪我したり病気になったりするのを防ぐため、自分で爪切りをすることも大切です。
助言:犬の手入れの仕方の本等に出ている犬の爪のイラストを見て下さい。Cardinal(犬用製品の販売元)が通常の爪切りだけでなく、伸びすぎた爪を徐々に適切な長さにするやり方のポスターを出しています。とてもわかりやすくて参考になります。
必ず、犬用の爪切りを使います(人間用の爪切りを使うと爪がつぶれたり割れたりします。人間用の爪切りは使わないで下さい)。ギロチン型の犬用の爪切りをペットショップで購入できます(刃は鋭い方が切り易いので爪切りの替え刃も忘れずに)。刃の部分が曲がったハサミ型の爪切りもあります。ハサミ型の方が扱い易いでしょう(この場合替え刃はありません)。
爪切り前に、爪を注意深く調べます。爪が白ければ爪と生き身の境がはっきりと見えます(充分明るい場所で)。黒い爪の場合は生き身との境がはっきりしないので、充分注意する必要があります。
犬が爪切りを嫌がるようなら、ソファーに座りひざの上に仰向けに寝かせます。仰向けに寝かせることで、爪が扱い易くなり、また、このような服従姿勢をとらせることにより抵抗も和らぐでしょう。他のしつけと同じように、爪切りも子犬のころから慣れさせておくのが一番簡単です。
爪切りは爪の表と裏両方の面にきちんと当たるよう正しい角度で使って下さい。鋭い刃を使えば爪が割れることもありません。刃は滑らせないようにして下さい。
くれぐれも生き身を切らないように。切られると大変痛く、そこら中に血の痕が付いてしまいます。生き身との境目がはっきりしないときは、少しだけ切るようにして爪切りの回数を増やします。上指の爪も忘れないように全部の爪を生き身より少し上で切ります。止血剤を用意しておくといざというとき役に立ちます。小麦粉かコーンスターチでも良いです。
上指は5本目の指で親指に相当し、他の指と違って地面には着きません。すべての犬種にあるわけではなく前足だけ又は前足と後ろ足の両方にある場合があります。上指をいつも怪我するときは切除する方が良いでしょう。生後すぐ3日目に手術する場合に比べると成犬では回復に時間がかかり痛みも激しいので、手術後も獣医師に包帯交換してもらって下さい。
爪用のやすりを使うと、生き身を切ったり、爪が割れたり、切ったところが鋭くなりすぎたりすることはありません。また、爪を薄くして生き身を退行させて短い爪にして握りを固くすることもることも出来ます。
RCsteelや通販で45ドルぐらいで販売されてます。例えばオスターネイルグルマーモデル129はスピードが2段階に調製できるようになっています。電動やすりの音を嫌がる犬が多いので使い方を知っている人から最初に習った方が簡単に出来ます。
仕上げには木工用のやすりが使えます。爪切り後、ならし用のやすりをかけることで角を丸く良い状態にできます。犬用のやすりも売られていますが、人用の爪やすりでも同じように使えます。
ワクチンの接種は犬の健康を保つ上で必要不可欠です。下に挙げたリストはCarsonとGiffinから抜粋したもので、米国における主要なワクチンについてまとめました。地域によっては更に他のワクチンも必要になるかもしれません。それらは、通常のワクチン注射には含まれていないので獣医師に尋ねてみて下さい。DHLPPは混合ワクチンでジステンパー・肝炎・レプトスピローシス・パラインフルエンザ・パルボウィルス ワクチンの略です。
年齢 ワクチン 5-8週齢 ヂステンパー、百日咳、CPI 14-16週齢 DHLPP狂犬病 12ヶ月目と毎年 DHLPP 12ヶ月目と3年おき 狂犬病
次のような場合にはワクチンの効果はありません。
すべてを網羅しているわけではありませんが、他のワクチンや予防薬、例えばフィラリア・ライム病等を必要に応じて投与する必要があります。フィラリアの予防薬は生後5ヶ月ぐらいから投与しないといけませんが、その時期は住んでいる地域により異なります。温かくて湿度が高くフィラリアの発生率の高い地域ではもっと早くから与え始めた方が良いでしょう。ライム病ワクチンの注意書きには12週齢ぐらいから接種する事を奨めています。ケンネルコフに対するボーダテラワクチンは6ヶ月齢ぐらいまたはもっと早くから感染の可能性に応じて接種してください。
感染の可能性のあるすべての病気に対してワクチン接種してください。といっても、一度に打たないように。一度に大量のワクチン接種する事は非常に危険なので、ワクチン投与の時期をずらせて個々の病気に対する免疫が形成されるようにしてください。
獣医師が「これでワクチンはすべて完了した」と言っても、実際には接種し残したワクチンがあることが多いので、どのようなワクチンが必要なのかを犬の本等で勉強し適切なワクチン接種がなされたかどうか獣医師に確認しましょう。すべてのワクチン接種を済ませたかどうかは獣医師の責任ではなく、飼い主であるあなたの責任なのですから。
ワクチンに関する詳しい情報が1992年5月のDog Worldと1994年1月のGazette(Christine Wilford, DVM)に出ています。
犬が示す諸症状の中で、最も一般的で原因をつかみにくい症状が嘔吐です。何をどんな風に吐いたか、よく見ておいてください。一度か二度吐いてその後は元気にしているようでしたらおそらく問題ないでしょう。
(Carlson & Giffinから要約)
最も一般的な原因は食べ過ぎです。食後すぐ激しい運動をすると小犬は特に嘔吐しやすいですが、重篤な症状ではありません。一回の食事の量を減らし、回数を増やす事で解決できます。特に、嘔吐物が固型物であったり未消化の食物である場合は急いで食べ過ぎです。
草や消化できないものを食べても嘔吐します。これらもまた普通よく見られる嘔吐の原因です。
(Carlson & Giffinから要約)
寄生虫 症状 回虫: 太鼓腹、張りの無い被毛、嘔吐、下痢、体重減少 十二指腸虫: 貧血、下痢、血便(特に子犬の場合) サナダムシ: 「ご飯粒」様の物が肛門の回りや糞便に認められる。下痢、嘔吐も 鞭虫: 体重減少、下痢を起こすこともある。発見は難しい。 線状虫: 大量の水のような便、肺の感染(特に子犬)
(Carlson & Giffinから要約)
予防に勝る寄生虫の対処方法はありません。もちろん適切な予防方法をとる必要があります。
ほとんどの寄生虫は犬に感染し易い時期をそのライフサイクルの中に持っています。予防の一般的な方法は次のようなことです。
ほとんどの子犬は寄生虫に感染しています。寄生虫にたいする免疫は生後6ヶ月を過ぎてから形成されるので、潜伏感染している母犬から寄生虫の幼生が感染します。生後2-3週で寄生虫検査し、虫卵を見つけたら駆虫します。1-2カ月で成虫になり卵を生む寄生虫もいるので、生後2カ月目に再度寄生虫検査します。ひどいときには成長が阻害されるので、子犬が成長期にあるときは特に注意する必要があります。定期的(2カ月に一度)に獣医師による検便を行って下さい。