富士見ファンタジアらしい短編集。つまり、本編がシリアスなのに対して、こちらの短編集は軽いノリのギャグ。まー、ギャグの内容については、好み的に、微妙かなー。あと、お約束的に中身らしい中身もないので、正直、いまいちとしか言いようがない予感(^^;。もちっと、笑いがツボにはまれば良かったんだけどなぁ。
参考:
既刊の感想 → BLACK BLOOD BROTHERS
▽ DELL の液晶ディスプレイが到着。21インチCRT→20インチ液晶の入れ替えになるのだけど、うわっ、画面サイズはほとんど変わらないのに、あの圧倒的な存在感がなくなったので、感覚的には、かなり小さくなった感じが(^^;。……う〜ん、ドット欠けはともかく、わりとノイズが乗るのが気になるなぁ。今は、D-Sub接続なのだけど、グラフィックカード買ってDVIにした方がいいのかしらん?
▽ コバルト文庫新刊―『マリア様がみてる 仮面のアクトレス /今野緒雪』、購入。
瞳子との問題を引きずりながら、生徒会選挙へ。まあ、話の中心は、瞳子との話というより、親離れ子離れというか、姉離れ妹離れ。……とりあえず、「あの女」に爆笑。内容的には、いつも通りじりじりとしていて、にんとも。選挙はもうちょっと盛り上がるかと思ったのだけど、まあ、見せ場は次巻へ、ということなのかしらん?
参考:
既刊の感想 → マリア様がみてる
感想メモリンク →
あずみん、
adramineさん、
うしとらさん、
iris6462さん、
INNさん、
dominoさん、
deltazuluさん
▽ 液晶ディスプレイのノイズの件は、結局、安いグラフィックボードを買ってきて、DVI接続に変更することで解決。
▽ [TVA]『西の善き魔女』#終。結局惰性で最後まで見つづけたのだけど、原作を読んでても、ラストまで全く話についていけないシナリオって、どーいうこと(笑)。製作者が意図的にやったわけではなさそうなのが、なおのこと酷いと思う。
▽ [TVA]『貧乏姉妹物語』#1。原作未読、貧乏姉妹のちょっといい話? CV.金田朋子はなかなかいいけど、内容的にはちと好み的には遠いかなー。
▽ [TVA]『おとぎ銃士赤ずきん』#1。お伽話の主人公たちが活躍する異世界ファンタジー? 私的には、正直びみょー。今のところ、田村ゆかりしか価値がない予感。次回、OP/EDにいる眼鏡っ娘(白雪姫?)が登場らしいので、それ次第かナー。
▽ [TVA]『ゼロの使い魔』#1。原作の感想は こちら。とりあえず、つかみはO.K.。なかなかに、いいルイズです。や、ルイズの本領発揮は次回以降なので、非常に期待。
医学・生物学を題材にした、せつなく物悲しい気分にさせる短編集。作者が医者ということもあって、科学的な説明や、病院&病気の描写には、非常に説得力があります。そして、この淡々として物悲しい雰囲気が、なんとも言えず味があるのよ。
そゆわけで、それぞれの短編について↓。
希望ホヤ
娘が小児癌で余命1年と告知された弁護士が、諦め切れずに自ら病気を調べ始める。はじめは単に、がんばるお父さんの話かと思ったら、オチがなんともせつなくてGood。
冬至草
絶滅したと思われる植物の押し葉が発見され、その遺伝子解析を依頼される。しかし、なぜか人間由来のDNA配列しか見つからず、さらに、放射能に汚染されていることが明らかになる。栽培シーンの気持ち悪さが印象的で、後味の微妙な悪さがにんとも。
月の……
手のひらに自分にしか見えない月が浮かび上がるようになる。周囲の人間や医者に相談するが……。オチも微妙で正直いまいち。
デ・ムーア事件
「火の玉が見える」と訴えていた患者が自殺する。司法解剖の結果、末期癌に侵されていたことが明らかとなり、さらに、同様の症例を示す患者が発見される。や、病気の原因がなんとも見事。
目をとじるまでの短かい間
最善を尽くせず妻を癌で失った医者が、寂れた田舎の診療所を継ぐことになる。寂れた診療所での患者や娘との心の交流、といった趣の内容なのだけど、幼い娘があざとすぎるよな。や、こういう内容だと、ふつー、もうちょっとベタに「いい話」にするのがセオリーだと思うのだけど、物悲しい雰囲気に終始するのが、特徴的で面白い。
アブサルティに関する評伝
誰もいない休日の実験室で、同僚が実験結果を捏造している事実を知ってしまう。論文捏造と研究者の倫理について語った内容なのだけど、作者の言わんとすることが、私にはあまり共感できる部分が少なく、正直いまいちでした。
[ 冬至草 ]
▽ W-ZERO3 [es]。Webで見たときはわりと魅力的に見えたのだけど、[TV]『WBS』で見ると、携帯電話としてはやっぱりゴツくて、非常に中途半端な予感。携帯型にするならもっとちゃんとすればいいのに。……や、今使ってる DoCoMoのPHSサービスが終了するので、乗り換え先として WILLCOM は非常に気になる今日この頃だったり。
▽ [TVA]『涼宮ハルヒの憂鬱』#終。最後までクオリティの高い内容でした。や、原作では、長門一人勝ちな様相を呈してるけれど、アニメ版は、みくるが非常に光ってましたなぁん。やはり、声重要、ということで。
▽ [TVA]『つよきす』#1。悪くはないけど、いまいちパンチが弱いというか、これといった強みがない予感が。とりあえず、おみまゆちゃんぐらい?(^^;。
うわぁ〜、これは素晴らしい。あとがきにあるように、ファンタジーのような学園生活。いや、ファンタジーではあるのだけど、少なくとも一昔前の進学校的な雰囲気がとても良く出ていて、それなりに歳を重ねた、進学校なりで高校時代を過ごした人には、ホントたまらない作品だと思います。
親友に引き込まれる形で生徒会執行部にかかわるようになったひろみ。生徒会執行部のメンバとともに、合唱祭や、体育祭、文化祭を過ごしていく……。作者の実体験を元にしたというだけあって、地に足の着いた非常にリアリティを感じさせる雰囲気が、とにかく秀逸。しかも、この雰囲気は、おそらく現役の学生さんよりも、かつて学生だった人に、心地よさを感じさせるタイプのリアリティになってるのよね。とくに、恋愛にかかわらない男女の微妙な心理を描いてる部分は、ほんとに素晴らしい。各キャラクターも、ある種の身近さを感じさせて、江藤クンなんかは、ほんといいキャラだよなぁ。
そいえば、主人公のひろみは、『これは王国のかぎ』のひろみと同一人物ということらしいのだけど、『これは王国のかぎ』はどんな話でしたっけ。<をい。うーん、読んだの 7年前 だからなぁ(汗;。
外伝&短編集。1巻直前の城内を舞台にした「幽霊退治大作戦!」、秀麗と影月の出会いを描いた「会試直前大騒動!」、官吏になる直前の「お見舞戦線異常あり?」と「薔薇姫」。「お見舞戦線異常あり?」と「薔薇姫」の劉輝の想いを描いた部分は必見。いや、前半二編は普通に外伝&短編なので、正直、物足りなさを感じていたのだけど、後半は、本編ではあまり見せない劉輝と秀麗の相手への真摯な想いが描写されていて、なかなか良かったです。劉輝はエロエロだしなっ!! <をい
参考:
既刊の感想 → 彩雲国物語
▽ [TVA]『財前丈太郎』#1。あははっ、濃いなぁ。超法規的な権限を持ち巨悪を取り締まる捜査官の話? や、荒唐無稽で面白そうだけど、可愛い女の子が出そうもないので、パスかなぁ。
▽ [TVA]『無敵看板娘』#1。だはははっ、このむちゃくちゃなノリはなんですかっ。いや、タイトルからして、萌え系アニメかと思ったら、ひたすら馬鹿でギャグな内容。萌えの欠片もなしっ!! 好みからは遠そうだけど、とりあえず、継続視聴かな。
▽ [TVA]『学園ヘブン』#1。BL学園ってなんだよっ!! 原作VisualArt'sってことは、元は、そっち系のゲームかいっ!! ……見てみると、そうつまらなくはないけれど、ただやっぱり、女の子は出てこないみたいだし、パスかなぁ。
▽ そいえば、『ウィッチブレード』は1クールじゃなかったのか。や、先期見てたアニメは、結局、『ディスガイア』『西の善き魔女』『涼宮ハルヒの憂鬱』『ウィッチブレード』の4本でした。出来から言えば『涼宮ハルヒの憂鬱』の一人勝ちな予感だけど、好みで言えば、『ディスガイア』がいちばん面白かったです。
▽ 2006年上期売上ランキング。という感じで、試しに、うち経由でbk1&Amazonでお買い上げいただいた作品の売上本数のベスト10を纏めてみました。
順調に『ROOM NO.1301』は世界に広まりつつある予感(^^;。あとは、『彩雲国物語』が上位に入ってるのは、正直、ビックリだったり。
▽ 電撃文庫新刊―『空ノ鐘の響く惑星で(11) /渡瀬草一郎』『ラジオガール・ウィズ・ジャミング /深山森』『世界は悪魔で満ちている? /相原あきら』、富士見ミステリー新刊―『空とタマ ―Autumn Sky,Spring Fly― /鈴木大輔』、購入。
▽ あとは、『BASTARD!!―暗黒の破壊神―(24) /萩原一至』、購入&読了。また、話が飛んでる予感。なんだか懐かしい人たちが出てるわけだけど。
▽ [TVA]『おとぎ銃士赤ずきん』#2。期待の眼鏡な白雪姫は、イメージと違い期待はずれ。がっくし。
▽ [TVA]『となグラ!』#1。10年ぶりに初恋の幼なじみと再会。大好きだった幼なじみはエロエロの節操なしになっていたっ!! むちゃくちゃ面白いっ!! ちょっとエッチなドタバタラブコメとしては、非常によく出来た内容で Good!! 今のところ、今期一押しかなぁ〜。
▽ [TVA]『コヨーテ』#1。12人の姉妹が悪趣味って、だはははっ、いや、もう、めちゃくちゃおもしろい。宇宙を舞台に大暴れするアウトローなミスターと、それを追う捜査官アンジェリカの話? 非常にかっこよく、そして、きちんとおもしろい仕立てた内容で、これは素晴らしい。
▽ [TVA]『アンジェリーク』#1。ぐるぐる眼鏡。って、眼鏡をとっちゃダメだろ〜。や、原作のゲームはプレイしたことなかったけれど、こういう話だったのカー。女の子向けというほど女の子向けしてないし、とりあえず、続きも期待。
次回、最終巻ですとぉーーーーっ!! フェリオ一行は、敵国ラトロア入り。いよいよ怒涛のクライマックスへ、といった内容。や、敵には敵の想いがある、というのは、この作品らしくはあるけれど、予想される落としどころとしては、ちょっと綺麗すぎる予感も。ただまあ、何はともあれ、次巻次第。非常に楽しみです。
参考:
既刊の感想 → 空ノ鐘の響く惑星で
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葉月さん、
adramineさん、
deltazuluさん、
INNさん、
t-snowさん
▽ [漫画]『星の瞳』のコンビニ版?なんてのが出てるのかー。直筆近況ですとー。
▽ [TVA]『ゼロの使い魔』#2。シエスタ登場。って、原作読んでりゃ補完できるけど、そうじゃないと意味不明なシーンがちらほら。ベースは悪くないんだけど、細かな部分までは気配りが足りない予感が(苦笑)。
▽ コンビニ向け『星の瞳のシルエット(1) /柊あおい』、購入。表紙が9巻なのに、中身が1巻ってなにものーーっ!! や、ファン的には、柊あおいの直筆コメントが見どころではあるのだけど、正直、内容のあるコメントではないのが(^^;。……しかし、一応、ISBNはあるのに、Amazon や bk1 では取り扱ってないのんね。完全にコンビニ向けで流通も違うのかしらん。出版社のWebサイトはあるのか。→ こちら。
▽ [TVA]『NHKにようこそ!』#1。滝本竜彦の小説のアニメ化、原作は未読。ひきこもりが社会復帰する話? もう、なんだこりゃ(笑)。や、なんだかすごく病んだ雰囲気が、尖がってるなー。いや、第一話的には、非常に素晴らしい。
最高傑作級。『ご愁傷さま二ノ宮くん』の鈴木大輔が、まさか、こんな青春小説を出してくるとはっ!! 恋愛モノではなく、ましてや萌え系でもない、非常に真っ当で質の高い青春ストーリーです。
家出した天野空は、避難先として廃倉庫に向かう。しかし、誰もいないと思っていた廃倉庫には先客がいた。そこで譲れない理由が出来てしまった空は、奴を追い出そうと攻防戦を開始する……。や、正直はじめは、ボーイ・ミーツ・ガールな内容かと思ったのだけど、恋愛要素は期待しないほうが吉。というよりも、文章といい、展開といい、青春モノとして非常に綺麗に組み立てられているので、素直に正面から真っ当な青春ストーリーとして味わうべき作品だと思う。コミカルな攻防戦の中に織り込まれた、この状況に到った二人の気持ちの描き方が、非常に秀逸。さらに、ラストへと運ぶ展開が非常に綺麗に形作られていて素晴らしい。や、もう、あのラストのせつなくほろ苦いことっ!! ほんと、綺麗で出来の良い青春ストーリーでした。
参考:
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deltazuluさん、
ふなさん、
parganさん、
愛咲優詩さん、
御伽さん、
永山さん、
NOGさん、
mizunotoriさん、
読丸さん
[ 空とタマ ]
えっと、パンツ丸出しでエロ展開満載なら、たとえ内容が酷くても、売れるという判断ですか? いや、キャラも設定も、ストーリー展開も、あまりに完成度が低すぎて、出版するレベルに到達してるとは、到底思えない。電撃文庫でここまで酷いのは、ちょっと珍しいなぁ。
トイレで個室のドアを開けると、クラスメートの女の子がスカートをたくし上げている最中だった。思わぬかたちで、クラスメートの弱みを手に入れたマコトは、彼女にアレコレ恥ずかしい命令を……。キャラやストーリーラインがぶれまくりで、非常にちぐはぐ。まだまだ、アイデアを並べただけのレベルで、これを完成形の小説と呼ぶには、あまりに酷いと思う。せっかくエロゲっぽいテイストのラブコメで、きちんと作り込めばラブラブでエロエロな素晴らしい作品になっただろうに、こんな作りかけのレベルで出版してしまうとは。
とにかく、もったいないとしか言いようがありません。
▽ 双葉文庫新刊―『聖遺の天使 /三雲岳斗』、講談社文庫新刊―『コッペリア /加納朋子』、購入。
▽ 自称編集者からの怪しいメールが来たという話。編集にかかわってる人が全員出版社のメールアドレスを持ってるとは限らないんだろうけど、出版社のアドレスでなければ、確かに偽者と判断せざるをえないよなぁ。や、うちにも、献本の申し入れが来ることはあって、それは嬉しいことなのだけど、ファーストコンタクトでは、それなりに本物とわかるようにして欲しいものです(^^;。
▽ ライトノベル新シリーズ・単発作品評価調査/2006年5月、結果。『月の盾』は強いなぁ。って、これでも歴代5位なのカー。……ざっと見ると、今までの歴代トップ5は、『図書館戦争 /有川浩』『流れ星が消えないうちに /橋本紡』『“文学少女”と死にたがりの道化 /野村美月』『狼と香辛料 /支倉凍砂』『月の盾 /岩田洋季』。私は、ハードカバーを読まない方針、というのもあるんだけど、1位2位を読んでないのはどうしたものか。
▽ [TVA]『ちょこッとSister』#1。サンタから妹をプレゼントされた少年の話。原作は未読、ノベライズの感想は こちら。……って、びみょ〜〜。なにをやるにしても中途半端という印象で、正直、見どころがわからん(^^;。とりあえず、眼鏡の管理人さん待ちかなー。
▽ これで今期の新番組は一周かしら。今のところおもしろいと思うのは、とりあえず、『ゼロの使い魔』『となグラ』『コヨーテ』という辺りかなぁん。
最高傑作級。戦後10年、未だ復興途上で不安定な街を舞台に、さまざまな勢力の社会的政治的な思惑を描きつつ、きちんと心温まる感動的な内容に仕立てあるところが、とにかく素晴らしい。読後感も非常に心地よく、Good、Good。
戦後10年経つも、未だ軍部の支配が続く。そんな情勢下で、軍から追われながらも、今日もレコリスは街の人たちを想いながら海賊放送を続ける……。いやぁ、可愛い女の子の軍との追いかけっこというキャッチーなノリなわりに、戦争の悲惨さや不安定な社会情勢まで、わりときちんと描かれてるのが、とにかく素晴らしい。だからこそ、街の人の優しさやレコリスの可愛さが際立つのよなぁ。や、きちんとした背景の上で魅力的なキャラクタが活躍するわけだから、もうほんと、素晴らしいのよ〜。
ただ、惜しむらくは、子供向けを意識したような、わかりやすさを主体にしたような作りが散見されるところだな。いや、こういう題材を扱うのであれば、もっと緻密でリアリティのある描写のほうがあっていると思うのだけどなー。
参考:
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読丸さん、
deltazuluさん、
御伽さん、
催姫鴻さん、
INNさん、
t-snowさん、
JV44さん、
リッパーさん、
永山さん
▽ そいえば、[文庫]『空とタマ』は、感想リンク を巡っても、なかなか評判いいようですっ!!
▽ またちょっとPCの騒音が気になってきたので、今度は、電源のファンを静音タイプに交換してみるテスト。う〜ん、多少は効果はあったけれど、期待したほどではないなぁ。……ていうか、静音に気を配るなら、元から変えないといけないんじゃなかろうか(^^;。<うちのマシンは、安さ優先で買ったソフマップの牛丼シリーズなのだけど、元のパーツが安物なので騒がしいのは当然として、スリムサイズなので部品を交換しようにも選択肢が限られてるのよな
▽ あと出かけたついでに、W-ZERO3[es]も見てきたけど、思ったよりもぜんぜん小さい。アレなら、もの凄く欲しいんですがぁ〜。
▽ 2006年上半期ライトノベルサイト杯、投票。
オチがさいこー。いやぁ、非常にさわやかで気持ちのいい読後感です。……それにしても、はじめはタイトルから想像付くとおりな、人形フェチで純朴な少年と計算高い演劇少女との恋愛モノかと思ったのだけど、ああいう仕掛けを組み込むとは、さすがミステリ作家というかなんというか。思わず、読み直したよ(^^;。
タイトルの通り、人形に恋をするというバレエ『コッペリア』を準えた作品。子供のころから人形にばかり執着していた大学生の了と、パトロンと打算的な付き合いをする小さな劇団の看板女優の聖の二人を中心に、さらに、聖のパトロンの創也と、偏屈な人形師まゆらを加えた恋愛物語。ストーリーやその構成が非常に巧いのだけど、なにより、さわやかな読後感が素晴らしい。いや、途中まではわりと人の暗黒面を描くような嫌な感じの内容で、女の人、怖いよー、怖すぎだー、という感じなのだけど、そこから、ああいうラストに持ってくるのは、ほんと綺麗でいいよなぁ。
[ コッペリア ]
ヒロインであるチェチリア・ガッレラーニは、森博嗣作品の萌絵互換なキャラなのだけど、いまいち活躍の場が少なくて、がっかり。や、わりときちんとミステリっぽい内容で、それはそれなりにおもしろいのだけど、私的には、もちっとキャラが立ってる方が好きなんだけどなぁ〜。
イタリア北部の城館で殺人事件が発生。人の手の入り込む余地のない、神の御技としか思えない謎の殺され方に、天才、レオナルド・ダ・ヴィンチが挑むっ!! といった内容。レオナルド・ダ・ヴィンチが探偵役ということで、イロモノな作品かと思ったのだけど、わりときちんとしたミステリで、思ったよりもずっとおもしろかったです。少なくとも、最近のコミカル基調な三雲岳斗の作品と比べれば。……ただ逆に言えば、ダ・ヴィンチが探偵役というキャッチーな着想のわりには、わりとフツーな枠に収まってる感がして、その点は残念。まあ、キャラの扱いを中心に、もちっと尖がっていてもいいと思ったり。
[ 聖遺の天使 ]
▽ 2006年上半期ライトノベルサイト杯結果。とりあえず、あとで読もうかしらん?ということで、上位で未読の作品の中で、気になるところをメモっておくと、『侵略する少女と嘘の庭 /清水マリコ (Amazon/bk1)』、『薔薇のマリア 5.SEASIDE BLOODEDGE /十文字青(Amazon/bk1)』、『永遠のフローズンチョコレート /扇智史(Amazon/bk1)』。や、清水マリコは以前なにかの短編を読んでダメ認定してから、それっきり読んでないんだよな。十文字青と扇智史は未読。
▽ 来月の新刊チェック。ラノベの杜〜新刊案内〜 と 某書籍購入支援 から。
あの名作『ロケットガール』が復刊かぁ。……や、私的には、野尻抱介の、むしろ新作が読みたいわけだけど。
ミステリ作家でサーベルタイガーなお嬢様が事件を解き明かす、覆面作家シリーズの2冊目。や、恋愛描写は、もちっと強調してくれてもいいと思うんですが(^^;。……ミステリといえば日常系、さらに出来れば、LOVEが好みなのだけど、この2冊目では、扱うネタが殺人事件やらなんやらで、さらに、ストーリー的にも謎解きな要素が強くなった印象で、つまり、好みの線から遠くなってしまってしまったので、正直、がっかり。せっかく、歌って踊れる編集者、静美奈子も新キャラに加えたんだから、もっとキャラを前面に出してもいいと思うんだけどなぁ。
参考:
既刊の感想 → 覆面作家シリーズ
▽ Z文庫新刊―『総統は女子高生1 めざせ! 悪の一番星!! /舞阪洸』、購入。や、巻頭のカラーイラストがエロエロなんですが(^^;。
▽ 恐怖!富士ミスの少女レーベル化計画! うわっ、富士ミスにそんな作品がっ!! どこに行くんだ、富士ミスっ!!
▽ 2005年ライトノベル新人作品評価調査、結果。『わたしたちの田村くん』はダントツだなぁ。そして、『わたしたちの田村くん』を除くと上位の作品は、ほとんど読んでいない罠(汗;。
▽ 第弐齋藤さん経由 で、文庫・新書の収納ボックス、購入。文庫版が\1,600、新書版が\1,800、そして、送料が\1,330って、送料高っ!! や、届いてみると大きいので、この送料も妥当なんだけど(^^;。……使ってみると、確かに、専用サイズの収納は気持ちがいいな。あとは、もう少し大きい漫画サイズの収納が欲しいんだけど、それはむしろ、箱屋ドットコムの方 を試してみるべし、という話か。
▽ や、今まで収納には、無印良品の MDFのラックを買い足し買い足しで使ってたんだけど、2年前ぐらい前から、品揃えから消えてしまったが、ショックでしかたなかったりして。
▽ きわもぽさん経由 で、新種のウィルスTSPY_HARADONG.A。爆笑。
金髪ハーフで巨乳だけれど、一応、普通の女子高生が、マッドサイエンティストの祖父の遺産で総統への道を歩んでいく、という話。エロっぽい挿絵で、しかも、その挿絵の数がわりと多いのは、すごく読んでて恥ずかしいんですが(^^;。……ただ、内容的には、女の子三人のドタバタで、パンツやらスキンシップが多いのだけど、そのわりには、演出的には萌えは弱くて、正直、がっかり。まあ、そもそも、この巻では、まだ、「総統」になってないわけだし、今後次第かのぉ〜〜。
[ 総統は女子高生 ]
▽ PCの静音対策。CPUファン、電源ファンと代えてきたのだけど、今度は、ケースファンを静音タイプに変更。……思ったよりは改善したけど、それでも、やっぱり気になる。ああぅ、一度、気になりだしたら、なにをやっても気になりつづける予感(T-T)。どうすれバインダー。
▽ MF文庫J新刊―『かのこん4 〜オトメたちのヒミツ〜 /西野かつみ』『ソラにウサギがのぼるころII /平坂読』『悠久展望台のカイ /早矢塚かつや』『神様のおきにいり /内山靖二郎』、購入。や、最近のMF文庫Jは、ほんと、萌え系オタク向けを狙ったようなラインナップで、素晴らしいことよ。
うわぁ、やっぱ凄いよ、凄すぎるよっ!! や、この4巻は、あまあまラブラブを主体に、ちょっといい話を織り交ぜた内容&キャラたちの日常で、ほんと素晴らしい。エロエロさいこーーーっっっ!!
そゆわけで、いちゃいちゃラブラブ、あまあまエロエロな寸止めラブコメの 4巻。今回は、1月、2月、3月のそれぞれで、望、澪、たゆらの各キャラに焦点をあてた連作短編。いやぁ、今までは、<葛の葉>を中心にあまあまラブラブには不要な展開を入れ込むことがあって、そこが不満だったのだけど、この巻は、キャラたちの日常が中心に描かれていて、ほんと素晴らしい。エロエロなイベント満載でいるのに、あくまで寸止めなので、他のエロ系萌え系なライトノベルと比べて、一線を隔しているのも、なかなか。あと、文章も、妙な擬音語というか擬態語というかに磨きがかかってきて、ほんと、素晴らしすぎるぅぅ〜〜。
参考:
既刊の感想 → かのこん
感想メモリンク →
iris6462さん、
deltazuluさん、
まさとさん、
kanadaiさん、
永山さん、
ゆーいちさん
▽ パソコンの静音化は、修羅の道 ですかー(^^;。や、とりあえず、12V→5V にしてみたり。ありがとうございます。効果としては、通常ファン→静音ファンと同じくらいかしらん。……あぁ、X1の頃は、テープのガシャコンガシャコンという駆動音以外は、非常に静かだったのに、いつからパソコンはこんなにうるさくなったんだ(T-T)。
▽ 作家に必要なもの。わかつきひかるによる 雑破業のインタビュー を受けての反論。どちらが正しいというのはないと思うのだけど、併せて読むと作家と編集の関係が伺える内容になっていて、なかなか興味深い。
とりあえず、幼なじみが眼鏡っ娘です。
MF文庫J第2回ライトノベル新人賞佳作受賞作。外見が少女な家の守り神とその家の少年のハートフルな家族モノ。前半から中盤にかけての神様がいるちょっとした日常を中心に描かれた部分はわりと良いと思うのだけど、後半の変にストーリーを盛り上げようとしてる部分は、書き急いでるようで、あんまし出来が良いようには見えず、がっくり。まあ、全体に、しっかり文章は書けていて地力はあるように思えるので、今後に期待かなー。ただ、ちょっと特徴のない&売りの弱い作風に思えるとこがアレだけど(^^;。
参考:
感想メモリンク →
kanadaiさん、
t-snowさん、
adramineさん、
iris6462さん、
deltazuluさん、
publicenemyさん、
INNさん、
somaruさん
▽ スーパーダッシュ文庫新刊―『紅〜ギロチン〜 /片山憲太郎』『初恋マジカルブリッツ HのあとにはIがある? /あすか正太』、購入。
おもしろくはあるのだけど、良くも悪くも中身が薄いので、あまり感想として書くことがないな(^^;。今回は、新キャラ投入&《コミュニティ》とのアレコレといった内容。まあ、基本的には、表面的な部分で作者が遊びまくってるような作品なのだけど、平坂読の前作『ホーンテッド!』と比べると、あまり羽目を外してないので、私的にはこちらの方が好みです。逆にいえば、平坂読らしさは、多少減じてる予感もするけれど。
参考:
既刊の感想 → ソラにウサギがのぼるころ
感想メモリンク →
永山さん、
御伽さん、
mizunotoriさん、
愛咲優詩さん
▽ ファミ通文庫新刊―『S式コミュニケーション(2) 君の秘密を知っている /新木伸』、購入。
▽ 浅木原さんの 新人5&6月、新シリーズ6月、完結シリーズ4〜6月、投票。いつもながら未読が多いなぁん。
▽ トレーナー、小太り、紙袋、銀縁メガネな80年代オタク像 というと、『アニメック』の「愛はおたくを救う」という冗談企画かなぁ。まあ、冗談企画だったので、これ自体になにか元ネタがあったのかもしれないけれど。
着想が非常におもしろい。しかも、高校生な作者でこのレベルの作品を書きますかっ!! でも、ただでさえ視点変化が難しい内容なのに、細かな部分まで見直しされてない未完成な文章のせいで、ちょっと読みづらいのがなぁ。力量は十分にあるように思えるのに、こんな中途半端な状態で出版さすなよ(^^;。
MF文庫J第2回ライトノベル新人賞佳作受賞作。普通の女子中学生依泉子と世界から外れた存在カイとの恋愛ストーリー。恋愛モノとしては、後半がぐだぐだになってしまうのが残念ではあるけれど、それでも、全般的に見れば、わりと良い感じ。やっぱり、カイの設定が巧くておもしろいよなぁ。それで、新人にしては、わりと書けてる印象なのだけど、あとがきによると高校生らしくて、さらにビックリ。ただ、文章のつながりとかで明らかに変な部分が散見されるのがなー。技量の問題というより、完成度の問題と思えるだけに、もったいないよなー。
参考:
感想メモリンク →
iris6462さん、
kanadaiさん、
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adramineさん、
INNさん、
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deltazuluさん、
愛咲優詩さん、
バスタアさん、
立花真幸さん、
tokorotennさん、
suzumiyuさん、
催姫鴻さん
[ 悠久展望台のカイ ]
▽ コバルト文庫新刊―『流血女神伝 喪の女王(4) /須賀しのぶ』、購入。
いまいち物足りないと思ったら、紫や銀子、夕乃との絡みが少ないわけよなっ!! や、真九郎の若者らしいぐだぐだな悩みを描くのは作品の方向性からすれば正しいんだろうけれど、私の好みとは、やっぱり違うんだよなぁん。
紫(7歳)と真九郎(ロリコン)のラブコメ第2段。悪宇商会からスカウトされて悩みまくる真九郎、という話。真九郎の悩みが中心なので、女の子キャラとのやり取りが少なめでガッカリ。まあ、片山憲太郎らしい暗く陰湿な内容(誉め言葉)で、片山憲太郎の作品としては、十分に楽しめましたけど。……それにしても、やっぱり、どうにも『戯言シリーズ』を思い起こさせる作品だよなぁ(笑)。
参考:
既刊の感想 → 紅
感想メモリンク →
ゆーいちさん、
永山さん、
iris6462さん、
新型さん、
adramineさん、
コモリケイさん、
deltazuluさん、
INNさん、
JV44さん、
somaruさん、
トナさん、
催姫鴻さん、
煉さん、
リオンさん、
tokorotennさん、
mizunotoriさん