今回、萌絵でも犀川でもなく、情けない 40歳の独身男が語り部となってて、「西之園のお嬢様は、可愛いなぁ〜〜」と、ちょっかい出しつつ、事件が展開するような内容なのだけど、……コイツ嫌い。なんで、こんな奴を主役にするかなー。って、ラストで、がび〜〜〜ん。
や、確かに、違和感は感じてたのだけど、ぜんぜん気づかなかったよ(汗;。やられた〜〜〜。って、気持ちよく騙された点は、評価できるのだけど、ただ、それ以外の部分に関しては、犀川&萌絵の絡みも少ないし、ミステリの大筋も、なんだかなー、という印象で、私的にはいまいち。やっぱ、この笹木某が嫌いというのと、ミステリ的な要素が強くなると、個人的に、ダメな予感。う〜〜む。
参考:既刊の感想 → S&Mシリーズ
竹岡葉月の新シリーズ。未来風な精霊都市で、警察の代わりに事件を調査する“代行屋”の話。や、正直、ちと好みからは外れてるのだけど、とくに、中盤以降、ストーリーが動き出してからが、すごく良いねぇ〜〜。ラストも、ありがちなのだけど、わりと感動だし。なかなか満足、おもしろかった。
しかし、竹岡葉月って、わりと、しっかりした内容のものを書くという印象だったのだけど、この作品は、ちとツッコミどころが多いのが難点かな。あとがきに、“おそろしくインチキくさい街に、くそマジメに住んでる人たちの話”とあるけど、わざとってことはないよなー。や、設定が、あまりに稚拙というか、考えなしな部分が多いと思うんですけど。
がび〜〜ん、まったく、気づかなかったよ。や、ラストが、全てかー。
そゆわけで、『ランブルフィッシュ』の 第5弾。前巻で中間試験のトーナメントが終わったので、新展開への導入&新キャラ追加、という内容。……でも、なんだか、新キャラとか、展開とか、低レベル化というか、よりお子様向け化してません? や、もともと、ツッコミどころが多く、深く考えてはいけないような内容の作品なのだけど、その傾向が、なおさら進んだ予感が。もともと、中高生がターゲットなのだろうけど、正直、読むの、ちょっとつらくなってきたかなー。これから、ストーリーは、佳境に進んでいくのに、私的には、もったいないなー。
参考:既刊の感想 → ランブルフィッシュ
おぉ、シリーズ最終巻に相応しい内容。蘇る最強の敵、現れる許婚、今まで数多くのドラマを生み出したクリスマスが舞台、次々起こる殺人事件、犀川も萌絵も、始めから戦闘モード、いや、とにかく、くらくらだよ〜〜。……って、おいっ、そういうトリックかいっ!!
や、シリーズ中、いちばんおもしろかった感じもするのだけど、読み終えて、どうにも釈然としない感じなのは(^^;。犀川と萌絵の関係も、むしろ、後退した感じで終わってるし、いや、短編の方で、まだあるらしいですけど、一応、これで、終わりなんですよね? うきゃ〜〜〜。
それにしても、たまには、ミステリも、良いね。ほんと、めちゃくちゃ面白いシリーズでしたよ。……あくまでミステリではなく、恋愛モノとして読んでた、という説はあるけど(^^;。
参考:既刊の感想 → S&Mシリーズ
どうも、キャラがわからなくなるので、2巻から読み直し。あぁ、やっぱ、このシリーズ、めちゃくちゃ好きだわ〜〜。くぅ〜、七海、素晴らしい〜〜。……でも、やっぱり、突っ込みどころが多いのが、にんとも。
そゆわけで、設定もだいたい明らかになってきて、ここからが本番かしらん?と思ったら、あとがきによると、次巻で終わりらしい。おい、どうするんだぁ〜〜。しかも、「最後は力技になると思う」って(^^;。いや、橋本紡って、なんやかんやで好きなんだけど、どうにも、露骨に頭が悪いのがなー。この作品も、少年少女地球防衛軍は止めて、単なる田舎の施設の少年少女というネタだけだったら、最高だったのになー。
参考:既刊の感想 → リバーズ・エンド
電撃の大賞受賞作。さすが、大賞、レベル高いわ〜。傑作っ!!
そゆわけで、荒廃した惑星を舞台に、幽霊が見える少女をヒロインに置いた、せつない系の良い話。さすが大賞というか、電撃なのに、きちんと文章力もあるよっ!! 逆に、インパクトのある作品ではないし、萌え系な方向性もないので、ちと地味というか、物足りなかったりはするんだけど。や、私的に、必ずしも、好みの内容というわけではないし(^^;。ま、とにかく、良かった。次回作も期待〜。
電撃ゲーム小説大賞の金賞。好みで言えば、大賞の『キーリ』よりも、好きかも。めちゃおもしろかった。ぜひとも、続きが読みたい〜〜。
拾われた少女が、偽りのお姫様となって、天下を目指す話。個々の人間関係と舞台の設定が良い感じ。や、内容だけ見ると、電撃というより、むしろコバルトなテイストなんだよね。まあ、ヒロインの作り方は、べたべたに少年向けなんだけど。<といっても、萌え系の路線ではないんだよね〜。この巻は、まだ、天下統一への第一歩という感じなので、ほんと、とにかく、今後が楽しみ〜。
それにしても、電撃の新人って、下手だけど魅力はある、というタイプの人が多いと思ってたのだけど、今年は、先月の大崎皇一も含めて、それなりに文章書ける人を揃えてる予感が。私的には、そんなに上手くなくても、いいんですけど(^^;。
はうっ、もしかして、『地球儀のスライス』とか『今夜はパラシュート博物館へ』とかを、先に読まないといけなかったですか(汗;。二人の関係が、凄いことになってるんですけどぉ。<『地球儀のスライス』『今夜はパラシュート博物館へ』とも、短編集で、二人の話が収録されてるらしい。……それはともかく、この二人、ほんと、めちゃくちゃ素晴らしい〜〜〜。
そゆわけで、森博嗣の最新の短編集。犀川&萌絵の話が、1編だけ収録されてたり。いや、やっぱり、犀川&萌絵の話だけは、別格だねぇ。しかも、なんだか凄い展開やってるんですけど。もう、とにかく、くらくらだよ〜〜。
で、それ以外の話では、未来のネット管理者の話と、回文の話が面白かったなり。って、それにしても、やけに、ラストで釈然としないものが多いんですけど。あと、ミステリ短編集かと思って買ったら、ミステリじゃない作品も多くて、ちと肩透かし(^^;。
すげー、めちゃくちゃ面白いー。……でも、えっち風味で、わりと嫌な描写も多くて、アレなんですけど(^^;。
そゆわけで、人も世界も、「蜘蛛」に蹂躙されつつ喰われていくお話。舞台がヴァーチャルで、登場人物が AI なのがミソ。正直、設定やストーリー展開は、詰めが甘いかしらん?と思える部分はあるのだけど、そんなことは気にするなー。というか、ぐいぐい話に引き込まれて、気にならない〜。とにかく、ジェットコースター的な展開で、ラストもナイスっ!! くらくらだよ〜〜。
それにしても、このヴァーチャル世界の設定、もともと、プレーヤーが、フラグを立てることに成功すると、AI に いやらしいことが出来る、ということになってるのだけど、そういうネタを使ってるのに、萌え系のネタが、全く出てこないというのは、どーゆーことだっ!! <をい。そもそも、登場人物が、じわじわと陵辱されてくような内容なのに、女の子がほとんど出てこないというのも、凄いよなぁ。<いや、そんなことしたら、世界観、壊れちゃうのもわかるんだけどさっ
めちゃくちゃイロモノ。もう、すげ〜、おもしろい〜〜っ!!
や、出てくるキャラというキャラが、とにかくイロモノ。この登場人物で、展開も、もう、めちゃくちゃ。とにかく、とにかくおもしろいのよ〜〜。変な大企業の会長とか、変な暴力団の組長とか、変な親父とか、変なオカマとか、変な悪の組織とか。ただただ、おもしろそうな要素をぶちこんだだけ、という感じ。いや〜、ひたすら、エンターテイメントだね〜〜。
内容紹介を見ると、隕石落下で壊滅した大阪、謎の奇病、人類社会崩壊の予兆、という感じのキーワードが並んでたので、わりとハードな SFかと思って読んでみたら、むしろ、むちゃくちゃ B級な内容なので、いや、もう、凄いよ〜〜。私的には、もう、大満足だったのだけど、こゆのでいいのか(^^;。
う〜〜〜ん、やっぱり、ダメ。というか、1巻に増して、酷くなってると思うんですけど。
とりあえず、萌え方面は、まったくお話にならない。単に女の子を出せば良い、と、思ってるような風味で、しかも、ストーリーは、キャラに甘えて、おなざりになってるとしか見えないんですけど。いや、萌え系の話は、ほとんど書いたことがないのかもしれないけれど、萌えがダメでも、他のところでもうちょっと頑張れないのかしら?
や、榮太郎絡みの話は、まだマシなんだけど、やはり、主人公をとりまく三角関係が、きちんと機能してないのが、ダメダメ。萌えもダメなら、ラブコメも書けてないんだよなぁー。……なんというか、絵だけの小説、という予感。
参考:既刊の感想 → まじしゃんず・あかでみい
やっぱし、ぶるぶる人形とフランソワかー。って、でも、短編集だからなのか、どれも小粒で、ちと物足りない風味。
そゆわけで、犀川&萌絵の話と、練無の話を含む短編集。この前読んだ短編集『虚空の逆マトリクス』と比べても、なんだか二回りぐらい、いまいち。やぱし、もっと、犀川と萌絵の絡みがないとなー。<をい ……あと、練無の話の方は、こっちのシリーズは、『黒猫の三角』しか読んでないせいか、キャラの印象が、私の記憶と違ってて、ちと、違和感だったり(^^;。
その他、遠近法の話は、わりと一般常識じゃないかなー、とか、私も、子供の頃は、大人になったら、部屋中に鉄道模型を走らせようと思ってたんだよなー、とか、そんな感想。
やっぱ、めちゃくちゃおもしろい〜〜。……下手なのも、相変わらずだけど(^^;
この巻は、今までと、ちょっと毛色が変わっていて、小学生な弟、煉のボーイミーツガールで、初恋ストーリー。ストーリーはありがちで、粗もあちこちに見られて酷いのだけど、や、この作者、ラブコメのツボをきちんと押さえてくれるというか、面白くあるべき部分が、きちんと面白いのよね。ほんと、めちゃくちゃ素晴らしいっ!! こんなに下手な部分が目立つのに、ここまで面白いのは、才能だよなぁ。ほんと、傑作。さいこー。
って、それにしても、べた褒めしてるつもりなのに、いまいち褒めてるような感想に見えない予感なのが、不思議だ(^^;。や、富士見の若手の中では、私的に一押しなんですけど。
参考:既刊の感想 → 風の聖痕
巻末、もう、大爆笑っ!! や、柊あおいファンの、誰もがツッコミを入れたくなる部分だけど、作者自らネタにするのかー。もう、アレを読むだけで、買う価値あり。いや〜、腹の底から笑ったよ〜〜。
そゆわけで、[映画]『猫の恩返し』に連動して連載されてた作品。せっかくだから、まずは、連載時の感想をまとめてみる。連載が進むにつれて、がしがし評価が下がっていったのが、にんとも(^^;。
で、今回の単行本。前もって、大幅加筆が予告されてたわけだけど、ほんと、別物って感じになってるんですけど、かなりまともになってる〜。まあ、もともと、纏めて読んだ方が面白いタイプの話だと思うし、そのせいで、印象が変わるという説もあるのだけど(^^;。……ただ、やっぱ、ムタが出てからは、雰囲気が大きく変わって、ちと好みから外れるし、作品としても、違和感をちと感じる部分もあるか。前半のままのノリで突き進んでいたら、最高だったのになー。<前半は、ほんと良いんだけど