つまらなくはないけれど、見所が弱くて、いまいち。
そゆわけで、隔月で復刊されてる『クレギオン』シリーズの第2巻。今回は、木星型の巨大ガス惑星を舞台に、萌え担当のメイの初恋を中心に沿えた内容になっているのだけど、……そもそも、メイは萌え担当としてはあまりに弱いし(<それ以前に、そもそも「萌え」は全く意識して書かれてない、という話もあるけど)、初恋モノとして、きちんと成立してないじゃん。単に、巨大ガス惑星を出したかっただけなのか!? そうか、そうなのかーー。
や、SF的な設定にしても、さほど魅力を感じなかったし(<惑星改造が話の中心だったら、また別だったんだろうけど、巨大ガス惑星はあくまで舞台以上の扱いはされてなかったしなぁ)、正直、今回はいまいちだったなー。……ところで、クリスも、次から、レギュラー入りしたりするんでしょうか(^^;。
参考:
既刊の感想 → クレギオン
正直、好みではないのだけど(^^;、巧いねぇ〜。や、おもしろかった〜〜。
全寮制の学園を舞台にした、おどろおどろした雰囲気のミステリー風ファンタジーで、『三月は深き紅の淵を』第四章の改訂版、といった内容。いや〜〜、とにかくこの雰囲気の出し方が巧いよなぁ〜〜。あとは、第十五章と、その第十五章へ繋ぐ構成も秀逸。いや、もう、各シーンはわりと尖がった印象なのに、全体でみると、それが無駄なく機能していて、ほんとに素晴らしい。まあ、ただ、個人的には、もちっとロマンスとかがあった方が、良かったんだけど。<をい
参考:
既刊の感想 → 三月は深き紅の淵を
正直、途中まではツマラナイという感想だったのだけど、や、終盤でそう展開するかーーー。今後も、すげー楽しみだーーー。
精霊の操る不思議都市を舞台にした、代行屋三人組の話の第3巻。あとがきによると、ジュラがメインの話のように書かれてるけど、看板に偽りありだと思いますっ!! むしろ、サキがメインの話だと思うのですけど。……今回は、背景を明らかにして、大きな物語の序章という位置付けなわけだけど、今後の展開が、非常に期待できる内容になっていて、とにかく続きが楽しみだよなぁ。でも、このシリーズ、あまり恋愛方面には展開させない感じにみえるので、そこは残念だ(^^;。
参考:
既刊の感想 → フラクタル・チャイルド
感想メモリンク →
永山さん、
ひささん
エロエロだーーー。少なくても、満員電車で読むもんじゃねーーー。
や、「ハヤカワSFシリーズ Jコレクション」は、良質な SF が多いので、見かけたらちまちま買ったりするわけだけど、これは、SF というより、作者も書いてるとおり“ハードコアのポルノ小説”でした(汗;。基本的な筋は、ゲームキャラが恋人という三十過ぎの主人公が、リアル女性に目覚め、快楽を追い求めるという話。とにかく、読んでて、ひたすら気持ち悪かったよ〜〜。<誉めてるつもりです、一応(^^;
プロローグでは、空港での検閲と伝染病の恐怖、そして、熱帯雨林における自然破壊を描いて、真面目な雰囲気に見えたので、なおさら、本編でのギャップが凄いよ〜。ただ、真面目に描くと思っていた未知の寄生生物の描写とかは、正直、かなりお粗末な印象。ホルモンネタはわりと良かったのだけど、寄生に関する部分は、ありきたりで底の浅い設定だったので、かなり物足りないのよねん。……まあ、気持ち悪くて、後味の悪いエロエロなトコが全てなんだけど。[ 針 ]
ライトノベルは挿絵の影響が大きいことを、改めて認識する。つまり、唯は本文中ではさほど眼鏡っ娘属性を垣間見せないのだが、挿絵があるがゆえに眼鏡っ娘であると認識し、そこから特殊な感情の想起にいたるわけだ。でも、複雑な眼鏡理論により俄かに納得するわけにもいかないので、とりあえず、水彩萌えと書いとく。<をい
そゆわけで、もはや、『悪魔のミカタ』じゃなくて、もう、別シリーズになってまーす。<これはこれで面白いんだけど、さすがに、そろそろ決着つけるか、せめてメインキャラを登場させないと、マズイだろ〜。<ほんとに次巻で《It》編終わるの?(^^;
参考:
既刊の感想 → 悪魔のミカタ
感想メモリンク →
NOGさん、
adramineさん、
永山さん、
こばもすさん、
桐月さん、
けんじょさん、
CAXさん、
あずみん、
さくらぃさん
やはり、橋本紡は、こういう SF でも ファンタジーでもない話を書くべきだっ!!
そゆわけで、わがままで横暴な病弱娘とその下僕を描いた話の第2巻。1巻で綺麗に終わっているのに、わざわざそれを続けるのはどうかと思うんだけど、まあ、橋本紡は、下手な SF を書くより、こういうのを書いた方が遥かに良いので、これはこれで許可。……ただ、全体に蛇足という印象は否めないし、やはり、1巻には遠く及ばないのは仕方ないかしらん。特に、新キャラの夏目のキャラメイクは完全に失敗だろ〜。話の中の立ち位置が変だし、なんだかキャラを固めてないうちに書いちゃったという感じ。<そもそも、橋本紡の力量で大人を描くのは無理なんじゃないか?とも思ったりも
参考:
既刊の感想 → 半分の月がのぼる空
感想メモリンク →
永山さん、
adramineさん、
REVさん、
ひささん、
さくらぃさん
うわぁ〜、そんな展開になるなんて、期待と違うよ。なんてこったぁ〜〜(T-T)。
そゆわけで、王子様を巡る三角関係モノを期待させる1巻だったのに、がび〜〜〜ん、王位継承争いばかりで、三角関係はどこに(T-T)。や、リセリナをどーしようっていうんだ、こんちきしょ〜〜。しかも、新登場した妹キャラのニナも、アレでソレな展開で、うわぁ〜、なんだか期待と違う方向に進んでるよ〜。ええい、異世界人とか出さずに、さっさとリセリナとフェリオをどーにかしてくれ〜〜。残るウルクも、もうちょっとあざとく描いてくれてもいいのに、いまいち恋愛色が弱いんだよなぁ。
まあ、メインに描かれている王位継承者争いの方は、予想を越えて熱くて、ぐぅ。キャラの配置やイベントも、かなりバランス良く配置されているので、今後もすごく安心して読めそう。<ちと、異世界ネタの絡みは微妙なんだけど。や、とにかく、続巻が、非常に楽しみ〜〜。
参考:
既刊の感想 → 空ノ鐘の響く惑星で
感想メモリンク →
睦月さん、
麻弥さん、
adramineさん、
Stellaさん、
葉月さん、
桐月さん、ひささん
最初こそインパクトがあるものの、いまいち尖がったモノがなく、微妙ぉ〜〜。
2004年電撃ゲーム小説大賞銀賞。美人だけど性格の壊れた「先輩」に、ちびで小動物系の「ぼく」が振り回されるというラブコメ。『涼宮ハルヒ』シリーズや『護くんに女神の祝福を!』なんかを彷彿とさせる内容なのだけど、「萌え」はないし、恋愛方面も弱め。あの設定で、ぇち系のドキドキ感も弱いし、コメディとしては、そこそこなんだけど、あくまで「そこそこ」というレベル。目立った欠点もないのだけど、やはり微妙なんだよなぁ〜〜。
や、今回の内容はともかく、この作者の文章って、むしろ大人しく没個性的だと思うんだけど、そうすると、こういう、個性的なキャラとぶっ飛んだ設定で笑わせるコメディという内容は、あってないんじゃないかなー。
参考:
感想メモリンク →
睦月さん、
ひささん、
まいじゃーさん、
齋藤さん、
永山さん、
C.Fさん、
草三井さん、
ヘポイさん、
スズキトモユさん、
高森さん、
魚蹴さん、
adramineさん、
心音さん、
桐月さん
とりあえず、特別編「清廉なる乙女の勇気」はさいこー。安曇さいこー。……というか、とうぜん、この続編はあるんですよねっ!! がんばれ、佐和山!!
そゆわけで、志村一矢の新シリーズ。といっても、前シリーズ『月と貴女に花束を』と舞台は同じだし、一部のキャラはそのまま出てたりする。で、新主人公は、未亡人。この主人公、麻由を始め、柚子や華音も、キャラは美味しいし、なかなか志村一矢らしい作品に仕上がっているのだけど、ただ、ちょっと設定に無理が多くて、今後不安だなー。例えば、作者は、やたら未亡人に拘ってるみたいだけど、正直、必然性がないし、未亡人的な美味しさが、まったく出てない。それどころか、未亡人にしたいが為に、不釣合いに年齢が高く設定されてて、不自然なんですがー。
それにしても、まあ、私は『月花』が大好きだし、この作品自体、大好きな志村一矢らしい作品に仕上がってるので、ファンとしては、不満はないのだけど、けど、一歩距離を置いてみると、やっぱ、ダメなんじゃないかなぁ。素直に続編として書いてるならまだいいけど、新シリーズにもかかわらず、中途半端に引きずってるので尚更。あとがきには、“『月花』を読んでいなくてもなんら問題はありません”と書いてあるけど、この構成、どー見ても、知ってる人が前提だよなー。もし、これでほんとに問題ないと思っているなら、作者の国語力を疑わざるを得ないのだけど。
最高傑作級っっっっ!! <「嘘とホントと、やはり嘘」
とにかく、とにかく、もぉーーとにかく、短編「嘘とホントと、やはり嘘」が、めちゃくちゃ、むちゃくちゃ素晴らしいーーーっ!! せつないせつない恋愛話ですよーーーっ!! 彼女のいる男性に惹かれていく女の子の話で、うきゃ〜〜、うきゃ〜〜、うきゃ〜〜〜っ!! 樹里子さいこーーーっ!! 美貴ーーーーーーーっ!!
あ、あと、「母に礼言う春休み」の 秋葉のイラストもさいこーーーーーっっっ!!
そゆわけで、『DEAR』シリーズの短編集。『DEAR』シリーズは、もともと、恋愛+下手なミステリーという作りなのだけど、この短編集は、純粋に恋愛のみ。角川のサイトで、“貴博は悩んでいた。つきあっている彼女である和美がなかなかHを許してくれないのだ”と、内容紹介をされていたので、いったい、どういう話になっているんだー、と、不安と期待を抱いていたのだけど、中身は、普通に、恋愛ストーリー。いやぁ、本編と比べて、遥かに良いよ、この短編集。これから『DEAR』シリーズは、短編のみで勝負してもらいたい。
つまらなくはないけれど、戯言シリーズには劣るなー。や、ストーリーも特筆するものがないし、出てくるキャラも、二軍ばかりという印象。
「零崎一賊」をメインに置いた戯言シリーズの番外的な位置付けの作品。元は Web連載されてたわけですが、結局、私は Webでは読んでなかったです。……で、見どころは妹萌え? でも、ヒロインが弓矢ならまだしも、伊織ではなー。や、伊織のキャラがいまいち弱いのが、この作品の最大の敗因だと思う。西尾作品の中ではかなりふつーの人格だし、そもそも、記号的なアイテムが「ニット帽」では弱いだろー。脇を固める双識や『早蕨』も、本編の戯言シリーズでは、所詮、メインになれない程度のキャラだと思う。特にこの作品は、ストーリーより、キャラの描写や独特の文章がメインとなる作品で、これではなー。……まあ、十分面白くはあったのだけど、西尾維新なら、もっと面白くてもいいだろー、と思ってしまうのだったり。
参考:
既刊の感想 → 戯言シリーズ
感想メモリンク →
永山さん、
草三井さん、
滅・こぉるさん、
adramineさん、
Who inside?さん、
瑶さん、
urouro360さん、
a2hさん、
konamaさん、
HRUTさん、
INNさん
絵で損してるよなー。というか、仮にも大賞なんだから、もっとマシなイラスト付けろよ、編集部。
や、大して巧い絵でもなく、流行りの絵でもなく、なにより、作品にあっているとは思えないんですが。特に、デビュー作の場合、イラストで売り上げや印象が全く違うことぐらい、編集側も理解してるだろうに、ちゃんと仕事しろよ。ほんと、すげー、もったいないと思うんですけどー。
そゆわけで、2004年電撃ゲーム小説大賞「大賞」。隕石で崩壊した東京を舞台に青年と少女の心の交流を描いたモノ。や、心理描写がとにかく秀逸、文章も悪くなく、ストーリーもなかなか良い感じ、……ありがちなんだけど(^^;。設定や崩壊した東京のシミュレーションは、多少甘いんだけど、ただ、細かな部分は上手い具合に書いてないので、甘い設定なんかもさほど気にならない。ほんと、全般に非常に出来が良くて、さすが、大賞ぉ〜。……ただ、コレといった強力な特色に弱いので、ちと物足りない部分はあるかしらん。
参考:
感想メモリンク →
こばもすさん、
永山さん、
ヘポイさん、
草三井さん、
ひささん、
心音さん、
スズキトモユさん、
瑶さん、
葉月さん、
adramineさん、
INNさん、
睦月さん、
高森さん、
DEIRonLineさん、
fukufukuyarouさん、
Stellaさん、
けんじょさん、
JAGARLさん
素晴らしいっ!! 良く出来た恋愛モノだよぉ〜〜。
JAGARLさんのトコ をみて、“時間をこえ、惹かれ続ける恋人たち”ですかっ!! “光の帝国”ですかっ!! 買うしかっっっ!! と購入。恩田陸は、私的に微妙にハズれることが多いのだけど、これは、ホントに良かった、素晴らしかった。何度も描かれる出会いは、恋愛モノの良さを非常に凝縮していて、ほんとにたまらない。エリザベスですよエドワードですよ、うきゃ〜〜。……各話が非常に計算して配置&構成されていて、最後を飾る「記憶」にいたる過程は、ほんとに素晴らしい。まあ、「記憶」は、すごくベタなんだけど、そのベタさ加減が、すごく心地良いのよ〜。とにかく、とにかく、綺麗なラブストーリー。いやぁ、ホントに良かったぁ〜〜〜。
ぐるぐる眼鏡。
それにしても、もう、相変わらず、めんどくさい性格のキャラたちだなー。加えて、某少年は、相変わらず、可哀想な役どころ。……と、そういうわけで、寂れた惑星を舞台に、不死人と少女の心の交流を描いた話。前巻から、1年半もたって、キーリもお年頃であり、美人で華やかなベアトリクスも一緒なのだけど、やっぱり、ひじょ〜に地味で、地味で、地味なのであった。壁井ユカコは、安定した実力を見せるので、それはそれでいいのだけど、でも、なんでこうも、地味で物足りなさを感じてしまうのだろう。首都へ乗り込んだら、多少は変わるんだろうか(^^;。
参考:
既刊の感想 → キーリ
感想メモリンク →
adramineさん、
ひささん、
永山さん、
INNさん、
REVさん、
高森さん
はう〜、はう〜、はう〜〜、すばらしーーーーっっっ!!
読んでて、とにかくにやけまくりですよーーーーっ!! 猫耳宇宙人と幼なじみと眼鏡っ娘のラブコメディ〜〜。や、もうもう、1巻からかなりパワーアップしている感じ。「かんちょう・くぅね」だし、「ろでますー、ろでますー」だし、秋葉原でなく中野を選んだセンスは秀逸だし、というか、なんといって、アオイだ、アオイだ、アオイだぁー。うきゃ〜〜〜、もう、たまらなすぎる〜〜。
ただ、後半はちと構成が悪くて、や、犬とか河崎カントク辺りは、もちっと上手く使えなかったのかなー。……というか、続刊は、もっともっと、内容のないおバカなラブコメを突き詰めて欲しいところ(^^;。
めちゃくちゃ素晴らしすぎる。最高傑作級ぅ〜〜。
同級生にかわいい妖怪が要る世界の話。設定的には、[文庫]『ダブルブリッド』と似たようなものなのに、この違いはいったい(^^;。や、なんと言うか、このかわいい絵とこのほのぼのした雰囲気が、もう、めちゃくちゃマッチしていて、グッドですよグッド。プラスして、微妙にエッチでドキドキ風味。きちんと萌え系のツボもわきまえていて、イベントの選択も素晴らしい。ほのぼのした中で、きちんと痛い背景をアクセントを加えてるのも憎いねぇ。とことん素晴らしい〜〜。
ただ、ちと文章力が足りてなくて、読みづらい部分が、ちまちまあるのは、ご愛嬌かしらん(^^;。あと、ミにょコンのこぬりちゃんのイラストがないのも、許せんっ!! <をい や、とにかく素敵なお話で、とりあえず、続きが出ることも考慮して書かれてるみたいだし、ぜひとも、続刊希望ぅ〜〜。
ポニーテールが全てを狂わせていた!(爆笑)
いつも通りの内容。や、確かに面白いんだけど、内容がないので、書くような感想がないんだよなー(苦笑)。そもそも、読めば確かに面白いんだけど、基本的には下らないだけなので、いつも読もうというモチベーションが上がらず、買うかどうかもわりと迷ってるんですよ。や、ほんとに、面白くはあるんだけどさー。<自分で書いてて、誉めてるんだかわけわからん(汗;。内容がなくて下らなくて、そこが面白いんだけど、それにしても、あまりに下らないんだもん
ただ、ラストに向けてか、ようこについて、わりと踏み込んでる感じがするけど、微妙だよなぁ。や、この作品は、バカで下らないのが魅力であって、意味のあるストーリーは要らないと思うんだけどなー。
参考:
既刊の感想 → いぬかみっ!
感想メモリンク →
ひささん、
永山さん
、
心音さん、
高森さん、
いずみたすくさん
うきゃ〜〜、読子、読子、読子、読子、読子ぉ〜〜〜〜っっっ!!
いやぁ、ジョーカー、いい奴だ、いい奴だ、いい奴だぁ〜。でも、ああいうのを描いてくれるのも、嬉しいことは嬉しいんだけど、やっぱ、いろいろと違和感あるし、客観的に良かったかどうかは微妙だよな(笑)。や、構成上の意図はわからんでもないんだけど。……とりあえず、195ページの挿し絵さいこーーー。フチなしはどうよ?という気はするけど(^^;。あ、挿し絵と言うことだと、エピローグ215ページの方が、好みだとも書いておこう(^^;;;。
しかし、クライマックスに突入かっ!! と思ったら、ぜんぜん進んでないよ。<展開的に、いかんだろ〜
参考:
既刊の感想 → R.O.D
感想メモリンク →
NOGさん、
永山さん、
INNさん、
adramineさん、
高森さん、
一歩さん、
ゆーいちさん