意地の悪い友情ストーリーで、なんだか、久しぶりにブギーポップらしいブギーポップを読んだような感じ。まあ、単に、藤花とブギーポップの出番が多いので、そう感じるのかしらん(^^;。ブギーとプーム・プームの会話がしびれるぅ〜〜。
心の底の願いが叶うという「レモン・クラッシュ」。その噂話によって集まった、藤花を含む少年少女六人の友情ストーリー。やっぱり面白いのは、変な人間関係の中で交わされる愉快な会話だよなぁん。「類は友を呼ぶ」というか、どういうグループだっ!! 二転三転するストーリー展開も面白い面白い。……しかし、藤花とブギーの関係は、いったい、どうなってるんだ(笑)。
[ ブギーポップ ]
最高傑作級。1巻同様、圧政をひくサマーア神聖教国での反乱を描いた物語をそれぞれ異なる人物の視点で描いた連作短編なんだけど、ほんと、せつなく綺麗で素晴らしいなぁ。今回は、復讐のため光神王に嫁ぎ、やがて救国軍の旗印となるアライス姫を産むことになるハウファを描いた「紅輝晶」と、ケナファ騎士団でアライス姫であるシアラを見守り、やがて恋に悩むことになるダカールを描いた「黄輝晶」の二編。特に、ハウファの最期が、ハウファといい、ツェドカといい、とにかくせつないなぁ。
いよいよ次回は全三巻の最終巻だけど、ラストはやっぱり、ツェドカとアライスなのかしらん? とにかく次も、楽しみ楽しみ。
[ 夢の上 ]
ダメダメ。飛び抜けた部分がなく華もない。一冊通して序章みたいな話なので、盛り上がってくるのはこれからなのかもしれないけれど、この主人公の出来の悪さと中途半端な設定では、正直続きも期待できないよな……。
第22回ファンタジア大賞<読者賞>。変人として有名な高校生・義貴は、地獄から来たおっぱいの大きい女の子・那由多と一緒に、イメージの悪い地獄のPR活動をすることに……。という感じの内容で、地獄と敵対する天国側の人間が絡んでくる後半以降は、多少面白くなってくるものの、全体的に盛り上がりに欠けて、しょぼん。いや、ストーリーで盛り上げるタイプの作品というより、日常のコミカルな要素で楽しませるタイプの作品を狙ってるような気もするんだけど、なんか、どっちつかずで中途半端なのよなー。あといちばん気になったのは、主人公の義貴。なにかと「普通じゃない」と書かれている義貴なんだけど、日常の行動が、どう見ても普通で没個性すぎるんだよな。ストーリーを動かす必要があるときだけ都合よく変な行動をするんだけど、主人公の造形として、酷すぎるだろ、それ。
[ ヘルカム! ]
量子論を扱ったSF作品かと思ったら、シュレディンガーという名のネズミと猫耳少女が登場するだけの単なるラブコメでした……。いや、一応、雰囲気作りとしてSFっぽくしてる部分もなくはないけど、あくまで雰囲気作りで、内容としては、猫耳少女・ジルヴィアと同居することになった普通の少年・如月良晴の典型的なラブコメ。まあ、王道展開で普通におもしろいんだけど、あくまで普通。キャラも普通に魅力的で決して悪い作品ではないと思うんだけど、これと言った尖がった部分がなくて、なんだか物足りないよなー。
[ シュレディンガーの猫耳少女 ]
最高傑作級っ!! なにこれ、むちゃくちゃ面白いっ!! ……無表情キャラとツンデレ少女の二人の王道を押さえた魅力的なヒロインたちと愛すべきバカな主人公、そのキャラたちの軽快な会話が非常に楽しく、さらに、せつなさを加味したストーリーも秀逸。すばらしい、すばらしすぎるラブコメだっ!!
第6回MF文庫Jライトノベル新人賞<最優秀賞>。ていうか、ラスト、そういうオチかっ!!(爆笑)。や、願いを叶える“笑わない猫像”に祈ったために、本音がダダ漏れになってしまった少年・横寺陽人と、表情を失くしてしまった少女・筒隠月子の悲喜こもごも。とにかく、キャラが魅力で会話が楽しすぎる。本音しか喋れなくなった主人公の横寺が、ほんとに愛すべきバカで、素晴らしい。もちろん、ヒロインの筒隠月子と典型的なツンデレ少女・小豆梓も可愛くて可愛くて、もう、こいつらの会話のキャッチボールが、読んでてとことん楽しすぎるっ!!
いや、単にキャラが魅力で会話が楽しいだけでなく、少し切ないラブコメ展開も良く出来ていて、ほんと素晴らしいな。新人作品としては、一歩も二歩も抜きん出てると思うんだけど、いやぁ、続巻も、とにかく楽しみすぎるっ!!
[ 変態王子と笑わない猫。 ]
小豆梓の扱いが酷いっ!! 不憫すぎるっ!! せっかく表紙を飾ってるのに(^^;。……というわけで、何故か自宅が消滅した横寺は、筒隠宅へお泊りに。と、表紙と違い、筒隠姉妹のターン。いやぁ、相変わらず、読んでて楽しい楽しい。とにかく、つくしが残念すぎるっ!! そして、梓といい月子といい、恋する少女の破壊力は最高っ!! いやぁ、アレで好意に全く気づかない横寺は、ラブコメの王道とはいえ、不自然すぎるだろっ!!(笑)。マジ、おもしろすぎる〜〜〜。
[ 変態王子と笑わない猫。 ]
またかっ!! また、そんないいトコで引くかぁぁぁぁっっっ!! 続きはいつだよっ、初秋だとっ?! 間空けすぎじゃね?? うあぁ、続きが気になる〜〜〜。……それはともかく、ハルユキと黒雪姫のイチャイチャぶりは、もう半端ないな、こんちきしょう。
シルバー・クロウを浄化するため、アーダー・メイデンの救出作戦を実行に移したメガ・ネビュラス。しかし、作戦は失敗し、シルバー・クロウとアーダー・メイデンは、禁断の不可侵領域《帝城》に逃げ込むが……。というのが、前回のあらすじ。本巻は、かつて同じく帝城に入り込んだ少年の回想からはじまるのだけど、なるほど、そういうことか。帝城でのあれこれといい、一気に、物語の終焉が見え隠れしてきた印象だけど、ほんと続きが気になる。そして、ハルユキはマジリア充。羨ましすぎる〜〜。
[ アクセル・ワールド ]
“俺の頭の中はもう智花のことでいっぱいだ”。いやもう、思わせぶりな文章だらけなのは、相変わらずだなっ!! ……昴の中学時代のライバル選手が登場っ!! ということで、今巻の話の中心は、昴のバスケ対決。女の子メインの作品にもかかわらず、将来の公式戦での昴たちの再戦を読んでみたいと思う私がいた(^^;。女の子たちのサービスシーンの連続もそれもそれで当然嬉しいんだけど、[漫画]『おおきく振りかぶって』みたいな少年たちのスポ根モノとして物語っても、きちんとまともに面白いんじゃね? いやぁ、面白かったっ!!
[ ロウきゅーぶ! ]
今までのウィブレだと、すでに、シティ・シンガポールの死亡フラグが立ってしまってるような状態だと思うんだけど、うわぁ、どう決着つけるつもりなんだ。わりと明るい兆しが見えはじめてただけに、このままハッピーエンドに突き進むのかと思ってたよ。……や、なんの犠牲もなく決着がついても、それは、ウィブレらしくないんだけど。
シティ・シンガポールと賢人会議の同盟締結を前に、凶弾に倒れる真昼。調印式の行く末と各勢力の思惑は……。と、真昼銃撃という衝撃の前巻ラストだったわりに、なんだかまったりとした展開(^^;。しかし、そろそろラストの絵姿が見え隠れし始めているのに、それぞれの正義を行使することで発生する悲劇、というコンセプトはそのままっぽいので、ほんと今後の展開が怖いなぁ。やぱし、全滅エンドなのか?
[ ウィザーズブレイン ]
最高傑作級。特にラストがめちゃ泣ける。あうう、はっぴー、くりすます……。
武将女体化&歴史改変のこのシリーズも5冊目。いよいよ武田信玄登場で、「三方ヶ原の戦い」「姉川の戦い」辺り。相変わらず、てきとーに史実を押さえながら進む展開が楽しい楽しい。女体化でこれだけ軽いノリなのに、恋愛要素といい、人の生き様といい、戦国時代らしい泣かせる展開が、もう、上手いっ!! せつないっ!! いや、いい加減、史実からの改変が大きくなりすぎてる気もするけど、このまま本能寺まで持っていくのかしらん? なんだか、本能寺に辿りつく前にハッピーエンドになってしまう気が。てか、相良良晴のハーレム展開がハンパねぇ(笑)。
[ 織田信奈の野望 ]
どうしてこのタイトルで、楽しくコミカルな恋愛バトル系の話ではなく、せつない幼なじみモノをベースにしてるんだ? 彼女vs幼なじみというより、腹黒な彼女に、本当は好きあっている幼なじみと主人公が振り回されるという内容。表面的には残念なキャラたちのおバカなやり取りを描いたコミカルな内容なのだけど、うーん、それにしては、せつなくシリアスな要素が強すぎるので、おバカなやり取りがいまいち楽しめない。期待していたのと、ちょっと違うなー。
[ 俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる ]