クイック暗算20 「21から29の段の一部を暗算で」


☆ポイント

・19×19までの暗算の続きです。
・19×19のクイック暗算の方法で、29×29まで拡張します。
・「スマイル暗算」をマスターすれば、99×99まで暗算できますが、暗算の方法の一つとして紹介します。
・このページでは、21×21~29×29までの十の位が「2」の場合の方法について解説します。


☆例 26×27 = 702

◎暗算をするための考え方

26×27 = (20+6)(20+7) 
分配法則で
      = 20×20 + 20×7 + 20×6 + 6×7 
20でくくって
      = 20×(20+7+6)+ 6×7 

(1) 20+7+6
(2) 20倍する(10倍してから2倍しても同じ)
(3) 6×7を足す

の3つのステップにわけて計算し,足し算する方法です。

☆ステップ 1

 「26×27」を「前の数×後の数」とみたとき

 前の数の27 と 後の数の1の位の6 を足して10倍します。
 26+7 =33
 33×10=330

☆ステップ 2

 ステップ1の数330を2倍します。
 330 × 2 = 660

☆ステップ 3

 ステップ2の数660に前の数の1の位6と後の数の1の位7をかけたものを足します。
 660 + 6×7 
=660 + 42  
=702
  ↑
こたえ


26×27=702 となります。

☆その他

・文字式を使って検証します。
 十の位が2である2つの数字は、1ケタの正の整数aとbを使って
 20+a と 20+b と表せます。

 2つの数をかけると
 (20+a)(20+b)    
=400+20a+20b+ab  
=20(20+a+b)+ab   
=2×10(20+a+b)+ab 

 →20+a(前の数)に後の数の1の位bを足して10倍
 →さらに2倍
 →a×bを足す

クイック暗算同様、最初のうちは、全て暗算にせず
 紙に書いて練習すると上達が早いようです。
 練習方法はクイック暗算を御覧下さい。

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