砂場の砂鉄を精製しよう

☆砂場の砂鉄 vs 市販の砂鉄

磁力線の観察は自然が造る美しい模様です。この観察には鉄粉を用いる方法がありますが、
鉄粉はきちんと回収しないとあちこち錆びだらけになります。ですので、砂鉄で観察するのが便利です。
そこで、砂鉄をどのように手に入れるのかが問題です。 市販の砂鉄を購入すると手軽ですが
予算がなければ、砂場に砂鉄があることは小学校でも学習します。砂場の砂鉄で、磁力線の観察が出来ないでしょうか。

そこで、砂場など、身近砂のある場所で手に入る
   砂鉄を精製
して磁力線の観察に耐えうる砂鉄を手に入れてみましょう。

☆砂場の砂鉄を手に入れる

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自転車置き場にもある「砂場」


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ここで、磁石を転がすと、砂粒のうち、磁石につくものが回収できます。
100円ショップなどで売られているネオジム磁石があれば能率良く砂鉄を回収できますが、一般的な磁石でも地道に作業すれば大丈夫です。


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手に入れた砂鉄を細かくするため、乳鉢に入れます。
(乳鉢がなければ、新聞紙などに挟んでハンマーでたたいても細かくできます。)


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ここまで細かくなれば大丈夫です。


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砂を取り除くため、水を入れて、上澄みを捨てます。


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水洗いを3回繰り返した後のビーカーの中身


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磁石で吸い寄せて取り出します。


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ティッシュなどの上で水分を取り除き乾かします。



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バットの上に乾かした砂鉄をまいて、アクリル板を乗せ、その上に磁石を置くと、市販品同様、磁力線上に砂鉄が並びます。
この磁力線の実験は、磁力の弱い磁石で行うとうまくいきます。(強力な磁石で行うと砂鉄が全て極に集まってしまいます)
磁界観察の工夫に砂鉄と磁石の実験のポイントをまとめてあります。

☆その他

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