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好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!! −2005年7月に読んだ本



青心社 青心社文庫
暗黒神話大系シリーズ クトゥルー1 /H・P・ラヴクラフト他 【Amazon/bk1
bk1

読むのは、たぶん、はじめてだと思うのだけど、固有名詞に聞き覚えがあるのは当然として、内容的にも記憶の片隅に引っかかってる感じがするのは、いったい(^^;。まあ、さすが、あちこちでネタに使われてるだけのことはあるということか。<ほとんど、[WIN]『デモンベイン』のせいな予感はするのだけど

そゆわけで、有名な「クトゥルー神話」。ゾクゾクと想像を掻き立てるのは凄いと思うのだけど、ただ正直、肝心の小説よりも、巻末にある神神を纏めた「クトゥルー神話の神神」とか訳者による解説「遠近法の美学」の方が面白いと感じた時点で、なにか求めるものが違うと思った(苦笑)。いやぁ、私は、もうちょっと神話っぽい話が読みたかったのであって、ホラーっぽい話は、期待してなかったんだよねぇん(^^;。旧神vs旧支配者の格闘小説とかじゃなかったのかー。<をい


集英社 コバルト文庫
マリア様がみてる 薔薇のミルフィーユ /今野緒雪 【Amazon/bk1
bk1

「黄薔薇」「白薔薇」「紅薔薇」それぞれの三つの短編集。「黄薔薇」はわりと面白かった。菜々は、思った以上になかなか楽しいキャラだなぁ。……まあ、どの短編も今後への準備を兼ねた中継ぎという側面が強いこともあって、可もなく不可もなく、取りたてて特筆すべきこともなし。

参考:
既刊の感想 → マリア様がみてる
感想メモリンク → あずみん恵さんdominoさんt-snowさんINNさんうしとらさん麻弥さん びっとさんひらしょーさん読丸さん一歩さんdeltazuluさんadramineさん浅木原さん


角川書店 スニーカー文庫
神様ゲーム カミハダレニイノルベキ /宮崎柊羽 【Amazon/bk1
bk1

良い意味でとっちらかった作品だなー。や、展開がスピーディで唐突な印象を受けるのだけど、きちんと押えるべきを押えていて、多分、計算された唐突さ。この唐突でとっちらかった感じが、すげー独特な味を出してて、なかなかに楽しいのよ〜。

スニーカーの新人さん。唐突にかくれんぼをはじめた神様と、それに巻き込まれた高校生たちのドタバタコメディ。ストーリー的には、特に中盤以降は、ちょっとダレた感じがするのだけど、なんといっても、この作者の独特な作風がとにかく魅力。あと、キャラもわりと良く、文章も比較的読みやすいのが、新人さんにしては、ぐー。

そゆわけで、わりと魅力的な作品だとは思うのだけど、でも、ぜんぜん好みじゃねー(^^;。いやぁ、そもそも恋愛要素が弱い上に、神様とかの設定はむしろ嫌いなぐらいだし、伏線から予想される今後の展開も、好みからはかなり遠そうなのがなー。あう〜、羽黒や彩波といったキャラは美味しいんだけどねぇ。残念だー。

参考:
感想メモリンク → t-snowさん水の鳥さん読丸さんdeltazuluさんまいじゃーさんkanadaiさんINNさんQujiさん永山さん心音さんadramineさんユウさん


二見書房 二見ブルーベリー文庫
姉☆コレクション お姉ちゃん祭りだ、どっこい! /本田透と恐るべきお兄ちゃん軍団 【Amazon/bk1
bk1

だははははははっ。姉小説&姉評論といった本なのだけど、収録されてる姉小説がなかなかにバカな内容が揃ってて、いやぁ、面白かったぁ〜。ただ、小説よりも期待していた評論部分はいまいちな内容が多く、あと、小説でも、いちばんページ数の多い「Thursday's Child EPIV」が、萌えも笑いもなく、全体の構成からも本の趣旨からも不適にしか見えないのが、にんともなんだけど(^^;。

そゆわけで、「姉」をテーマにした小説、評論&エッセイ、あとは美少女ゲームの紹介&インタビューを集めたアンソロジー。もともと、『妹☆コレクション』を書いた執筆陣が、今度は「姉」について書いたということらしい。

姉小説は、おバカな内容が多く、非常に面白かった。まあ、エロメインなのでアレなんだけど(^^;。問題は、評論&エッセイで、ほとんどが「自分の好きなものについて語る」という切り口なのだけど、もともと姉属性というわけではなさそうな方が多く、正直、苦しいと思ったり。「姉×眼鏡=∞」みたいに上手く執筆者の好みの属性にすりかえたヤツは面白かったんだけど(^^;。あと、「姉理論」と銘打っているのに自分の好きなものを語ってるだけで理論的には弱いのが、ちと不満。それならそれで、やっぱり執筆陣には姉に特殊な拘りを持つ人を揃えるべきだと思ったり。執筆陣の中では、みやもさんが、小説といい、「ホテル・ニューハンプシャー」といい、わりと良いものを書いてた予感ではあったのだけど。

あと、姉ゲーのインタビュー記事は、すみません、『おとボク』も『姉、しよっ!』もプレイしてないんですけど(汗;。うーん、『おとボク』はプレイしないといけないのかなー。


角川書店
クドリャフカの順番 「十文字」事件 /米澤穂信 【Amazon/bk1
bk1

米澤穂信の作品は、相変わらず、良く練られていて巧さを感じさせるのだけど、「萌え」はどうしたっ!! 「萌え」はっ!! <をい、って、キャラがちと物足りない予感(^^;

そゆわけで、お馴染み古典部の面々が問題を抱えつつ文化祭に望む、という話。伏線が無駄なく丁寧に配置されていて構成面は良く練られているし、「にやり」とさせるような細かな遊びが随所の盛りこまれていて、ほんと、非常に良く出来た作品。いやぁ、湯浅部長がなかなかいいねぇ〜。あと、なによりラストに感じる「せつなさ」が、もう、たまらない〜〜。……まー、私的には、千反田も折木もわりとフツーのキャラになってる風なのが、ちと残念ではあるのだけど(^^;。や、古典部 4人それぞれの視点で描くということもあって「身近に感じる等身大のキャラ」みたいな方向では成功してる予感だけど、米澤穂信のキャラは、もうちょっと変な部分を強調した方が魅力的だと思うのですけど〜。

参考:
既刊の感想 → <古典部>シリーズ
感想メモリンク → t-snowさん安眠練炭さん永山さんリッパーさん葉月さん鴉さんhukiraさんきたろーさんhasetyuさん宮桐さんFOOLさんdominoさん仮面の男さん


メディアワークス 電撃文庫
空ノ鐘の響く惑星で(7) /渡瀬草一郎 【Amazon/bk1
bk1

あああああああっ、あぁぁぁぁぁ〜〜。もうもう、なにをどう言えばいいやら(T-T)。ウルクが、ウルクが、あうううぅぅ〜〜〜〜。

今回も、せつない恋模様と運命に翻弄されまくりなストーリー展開で、あうあうあうあう。とにかく、せつないっ、せつなすぎますよ〜〜。……とりあえず、ラストの着地点は見え隠れし始めてる予感ではあるのだけど、とにかく、とにかくっ、幸せなラストをっ!! もー、いいじゃん、重婚で、王様なんだから。ほんと、とにかく登場人物たちには幸せなラストを迎えて欲しい、今日この頃。うわ〜、ほんと作者の人、えげつなさすぎる〜〜。

参考:
既刊の感想 → 空ノ鐘の響く惑星で
感想メモリンク → 葉月さんdeltazuluさんhiiiragiさんadramineさんt-snowさん一歩さんINNさんユウさん水の鳥さん浅木原さん


メディアワークス 電撃文庫
とある魔術の禁書目録(6) /鎌池和馬 【Amazon/bk1
bk1

くぅ〜〜〜〜〜〜、巨乳眼鏡っ娘ですよ、巨乳眼鏡っ娘っっっ!! その巨乳眼鏡っ娘が、あうあうあうあう、うわ〜、めちゃくちゃ熱い感動の展開で、うきゃ〜〜、うきゅ〜〜〜。もうもうもう、ごろごろごろごろごろ〜〜〜〜〜〜〜〜。

いやぁ、すごいっ!! 感動っ!! もう、ほんと熱い展開で素晴らしぃ〜〜。いや、相変わらず、技巧的には下手なんだけど、この熱い展開は、ほんとたまらない。そして、眼鏡っっっ!!! 難を言えば、小賢しい理由や理屈を説明しようとする部分の稚拙さが目に付くんだけど、そういう部分は、どうせ下手なんだから、勢いだけで推し切るように構成して欲しいんだけどなぁ〜。まあ、それは基本的に些細なことという感じで、ほんと良かった。風斬ぃ〜〜〜〜〜。

参考:
既刊の感想 → とある魔術の禁書目録
感想メモリンク → 永山さんdeltazuluさんt-snowさん平和さん一歩さん読丸さんゆーいちさんINNさん水の鳥さんひささん


早川書房 ハヤカワ文庫JA
星界の断章I /森岡浩之 【Amazon/bk1
bk1

ダメだ、こいつら、ダメダメ種族だ(爆笑)。

そゆわけで、久々の「星界シリーズ」かと思ったら、「SFマガジン」とかで書き溜めたものを集めた短編集かいっ!! 3分の1ぐらいは既読でしたよ。……それにしても、いやぁ、とにかく、おふざけが過ぎていますよ、作者の人っ!! めちゃくちゃ笑えるのだけど、いろいろな意味でダメダメすぎる。だはははははーー。

参考:
既刊の感想 → 星界シリーズ
感想メモリンク → あずみん成田智さんYUYUKOALAさんノルトさんけんじょさん一歩さんINNさん葉月さん宇乃字


メディアワークス 電撃文庫
シリアスレイジ2 荒廃都市 /白川敏行 【Amazon/bk1
bk1

恋の三角関係がメインじゃないのか、おいっ!! や、最初と最後だけ三角関係を描かれても、頭の悪い子供だましにしか見えないのだけどなー。……う〜ん、デビュー2冊目だからある程度仕方ないとは言え、全体に稚拙さが目立つし、次巻はちと購入を迷うなー。

そゆわけで、遺伝子異常の蔓延する近未来で“変異種採集者”を目指す少年のお話。ちと全体に無駄な説明と展開が多く、ストーリーがきちんと整理されていない印象。さらに、リアリティの演出が未熟なところに描写が足りてないので、いまひとつわかりずらく、また、盛り上がりに欠ける予感。……うーん、もうちょっと、完成度を挙げてから出すべきだと思うんだけどなー。いや、まだまだ改善の余地が多い内容だと思うので、このレベルで出版されてしまうのは非常に勿体無い。

まー、とにもかくにも、いちばんの不満は、やっぱり三角関係の扱いなわけだけどねぇん。

参考:
既刊の感想 → シリアスレイジ
感想メモリンク → 水の鳥さんINNさん浅木原さんdeltazuluさんマサヒロさんタケウマさん神ZさんVidさん心音さん


メディアワークス 電撃文庫
想刻のペンデュラム /鳥生浩司 【Amazon/bk1
bk1

おもしろいっ!! なんといっても、高校生同士のバトルアクションにスピード感があって華があるので、これ、アニメ化したら、めちゃおもしろいんじゃないかなー。……ただ、文章力というか描写力が、新人の中でも格段に酷いのが、ひじょーに問題なんだけど。

そゆわけで、ガドとかレビとかリリスとかそこら辺のいかにもな単語を設定にもりこみつつ、高校生同士でバトルアクションを繰り広げる話。お兄ちゃん好き好きな妹とか、幼なじみの巫女さんとか、キャラ配置もなかなか楽しい。まあ、いかにもありがちな内容ではあるのだけど、ストーリー展開は、わりと面白かった。

ただ、新人にしても、あまりに描写が下手なので、そこは何とかして欲しかったなぁ。場面場面で、誰がいてどういう立ち位置で何をやっているのかを読み取るのが非常に困難。複数のキャラがいると、もう最悪なのよ(苦笑)。ストーリーはありがちながらも魅力的だったので、そこら辺、ちょっともったいなかったなー。

参考:
感想メモリンク → INNさん永山さん水の鳥さん心音さん読丸さんkanadaiさんマサヒロさんparganさんゆーいちさんひささんけんじょさん


メディアワークス 電撃文庫
アスラクライン /三雲岳斗 【Amazon/bk1
bk1

くぅ〜〜〜、おもしろいっ、おもしろすぎるっ!! 好み的には、もうちょっとシリアスな方が好きなのだけど、なかなか楽しいラブコメディ。シリーズ 1冊目としては、三雲岳斗らしく、非常に巧いなぁ〜〜。

そゆわけで、幼なじみとか巫女さんとか危ない美少女とかに囲まれつつ、人類の存亡にかかわる戦いに巻き込まれる、という話。各キャラはきちんと立ってるし、読者を物語に引きこむようにイベント配置は機能してるしで、新シリーズの導入としてはほぼ満点だと思う。まあ、基本はラブコメ路線なのだけど、三雲岳斗のコメディのセンスはあまり信用してないので、続刊以降はそれなりに不安ではあるけれど(^^;。……なにはともあれ、期待できる新シリーズだだだっ!!

参考:
感想メモリンク → deltazuluさんINNさん浅木原さん読丸さん神Zさん


集英社 スーパーダッシュ文庫
初恋マジカルブリッツ はじめていいます、大好きです /あすか正太 【Amazon/bk1
bk1

うひぃーーーーっっっ!! なんですか? このこっ恥ずかしくエロエロな展開はぁっっっ!! や、読んでて、ひたすらにやけまくりで、もうもう、ごろごろごろ〜〜〜〜。

純真で初々しい二人のはじめてのたくさんつまった恋愛ストーリー。初々しい二人のはじめてのお付き合いですれ違いな恋模様が、もう、ひたすらこっ恥ずかしくてこっ恥ずかしくて、うひぃ〜〜〜〜。とにかく、転がりたい人向けの転がりまくりな内容なのよ〜〜〜。そして、無理やりエロ展開に発展する強引さも、なかなか素晴らしいっ!!(笑)。

そゆわけで、こっ恥ずかしい恋愛モノとしてはかなり良いのだけど、ただ、戦闘シーンの出来の悪さはマイナス要因。いや、どこかで見たような戦闘というのはご愛嬌だとしても、ちとキャラの動作がきちんと描けてないので、動きのあるシーンはどうにもメタメタになっちゃってる予感なんですけど(^^;。続刊は、是非とも魔法と戦闘は控えめに、恋愛を中心に展開して欲しいところだなぁん。


メディアファクトリー MF文庫J
ゼロの使い魔3 始祖の祈祷書 /ヤマグチノボル 【Amazon/bk1
bk1

ごろごろごろごろごろごろごろ〜〜〜、ルイズ、可愛すぎる〜〜〜。もうもうもうもう、最高傑作級っ!! あはははぁーーーっっっ!!

そゆわけで、ツンデレお嬢様と下僕な使い魔のラブコメシリーズ第3巻。お互い意識しまくり状態で、くらくらなイベント盛りだくさん。とにかく、ひたすら転がるしかねぇ〜〜〜。そんな二人の関係に、メイドのシエスタが本格参入して、明確な三角関係にっ!! あはっ、あはははっ、さいこー、さいこー、もう、さいこーーーーーーっ!! 本気でめちゃくちゃ楽しすぎ〜。戦闘シーンも、少なくても現状では、ラブコメの小道具として上手く機能していて、ほんとに最高傑作級だよ〜。

参考:
既刊の感想 → ゼロの使い魔


メディアファクトリー MF文庫J
ゼロの使い魔4 誓約の水精霊 /ヤマグチノボル 【Amazon/bk1
bk1

あはははっ、そうきたかっ!! もうもう、ルイズ可愛いっ、ラブでエスカレーターで、うきぃー、うきぃー、楽しすぎる〜〜。……ただ、本筋の姫さま方面は、まったく見所がなく、タバサ方面も、あそこでわざわざやることじゃないよなぁん。正直、この4巻の出来はいまいち。ルイズと才人のラブコメだけ描いてりゃいいのに。

参考:
既刊の感想 → ゼロの使い魔


メディアファクトリー MF文庫J
ゼロの使い魔5 トリスタニアの休日 /ヤマグチノボル 【Amazon/bk1
bk1

……ダメだ。ダメダメだ(T-T)。

いや、私が楽しみにしてるのは、ルイズと才人のラブコメなのだけど、ぜんぜん違う方向に進んでしまってるんですけど〜〜。あうー、もともと、かなり軽いタイプの作品ということもあって、タバサとキュルケの話も姫さま方面も、どうにも、薄っぺらい印象しか持てないのがなー。ルイズと才人の関係が、すでにパターン化しちゃってるのがツライ。今回は、短編集&番外編的ニュアンスということなので仕方ないのかもしれないけれど、次回は是非ともフツーにルイズと才人のラブコメをメインにして欲しいなー。

参考:
既刊の感想 → ゼロの使い魔
感想メモリンク → 読丸さんt-snowさんdeltazuluさんQujiさん水の鳥さん宇乃字adramineさんINNさん浅木原さん


東京創元社 ミステリ・フロンティア
犬はどこだ /米澤穂信 【Amazon/bk1
bk1

探偵モノと言えば、助手は勝気な年下の女の子と決まってるだろっ、なんだそりゃ、ダメダメじゃん!! せめてもっと妹を出しやがれっ、くきぃ〜〜〜〜〜〜。いや、それとも、GENか、GENなのか〜〜〜。……とか思いつつ読み進めていたのだけど、いやぁ、きちんと計算された構成もさるものなら、後半の畳み掛けるような展開が素晴らしい〜。

そゆわけで、銀行を辞めた青年が犬捜し専門の仕事をはじめました、という話。やはり、文章と構成については、非常にクオリティが高い。2つのシナリオが同時進行する形式を取っているのだけど、特に、2つのシナリオが交差して畳み掛けてくる後半が、ほんとに、とにかく素晴らしいのよ〜。ただ、ハンペー側のシナリオは扱いのわりにラストへの寄与が小さく尻つぼみな予感も。あとはやっぱり、ラストが好みじゃねー(^^;。

参考:
感想メモリンク → C.Fさん安眠練炭さんG.CAR.STKさん朱鷺野耕一さんリオンさんstreet-kidsさんgoodbye_fairyさんarchitectさんt-snowさん葉月さんFOOLさん


二見書房 二見ブルーベリー文庫
キラ×キラ 僕と先輩とへんないきもの /本田 透 【Amazon/bk1
bk1

だははははははっ、バカだ、くだらねぇ〜〜(誉め言葉)。勢いだけで押し通すには少し単調な予感もするのだけど、とにかくバカで下らなくて、めちゃ面白い〜〜。ただ、「萌えでエロな小説」を目指したと言いつつ、「萌え」な要素が弱いのはどういうことよ(苦笑)。<まあ、あくまでバカ小説であって、「萌え」は方便なんだろうけど

そゆわけで、『電波男』の本田透による萌エロノベル。内容は、女子校に体験入学した男子に各種属性の女の子が襲い掛かるというモノ。とにかくノリと勢いだけの軽快な展開で、バカでエロで下らなくて、非常に楽しい。逆にいえば、それ以外にはなんにもないんだけど(^^;。エロも含めて、ほんとにバカで面白かったよ〜〜。

ただまあ、「萌え」という観点では、ちと薄いのがなぁん。ギャグ主体なので「萌え」的に弱いのは仕方ないとして、例えば佐藤ケイに代表されるように「萌え」をネタに使うという方向にも、あまり意識が向いてない予感が。そもそも、各種属性のキャラは出てくるのだけど、きちんとその属性として描かれてるかというと、激しく疑問。ゲームのように絵のあるメディアならともかく、小説ではいかにもな描写をもっと積み重ねないと通用しないんじゃ(^^;。一応、「萌え」を謳った作品だけに、そこら辺はちと残念。


朝日ソノラマ ソノラマ文庫
疾走!千マイル急行(上) /小川一水 【Amazon/bk1
bk1

ツンツンしまくりなローラインが、ローラインが、はうはうはうはう、うきぃーーーーっっっ!! ……って、影が薄くなる中盤以降は、どうにもいまひとつだ。<をい。まあ、ストーリー自体は続刊次第だなぁん。

そゆわけで、大陸横断急行に乗り合せた少年少女を主人公として、その豪華列車を中心に都市国家間の争いを描いた内容。まー、キャラの造形とか設定とストーリーの位置付けとか、良くも悪くもいかにも小川一水らしい作品で、いや、いつも以上に好き勝手やってるなー、という印象もするんだけど(^^;。とにもかくにも、続刊次第かなー。

参考:
感想メモリンク → adramineさん鴉さんki-yuさんFOOLさんt-snowさんINNさん


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