美少女でえっちで下品でSF。『星くず英雄伝』の新木伸らしい内容で、非常に楽しい、素晴らしい。
そゆわけで、いきなり裸の女の子(宇宙人)に生命を狙われる、という話。ちょっと情けない風の少年を主人公としたハーレム系ヒロイックなSFで、新木伸の傑作『星くず英雄伝』が好きな人にはかなりお勧め。ただ、えっちな演出は、最近の萌え路線というより、下品に走るあかほり時代な古めかしい路線なので、最近の若者より多少年寄り向けな予感。<をい。あと、速いテンポを重視して意図的にそうしたのかもしれないけど、素人の書くような、説明の足りない文章になっちゃってるのは問題。一応、作家歴は長いんだから、新人の書くような文章はちょっとどうかと思う。
まあ、なんやかんやで、ちょっと情けない風な少年が仲間の助力を得て巨大な危機に立ち向かう、というスタンダードな展開に、美少女とSFを加味して、これ以上なくきちんと面白く仕上げている部分は、素晴らしいの一言だよな。ただ、鏡姉妹の扱いがアレなんだけど、これは次巻以降にちゃんとフォローが入るんだろうか?
いつも通り。や、各キャラを特徴を際立たせて描いている部分は、相変わらず巧いよなぁ。……展開がアレでソレなのも、いつも通りなわけだけど(^^;。
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既刊の感想 → マリア様がみてる
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やっぱり、文章が読みにくいのは問題だよなー。せっかくの演出の良さを殺してしまっている感じ。あと、いきなり水着編はいらんだろ(^^;。<全体に無駄なシーンがちょっと多いような気もする
そゆわけで、《神に近き者》グレンとの対決。うーん、アレだけ強大な敵との戦いにもかかわらず、いまいちカタルシスが弱いなー。あとはやっぱり、シーンの選択が甘く、無駄も多い予感。メイゼルと仁の関係や、ネリンの話は良かっただけに、もちっとそこら辺を中心に書いて欲しかったところ。魅力的な部分も多い作品&期待してただけに、ちと物足りなく残念だー。
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既刊の感想 → 円環少女
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『とある魔術の禁書目録』は出来不出来の差が激しいわけですが、今回は、駄目な回でした(^^;。……まー、前後編の前編にあたる回なので、『とある魔術の禁書目録』の良さである「熱い展開で盛り上げる」クライマックス的な要素が弱いので、仕方ないかなー。つまりは、次巻の後半戦に期待ということで。<ただ、父母とか吹寄とか無駄にしか思えないのだけど、後半できちんと扱われるのかしらん?
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既刊の感想 → とある魔術の禁書目録
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3年ぶりなのに、話は進まず、そもそもページ数が少ないというのが泣けます(T-T)。<内容的には、さほど不満はないのだけど……
そゆわけで、デュアル文庫で仕切りなおして 2冊目。前巻までの復習と背景の説明だけで、ストーリーはさっぱり動いていません。この調子だと、ストーリーが動き出すまでに、あと何年かかるんだろうねー。……まあ、若木未生の中心読者層って、すでに30代40代になってる予感もするのだけど、こういう高年齢向けの長期シリーズは、このぐらいののんびりしたペースもいいかもしんない、と多少は思ったりもするわけですが。
参考:
既刊の感想 → イズミ幻戦記
最高傑作級っ!! 惚れた女性を助けるために、数千の敵が待ち構える空中要塞にたった一人での突入劇っ!! 武器は 1本のナイフのみ、タイムリミットはわずか数分。これに燃えずにどうするよっ。素晴らしーーーっっっ!!
そゆわけで、麻耶の対決も素晴らしいし、緩急としてのアリシアのシーンも素晴らしい。その他、見どころも多く、ほんとに好きだわ、こういう展開。まあ、もともとこの巻でADEM編が終了の予定が、収まりきらずに1巻追加というのはお茶目ではあるけれど、ほんと燃える展開で、素晴らしすぎる。続刊も楽しみぃ〜〜。
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既刊の感想 → 9S
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好き。いや、こういう恋愛モノって、凄く好きだわ〜〜。
そゆわけで、幼なじみモノ。統和機構に対しようとする少年と、幼なじみの少女が、哀しい運命に立ち向かう話。ついでに、ブギーポップも積極的に大活躍。や、今回のブギーポップの立ち位置が、ちょっと異質なのも興味深いのだけど、それは置くとして、こういう定番な恋愛ストーリーは好きだわ〜。読み終わった後に、口絵のカラーイラストを見るとせつなさで泣けてくるよ。ほんと、いい話しだねぇ〜。
……しかし、本編もいろいろ煮詰ってるこの期に及んで、いかにも番外編な内容を入れるのは、確かに、凄いよな。って、ブギーポップが積極的にストーリーに絡んでいるのに、番外編にしか見えないのって一体(^^;
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既刊の感想 → ブギーポップシリーズ
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あははははっ、遊びすぎだろーーーっっっ!! いやぁ、本来の「ライトノベルを理解する」という意味では、ほとんど役には立たないと思うのだけど、「新城カズマのぐだぐだな話を楽しむ」という意味では、非常に面白かったです。……そういう点で、ちょっと詐欺っぽい作りにも思えるけど、どうせ解ってる人しか買わないか(^^;。
そゆわけで、一応名目としては、「ライトノベルを知らない40代以上のビジネスマン向けに、ライトノベルを解説する」という体裁を取ってるのだけど、どう見ても、「ネタをネタとして笑える人向け」なのよな。もし、本気で「40代以上のビジネスマン向け」だったら、こんなに不親切で理解しにくくバカにした内容はないぞ(笑)。年表に意味もなく日経平均が併記されてたりして、大笑い。……いや、一応、大枠では、新城カズマの主観が強すぎるものの、だいたい真っ当なことが書かれてはいるんだけどさ。
内容はぐだぐだなのでアレなのだけど、目を引いたのは、「(各種ゲームやアニメがラノベに影響を与えているのに)宮崎アニメはライトノベルに影響を与えていない」という辺りと、やたら、「メガネっ娘」をネタにしてる辺りかなー。や、新城カズマって、そんなに眼鏡っ娘好きでしたっけ?
最高傑作級、……かと、途中までは思ったのだけど、あの終章はどうだろう。まあ、とにもかくにも次巻次第ではあるのだけど。
そゆわけで、小市民を目指す小佐内さんと他一名は、夏休みの甘いもの食べ歩き計画を慣行。<小佐内スイーツセレクション・夏>。……というわけで、日常系のミステリなわけだけど、相変わらず、小佐内さんさいこーーーっ!! いや、小佐内さんに限らず、登場人物がほんとに良いキャラしてます。ストーリー的にも、きちんと伏線が張られ収束してく構成で、気持ちが良いのよね。ただ、ちょっと持って回った部分がある予感なのは、どうかとも思うのだけど(^^;。各短編の中では、なんといっても「シャルロットだけはぼくのもの」がとにかく面白かったです。
まあ、話題のラストについては、いろいろと思うところはあるのだけど、とにかく、「さっさと続きを出せっ!!」ということでひとつ(^^;。
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既刊の感想 → <小市民>シリーズ
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恋愛モノってことで手を出したのだけど、好みに合いませんでした。とりあえず、恋愛モノに変な要素を絡ませない方がいいと思う。<ライトノベルということで、「不思議要素を入れとけっ!」ということだと思うのだけど、マイナス的な効果にしかなってない予感
第12回電撃小説大賞<選考委員奨励賞>受賞作。恋愛に天使を絡めた連作短編。文章は新人としてはわりと書けてる感じだし、恋愛モノとしてはわりと変化があっておもしろくはあるのだけど、好みに合わないのがなー。あとはやっぱり、天使の使い方が悪いのは問題な予感。話のきっかけに使うならともかく、オチに使うのは、ストーリーが台無しだろ〜。……もっと丁寧に恋愛モノとして仕立てた方がいいと思う。
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ダメダメすぎるだろっ!! <褒め言葉。や、いちゃいちゃラブラブな少年向けエッチ小説の第三巻は、雪山&温泉で妹登場、という話。とにかく、酷くバカで、好きだわ、こういうの(笑)。
読後には、ほんと、いちゃいちゃラブラブシーンしか印象に残らないわけよな(^^;。そのいちゃいちゃラブラブが、18禁的に走らずに少年向けエッチシーンの枠内で頑張ってるのも、わりと好みだったり。……ただ、いちゃいちゃラブラブシーンは良いのだけど、ストーリーはかなり微妙で、そこはどうかと思うのだけど。<葛の葉>の設定とか、もう要らないんじゃない?
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既刊の感想 → かのこん
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非常に良いボーイミーツガールですっ!! ……って、これではミミコ、厳しすぎるよ。
そゆわけで、ジローの過去を描いた番外編。19世紀末のロンドンで、大日本帝国海軍少尉・望月次郎は、カーサ、ケイン、そして、アリスと出会う、という話。とにかく、最初から最後まで、非常にお約束で良質なボーイミーツガールで、とにかくGood。特に、終盤の決意は、とても綺麗なシーンに仕立てられていて、なかなか涙腺に来るものがありました。ただ、短編としてはほんとに良い出来なんだけど、シリーズ的には、今後どうするつもりなんだろう。や、ここまで明確に描いてしまうと、いろいろ大変だろ〜。……それにしても、確かに、そういう展開になるのはバレバレだとはいえ、巻頭のカラーイラストで、重要なクライマックスシーンを先に描いてしまうのは、どうなんだろう(^^;。
参考:
既刊の感想 → BLACK BLOOD BROTHERS