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好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!! −2008年7月に読んだ本



集英社 スーパーダッシュ文庫
ベン・トー2 ザンギ弁当295円 /アサウラ

ぐはっ、なんと素晴らしき眼鏡っ!! 表紙のイラストも素晴らしいのだけど、この新ヒロインが眼鏡っ娘ですよっ!! つまりこれで、3ヒロイン中、2人が眼鏡っ!! ビバ眼鏡っ!! 眼鏡っ娘ぉぉっ!! ……いや、萌え的な要素はほとんどないけどな(^^;。

スーパーで毎夜繰り広げられる、半額弁当を巡る狼たちの闘いを描いたシリーズ第二段。今回は、前回も名前は出てきた佐藤の幼なじみ、著莪あやめが登場。東区を率いる《帝王》が、佐藤らの なわばり である西区へと侵攻を開始する……。と、いやぁ、描写といい、演出といい、構成といい、とにかく巧いよなぁ。争奪戦の躍動感も、いかにも美味そうな弁当も描写も、ほんとに秀逸。随所に散りばめられた小ネタも面白く、読後感も文句なく素晴らしい。そして、なんといっても、新ヒロインの著莪が、マジに、くぅ〜〜〜〜。男勝りでサバサバした性格の、巨乳眼鏡。そして、佐藤に対する素直になれない想い。まあ、萌えも恋愛色も弱いのだけど、争奪戦の熱い展開に、上手くアクセントになってるのよ。ほんとにマジに素晴らしい作品ですっ!!

[ ベン・トー ]


角川書店 スニーカー文庫
ストライクウィッチーズ参ノ巻 スオムスいらん子中隊はじける /ヤマグチノボル

エロエロな百合小説に(^^;。や、智子とハルカのラブラブな生活。しかし、ジュゼッピーナの登場により、智子を巡るハルカvsジュゼッピーナのラブバトルが勃発する。……といった感じで、はじめから終りまで、ひたらす、百合百合百合百合しまくってるだけの展開で、女の子同士ということに悩みつつも、結局、流されるまま流されていく智子がひたすら笑えるなぁ。もっとやれ(笑)。

[ ストライクウィッチーズ ]


ホビージャパン HJ文庫
彼女は眼鏡HOLIC /上栖綴人

バカだっ、バカすぎる(笑)。タイトルどおり、眼鏡をネタにしたバカ小説で、おもしろいおもしろい。まあ、あくまで“眼鏡っ娘”ではなく“眼鏡”について語ってる内容なので、萌えはないけどなっ!!(^^;。

第2回ノベルジャパン大賞、優秀賞。眼鏡の収集・保全を行う秘密組織《アルハゼン》に所属するエージェント・深鏡めめこは、「眼鏡狩り」事件が発生している学園に潜入調査することに……。という感じで、パッと見、『R.O.D』の本を眼鏡に置き換えたような話。とにかく、“眼鏡愛”にこだわった内容で、おもしろいおもしろい。いやもう、眼鏡を中心にした無茶な設定の数々っ!! はじめから終りまで、眼鏡眼鏡眼鏡と、ほんとに眼鏡すぎる眼鏡にこだわった眼鏡イベントの連続っ!! 素晴らしいっ!! ……まあ、小説としての出来自体は、新人相応といったところで、文章は読みやすいものの、こういうネタ重視の内容だったら、もうちょっとネタの密度が高い方が良かったかしらん。あと、かなり無茶な設定なのに、中途半端に理屈付けをしようとして、反って、説得力をなくしているのもマイナスだよな。そこら辺は、ちと残念だったり。

[ 彼女は眼鏡HOLIC ]


角川書店 角川文庫
空の中 /有川浩

だはははははっ、これは酷い。思わず笑ってしまうぐらいに、酷すぎる。いやもう、現実世界をベースにしたSFという点では、ギャグでやってるとしか思えないぐらい、嘘のつき方が下手で、ツッコミどころが満載なのよ。……まあ、人間ドラマとしては悪くないので、白鯨も自衛隊も出さずに、素直に、その人間ドラマだけを書いてくれれば良かったのに。

いや、巻末に収録されている、SF的要素のない「仁淀の神様」なんかは、ホント、凄く良い話なんだよね。なんで本編の方は、ゴミにしかなってない SF要素を入れてしまったんだろうなぁ。

そゆわけで、電撃文庫デビューにもかかわらず、その後、ハードカバーに転向した有川浩。そのハードカバーで出てた『空の中』が、やっと文庫落ちしたので、読んでみました。ある日、海辺で謎の生物を見つけた少年、瞬は、UMA愛好会所属の幼なじみ、佳江と一緒に、その謎の生物を育てることになるが……。という感じで、謎の生物との出会いを通じ、成長する少年を描いたジョブナイル。

や、少年の成長物語としては、なかなかに良質。謎の生物、フェイクとの交流も、せつない佳江への恋心も、いい味が出ていて良かったです。いやもう、宮じいの存在なんかも心温まる。……ただ、なんですか、このツッコミどころ満載な内容はっ!! もう、読みながら何度、これ現代日本が舞台なんだよね? リアル世界を描いてるつもりなんだよね? ギャグでやってるんじゃないよね? と思ったことか。一言で言えば、悪い意味でセカイ系。実在の組織が登場し、世界に広がる話なのに、主人公周辺以外がまともに書けてない。あえて書かないのではなくて、書こうとしてるんだけど組織も社会もおままごとのようにしか書けてない。いくらキャラ重視の人間ドラマメインの物語だといったって、ここまでリアリティがないのはあまりに酷いと思う。

[ 空の中 ]


新潮社 新潮文庫
流れ星が消えないうちに /橋本紡

最高傑作級。ライトノベルレーベルじゃなくても、やっぱり、橋本紡作品は素晴らしいなぁ。

いまやすっかり、ライトノベルから越境してしまった感のある橋本紡の『流れ星が消えないうちに』が文庫落ち。突然の事故で死んでしまった加持。加持の恋人だった奈穂子と、加持の親友だった巧は、加持への想いを抱えながら、やがて付き合うようになるが……。という感じで、淡々としつつも、非常に綺麗な恋愛ストーリー。もう、ほんとにほんとに、綺麗で綺麗で、素敵な作品でした。まあ、予想通りというか、『毛布おばけと金曜日の階段』と、大体、似たような雰囲気かしらん。ただ、尖がった部分はなく、淡々としていて、とにかく地味なので、ちと印象的には弱い部分はあるかなぁん。読み終わった後は、「素晴らしかった」と思えるのだけど、途中までは、正直、物足りなさも感じたりして。いや、導入部が、もうちょっとインパクト強かったら、言うことなしだったんだけどなぁ。

[ 流れ星が消えないうちに ]


講談社 講談社ノベルス
きみとぼくが壊した世界 /西尾維新

だははははっ、上から目線に大笑い。ただ、内容的にはダメダメ。こー、ネタがネタだけに尻すぼみになるのは仕方ないとも思うのだけど、そうは言っても後半の失速ぶりが酷すぎる。いやぁ、序盤は面白いし、病院坂は、可愛いんだけどねー。

そゆわけで、病院坂黒猫と櫃内様刻は、二人っきりでロンドン旅行へ。……と、ライトノベルをはじめとした小説ネタや、ロンドンでのシャーロック・ホームズ博物館やマダム・タッソー館のアレコレは楽しいのだけど、小説としては、肝心の仕掛けが悪すぎるのがなぁ。メタをやるなら、もう一つ二つは工夫して欲しいところ。ダメダメ。

[ 世界シリーズ ]


メディアワークス 電撃文庫
9S〈ナインエス〉IX /葉山透

盛り上がる盛り上がるっ!! 5巻から続く「ADEM&海星編」のクライマックスということで、めちゃくちゃ面白かったです。本筋の海星vsADEMは当然、闘真と由宇の恋愛パート、小夜子を巡るラブバトル、そして、ドジっ娘・麻耶。くうぅぅ〜〜〜〜っ!!

海星によって絶望的な状況に追い込まれた、闘真と由宇、そして伊達たちADEM は、この絶望的状況を脱し、海星に一矢報いることはできるのか? という感じで、闘真と由宇のイチャイチャラブラブを交えながら、さすがクライマックスという熱い展開で、ぐいぐいとストーリーに引き込む引き込む。そして、由宇、かわいいよ由宇。もう、読んでて、とにかく面白かったっ、ホント、めちゃくちゃ面白かったぁぁぁっ!! ……物語は、一つに区切りを迎え、新たな展開へ。続く新章もめちゃくちゃ楽しみだっ!!

[ 9S〈ナインエス〉 ]


メディアワークス 電撃文庫
銀色ふわり /有沢まみず

ありがちなネタなんだけど、同じネタを使った他の作品と比べると、正直、下手。科学的な説明が酷すぎる(T-T)。ただ、好きなネタだし、有沢まみずのピュアな雰囲気とあっているし、なにより、このネタの本領発揮は まだまだこれからなので、続く続刊に大期待ですっ!!

有沢まみずの新シリーズ。有沢まみずは、今でこそ、『いぬかみっ!』のドタバタラブコメの印象が強いけど、もともとのデビュー作『インフィニティ・ゼロ』(→感想) は、『KANON』リスペクトだったのよね(まあ、同時期にデビューした作家は多かれ少なかれ、葉鍵の影響を受けてたりしたけど)。それがデビュー作に立ち返ったかのように、この新作は『CLANNAD』、いや、『ONE』かっ!! 「人々から認識されない」という、ネタとしては使い古された感のある話なんだけど、それが、有沢まみずの優しく純粋さを感じさせる筆致とあっていて、なかなかに Good。まだまだ序盤なので、今後がほんとに楽しみです。……ただ、素直にファンタジーにすれば良かったものを、SF風に下手に稚拙な科学的説明を入れようとしていて、それがドツボってるのが残念なんだよなぁ。

[ 銀色ふわり ]


メディアワークス 電撃文庫
輪環の魔導師3 竜骨の迷宮と黒狼の姫 /渡瀬草一郎

あああぁ、姫様登場で、フィノは、もっと激しくヤンデレ化すると思ったのにっ!! 裏切ったなっ!! 僕の期待を裏切ったなっ!!

……って、十分、フィノはヤンデレだという説はありますが(^^;。

魔族から逃げ延びたイリアード姫を保護するため、邪教の曰くつきの地下迷宮へ。という感じのストーリーはともかく、やはり楽しみは、我らがヤンデレ、フィノ様。いやもう、この物語は、ひたすらセロの周りの女性関係を描いていれば良いと思うよっ。病んでる風のキャラの多い作品だけど、その中でも、やっぱりフィノ様が一番だよね。ビバっ、フィノ様っ!! ……で、物語の方は、ヤンデレ化を含め、いろいろ期待させるだけさせておいて、結局、スルーしまくりで、しょぼん。物語の作りとしては、ちょっと酷いと思う。

[ 輪環の魔導師 ]


メディアワークス 電撃文庫
シフトII ―世界はクリアを待っている― /うえお久光

おおぅ、2巻は、現実世界側がメインなのか。なんだか、普通っぽい青春物語になっているわけですが(^^;。……うーん、この二巻はあくまで、続く三巻への繋ぎ的な要素が強いかしらん。引きがめちゃ気になって、この二巻だけではなんとも言えません。あとがきによると、“完全新作となる三巻は、『高嶋空』がメインとなります”って、ホント、いったいどうなるんだぁ〜〜〜〜。

[ シフト ]


集英社 集英社文庫
蒲公英草紙 常野物語 /恩田陸

最高傑作級。切ない王道系のストーリーがめちゃくちゃ泣けます。そして、なんという嫌らしいエピローグだ(^^;。

旧家槙村家の病弱なお嬢様である聡子様と、その病弱な聡子様のお話相手の峰子の優しく切ない話。病弱っ!! 病弱っ!! いかにもな死を感じさせつつ、少女らしい綺麗で光溢れる憧れと恋っ!! 不思議な能力を持つ常野一族というモチーフとは関係なしに、もう、死亡フラグ一直線な聡子様が、哀しく切なくめちゃ泣ける。そんな、ただでさえ泣ける展開の上で、聡子様を慕う峰子を語り部とする演出が、効果覿面に切なさを増加させていて、ほんと素晴らしいなぁん。二十世紀初頭の東北の山村という舞台設定も、なんと嫌らしい。前作の『光の王国』は短編集だったと思うのだけど、この『蒲公英草紙』は長編でありながら、『光の王国』同様の綺麗で切ない物語に仕上がっていて、ほんと良かったです。

[ 常野物語 ]


一迅社 一迅社文庫
ぶよぶよカルテット /みかづき紅月

評判が良かったので読んでみました。あぁ、確かにオーソドックスで良質なボーイミーツガール。トリル先輩、いい味出してるなぁ。

ひょうなことで、琢己少年は変人で名高い音楽少女・トリル先輩に懐かれてしまい……。と、音楽を題材としたラブコメ。ラブコメの中でも美少女ゲームを彷彿とさせるようなテイストかしらん。ちょっと説明不足な部分が散見されるものの、非常にさくさく読みやすく、オーソドックスな展開でキャラも楽しく、面白かったです。いや、ほんとに普通に王道なラブコメなのんな。みかづき紅月の作品ははじめてはじめて読んだのだけど、作風としては、ジョブナイルポルノ系で活躍されてる風でなかったのが、ちとビックリでした。

[ ぶよぶよカルテット ]


小学館 ガガガ文庫
AURA 〜魔竜院光牙最後の闘い〜 /田中ロミオ

ネタとインパクトの勝利かな。笑える笑える。ただ、学級政治モノとしても、学園ラブコメとしても、青春物語としても、中途半端な感じは否めないんですけど(^^;。

高校デビューに成功し、スクールカーストの上位を掴まんとしていた元邪気眼・佐藤一郎。しかし、邪気眼全開の良子に懐かれてしまったことでオタク認定されてスクールカーストの最下層に転落してしまい……。という感じで、スクールカーストと邪気眼ネタを組み合わせた、一応、学園ラブコメ。まあ、私的には、スクールカーストをネタにした学級政治が面白かったのだけど、後半、政治的な部分はグダグダになってしまい、ふつーに青春物語的な手法での解決になってしまったのが残念無念。というか、あくまでネタ優先の話であって、展開自体は、どっち方面もグダグダで中途半端なんだよなー。

[ AURA ]


一迅社 一迅社文庫
さくらファミリア! /杉井光

馬鹿だっ!! くだらなすぎるっ!!(爆笑)。いやぁもう、下ネタ満載のドタバタコメディで、とにかく読んでて大笑い。ていうか、聖書をバカにしすぎだろっ!! だははははっ、ホント酷すぎるぅ〜〜。

父親が莫大な借金を残して失踪し、天涯孤独となった祐太の元に、同じく莫大な借金を背負った双子の聖少女や大天使や大魔王がやってきて、やがて奇妙な擬似家族になっていく……。という感じで、キリスト教をネタに、非常に下品で笑える内容に仕立てた擬似家族モノ。「キリスト教をネタにここまで遊んでいいのか?」と思うぐらい、いろいろ突き抜けたコメディになっていてホントに笑える。ガブリエルが下品すぎるよっ!! や、キリスト教と下品な下ネタとのギャップも楽しいのだけど、なにより、キャラの配置や設定が絶妙なんよ。前世での熱い関係を匂わせつついかにもな行動を見せるエリ&レマの双子といい、るーしーやガブリエルの立ち位置といい、ユダの生まれ変わりということになっている祐太という設定が、非常に巧くて面白い。いやぁ、ほんとに楽しい内容で、笑った笑った面白かったぁ〜。

[ さくらファミリア! ]


富士見書房 富士見ファンタジア文庫
生徒会の三振 碧陽学園生徒会議事録3 /葵せきな

相変わらず、魅力的なキャラたちが生徒会でダベってるだけのコメディ。や、おもしろいおもしろい。……まあ、内容的には、多少変化球を入れはじめてきたりして、そろそろちょっとネタ切れが心配になってきた感もするけど、あまり生徒会以外のメンツは入れず&変におかしな伏線も入れずに、ただ生徒会でダベってるだけで進めて欲しいところではあるなぁん。

[ 碧陽学園生徒会議事録 ]


富士見書房 富士見ミステリー文庫
SHI-NO ―シノ― 空色の未来図 /上月雨音

うわぁ〜、シノシノがいつもに増して可愛すぎるぅ〜〜。

正月で実家に帰った『僕』の元へ死んだハズの元カノから年賀状が……。ということで、随所に書かれた志乃ちゃんの反応がめちゃくちゃ可愛い一冊。特に、一人アパートに残された志乃ちゃんの反応が、もう絶品。ああうううううう、ホント可愛すぎるなぁ〜〜〜。……内容的には、高校時代の『僕』を中心としたモノで、今後の展開への仕込み的な要素が強いのかしらん。本筋に志乃ちゃんがあまり絡まなかったり、『僕』の立ち位置もいつもと違い、ちと違和感を覚えたりもして(^^;。

[ SHI-NO ]


メディアファクトリー MF文庫J
ナルキッソス /片岡とも

死を目の前にした終末医療のホスピスで出会った二人は、やがてホスピスを抜け出し西へ向かう……。なんという、あざとい設定っ!! 卑怯すぎる〜〜〜。

というわけで、ねこねこソフトのシナリオライター・片岡ともが、初のライトノベル執筆。いやぁ、とにかく、あざとい設定がすべて。それを、淡々と、透明感のある文章で綴るのだから堪らないっ!! 素晴らしいっ!! ……まあ、設定と文章以外は、正直、いまいちで、特に、ストーリー構成というか、描いてるイベントの選択は、酷いと思ったり。いやぁ、設定におんぶに抱っこなだけで、思いついたイベントを適当に並べてるだけにしか思えないのよ。安易に恋愛モノにしなかったのは正解だとは思うけど、だからといって、軸になるテーマを打ち出せてないんだよなー。きちんと軸になる方向性を持たせて、計算してイベントを配置したら、いくらでも泣かせる物語にできただろうに、もったいないっ!!

[ ナルキッソス ]


集英社 スーパーダッシュ文庫
戦場のエミリー 鉄球姫エミリー第四幕 /八薙玉造

遊びも少なく、ガンガン進んでいくな。完全なシリアス展開。や、読者的には黒幕がわかってるだけに、グレンくんの行動にヤキモキさせられて、もやもやでしたよぉ〜〜〜。

ラゲーネン王国を襲った惨劇。悲しみに暮れるエミリーを置き去りに、裏で糸を引くパーシーの計略通りに事態は進んでいく……。という感じで、エミリーの出番も少なく、周りの人々も流されるまま、事態が進むこと進むこと。今までの『鉄球姫エミリー』とは、ちょっと違った雰囲気の前半はちとビックリでした。そして、エミリー様復活の見せ場は素晴らしいですなっ!! ……それにしても、ラゲーネン王国の内乱&ヴェルンスト王国の侵攻と、やけに話を広げた印象なのだけど、どこまで描くつもりなんだろ。まあ、もっと権謀術数で搦め手な展開になるかと思ったら、予想よりも直球なので、わりと単純に終えるつもりなのかしらん?

[ 鉄球姫エミリー ]


メディアファクトリー MF文庫J
ねくろま5。 /平坂読

いくらなんでも、全裸が好きすぎるだろっっっっっ!!

いやもう、ヒロイン全員、とにかく全裸。隙あらば、ソリスに襲い掛かろうとする全裸たちっ!! すげー、マジ凄すぎるっ!! なにより凄いのは、これだけ全裸なのに、エロな要素はほとんどなくて、あくまでギャグなのよな。ほんと、楽しい楽しい、めちゃ楽しいっ!! や、全裸の陰に隠れているけど、シリアス展開もあり、物語はクライマックスへ。本編最終巻という次巻も、すごく楽しみですっ!!

[ ねくろま。 ]


メディアファクトリー MF文庫J
魔女ルミカの赤い糸4 白き雪の愛 /田口一

相変わらず、舐めまくりでエロエロだっ!! 物語はクライマックスのハズなのだけど、エロエロなシーン以外は、ホント印象にないよ(^^;。

そゆわけで、一応、シリーズクライマックスで大団円なエンディング。ただ、あとがきでは、微妙に完結を明言してないような書き方なのは気のせいかしらん。それにしても、結局ラストまで、エロシーンがめちゃくちゃ巧くて素晴らしい一方、それ以外は稚拙な部分が目立つ作品でした。次回作があれば、ストーリーは無くてもいいので、終始、いちゃいちゃラブラブした作品にして欲しいなぁ。

[ 魔女ルミカの赤い糸 ]


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