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好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!! −2008年6月に読んだ本



メディアファクトリー MF文庫J
死神ナッツと絶交デイズ /早矢塚かつや

おもしろいおもしろい。とにかく、あざとい設定なのだけど、そこがなんと言っても素晴らしい。……ただ、プロットレベルでは、これ以上なく最高なストーリーに思えるのだけど、それだけに、もったいない部分が目に付いて、残念。いや、全体に、ちょっと完成度が低いんだよなぁ〜。

最近、仲が良くなった二人の少女、詩夏と夜空。夜空と詩夏のどちらかしか助けられない状況に追い込まれた主人公・ホローの選択は?という内容なのだけど、やっぱり、このあざとさが素晴らしい。そして、二人のヒロインがすごく魅力的なのよ。どこまでもヒロイン的な詩夏と、ぜっこーぜっこーと連呼するツンデレ風な夜空。この二人のうち一人が死んでしまうとは、なんと、あざといことかっ!! ……ただ、全体に描写が足りず、展開も強引に思えてしまうのが、すごく残念。端的に完成度が低いだけなので、もうちょっと書き込んで欲しかったなぁ。

[ 死神ナッツと絶交デイズ ]


メディアファクトリー MF文庫J
あそびにいくヨ! 11 こねこたちのぎんこーごーとー /神野オキナ

いつも通り。良くも悪くも安定してしまっているので、感想として、あまり書くことがないな(^^;。とりあえず、『うらにわのかみさま』ネタはともかく、『シュレイオー』ネタは、そろそろ記憶も怪しくなってきてるので、簡単なまとめとかがあると嬉しいところだ。

[ あそびにいくヨ! ]


角川書店 スニーカー文庫
円環少女 (8)裏切りの天秤 /長谷敏司

すげぇーーっ、めちゃくちゃすげぇーーーーっっっ!! なんという、ピンチの連続&スケールのでかい戦いっ!! もう、激しいバトルに次ぐバトルに、非常に面白かったですよっ!!

《賢者の石》を巡り、神聖騎士団の大規模な攻勢がはじまる。神聖騎士団と《公館》の戦いに、きずなと仁は否応なく巻き込まれていく……。という感じで、圧倒的な神聖騎士団の力の前に、ピンチに次ぐピンチ。いやぁ、めちゃくちゃ面白い。ていうか、全裸は遊びすぎだろっ!! 全裸はっ!!(爆笑)。いや、メイゼルも美味しすぎるよなぁ。そしてなにより、舞台を移した後の、終盤のバトルは、もう圧巻すぎる。ほんと、すげー面白かったですっ!!

ただ、相変わらず、下手なんだよなぁ。いや、無駄に凝った描写をしてる部分がある一方で、必要な設定や描写が圧倒的に足りてないのよ。特に、きずなの心情描写はダメダメ。もっと、読者に伝えるべき情報を取捨選択して、効果や演出を考えて描けばいいのに。めちゃくちゃ凄い展開だっただけに、下手な部分が目立って目立って、とにかく勿体無いんだよなぁ。

[ 円環少女 ]


文藝春秋
荒野 /桜庭一樹

眼鏡っ娘・荒野の、少女から大人へ変わっていく様を描いているのはファミ通文庫そのままなのだけど、がはっ、第三部の某イベントは、もうガッカリですよ(T-T)。そして、イラストがないのは、ある意味、正解だと思ったりして。や、もし、そんなイラストがあったら、涙ちょちょぎれてますっ!!

そゆわけで、ファミ通文庫の『荒野の恋』第一部&第二部に、書き下ろしの第三部を加えた単行本『荒野』。ライトノベルレーベルのファミ通文庫から文藝春秋に移ったことで、もっと生々しくなるかと思ったら、第一部、第二部と比較しても、毒のない爽やかな青春ストーリーになっていて、あれれ? 第一部、第二部の素晴らしさは再確認できたものの、第三部は、正直、物足りないかな。かなり無難で予定調和的。せっかく直木賞を受賞して、好きに書ける自由を得たんだろうに、なにもファミ通文庫の編集部でも普通にO.K.にするような、無難な内容にしなくてもいいのに……。

まあ、無難で物足りない部分はあるものの、荒野を中心にした人々の描写は、やっぱり秀逸。大人でも子供でもない時期の、荒野の描写は、ほんと上手いや。荒野、さいこ〜〜。眼鏡っ娘、ばんざ〜〜〜〜いっ!!

[ 荒野の恋 ]


集英社 コバルト文庫
アンゲルゼ 最後の夏 /須賀しのぶ

日本総眼鏡って(^^;。あとがきに「眼鏡青春賛歌を謳いあげたアンゲルゼ二巻」とか書かれてるのだけど、中身的には、そんなに眼鏡眼鏡してないと思うぞ。

そゆわけで、「未孵化」として軍への入隊を余儀なくされ、平凡な学園生活から遠ざかっていく陽菜の日常。そんな陽菜に、さらに苛烈な運命が待ち受けていた……。という感じで、相変わらず、容赦なく追い込んでいくなぁ。いやぁ、素晴らしい素晴らしい。まあ、追い込んでるといっても、まだまだ、明るい部分はあるので、もっと苛烈にして欲しいところ。続く、初めての実戦投入と、湊の死亡イベントに期待していますっ!!<をい

[ アンゲルゼ ]


メディアワークス 電撃文庫
とある魔術の禁書目録(16) /鎌池和馬

うおおおおおおぉぉぉぉぉ、熱い、めちゃくちゃ熱すぎるっっっ!! あまりに強すぎる敵・後方のアックア。そのアックアに立ち向かう、天草式十字凄教の面々。とにかく燃える〜〜〜〜っ!!

というわけで、当麻争奪戦で、いきなり五和がトップに立つの巻。って、当麻を巡る五和と美琴のアレコレも面白かったけれど、なんと言っても圧巻なのは、後方のアックアvs天草式十字凄教だよな。アックア、強いよ、強すぎだよ。そして、それに立ち向かう面々の、くぅ〜〜、めちゃくちゃかっこいい〜〜〜。もうホント燃える展開で凄すぎですっ!! ……しかし、ここまで、敵のインフレが激しいと、当麻もそろそろ変身なり必殺技なり手に入れないと、どんどん影が薄くなる一方なんじゃ(^^;。

[ とある魔術の禁書目録 ]


メディアワークス 電撃文庫
めしあのいちにち /岩田洋季

おもしろいことはおもしろいけど、微妙なんだよなぁ。こ〜、お約束だからそういう展開になるのはわかるんだけど、説明も描写も足りないので、今一歩、のめり込めない印象。特に、ラスボスの人の行動は、どうにも説得力を感じないんだよなぁ〜。

そゆわけで、世界を救う救世主として哀しい運命を背負った 殺ヶ原めしあ と、その家族たちを巡る愛の物語。基本的には王道的で、せつない中に優しさを感じさせるお話なんだけど、どうにも説明が足りないのが残念。“お約束だから”で済ますには、ちょっと強引すぎると思うぞ。

[ めしあのいちにち ]


メディアワークス 電撃文庫
アスラクライン(10) 科學部カイメツ /三雲岳斗

がはっ、そういうことかーーーーーーーっ!!!!!! 次々と明らかにされる謎と、急展開するストーリー。特にラストが、めちゃくちゃ素晴らしすぎますっ!! ああもう、この後、どうなっちゃうんだぁ〜〜。

真相を知る操緒の姉・環緒と再開した智春。しかし、そんな環緒を巡り、激しいバトルが巻き起こるっ!! という感じで、いっきに明らかになる謎と、物凄い急展開。いやぁ、凄い凄い凄い凄い凄い。いやもう、そうか、そうくるかっ、まさか、そういう展開ですかぁ〜。うわぁ〜、ホントに続きはどうなるんだっ!? うひゃ〜〜〜〜〜〜〜〜。もう、すげー続きが楽しみですぅ〜。

[ アスラクライン ]


メディアワークス 電撃文庫
シフトI ―世界はクリアを待っている― /うえお久光

うわぁ、エピローグで感動っ!! めちゃくちゃ素晴らしいっ!! いやぁ、全体になかなか面白い内容なんだけど、ただ、この中高生をピンポイントにしたような、あまりに痛い設定は、気恥ずかしいというか、なんというか(^^;。

ゲームのようなファンタジー世界と夢を通じて行き来する、少年少女たちの物語。ハードカバーで出版されていたものが、今回、文庫落ち。もともとハードカバーなので、電撃文庫と違うターゲットを狙ってたのかと思ってたのだけど、むしろ、電撃文庫以上に、ガチに中高生向けだったので、ちとビックリ。いや、だから、続編は、文庫版のみで発売ということになったのかしらん。ハードカバーでは売上げ的に厳しそうだ(^^;。

それはともかく、おもしろかったっ!! 人間の本性が剥き出しになるファンタジー世界で、まっすぐな純粋さを持つ、まだ初心者レベルの少女・セラと、非人間な外見のため差別されているトカゲ男・ラケルの心の交流。いい感じのラブコメテイストで、微妙にエロが入るのも、さすがうえお久光、といったところ。そして、エピローグのエピソードがめちゃくちゃ泣けるなぁ。アレは卑怯だ。まあ、ストーリー的には序章といった感じなので、今後が楽しみ。ちと、現実世界側の話が弱いので、そちらの方も、もうちょっと強化してくれると嬉しいんだけどなぁ。

[ シフト ]


ソフトバンククリエイティブ GA文庫
ぷりんせす・そーど!(1) 戦うサツキとプリンセス /神野オキナ

最近はやり?の女装?モノ。女装の似合う五月は、人違いで異次元からきた王女様・ファリィの騎士として戦うハメに……。という感じで、基本はドタバタラブコメなんだけど、いつも通りの、神野オキナらしく楽しい作品。まあ、コメディ路線で軽いところに、定型的なノリが強いので、ちょっと物足りない部分はあるかな。内容的にも、序盤で手探り感が漂っている&いまいち方向性が定まってない予感なので、続き次第ではあると思うけど。

[ ぷりんせす・そーど! ]


東京創元社 創元SF文庫
ひとめあなたに… /新井素子

噂には聞いてたけど、なんというヤンデレっ!! とにかく、「あなたの為に チャイニーズスープ」のインパクトが強すぎるっ!!

隕石の衝突により、地球が滅ぶまで一週間。喧嘩別れした朗に一目会うために、圭子は自宅の練馬から朗の住む西鎌倉を目指す……。という感じで、逃れられない死を目の前に、日常のゆがみが大きくなり狂っていく人々、といった内容かしらん。“破滅SFの永遠の名作”と銘打っているけど、SF的な要素は皆無だと思うぞ(^^;。あくまで、狂気を描くことがメインなのよな。いやもう、「あなたの為に チャイニーズスープ」が、ひで〜。「あなたの為に チャイニーズスープ」に限らず、インパクト勝負みたいな作品なんだけど、ほんとインパクトは凄まじい。細かな部分はかなり無茶してる印象なんだけど、あのインパクトには、すべて吹っ飛んでしまうよな。

[ ひとめあなたに… ]


双葉社 フタバノベルス
カーマロカ 将門異聞 /三雲岳斗

平将門vs賀茂保憲。ラノベ読みとしては、[文庫]『陰陽ノ京』(→感想) を思い起こさせる内容だよな(^^;。いやぁ〜、賀茂保憲が、めちゃくちゃ強えぇぇぇ〜〜。

平将門は天慶の乱を生き延びていたっ!! 逃げる平将門の前に、超常的な能力を持つ刺客たちが、次々と立ちはだかる……。という感じで、仙術、忍術、陰陽道の使い手たちのバトルバトルバトルっ!! 三雲岳斗らしく、それっぽい理屈で組み立てられて術と、陸奥圓明流バリの肉体の技の闘いっ!! めちゃカッコイイっ!! ……ただ、こういうバトルモノは、小説よりも漫画とかの方が楽しめるんだよな。言っても仕方ないとはいえ、ちと残念に思ったりもしました。

[ カーマロカ ]


徳間書店 トクマ・ノベルズEdge
あの涙は、この碧につつまれる /小島夕

うわぁ、めちゃくちゃセンスが古ぅぅ〜〜〜。……いや、雰囲気重視の内容で、その独特なセンスだけで勝負してるような作品なんだけど、このセンスで10代向けというのは、いろいろ無茶だと思うぞ(^^;。

そゆわけで、冒頭でいきなりアイビールックとか出てきて、どこの60年代だよっ!! と思ったら、そういう構造なのんね。まあ、若者特有の悩みを中心に、ちょっと不思議系のネタを組み合わせた、雰囲気重視の話。一応、作家としては新人らしいのだけど、いかにもセンスが古い。略歴に年齢は書かれてないけど、ほぼ間違いなく全共闘世代だよな。……いや、若者向けを意識して書かれてる風なんだけど、センスの古さとのギャップが激しく、どうにも痛々しい印象。いやもう、なんでわざわざ、ライトノベル系のノベルスから出してるんだろ? 素直に非ライトノベルで、もっと高めの年齢層を狙った方が、受けると思うんですが〜〜。

[ あの涙は、この碧につつまれる ]


富士見書房 富士見ファンタジア文庫
BLACK BLOOD BROTHERS 9 ―ブラック・ブラッド・ブラザーズ 黒蛇接近― /あざの耕平

ここ最近は、毎回、最高傑作級と言えるクオリティを示す『BLACK BLOOD BROTHERS』。今回も当然の如く素晴らしい内容でした。いやぁ、あとがきによると、シリーズ完結まで残り二冊か。ほんとに、凄い展開だなぁ〜〜。

殉教者のように働くミミコ。そんなミミコをカーサたちが襲撃する……。という感じで、シンガポールの地で、特区インパクトの悲劇再び。とりあえず、サユカさまの大活躍が素晴らしいっ!! 主にナナ方面っ!!<をい ……まあ、謎を残しつつ次巻&残り二冊ということなので、今巻に関しては、あまり語る言葉はないのだけど、なにはともあれ、続きが待ち遠しいなぁ〜〜。

[ BLACK BLOOD BROTHERS ]


富士見書房 富士見ファンタジア文庫
鋼殻のレギオスIX ブルー・マズルカ /雨木シュウスケ

リーリン、強すぎだろっっっ!! いや、リーリン参戦で、いよいよレイフォン争奪戦も盛り上がるのかと思ったら、いきなり、ニーナもフェリもメイシェンも雑魚キャラ扱いですよっ!! いったい、何のためのハーレム展開だったんだっ!! ……裏切ったな、俺の期待を裏切ったなっ!! くそぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっ!!

そゆわけで、リーリンがツェルニに来て三ヶ月。レイフォンとリーリンの絆の深さに、もはや戦意喪失のメイシェン。ニーナとフェリも傍で見守るだけで精一杯だった……。という感じで、とうとうリーリンが合流し、それに伴い、徐々に見え隠れしつつあるグレンダンの思惑&世界の秘密。う〜ん、やっぱり、このシリーズ、パーツはいいのだけど、全体的な設定やシリーズ構成の組み立てが下手なんだよなぁ。もっと、レイフォンの半径1mの世界で、いちゃいちゃラブラブしてればいいのに。佳境を迎えつつある展開は、ちと不安なんだよなぁ。

[ 鋼殻のレギオス ]


富士見書房 富士見ファンタジア文庫
SH@PPLE ―しゃっぷる―(2) /竹岡葉月

だはははははっ、小説が面白いのは当然なんだけど、巻頭&巻末の漫画もまた面白いっっっ!! いやもう、蜜は楽しいなぁ〜〜〜。

男女入れ替わりラブコメの第二段。雪国、蜜、胡蝶の宮の三人は温泉リゾートのホテル白兎苑へ。って、女の子のフリをした雪国が温泉にいったら、当然そういうイベントが起こるべきだろうに、雪国のヘタレぶりに、絶望したっ!! ……まあ、読んでてニヤニヤしてしまうのは相変わらず。胡蝶の宮も本格的にラブコメに参戦して、男女入れ替わりラブコメならではの関係の混乱ぶりは楽しいなぁん。ただちと惜しいと思うのは、やっぱり舞姫サイドが弱いんだよなぁ。

[ SH@PPLE ]


メディアファクトリー MF文庫J
疾走れ、撃て! /神野オキナ

うわぁ〜、うわぁ〜〜、神野オキナの作品の中ではシリアス寄り。しかも、ラブコメ。神野オキナはわりとデフォ買いしてるのだけど、その神野オキナ作品の中でも、めちゃくちゃ好みですよぉ〜〜。

そゆわけで、戦争中により、徴兵制で中学卒業後に軍隊への入隊を強いられる世界。新兵として入隊した少年少女たちの、恋と戦いのお話。というわけで、いやぁ、幼なじみで豪快な少女であるミヅキと、無表情系の虎紅のラブバトルが素晴らしいっ!! 私的には、神野オキナは、このぐらいシリアス寄りの方が好きなんだよなっ。シリアス寄りといっても、「神野オキナにしては」というレベルで、あくまでベースはラブコメ。ヒロイン二人がきちんと魅力的に描かれていて、ほんといいわぁ〜。まあ、第一巻ということで、内容は、正直プロローグ、物語はまだまだこれからといったところなんだけど、いやもう、今後がめちゃくちゃ楽しみだわぁ〜〜。

[ 疾走れ、撃て! ]


中央公論新社 C★NOVELS Fantasia
〈本の姫〉は謳う3 /多崎礼

凄いところで終わるなぁ。いやぁ、続く最終巻がめちゃくちゃ楽しみっ!! そして、セラが可愛ゆすぎるっ!!

そゆわけで、世界中に散らばる「文字(スペル)」を回収すべく世界を旅する、少年アンガスと一冊の本に宿る〈本の姫〉を描いた良質なファンタジーの全4巻中の3巻目。ただ、この3巻に関しては、並行する二つの物語を同時にクライマックスに持ってくるためか、変に間延びしてたり、描写が足りなかったり、こー、物語を進める上での無理が目立ってしまっていて、いやん。もうちっと、構成で魅せるか、個別のイベントの完成度を高めるかして欲しかったなー。

[ 〈本の姫〉は謳う ]


集英社 スーパーダッシュ文庫
花園のエミリー 鉄球姫エミリー第三幕 /八薙玉造

凄ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっっ!! もうもう、読み終えた時の衝撃といったら、めちゃ凄いっ!! 最高っ!!

仇敵ジョセフとの和解のため、直接ジョセフの元に赴くことにしたエミリー。一方、国境でも不穏な動きが……。ということで、いや、そういう展開を示唆する伏線は随所に散りばめられていたので、当然、そういう展開になるんだろうな、とは思いながら読み進めてはいたのだけど、まさか、ああいう形でああなるとは思いませんでした。やるなら、ふつー、某要塞陥落の報の前だよな。いやもう、ほんと、八薙玉造は素晴らしいっ!! 物語の要請に従って、躊躇なく描けるところは、ほんと素晴らしいと思う。

それにしても、ラゲーネン国の情勢を考えると、敵?の行動は、国のためというにはあまりに無茶じゃないか?

[ 鉄球姫エミリー ]


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