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好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!! −2012年2月に読んだ本



アスキー・メディアワークス メディアワークス文庫
ビブリア古書堂の事件手帖2 〜栞子さんと謎めく日常〜 /三上延

うひぃぃぃぃぃ、ホント、栞子さんが麗しいなぁ。なにこの本が絡まないとひたすら内気な性格と萌え要素満載な仕草がカワユすぎる眼鏡っ娘っ!! しかも、巨乳っ!! もう、栞子さんだけでお腹いっぱいですよっ!! てか、栞子さんを眺めてるだけで、ホント、ココロ和みに和む和みまくりな作品すぎますっ!!

おまけの物語のほうは、……1巻に比べてミステリ色は弱めで自己主張も弱く、可もなく不可もなくいまひとつ印象に残らない予感。とりあえず、栞子さんとそっくりと言われるお母様の登場が、楽しみでもあり怖くもあるなぁん。

[ ビブリア古書堂の事件手帖 ]


メディアファクトリー MF文庫J
キャットテイル・アウトプット! 2 /神野オキナ

うわぁ、思った以上にエゲツないなぁ。『あそびにいくヨ!』のスピンオフだし、基本、のんびりとした雰囲気で柔らかい展開かと思ったら、わりと容赦ないのんね。

というわけで、キャーティアシップの副長メルウィンが、日本政府につけられた護衛の七文字綴とともに聖メラヴィア女学院に入学するという『あそびにいくヨ!』のスピンオフ作品。はははははっ、「女性には無い余計な機能」って(爆笑)。それにしても、生徒会長が素晴らしいねぇ。完全に恋に悩み悩みまくるモードで楽しい楽しい。眼鏡だしなっ。……しかし、悪役のジャン・ジャック・マーが凄いね。こんな精神的にもキてる寒気のする人を敵役に持ってくるとか、『あそびにいくヨ!』のイメージとかなり違うなぁ。

[ キャットテイル・アウトプット! ]


富士見書房 富士見ファンタジア文庫
神さまのいない日曜日IV /入江君人

世界塔……、凄い設定だな。や、この設定でこの展開がマジすげぇ。きちんとシリアルなのに、破綻しないでここまで自由でいいんだ。ほんと凄いなぁ。

育児放棄の末に消えたスカーを追って辿り着いた「世界塔」。アイ達は、世界塔をひたすら昇る……。とにかく、なんでもありな世界塔が自由すぎてすげぇ。ほんと、凄く奔放な物語だよな。そして相変わらず、アイを中心とするノー天気な雰囲気と残酷で悪意のある世界観とのギャップが見事。ユリーの告白、なんだそれは(笑)。……とりあえず、スカーの件は解決したけど、次巻で総決算か。や、この巻、部屋の中で一年近く行方不明になってしまってたので読むのが今更だったので、もう、次も出てるんだよな。

[ 神さまのいない日曜日 ]


TOブックス
魔術士オーフェンはぐれ旅 キエサルヒマの終端 /秋田禎信

以前出てた『秋田禎信BOX』は積んだままになってたので、新しく出た単行本を買い直して読んでみたり。あの『魔術士オーフェンはぐれ旅』の続編。『オーフェン』と言えば、90年代富士見ファンタジア黄金期の象徴の一つという印象なのだけど、考えてみれば、終了したのが2003年なので、わりと最近まで続いてたんだよな。終盤の感想は、うちの日記にも ログが残ってる し。

なにはともあれ、この新章は、元シリーズ完結から1年後が舞台。キムラックが崩壊し貴族連盟と魔術士同盟の対立により混乱する世界。オーフェンはキエサルヒマ結界消滅の主犯として魔王と呼ばれるようになり、そして、オーフェンに置いていかれたクリーオウは……。と、無謀編のキャラも含めて各キャラ勢ぞろいでその後が書かれていて、とにかく懐かしい。ティッシもビックリしたけど、特にコギーがそうなっていて、ビックリ。ただまあ、わりと細かい部分は忘れてるな(^^;。……そして物語は、1年前から精神的に止まっていたクリーオウを主人公とし、その精神的な殻を破り、オーフェンに追いつくという構成になっているという、上手く元シリーズの完結から新章を繋ぐ内容になってるのがニクイねぇ。続きは新大陸か。どうなるんだろう。

[ 魔術士オーフェンはぐれ旅 ]


宝島社 このライトノベルがすごい!文庫
ランジーン×コード tale.4 パラダイス・ロスト 1st /大泉貴

おおおおおぉぉぉぉ、ラストの引きがスゲエェェェェ。いやぁ、次回最終巻ということで、盛り上がる盛り上がる。クライマックスぅぅっっっ!!

10年ぶりに姿を現したロゴの母親・武藤凛子。彼女の発表した“ノアの方舟”計画は、人とコトモノの関係を大きく変える……。というわけで、遺言詞により脳が変質し人と異なるクオリアを獲得した「コトモノ」を描いた物語も、とうとうラストエピソード。いよいよラスボス武藤凛子登場で、親を乗り越える話はある意味セオリーだけど、考えてみれば、母親を乗り越える話というのも珍しいな。ふつー、父親だろーー。ロゴと凛子の対決の一方、暴動に巻き込まれるキツネ。ロゴ側の展開は、ほんとクライマックス展開で素晴らしいのだけど、ちょっとキツネ側の展開が正直かなり不自然なのが微妙に残念。ま、なにはともかく、次で最終巻か。凄く楽しみすぎるっ!!

[ ランジーン×コード ]


宝島社 このライトノベルがすごい!文庫
ランジーン×コード tale.5 パラダイス・ロスト 2nd /大泉貴

「俺たちの物語はこれからだっ!!」みたいな終わり方なのだけど、打ち切り? って、あとがきを読むと、完結ではなく、一応、続けるつもりなのか。ただ、区切りと言ったって、ちょっと中途半端な〆だよなぁ。

そゆわけで、コトモノに纏わる物語もクライマックス。ロゴは母親を乗り越えることができるのか……。という感じで、クライマックスクライマックスとアナウンスされていたので、てっきり完結かと思ってたのだけど違ってた。ああ、確かに、3.5巻のあとがきでも区切りって書いてあるね(^^;。ただ、続けるにしても、物語的には、きちんとここで一度完結させたほうが良かったんじゃね? せっかく、クライマックスなテンションに盛り上げたのに、中途半端な幕引きなので、もやもやが残ってしかたない。というか、続編前提の終わり方じゃなくて、まるで打ち切りにしか見えないのがにんとも。

いや、そもそも、続けるのであれば、きちんと仕切りなおすべきだと思うんだけどなぁ。この設定でこのストーリー展開では、設定はまるで生かせてないし、ストーリー上も枷がはまってマイナスなだけ。せめて、設定に関しては、いつまでも新人然としていないで、もう少し整理して精度を上げてほしいところ。

[ ランジーン×コード ]


アスキー・メディアワークス 電撃文庫
ソードアート・オンライン9 アリシゼーション・ビギニング /川原礫

アリシゼーション編スタート。って、前振り長げぇよっ!! いや、最初の「プロローグI」がやたらと長いこと長いこと。正直、この構成は、瑕疵と断言していいレベル。プロローグIIからは普通に面白いのだけど、ろくに情報も提示されてない段階でのプロローグIの長さは、ちょっと酷いな……。

それはともかく、新章スタートで、丸々一冊プロローグという感じ。それにしても、キリトの無双ぶりが凄かったとはいえ、新ゲームは、まさかのレベル1スタートとはっ。でも、SAOは、キリトの無敵な強さと女たらしな様子を楽しむ作品だと思うので、どうも、作者の工夫の方向性が迷走しはじめてるような気がしてならない。本番は次巻以降とはいえ、ちと不安だなぁん。きちんと、キリトがさくさくソードスキル使いまくりで、女性キャラをはべらせまくりになればいいのだけど……。

[ ソードアート・オンライン ]


アスキー・メディアワークス 電撃文庫
なれる! SE6 楽々実践? サイドビジネス /夏海公司

うわぁ、工兵がバカでアホに見える。いや、いままでの工兵はスーパーマンにしか見えなかったけれど、今回はわりと新人相応で、ヘマやって立華に助けられるような展開。それにしても、女は怖いねぇ。いや、橋本課長は可愛いけど(^^;。

そゆわけで、SE残酷物語として名を馳せる『なれる! SE』も6巻目。今回は、短編集。……まあ、今回は工兵の高スペックぶりを見せ付けるというよりも、工兵を取り巻く女性キャラたちとのエピソードを纏めたような感じか。特に、後半二つは、それぞれ橋本課長と梢さんに焦点を当てたものなのだけど、えっと、二人とも、ヒロインというより、ギャグキャラとしてしか扱われていないのは一体(^^;。やぱし、恋愛方面には行かないのかしらん。SEから、顧客提案、PM、CEと来て、そろそろビジネス方面のネタも厳しいと思うのだけど、今後どう進めるつもりなんだろ。

[ なれる! SE ]


アスキー・メディアワークス 電撃文庫
ロウきゅーぶ! (10) /蒼山サグ

アホすぎる(笑)。短編集なので各話ともネタ重視なのだけど、どれもしょーもないネタばかりで酷いな、いい意味で。まあ、どれも面白いのだけど、スポ根展開が皆無なので、ちょっと軽すぎるのは仕方ないかしらん。……というわけで、電撃文庫MAGAZINE等で発表した作品を集めた短編集。スポ根要素が少ないと、ほんとネタがエロ方面に下品すぎる、“おまたぬるぬる”とか(笑)。収録作で特に印象深かったのは、書き下ろしの「決戦は遊園地!?」。ゾノ、お前変態すぎるだろっ。

[ ロウきゅーぶ! ]


富士見書房 富士見ファンタジア文庫
いもうとコンプレックス! ―IC― /稲葉洋樹

素晴らしい素晴らしい。これは素晴らしい妹萌えなラブコメ作品。互いへの愛が溢れまくってラブラブな兄妹と、そんな二人にやきもきする幼なじみの生徒会長と、さらに世間知らずな金髪美少女。そんなオーソドックスなキャラ配置を目一杯生かしたラブコメで、これはほんとに楽しすぎるっ!!

第23回ファンタジア大賞<銀賞>受賞作。妹を愛しすぎて暴走しすぎな兄・早川大吾は、高校に新入学した妹・佳奈美のために、妹の友達作りの手助けをはじめるが……。と、シスコンが拗れまくってる兄も兄なら、事あるごとに兄にやきもちを焼く妹も妹で、さらに、大吾を好きなことがバレバレな幼なじみ・志保のお約束な暴力性といい、さらにさらに、大吾の変態的な行動のため、変に誤解して振り回される妹の親友候補で金髪美少女な恵怜菜を交え、こいつらマジに楽しすぎるっ!! いや、キャラが愉快なだけでなく、ストーリーも綺麗に纏まっていて、ラブコメ作品としては極上の出来。今のところ良い感じにアクセントになってるファンタジー要素が、今後、変に邪魔にならないか、ちょっと不安ではあるけれど、これは続きが楽しみすぎるっ。新人さんにもかかわらず、文章もこなれて読みやすく、これはめちゃくちゃ大期待っ!!

[ いもうとコンプレックス! ]


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