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好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!! −2012年4月に読んだ本



アスキー・メディアワークス 電撃文庫
9S<ナインエス>XI true side /葉山透

地球上の全生物滅亡まで一週間、……と、「世界の危機、やばすぎっ」とか思ってたのに、あんまり緊張感ないのんな。世界を滅ぼそうとしてる敵のイワンが、もちょっと天才で大物でも良かったと思うんだけど(^^;。まあ、それはともかく、二年半ぶりの『9S』の新刊も、相変わらず面白い。ほんと、SF的なキーワードをエンタメ方向で広げる、この風呂敷の広げ方は、とにかく好きだわ。恋愛パートもマモン(笑)。や、細かいところは微妙に引っかかるというか、今回、百人以上の民間人を助けながらの逃避行、って、どう読んでもかなり大きいレベルで破綻していて、そりゃ二年半も執筆に苦戦するよな、と思ったり。<をい

しかし、まだ序盤のところで二年半も待たされてわりに、なかなか核心に話が進まないのだけど、次は早く出るんでしょうか? 出てほしいなぁ(^^;。

[ 9S ]


アスキー・メディアワークス 電撃文庫
アイドライジング!(4) /広沢サカキ

そんなに、いちゃいちゃぺろぺろしたいんかいっ!!(笑)。 シーズンオフのアイドルたちは、協会の管理する箱根の保養所に……、というわけど、温泉回。隙あらば、いちゃいちゃぺろぺろしようとする、揺るぎなく百合百合したモモに感動したっ!! 内容的には、むしろエリーメインという話。今後も、エリーとの絡みは、ストーリーの大きな本筋になると思うのだけど、二年目では、モモをきちんとエリザベスマッチでエリーと戦えるまで持っていくのかしらん? ラストの引きが凄く気になるなぁ。

それにしても、新人賞対決は、てっきりオリンちゃんだと思ったら違った(^^;。いや、オリンちゃん、かなり保養所での行動みても、いかにも愛すべきツンデレで可愛すぎるのに、あまりにギャグ担当すぎて、不憫すぎるっ。や、個人的には、モモよりも、オリンちゃんに活躍してほしいんだけどなぁ。

[ アイドライジング! ]


ソフトバンククリエイティブ GA文庫
のうりん3 /白鳥士郎

酷い、あまりに酷すぎる(笑)。いや、ベッキーも酷ければ、おっぱいさんの扱いも酷いな。そして、農はともかく林檎までそんな扱いかよっ!!

そゆわけで、農と林檎がくっついて、どうなるのかと思ったこの 3巻。結局、何もなかったような展開というか、いままで以上に酷すぎる。もう、好き放題に下品なのが凄いな。あとがき読んで毎回思うのだけど、協力されている農業高校の方々は、いったいどういう心持で、この小説を読んでるんだろうか(^^;。や、ライトノベルにもかかわらず、わりと真面目に戦後農政の問題点にまで触れてるのは凄いんだけど、そうはいっても、教育関係者が関与するには、あまりに下品すぎるよな。……それにしても、ラストの引きがうわあぁぁぁぁ、次巻も楽しみすぎるっ!!

[ のうりん ]


小学館 ガガガ文庫
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(4) /渡航

ほんと青春してるな、こいつら。今回は、夏休み。ぼっちな八幡の所属する奉仕部+αでキャンプ場での小学生相手のボランティアに、という話だけど、ぼっち、ぼっち言ってるわりに、恋に友情に、どうみても青春してるのが凄いなぁ。なんやかんやでリア充な夏を満喫してやがる……。なんといっても、八幡と葉山とのやり取りとか、青春がほとばしってるっ!! そして、花火のシーンの由比ヶ浜がいいねっ!!

小学生の留美に纏わる話も、その発想はないわ、八幡。というか、採用する周りはどうなのよ(^^;。や、葉山との関わり、対比が目立つようになってきていて、雪乃との関係も含めて、今後の展開が楽しみだなぁん。

[ やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 ]


宝島社 このライトノベルがすごい!文庫
暴走少女と妄想少年6 毎日が大騒ぎ! /木野裕喜

にやにやが止まらない〜〜〜〜。シリーズ当初は「オーソドックスで地味で売りがない」と思ってたのだけど、いつの間にか、まったく他のラノベでは類を見ない、すっごく変わったラブコメ作品になってるよ。善一と武瑠と杏子の特異な三角関係も凄いと思うんだけど、さらに、すごく小学生ちっくな恋愛感がたまらない。今の時代、手をつなぐのも一大決心が必要な恋愛感覚って、むしろ新鮮で凄いっ!! それでいて、武瑠と杏子の敵愾心による行動が、うひゃぁ〜〜。恋愛に限らず、善一の妄想やクリスの下ネタも、考えてみると、まんま小学生のセンスなんだよな。エロや萌えに走るでなく、なんか凄く異質な方向性に進んでて、いまさらながら、なにこのラノベ。変だぜ。

[ 暴走少女と妄想少年 ]


宝島社 このライトノベルがすごい!文庫
モテモテな僕は世界まで救っちゃうんだぜ(泣)(3) /谷春慶

ちょ、まさかの感動的なストーリー。いきなりのタマさん生存の危機、そして、失われた記憶と過去のトラウマ。どたばたラブコメのテイストはそのままに、まるでクライマックスのように重く盛り上がる展開。笑いあり、涙あり、そして、萌え要素もきちんと盛り込んでいて、ほんと、素晴らしい素晴らしい

というわけで、誰彼かまわず自動的に口説いてしまう病気の上にやたらとモテる望月砕月をめぐる物語も第三巻。タマの上司・オピウム登場で、タマさん大ピンチ。特盛って(^^;。や、オピウムさんも当然恋愛方面に絡んでくるかと思いきや、予想と違う展開で、これはいい意味で裏切られた。いきなりの命令にピンチに陥ったタマさんと、それに対するゲツ君と、見守る千夏。もう彼女らの想いが素晴らしくて素晴らしくて、もうくらくらするなっ!! 淋しげなタマさんは当然、なんやかんやでゲツ君を理解している千夏が、もうもうたまらないっ!! ラストは展開は……、ええっと、これからどうするんだ、これ? とりあえず、ヒロインズのなかで、正統派なため、かえってキャラが弱くなっちゃってる優沙さんの今後の出番が心配ですっ。

[ モテモテな僕は世界まで救っちゃうんだぜ(泣) ]


アスキー・メディアワークス 電撃文庫
アクセル・ワールド11 ―超硬の狼― /川原礫

新章スタート。加速研究会の本格対決の前に、《シルバー・クロウ》のパワーアップ編が中心かと思ったら、うわぁ、なにこのラスト。相変わらず逆境な展開が、ほんと面白い。そして、ニコに鈴に四埜宮に、ロリでハーレムすぎるだろ、ハルユキ(^^;。

クロム・ディザスターの浄化に成功したハルユキは、《大天使メタトロン》攻略のため、アビリティ《理論鏡面》の習得を命ぜられる。という感じで、基本、ハルユキの特訓回で、ヒロインたちに思われまくってるのが、めちゃ羨ましい(^^;。なんといっても、ハブられて怒り狂う鈴が可愛すぎっ!! ……特訓回とばかり思っていたら、途中から登場してきた《ウルフラム・サーベラス》は、えっと、天才と言ったって、ゲームバランス的に無茶すぎだと思ったら、次回、どうなるんだ?

[ アクセル・ワールド ]


メディアファクトリー MF文庫J
この部室は帰宅しない部が占拠しました。4 /おかざき登

優しく温かみのあるおかざき登の作風は、やっぱり好きだなぁ。恋子の魔法使いとしてのライバル、陰陽師・土御門沙月が登場、という話なのだけど、魔法対決といいつつ友達作りと仲間の話になっているのが、いいねぇ。そして、夕也の、なんというラッキースケベ能力。なんやかんやで、生徒会とも仲良くなりそうな雰囲気なのは、どうよ?(^^;。

今回は、恋子のターンだったけれど、恋を意識しだしたユウの活躍は次巻かしらん? それにしても、お約束とはいえ、ラノベでの加茂と土御門の登場頻度の高さは、異常だよね(^^;。

[ この部室は帰宅しない部が占拠しました。 ]


メディアファクトリー MF文庫J
変態王子と笑わない猫。5 /さがら総

いつの間にか、SF的な内容で神との戦いを描くいてるような作品になってる。すげぇ。いや、会話が楽しい萌え系ラブコメな部分がおもしろいのは当然なのだけど、猫神と願い事に関しても目を離せず、うわぁ、ぜひとも横寺には、ハーレムエンドを達成してほしいところだなぁ。

そゆわけで今回は、横寺争奪戦で一歩リードした小豆梓に対し、せめて過去のつながりを確かめようとする月子のターン。まさかの筒隠姉妹の母親もビックリだったけれど、過去に行っていた願い事がすげぇ。そして、うわぁ、鋼鉄さんがそんな残念な約束を(^^;。……正直、後付けの設定も多いと思うのだけど、サプライズを交えつつ、きちんと整合性が取れてるのも、凄いよなぁ。や、今回は、勝ち組だったハズの梓の出番が少なく残念だったけれど、次巻は、梓vs月子のラブバトルにも期待。梓の一方的に負けな気もするけど、梓ガンバレ。

[ 変態王子と笑わない猫。 ]


アスキー・メディアワークス 電撃文庫
俺の妹がこんなに可愛いわけがない(10) /伏見つかさ

……私は、毎日、コンビニ弁当です。

今回は、京介がとつぜん一人暮らしを始める話なのだけど、うわぁ、どんだけモテモテだよっ!! 一人暮らしをはじめたとたん、女の子が大挙して押しかけバトルが勃発って、マジにリア充、羨ましすぎるっ!! いや、もう、ほとんどのヒロインが勢ぞろいする勢いで、ほんと京介モテすぎっ。麻奈実vs黒猫とか、あやせvs黒猫とか、沙織お嬢様もいったいぜんたい、おもしろすぎるっ!! 特に、あやせと黒猫は、なんでそんな展開に(笑)。

そして、新キャラの沙也佳ちゃん。京介は小学生女子にまで手を出しそうな勢いで、ああ、確かにああいうおせっかいを繰り広げてたら、モテモテになるよな。こんちきしょう。

さらにラスト。うわぁぁぁぁ、続きが気になって、仕方がない〜〜〜〜。

[ 俺の妹がこんなに可愛いわけがない ]


メディアファクトリー MF文庫J
あそびにいくヨ! 15 あねうえとにかくけっこんしやう! /神野オキナ

正式な大使館が機能を始めたことにより、外交の表舞台に立つ必要がなくなったエリスや騎央。宇宙へ戻らなければいけないエリスの事情を知らぬまま、騎央は将来の夢に想いを馳せる……。という感じで、雰囲気的には、そろそろラストエピソードだと思うのだけど、こんなところで、二年近く待つとは(^^;。

そんな二年弱ぶりの新刊は、アオイの妹・サヲリ再登場。妹にもかかわらず結婚を迫るサヲリに、アオイは思わず逃げ出してしまい……、と、サヲリ再登場のインパクトは強いけど、内容はわりと地味めにホームコメディ。スピンオフの『キャットテイル・アウトプット』側のキャラが出てきたり、Twitter や YouTube がキーになったりするのが、おもしろかったり。まあ、今回のアオイとサヲリの話より、エリスや騎央の今後のほうが気になって仕方ないのだけど、さて、続きはどうなるんだろ。

[ あそびにいくヨ! ]


TOブックス
魔術士オーフェンはぐれ旅 解放者の戦場 /秋田禎信

政治的な思惑のため、拘束されたオーフェンって、うわぁ。

《戦術騎士団》崩壊の責任をとって要職を辞任し拘束されたオーフェン。内戦の緊張高まる原大陸に、キエサルヒマから一隻の戦艦が到着する……。という感じで、いよいよ市民を巻き込み内戦勃発か?という展開だけど、単なる武力衝突ではなく、政治的な絡めてからくるのが凄いなぁ。アレだけ自由だったオーフェンが、政治的な事情で動かないとか、昔からすると想像できねぇ。そして、そんな緊張高まる中、オーフェンの三人の娘のなかで、いまいちわからなかったラチェットの天才ぶりが凄いんですけど。これじゃ、同じく頭脳担当のベイジットの立場がないよ(^^;。

それにしても、マヨールとイシリーン、ベイジットの危なっかしいこと、危なっかしいこと。読んでて不安でしかたねぇ。いや、オーフェンとクリーオウのコンビは、殺しても死なないような安心感があったのだけど、マヨールは一歩間違えると、すぐに死んでしまいそう。まだ、戦いは序盤だと思うのだけど、生き残れるのか、これ。

そして、巻末の短編。新シリーズではあまり出番のないコギーだけど、二人のつながりを感じさせるいいエピソードでした。無謀編のアホ娘ぶりを見てると、今の立場コギーは、まったく想像できなくて怖いのだけど(笑)。

[ 魔術士オーフェンはぐれ旅 ]


アスキー・メディアワークス 電撃文庫
魔法科高校の劣等生(5) 夏休み編+1 /佐島勤

ほのかの恋の話が番外編扱いだと!? きちんと本編でやってくれればいいのに。ほのか不憫すぎる……。

と、そんな感じで、『魔法科高校の劣等生』初の短編集。短編集でもムダに過度な説明は相変わらず。そして、やっぱり設定の作りが甘く、違和感覚えてしかたない。例えば、一条の庶民庶民した家庭とか、多少理屈をつけたとしても、ありえないだろっ。『魔法科高校の劣等生』は、まず描きたいことがあって、登場人物の半径5mだけ辻褄をあわせようとするんだけど、結局、整合性が取れてないように思えるところが、どうにも引っかかるんだよなー。ちぐはぐな設定なのに、設定語り過多なのも、にんとも。兄THUEEEEと、兄と妹のいちゃあまだけ書いてくれればいいのに(^^;。

それはともかく、六編収録されているうちで一番面白かったのは、生徒会選挙を描いた「会長選挙と女王さま」。このネタだけで、本来一冊書けそうなネタなのにもったいない。いやぁ、素晴らしい女王様ぶりを示した深雪が笑える笑える。達也と深雪の夏のある一日を描いた「メモリーズ・オブ・ザ・サマー」もなかなか楽しい。二人とも、どんだけ規格外な美貌と振る舞いだよっ。

[ 魔法科高校の劣等生 ]


富士見書房 富士見ファンタジア文庫
変態先輩と俺と彼女2 /山田有

紫音麻投入、遅せーよ(^^;。序盤まったりとした雰囲気だったのに、いきなり中途半端なところで爆弾投下された感。セオリー的には、序盤で投入して今回のメインストーリーにするか、ラストで投入して次巻の引きにつかうかするんじゃないのかぁっっっ!! もったいないっ!!

というわけで、ツンデレ詩緒里vs変態せしる先輩のラブコメに、今回は、ヤンデレ?な紫音麻追加という話。相変わらず、恋心がダダ漏れなツンデレ・しおりんが、楽しい楽しい。柊一とせしる先輩の互いに気づいてないけど両想い的な部分が見え隠れするだけに、しおりん、マジがんばれ。まあ、変態でも恋心をコントロールできてない風なせしる先輩もGoodだけどっ。そして、今回投下された紫音麻は、もちっと大きく絡んでくるかと思ったら、今回は顔見せだけか。まあ、活躍は次巻以降なんだろうけど、インパクトある登場だっただけに、ちと残念。や、押しかけ嫁展開とかは、もちっとラブバトルに絡めていけば良かったのに。

[ 変態先輩と俺と彼女 ]


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