[ とっぷ ]  [ 最新 ] [ GAME ] [ BOOK ] [ 前月 ] [ 次月 ]

好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!! −2013年8月に読んだ本



集英社 スーパーダッシュ文庫
六花の勇者4 /山形石雄

黒の徒花の正体……。うわぁ、凄いな。なんという切ない設定っ。続きが気になってしかたない〜〜。

ドズーからテグネウの策略の一端を知った六花の勇者たちは、謎の「黒の徒花」の手掛かりを求めて神殿に向かう……。と、凶魔によって操り人形にされた「屍兵」との戦い。アドレットの、人々を切り捨てざるを得ない苦悩は切ないけれど、ロロニアの方は、ライナの事実がなければ、ひたすらウザイ奴だな。<をい。いや、チャモも気持ちがよくわかる(笑)。

以前のように、ミステリ的な要素はないけれど、相変わらず、計算された構成で、とにかく読ませる。ライナ視点の見せ方が、マジに上手くて、素晴らしいな。そして、たどり着いた「黒の徒花」の正体。うわぁ〜、どうなるんだこれ。続きが待ち遠しい〜〜っ!!

[ 六花の勇者 ]


アスキー・メディアワークス 電撃文庫
新約 とある魔術の禁書目録(7) /鎌池和馬

相変わらず出来不出来の落差が激しいこのシリーズだけど、いやぁ、今回は、むちゃくちゃおもしろかったっ!! 乙女の花園への潜入という緩いスタートから、ヒーロー入り乱れてのバトルって、どういう無茶苦茶な展開だよっ!!

常盤台中学を含む学園都市の有名女子校を集めた「学舎の園」。魔術的テロを防ぐために、上条当麻は、男子禁制の「学舎の園」へ潜入するが……。という出だしから、気がつけば、レベル5も大集合な、すごい展開になってた(笑)。最近、当麻のことをヒーロー、ヒーロー呼んでると思ったら、もはや、ヒーローの大安売りすぎるっ!! いやぁ、無軌道で熱い展開と燃えるバトルが素晴らしい。当麻はレベル0のハズなのに、もはや約束された勝利的な安心感がたまらないですな。そして、浜面はその展開でどうしたっ!?(笑)。フレメアの成長も含めて、非常にいい話でしたっ!!

……そいえば、インテリ女子(メガネ)は、レギュラー化しないのかしらん?<をい

[ とある魔術の禁書目録 ]


講談社 講談社ラノベ文庫
彼女がフラグをおられたら 電話ではこれ以上話せない。学園祭の詳しい話は会ってからだ /竹井10日

さらに、新キャラの吟遊詩人追加とか、颯太のハーレム状態は、留まる所を知らんな(笑)。そして、お姉ちゃんは、そういう絡みかたをしてくるか。いや、引きが気になってしかたないんですけどー。

そゆわけで、前巻から引き続いて学園祭。相変わらずの竹井10日節と颯太を巡る逆修羅場な展開は、ほんと楽しくて面白くて素晴らしいのだけど、おいっ、クソつまらん劇にどんだけページ使ってるんだよ(^^;。いやー、そういうのはお約束ではあるんだけど、さすがにちょっと辛かったわ〜。

で、新キャラ、せりきゃんは、なんとなく[TVA]『電脳組』のはとぴょんを思い出した。古いな(汗;。せりきゃんはともかく<をい、むしろ菜波との絡み方がすごく面白かったり。菜波、マジいいキャラすぎるっ!! ……そして、ストーリーのほうは、といかく、続きだ続きぃぃっ!!

[ 彼女がフラグをおられたら ]


メディアファクトリー MF文庫J
あそびにいくヨ! 17 こねことなつとへいこーせかい /神野オキナ

掌編集というか短編集。パラレルワールドネタや、モルフェノスのメイドを仕切る摩耶さん、サラさんの過去話などなど全9話。掌編集と名乗ってるように、どれも短くて、あまり心に残るものが少ないのだけど、印象的だったのは、JACKと真奈美の話。姉妹のような関係のJACKと真奈美、JACKの真奈美への想いがじんわいと良かった、って、これもパラレルものだったのか(^^;。あと、やっぱり、サブキャラの過去話は、いいねぇ。

あと、実験的に、ほぼひらがなで綴られた「ぼく、こいつきらい」は、子供とロボットの組み合わせが、なんか、ドラえもんを思い出した(^^;。いや、アシストロイドって、二頭身のネコ耳ロボって辺りで、ドラえもんが念頭にないわけないのだけど、いままであまりそういう風には感じてなかったわ。

[ あそびにいくヨ! ]


アスキー・メディアワークス 電撃文庫
ソードアート・オンライン13 アリシゼーション・ディバイディング /川原礫

キリトさんのたらし能力、パネェ。さすがだ、さすがすぎるっ!! そして、このアリシゼーション編は、もう5冊目なのに、まだまだ終わりが見えない件……。

最高司祭を倒すため、《セントラル・カセドラル》の最上階を目指すキリトとユージオ。しかし、キリトは、アリスとの激しい戦闘で塔から転落し……。と、いきなり転落してどうなるんだ!?と思ったのだけど、うわっ、さすがのキリトさんだ。やぱしキリトさん、男の友人といるよりも、女の子と喋ってるほうがらしいよな(笑)。いやぁ、期待を裏切らない、予想通りの展開で、素晴らしい素晴らしい。そして、やけに、ユージオを持ち上げはじめたと思ったら、やっぱり、そういう展開かっ!! でも、今までのユージオを見ると、今になって持ち上げても、キリトが苦戦する姿が想像つかないんですけど(^^;。

そいえば、アスナのいる現実世界側も、なんだか動きがあるっぽい感じだけで、どう絡めていくんだろ? まあ、どちらにしろ、そろそろアリシゼーション編に決着に近づけて欲しいなぁ。

[ ソードアート・オンライン ]


アスキー・メディアワークス 電撃文庫
魔法科高校の劣等生(11) 来訪者編<下> /佐島勤

結局、世界最強の魔法部隊とはなんだったのか(笑)。魔法師としての能力だけでなく、組織としても四葉に軽くあしらわれて、これが米軍とは情けなさすぎる……。

そういうわけで、『来訪者編』終了。なにをやっても達也無双なら、もう、もっと達也は四葉の組織力もどんどん使って、がんがん敵を圧倒していくような展開でいいんじゃないかな。米軍ですら、結局まったく、敵じゃねぇ。もはや、達也たちが苦戦する展開が想像つかないというか、いまさら苦戦するような展開になっても、わざとらしくてダメだと思うのだけど(^^;。ほんと、この高校生集団の強さは、ギャグ以外のなんでもないよなー。

いやー、ほんと達也は、はやく世界を直に牛耳るような展開にして欲しいなー。とりあえず、次回で進級、新一年生追加ということで、そちらも楽しみ。

[ 魔法科高校の劣等生 ]


講談社 講談社ラノベ文庫
エンゲージ お嬢様と秘書契約 /いわなぎ一葉

いわなぎ一葉、なぜ、萌え系ラブコメを書こうとした? ゴミだ。これは、出来が酷すぎる。

秘書課の女生徒とエンゲージしないと卒業できない学園を舞台に、ちょっとHなどたばたラブコメ、といった風なのだけど、この手の話としては筋が悪すぎる。ベースは明らかに少女向けで、それを無理矢理、男性が好きそうな感じに改編しようとして大失敗、という感じ。サービスシーンがピンボケで、これでは男性読者は喜ばない。パンチラ出せば、いいってもんでもないだろ〜。や、編集とかで、男性スタッフは絡まなかったんだろうか?

そもそも、いろんな要素を突っ込みすぎで、プロットのレベルで出来が酷いと思うんですが。親との確執とか金持ちがどうこうとかの要素は活かせてないどころかマイナスにしかなってないよね。無駄な要素が多すぎで、ちゃんと考えて、いらん要素はちゃんと削ろうよ。

[ エンゲージ ]


エンターブレイン ファミ通文庫
覇剣の皇姫アルティーナ /むらさきゆきや

めちゃくちゃおもしろいっっっ!! 厄介払いで辺境に飛ばされた皇姫と左遷された冴えない軍師のファンタジー戦記。そういう設定からしてありがちな話なのだけど、わりとシビアな状況にもかかわらず、あくまでキャラクターメインのライトなノリがいいねぇ。愉快なキャラたちのやりとりが楽しい楽しい。

好きなライトノベルを投票しよう!! 2013年上期」で、わりと票を集めていたので手を出してみました。たまたま幕僚の末席にいたばかりに、敗戦の責任を取らされ辺境に左遷された主人公・レジスは、厄介払いで辺境軍の司令に任じられていた皇姫・アルティーナと出会う。という感じで、どこかで見たような展開が目白押しのベタな物語なのだけど、上手く、ライトノベルらしい軽いキャラクター小説に仕立ててる印象。皇姫アルティーナやメイドのクラリスをはじめとしたヒロインたちと、童貞気質なレジスのやり取りが楽しい楽しい。これはいいキャラクター小説。一方、ストーリーはちょっとご都合主義で、ファンタジー的な世界観の作り込みもちょっと薄い部分が強いかな。まあ、そこも含めて、ライトノベルらしいファンタジー戦記として出来がいい感じ。とにかく面白いっ!!

しかし、まだまだ物語はこれからで、途中下車しにくいような話なのだけど、どんくらいの長編を目指してるのかしら(^^;。えっと、アルティーナが皇帝になるまでは、先長そうだぞ〜。

[ 覇剣の皇姫アルティーナ ]


[ 前月 ] [ 次月 ]