1999年10月
スキーの用途が多様化する中、スキーヤーのチョイスを容易にするためカテゴライズのアイディアを提案。
現在では常識ともいえる手法。センター幅とサイドカーブを手がかりにアトミックの全機種を配列。「レース・ピュア・エキクストリームカーブ」X「初級・中級・上級」という区分が一般的だった当時、画期的であったと自負しています。
用途別カテゴリー分けへのアイディア
この試みからエクストリームカービング用のスキーのディメンションがいずれスラローム用のスキーが生まれるだろうことを予測。2000シーズンには周囲のレーサーに9.10のSL使用を薦めていました。結果、エクストリームというカテゴリはいずれ消滅、一般ゲレンデスキーはほとんどこの形状となりました。これを第2世代カービングスキーの潮流と考えています。
また、ここでスキーボード以外ではセンター幅が広くサイドカーブの小さなものが存在しないことを確認。サイドカーブの小さなファットスキー、あるいはスノーボードを縦に2枚に切ったようなスキーの可能性を認識しました。第3世代のカービングスキーへのアイディアです。この時点では誰もまともに滑れる代物でないだろうという結論で試作に至りませんでした。しかしこの後機会あるごとに試作を働きかけ続けたのでした。
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