テレビで、十代裁判が取り上げられていた。合衆国のいくつかの州で行われている制度で、軽犯罪を犯した十代の少年を十代の検事、弁護士、陪審員で裁くものである。裁判官は、普通の裁判官である。7歳の少年でも、死刑判決が出る可能性もあるという司法的、社会的に厳しい状況下で、この制度は再犯率を減らしている実績がある。裁判を通して、社会の一員であることを自覚し、責任感を増し、成長することを促す。この裁判で有罪となったとしても、ボランティアや反省文、陪審員の一人として十代裁判に参加することなどの課題を期間内に全うすれば、犯罪記録は抹消される。
アメリカの少年達は、実にしっかりした考え方をもっており、見習いたいほどだ。この制度日本でも必要なんじゃないかな。
話しはがらりと変わり、デルタに試乗してきた。先ず行ったのは宇都宮にあるデルタをほぼ専門で扱っている店だ。ここにあったのは、白のEVO II、前から狙っていたモデルだ。価格は415万円、諸経費を入れると450円万ほど、ローンは60回まで可能、頭金は無くても可。買えるかな?でも高いな〜。
サスはコニーとアイバッハでかためておりプラグコードはスピットファイアー。タイミングベルトはちょっと前に交換したばかり。スタッドレスタイヤを履いており、新品のタイヤをつけてくれる。新車の時からこの店で整備しているので、状態は手に取るようにわかっているそうだ。試乗をしてみると今まで乗ってきた車とは外の景色が違って見える。「攻めろ、攻めろ」と頭の中でこだましている。試乗を終えると、一緒に行った友人が「買っちゃえ、買っちゃえ」と耳元で呟く。一般的な日本車の額ならば、ここで衝動買いをしてしまっているが、これから、ローンの支払いに追われる生活が目に映り、もう一軒に置いてあるパールホワイトのデルタを見てからと、思いとどまり、そこをあとにした。
友人の家でマックをインターネットに接続する手伝いをした後、小山にあるもう一軒に行った。着いた時はもう閉店の準備をしているところだった。店員に鍵を借り、青い川のシートに座り、キーをハンドルコラムに差し込み、回した。プスプスプスプスン...セルモーターは何とか回っているが、エンジンに火が入る気配はない。バーッテリー上がっているよ。メーターに目を移し、走行距離を見た。1万4千キロ。前の店の店長の言葉が思い浮かぶ。
「デルタのメーターは、簡単に戻せるんだよ。うちじゃそんなことしないけど、他じゃみんなやっているよ。」
エンジンルームはどんなもんかいな。う〜ん、1万4千キロにしては、使い込んでいるような気がする。あやしいなあ。でもこの限定モデルには惹かれる。価格は418万円。どこもいじっていないようだ。この車が、前の店に置いてあれば買うのだが。
後々のことを考えると前の店で買った方が安心だ。どちらの店で買うかは決まった。次は買うか買わないかだ。う〜ん悩む。