磁性スライム


☆高価な磁性流体

・ 磁石につく液体・・・磁性流体は大変おもしろいものですが,50mlで5000円など,高価なものが多いです。
・ そこで,コピー機やレーザープリンターのトナーと,せんたくのり(PVA)スライムを使った磁石につく流体を安価に作ろうと考えました。
・ トナーが手に入らない、または分解できない場合は、「砂鉄」を使う方法があります。

☆材料

・トナーが手に入る場合

 磁石にくっつくものとして,コピー機やレーザープリンターのトナーを使います。

 「ト-ナ-交換」のサインが出ているものでも,少しトナーは残っています。

  レーザープリンターのトナーカートリッジ

 ↓拡大図

  カートリッジの側面に,トナーキャップがあり,そこから取り出せます。

 ただしこのトナーは大変細かく,

 人間の肺に入ると大変危険です。

 この作業は,マスクをして,他に人がいない所で行って下さい。


・砂鉄を使う場合


 砂鉄は、市販のものでも、グランドや公園の砂場に磁石を置いて手に入るものでも大丈夫です。
 ただし、粒が粗いので、乳鉢で細かくします。
nyuubachi_satetsu.jpg

 乳鉢がない場合は、紙に包んだ上からハンマーで
 たたいて細かくする方法もあります。

 砂鉄が錆びないのは、すでに酸化して「錆びて」いるからです。
 砂鉄の主成分は四三酸化鉄(Fe3O4)で、酸素に触れても変化しません。
 (一方で鉄が風雨にさらされて赤くなっている「錆び」は酸化第二鉄(Fe2O3)です)


・スライム

 スライムは一般に知られているものを用意します。

 スライムの材料は,PVAせんたくのり(PVA=ポリビニルアルコール),ホウ砂(四ホウ酸ナトリウム)と水です。

 

☆作り方

(1)スライムを作ります。

 

   できるだけ柔らかいスライムを作ります。

   水30mlとPVAせんたくのり10mlをまぜて70℃まであたためます。

   火からおろし,ホウ砂を薬さじの小さじ3杯まぜます。

   ガラス棒でよくかき混ぜるとスライムができます。

 

     

   写真は左から,水:PVAの比率が,2:1,3:1,4:1です。

   スライムができるのは,3:1が限界で,4:1になると液体のままでした。

 

(2)トナーとまぜます。

    

   まぜる比率は,体積比で1:1としました。

   ガラス板の上でガラス棒を使ってまぜました。

☆磁石との関係

トナーの中の鉄粉が少ないのか,磁石はネオジウム磁石でないとあまりつきませんでした。

  → 

ネオジウム磁石は,高価ですが,現在は100円ショップで4つ入り(=1個25円 !! )でうっています(上記写真)

このスライムをさわっても手は黒くなりません。

 

☆その他

・トナーの中には,細かい鉄の粉が入っています。(スターラーという)それが磁石にくっつきます。

・トナーの中のスターラーが少なくなると「トナーカートリッジ交換」となるようです。

・スライムに砂鉄や還元鉄をまぜるという報告がありますが,1日もたたないうちに錆びてしまって,使い物になりません。トナーを使うと1ヶ月たっても錆びていません。

・スライムは,カビなどが生えたりするので,冷蔵庫でフィルムケースなど容器に入れて,保存しておきます。

・トナーの鉄の粉は,四酸化鉄になっているので,磁石につく性質をそのままに,錆びにくくなっています。

・トナーを中性洗剤の中に溶かし,上澄みを捨てていくと,スターラーが下に沈み,スターラーの濃いトナーが取り出せます。

・トナーの多くは疎水性で,そのままでは水と混ざりません。スライムにではなく水に混ぜたいときは,中性洗剤などを少し入れると混ざります。

 

 

 

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