日本に帰る前にアメリカ観光名所が見たいシリーズ-1-

Niagara旅行記

ナイアガラの滝はアメリカ最大の観光名所の一つ。ニューヨーク州最北部とカナダ国境の間にありニューヨーク・シティ、コネチカットからも車旅行圏内。

車で近づくと遠方が水しぶきのようなもので白く煙っている。これがかの滝かと期待を高めつつ向かうと着いたそこは街。ホテル、ショッピング・モール、サーカス、カジノ等が観光地らしくひしめき、国際色豊かげな観光客で賑わっている。
駐車して徒歩で滝に向かうと周囲は公園。公園から下を覗くとそこはもう滝。

周囲の雰囲気のため「世界七不思議の大自然」らしく見えないというのはあると思う。 アメリカ側の景観はたいしたことなくカナダ側がよいとの予備知識もあったものの、落胆は否めない。山でないところにあるのが「不思議」なのだからそれらしい雰囲気を期待するのが無理なのか。
エレベーターで下に降り滝壷が間近で見られるというフェリー"Maid of the Mist"(霧の乙女号)に乗る。何と150年前からの運行。青いカッパ(マリリン・モンロー主演映画「Niagara」によると昔は黒と黄色だったらしい)が配られ滝に近づくと噂どおりびしょびしょ(ずぶ濡れの筆者)。はそりゃあすごいって言えばすごい。しかしこれは滝を見るというよりは轟音やびしょ濡れぶりを「キャー」とか「ヒー」とか言って楽しむアトラクションなのだ。ディズニーランドの人工のそれと違うのは天然であるということ。

滝公園のインフォメーション・センターで無料の手品を見る。

ホテルで寝がけにビールを飲むためスーパーに行って驚いた。買う人=夫のみならず随員=私にもIDを見せろと言うのだ。こんなのはじめて。NYの州律でそう決まっているとか。子連れはどうなる?手ぶらで来て持ってない。結局夫一人で別の列に並び直し、店長らしきおばさんににらまれつつ買う。ニューヨーク州は酒に関する法律が厳しいのか?コネチカットが甘いのか(夜8時以降は売らないがここでは9時過ぎても売っていた)?たまたま運が悪かったのか?

アメリカ和食探訪「将軍」
マンハッタンの「Benihana」と姉妹店らしい。鉄板焼きだがここでは Hibachi という呼び名。芸のレベルや加工のヴァリエーションが Nashville の「Kobe Steak」より下だが肉の量と質はいい。ウエイトレスが好みのタイプでほっぺたぷくぷくのアジア系。芸の個人差が大きいのはいかんと思う。特に隣のテーブルでやってた白人の彼は不器用すぎる。店に出す前に修行させなさい。

カナダに行ったか?

カナダに行った。カナダの土、もとい、コンクリを踏んだ。が、入れなかった。話せば長いので書かないがビザの関係で出国したら最後アメリカに再入国出来ない危険があったのだ。それに気付いたのが国境の橋の上。無謀にも引き返そうと試みるが即座に不審行動を見咎められ出入国管理所送りに。再入国が可能かどうかを確認するがやはり不可とのこと。行きはよいよい帰りは。それでは困るのでカナダに入国しなかった旨を一筆書いてもらってアメリカへ戻る。大汗かいたので橋から見える滝の景観は一ミリも目に入らず。

帰路は自然保護区 Catskills 内の山道をドライブ。おかげで迷って12時間。旅行全般通して食事は外れだったり見つからなかったりで不作。そもそもガイドで星数が多いレストランがない。アメリカ国内新婚旅行のメッカ、ナイアガラの旅がこんなにつまんなかった人も珍しいんじゃないだろうか。


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