初っ端から凄い展開っ!! もうもう、情報の出し方が凄く巧くて、続きが気になって仕方がない。ぐいぐい先を読ませる展開。ほんと計算されつくした展開が、めちゃくちゃおもしろいっ!! くぅ〜〜〜っっっ!!
運命の神に選ばれた六人の勇者。しかし、約束の地に集った勇者は七人いた……。というわけで、ファンタジーにミステリ要素を加味したような作品なのだけど、冒頭で七人目を明かしつつ核心を読ませない計算づくの構成が、巧い巧すぎるっ!! 読者に開示する情報の取捨選択が素晴らしく、先を気にさせつつ、手に汗握る展開がマジ絶妙。再び、七人になった勇者たちに、凶魔三統領の一角、テグネウが立ち塞がるといった内容なのだけど、このテグネウが一癖も二癖もあって、単なる力押しではない駆け引き&頭脳戦を加味した闘いもGood。そして、新キャラ、ロロニアはうわぁぁ、せっかくの苛められ系眼鏡っ娘なのに、もったいない(^^;。そしてフレミー、なんというベタな恋を知らない少女すぎるっ!! 続きもめちゃ楽しみだなぁん。
[ 六花の勇者 ]
▽ 会社変わったもより。GWで絶賛休み中ですがっ。
▽ [TVA]『氷菓』#1、2。原作の古典部シリーズ(→感想)はわりと好きなものの、アニメ化はあまり期待していなかったのだけど、……ぐはっ、予想に反しておもしろい。というか、千反田えるが、想定外に攻撃力の高いキャラになっていてビックリした。いや、確かに結局、千反田頼りな作品なのだけど<をい、こういう味付け、演出のアニメに仕立ててくるとは思わなかったよ。もっとやれっ!!
ひさびさの『マリみて』新刊は雑誌掲載分を纏めた短編集。これで未掲載のストックもなくなったということなので、実質ラスト、次が出ても数年後ということかしらん? とりあえず、「おっぱいクッキー」という異質なタイトルの短編に期待したりもしたのだけど、中身はいつも通りの『マリみて』でした。
そゆわけで、8編からなる短編集だけど、先生とハーブで綺麗に一本筋の通った一冊に纏めてあるのは、相変わらず巧いよなぁ。基本的にはいつも通りでまったりとした雰囲気の内容だったのだけど、オチで「それはどうよ?」と思ったのが「卒業式まで」。やはり印象的なのは、祥子さまも登場する「薬香草茶話」。やはり卒業したといっても祐巳と祥子の二人の話が、いちばんしっくりくるよね〜。
[ マリア様がみてる ]
タイトル通り、『夢の上』でアライスを支えたケナファ騎士団の士隊長六人を主人公にして、一人づつ描いた六編の短編集。出自を問わないケナファ騎士団だけあって、故郷を捨てざるを得なかった身の上を語る話が多くて切ない。比較的淡々とした筆致で描かれているのだけど、その抑えた筆致がなおさら切なさを演出していて、いっそう心に沁み入る〜。さらに、そういう社会だとはいえ、10代前半で悲痛な決意を抱かなければいけない話ばかりなのが、ほんとに残酷で心が痛いわ。
その六編の中で、特に印象的だったのは、「世界で一番速い馬」と「あの日溜まりの中にいる」。「世界で一番速い馬」は、シャロームの想いと裏腹に、時代の価値観に束縛され続けた姉シャルカの哀しい結末が、マジ切ない。「あの日溜まりの中にいる」は、姉ちゃん、ツンデレすぎる(笑)。家族を想う、暖かく優しい内容が Good。そして、最期を飾る「手紙」。正直、国を追われる展開とか、納得いかない部分もあるのだけど、本編のその後をも感じさせるラストに相応しい内容で、ほんといいエンディングでした。
[ 夢の上 ]
▽ ゴールデンウィーク明けの日経平均株価は暴落がほぼ確実に、NYダウ・ナスダック暴落+円高+原油安+欧州危機再来ほか下げ要因目白押し : 市況かぶ全力2階建
GW明けは、どんだけ憂鬱が重なるんだっ。
▽ GW中は強力に断捨離を推し進めようと思ってたのだけど、結局、CDをいくつかPCに取り込んだぐらいで、ほとんど寝てすごしてしまった予感。うーむ、そのまま捨てるのは忍びないので、とりあえず、PCに取り込もうと思ってしまったことが敗因か。や、最近ほんと、ゲームやCDや、本なんかも、もっとガンガン処分すべきなんじゃね? と思ったりするのだけど、処分するにもめんどくさくてエネルギー必要なんだよなぁん。
素晴らしい素晴らしい。もともとエッジが利いて癖の強い大間九郎の新シリーズは、オカルト専門の安楽椅子探偵と女装が似合う助手の物語。ただ、探偵と助手といっても、ミステリというより個性的なキャラが魅せる西尾維新的な方向性なのよ。いやぁ、大間九郎の前作『ファンダ・メンダ・マウス』と比べて、エッジを利かせた作風のまま、格段に読みやすくなり、いい意味で流行のライトノベルっぽく間口の広い作品になったとの印象です。すっげーおもしろかったっ!!
そゆわけで、元狐憑きで1年以上前の記憶がない探偵助手の少年・玉藻と、そんな玉藻を愛しすぎてる、探偵でひきこもりな残念系美女のねえさん・葛乃葉を中心とした物語。葛乃葉といい、イソラといい、狂気に満ちてヤンデレ気味に壊れたキャラが非常に愉快。背景の設定もなかなかに病んでいて、それも素晴らしいのよ。『ファンダ・メンダ・マウス』の大間九郎としては、かなり普通に寄せてきたので、もとのコアなファンの意見は気になるけれど、個人的には、こっちのほうが、すげーおもしろかった。次回も、ラストで見せたようなイソラたんの活躍に期待していますっ!!
[ オカルトリック ]
▽ 終電に間に合わず、タクシーで帰宅。今月、職場変わってから、まともに日記も書けてねぇorz。
読後感は素晴らしいのだけど、なんという悪趣味っ!! 特撮変身ヒーローものをベースにしていて、各章のタイトルも「ヒーロー誕生! 地球の悲鳴が聞こえるか」「戦え! ぼくらの英雄グロテスク」とか、いや確かに、タイトルどおりの話なんだけど、どう読んでも悪意を持って書いてるようにしか見えないのが凄い。それでいて、きちんと面白く、感動的に仕立ててあって、なおさら凄い。西尾維新らしく、一癖も二癖もあるキャラも魅力的なのも、いいねぇ。ヒロインの剣藤さんが、可愛いんだけど、痛々しくて、痛々しくて、ほんと凄いなぁ。
ストーリーは、名状しがたい悲鳴によって、人類の三分の一が絶命してから半年。空々空はある資質を認められ、人類を滅ぼそうとする巨大な敵と戦うヒーローとしてスカウトされる……。と、一応、正義を守る特撮変身ヒーローをベースとしているのだけど、凄惨で残虐で、むしろ極悪としか思えない任務も凄いし、精神的に病んでる、病んでしまった仲間たちと、それをなにも感じずに戦う空々空が薄ら寒くてぞくぞく来るね。ほんと、最低で最悪だ。そして、それだけ最低で最悪なのに、きちんと綺麗に纏められたラストが凄い。ヒーローの空々空と対比される、比較的まともな感性の、ヒーローになり損ねた剣藤さんが、痛々しくて泣ける。ほんとおもしろかったっ!!
[ 悲鳴伝 ]
うおおおぉぉぉぉぉぉぉぉっっっ!! 西暦2015年の冥王斑ウイルスのアウトブレイクを綴った2巻からのストーリーが、いよいよ1巻のメニー・メニー・シープの前夜まで接続されたっ!! うわぁ〜、ここで改めて、1巻を読み直すと、切なくて切なくて、涙ちょちょぎれる。イサリ……(T-T)。
西暦2499年。《救世群》が謎の動きを見せる中、少女イサリと少年セアキは出会う……。と、1巻で西暦2803年の世界を描き、その後、2巻で2015年に立ち戻ってから、3巻で2310年、4巻で2313年、5巻で2349年と、じょじょに1巻と2巻の間を埋めていくような構成で作られたこのシリーズ。今までも、1巻と2巻をつなぐキーワードや名前、イベントを織り交ぜながらストーリーが紡がれてきたけれど、この6巻で、まさかここまで話を詰めてくるとは。いよいよ、1巻にそのまま繋がるような展開に、もう、興奮しっぱなしですよ。基本的な登場人物とキーワードは、ほぼ勢ぞろい? 世代を重ねての800年に渡る壮大なストーリーがほんと素晴らしい。今まで既刊を手に取りながら読まなきゃいけなかったのも、今回は、巻末に人物・用語集もついて、読みやすさも格段に上がって、いや、まだまだ先は長いんだよな。楽しみすぎるっ!!
[ 天冥の標 ]
ユキの両親がなにものか、わたし、気になりますっ!!
うわぁ、杉井光のお約束すぎるっ。杉井光らしい主人公と杉井光らしいヒロインが、杉井光らしい掛け合い漫才を繰り広げながら、杉井光らしい展開で進んでいくという、もう、杉井光らしさのオンパレード。ふんだんに音楽を取り入れているところも『さよならピアノソナタ』を彷彿とさせ、マジ、杉井光満載の内容ですげぇぇぇーーーーっ!! いや、杉井光作品は、どの主人公も性格が一緒というスターシステムを採用しているのは有名だけど、ヒロインも『神様のメモ帳』のアリスのツンデレな性格そっくりで、どこまでほんと、杉井光作品のいいとこ寄せ集めな作品だよっ!!
内容は、ふつーの高校生が、悪魔の仕業で200年前のヨーロッパにタイムスリップして文豪ゲーテとなり、ベートーヴェンら音楽家と交流を持つ、という話。っていうか、まさかのベートーヴェン女体化かよっ。ようは偉人女体化の歴史モノなのだけど、私は、ゲーテの著作どころかクラシック音楽や世界史も疎いのが、ちと残念。まあ、歴史関係なく、いつも通りの杉井光節を楽しむような作品だけど(^^;。そして、最後の手紙が、ベタなだけに泣ける(T-T)。まだまだ、謎も多く、今後が楽しみなシリーズです。
[ 楽聖少女 ]
▽ 金環日蝕だと、あんまし暗くならないのんね。眼鏡は買ってなかった……。
▽ アニメ「お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ」公式サイト
[文庫]『お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ』(→感想)が、アニメ化か。
びみょ〜。このタイトルにもかかわらず、恋愛要素も萌え要素も少なく、期待はずれだっ。竹井10日らしい文体で綴られたコミカルで愉快な内容ではあるのだけど、コメディに寄りすぎていているのがなぁ。それなら別に、密室空間だったり、恋愛ロワイヤルでなくてもいい気が。残念無念。
そゆわけで、竹井10日の新シリーズは、タイトルどおり、謎の集団によって学校に閉じ込められた少年少女が、「ここから脱出たければ恋しあえっ」と強要される話。後半は恋愛展開もあるのだけど、全体的に、ラブも萌えも少なめ。いや、主人公の悠真が、どうみてもギャグ向きで、恋愛向きな性格してないよね。ヒロインたちも、一巻から頭数揃えてきたので、まだまだ各キャラごとの描写が足りず、いまひとつ思い入れが抱けない感じ。まあ、今後しだいなのかなー。とりあえず、メイドの椛がふつーに可愛いのに、虐げられすぎだろっ(^^;。
[ ここから脱出たければ恋しあえっ ]
▽ 今期のアニメでは、[TVA]『咲』がダントツにおもしれー。清澄はじめ長野の面子に比べると、阿知賀はちょっとキャラが弱い気もするのだけど、スピーディな展開がやっぱ面白いな。二回戦の闘いを見ると、準決はマジきつそうだけど、いやー、どうなるんだろー。
▽ 本屋を襲う“倒産ラッシュ”!1日1店が店じまい - 経済・マネー - ZAKZAK
1日1店潰れるというのは、他の業種と比べると、どのくらい多いもんなんだろう? 小規模店舗はかなり厳しいようにしか見えないので、むしろ検討しているようにも思えたり。
▽ 2012年におけるクトゥルー神話ブームについての所感 - 墨東ブログ
結局、『クトゥルー』は、『デモンベイン』の後に青心社の『クトゥルー』全13冊を買ったのだけど、1巻だけ読んで2巻以降は積んでたりする(^^;。正直読み進めるのは、なかなかキツイと思ったり。
▽ コバルト文庫について - Togetter
2005年頃にはBL路線を止めてて、『マーガレット』と相互乗り入れとかやってるのかー。昔に比べると、今はほとんどコバルトはチェックしてなかったからなー。
事件を解決するたびに、ハーレム化が進んでる気がするのだけど、どうなるんだろ? いや、あくまで、メインは、白奈、未百合、知里の三人なんだろうけど。未百合と知里の二人はなかなか楽しいのだけど、う〜ん、どうせなら未百合の活躍がもちっとほしいところだ。って、それ以前に、タイトル飾ってる白奈こそ、もちっと恋愛方面で絡んできてもいい気がするけど(^^;。
とうわけで、料理で事件を解決するミステリ?のシリーズ第二弾。今回は、「魔術師事件」と「時間跳躍者事件」。 気楽に読めるミステリ風ラブコメとしてよくできていて、出てくるキャラも、もう非常に濃いやつらばかりで、優れた探偵役にもかかわらず、とにかく鈍い玄人を巡る恋愛模様が楽しいのだけど、いまいち物足りない感があるのはなぜだろう。連作短編形式だからかしらん? 次回はとにかく、玄人を好きすぎる未百合の活躍に期待していますっ!!