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好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!! ―2012年7月


Topics

[Comic/Novel] ()
◆ 筋肉の神マッスル /佐藤ケイ ( 7/2 )
◆ 天使の3P! /蒼山サグ ( 7/3 )
◆ 魔法少女育成計画 /遠藤浅蜊 ( 7/5 )
◆ しずまれ! 俺の左腕 /おかもと(仮) ( 7/10 )
◆ ベン・トー9 おかずたっぷり! 具だくさん! 香り豊かな欧風カレー弁当すぺしゃる305円 /アサウラ ( 7/17 )
◆ 僕は友達が少ない(8) /平坂読 ( 7/18 )
◆ 問題児たちが異世界から来るそうですよ? 降臨、蒼海の覇者 /竜ノ湖太郎 ( 7/21 )
◆ ソードアート・オンライン10 アリシゼーション・ランニング /川原礫 ( 7/22 )
◆ 魔法科高校の劣等生(6) 横浜騒乱編<上> /佐島勤 ( 7/23 )
◆ 織田信奈の野望9 /春日みかげ ( 7/24 )
◆ クロス・エデン1 魔法王国ミシュリーヌ編(前) /吉野匠 ( 7/26 )
◆ 創世の大工衆 刻を紡ぐ幻の音色 /藍上ゆう ( 7/27 )
◆ 暴走少女と妄想少年7 恋する暴走少女 /木野裕喜 ( 7/28 )

2012 7 2ようび http://www2e.biglobe.ne.jp/~ichise/TODAY/2012_07.HTM#02
アスキー・メディアワークス 電撃文庫
筋肉の神マッスル /佐藤ケイ

アホだ。佐藤ケイらしく、ほんとにアホだ。

おっぱい好きの阿久富雄は、おっぱいを守るため、デブでおっさんにしか見えない神様のしもべとなって戦う。と、『天国に涙はいらない』と同様に、佐藤ケイの知識をこれでもかと無駄遣いしたような、ほとんど一発ネタみたいな作品。狙い通りに、バカで気楽に楽しめる作品になってるけど、だからこそ、それだけで終わっちゃってるのが、もったいないなあ。贅沢かしらん(^^;。佐藤ケイだけあって、バカ小説として期待通りの水準に仕立てていて、その点では安心なのだけど、その代わり、ストーリーは、予想を違えぬ展開で、キャラもインパクトの割にはそう個性でもないので、やっぱり、物足りないのは否めないよなぁん。

[ 筋肉の神マッスル ]


ぽかいもの。スニーカー文庫新刊。

好きなライトノベルを投票しよう!! 2012年上期」はじめました。投票締め切りは、7月14日24時まで。サイト持ちの方は、ご投票よろしくお願いいたしますm(__)m。


2012 7 3ようび http://www2e.biglobe.ne.jp/~ichise/TODAY/2012_07.HTM#03
アスキー・メディアワークス 電撃文庫
天使の3P! /蒼山サグ

『ロウキューブ!』の蒼山サグの新作。今度は、小学生女子のバンドもの。『ロウきゅーぶ!』に続き、蒼山サグは、ゆがみなく小学生好きだな(^^;。

ひきこもりで、ニコ動に自作の曲をアップして日々過ごしてる響は、ある日、ファンメールに釣られてのこのこ出かけたら、そこで待っていたのは小学生の女の子だった……。バスケがバンドになっただけで、『ロウきゅーぶ!』とやってることは一緒。いや、スポ根的な要素はないけど。ある意味、よりロリコン的になったと言える。音楽ラノベとしては、……えっと、音楽描写をはじめから捨ててるのは、ある意味清々しいのだけど、う〜ん、それ、音楽をネタにする意味があるのか(^^;。いや、このネタでバンドシーンがまともに描けないのは、ちょっと致命的かしらん。いや、お風呂とか、ロリ方面は素晴らしいだけに、ちと残念だ。

[ 天使の3P! ]


2012 7 5ようび http://www2e.biglobe.ne.jp/~ichise/TODAY/2012_07.HTM#05
宝島社 このライトノベルがすごい!文庫
魔法少女育成計画 /遠藤浅蜊

魔法少女でバトルロワイアルって、なんという悪趣味っ!! いや、『魔法少女まどか☆マギカ』を経て、来るべくして出てきたような作品なのだけど、ゲスいというか、溢れ出る悪意が素晴らしすぎるっ!!

N市で活躍する魔法少女は16名。ある日、マスコットのファヴから、魔法少女の人数を半減しなければならないと聞かされ……。というわけで、人の役に立つために活躍していた魔法少女たちに、悪意やエゴを剥き出しにさせ、やがて互いに殺し合いをはじめるように仕向けられるという話。『まどマギ』のキュウべえに着想を得た作品だと思うんだけど、キュウべえはそもそも倫理観が人間と異なる、という感じだったのに対し、こちらのファヴは、倫理観が壊れて明確な悪意を持っているというのが特徴。魔法少女たちを殺し合いさせるように導くさまは、ほんとえげつないっ!!

ラストもカタルシスや救いがあるわけでもなく、ほんと酷い。だからこそ、素晴らしい。まあ、もうちょっと純真無垢で正義感あふれる女の子たちが堕ちていく様に焦点を当ててくれていれば、なお良かったんだけど、魔法少女といいつつ、わりとはじめから利己的で、魔法少女のステレオタイプから外れる子が多かったのは、物語を動かす上で、仕方なかったのかしらん。……まあ、それはともかく、騙し出し抜く心理戦を交えた魔法少女たちのバトルと救われない展開が、最後まで手に汗握り夢中に読ませる内容で、ほんと面白い作品でした。

[ 魔法少女育成計画 ]


ビブリア古書堂の事件手帖:名作のうんちく軸に謎解き 300万部突破のヒット作誕生秘話 - MANTANWEB(まんたんウェブ)
眼鏡っ娘ヒロインで有名な『ビブリア古書堂の事件手帖』の誕生秘話。おもしろい。

アサウラの生存観察室 201207
『ベン・トー』の人気キャラ投票の結果発表。著莪ぁぁぁーーーーーーっ!!

橋本紡「ライトノベルが読みやすいと思われているのは悔しい」「月に十冊も表紙にパンツが出てる文庫はおかしい」 - Togetter
電撃文庫で「月に十三冊刊行でうち十冊の表紙にパンツ」という事例は無さそう - 平和の温故知新@はてな
橋本紡の言う「パンツ」は、実際にパンツが描かれているかどうかではなくて、オタク向け萌え系女の子が表紙になってることの比喩的表現だと思うんだけど、まあ、最近の電撃文庫は数年前に比べると、おとなしくなった印象だよねぇん。どちらにしろ、橋本紡の発言がピンボケっぽく感じるのは、それだけ、橋本紡がラノベ界隈から離れてしまった、という残念な話ではある……。


2012 7 10ようび http://www2e.biglobe.ne.jp/~ichise/TODAY/2012_07.HTM#10
宝島社 このライトノベルがすごい!文庫
しずまれ! 俺の左腕 /おかもと(仮)

魔王が左腕に宿ってしまい、その左腕の魔王をしずめようと闘う篠中紳士。だが、他人からは邪気眼のレッテルを貼られ……。いやもうタイトル通り、一発ギャグのようなコメディ。くだらなくておバカなノリが、笑える笑える。

ベースはギャグなだけあって、リア充という設定の紳士も、魔王含め、紳士の周りの人間も、何だがいろいろオカシイ。ニート的な趣味の魔王はともかく、幼なじみヒロインの巻名はなにものだ?(笑)。いや、巻名は、もうちょっとベタに幼なじみしても良かったというか、ギャグ要員化してしまっているのは、むしろ残念か。後半、多少恋愛色が強くなってるだけに(^^;。……まあ、そもそも、最後まで一発ギャグ的なノリで突っ走ってくれれば良かったのだけど、さすがにそれだけでは持たずに、恋愛絡めなきゃいけなくなってしまったのが、残念といえば残念だったり。

[ しずまれ! 俺の左腕 ]


宝島社様から献本いただきました。例によって、このラノ文庫新刊。

2012年上半期ライトノベルツイッター杯 説明用 - 日々徒然なるままに本を読むものの足跡。
今日からラノツイ杯開幕。投票期間は、7月17日まで。

アンケート「お気に入りライトノベル(2012年上半期)」
そいえば、ラノベの杜主催の上半期アンケートも。こちらは7月15日まで。

好きなライトノベルを投票しよう!! 2012年上期 も開催中です。7月14日まで。残り一週間割ってるので、まだの方はご投票よろしくお願いいたしますm(__)m。

『GJ部』『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』WでTVアニメ化決定 - 主にライトノベルを読むよ^0^/
俺修羅:人気ラノベがアニメ化決定 - MANTANWEB(まんたんウェブ)
『はまち』『俺修羅』は順当だと思うけど、『GJ部』もか。新木伸は、『GJ部』はどうもいいので、『星くず英雄伝』の続きを。<をい


2012 7 14ようび http://www2e.biglobe.ne.jp/~ichise/TODAY/2012_07.HTM#14
橋本紡というと、twitterで嘘を並べる痛い元ラノベ作家という印象を抱いてる人も多いと思うのですが(参考: ここがヘンだよ橋本紡 - Togetter)、それでも、『リバーズエンド』『半月』は素晴らしかったんだよ、というのがこのエントリです。

まずは、簡単に橋本紡の来歴を

橋本紡は、1998年、第4回電撃ゲーム小説大賞で金賞を受賞した『猫目狩り』でデビュー。第4回電撃ゲーム小説大賞では他に、大賞に上遠野浩平の『ブギーポップは笑わない』、銀賞に阿智太郎の『僕の血を吸わないで』も選出されています。

そのデビュー作の『猫目狩り』は、ウィリアム・ギブスンの『ニューロマンサー』のオマージュ。『ニューロマンサー』は、サイバーパンクの代名詞的とも言われている作品です。ただ、この『猫目狩り』は、『ブギーポップは笑わない』『僕の血を吸わないで』と比べるまでもなく、当時、ほとんど話題にもならず、売り上げもいまいちだったようです。

続く二作目は、銀河連邦軍の最新鋭艦に惚れられてしまった高校生のドタバタラブコメ『バトルシップガール』(→感想)。第一巻の発売は2000年。外伝も含めて7冊出ています。売れ筋を意識して狙ったような、一昔前のライトノベルらしいライトノベルで、これはそこそこ売れたようです。ただ、売れ筋を狙っただけで、内容としては出来がいいとは言えず、売れ行きの割りに、あまり話題にはならなかった、というのが私の認識です。

『猫目狩り』『バトルシップガール』とも、今の橋本紡からは想像もつかないような作品で、作者もファンも、できれば、黒歴史として封印して置きたい作品だと思うのですが、続く『リバーズ・エンド』『半分の月がのぼる空』こそ、橋本紡を人気作家として押し上げ、ライトノベル史上でも傑作と名高い作品となります。

リバーズ・エンド

橋本紡の三作目の作品となる『リバーズ・エンド』(→感想)。第一巻の発売は2001年で、外伝含めて6冊出ていますが、中でも評価が高いのが1巻。ストーリーは、一通のメールで知り合い、心を通わせていく拓己と唯。ただ、唯には秘密があり、悲しい出来事があり、やがて死を迎える……、というような、切なく儚く残酷な内容。たどり着いた川の終わりで、死を迎えようとする唯とそれを見守る拓己のシーンからはじまる構成で、待ち受ける哀しさと切なさを匂わせつつ、拓己と唯の出会いからやがて心を通わすようになる物語を、少女小説のような詩的で繊細な筆致で描かれていて、これがほんとに素晴らしい。子猫を巡る切なく残酷なエピソードも秀逸で、高野音彦の繊細なイラストもあいまって、非常に素晴らしい作品に仕上がっています。

ただ、巻が進むにつれて、「人類の未来をかけて、最終決戦」みたいな程度の低い SF要素が増えていくのが非常に残念なのだけど、その SF要素を排し、今の橋本紡の作風を確立させたのが、続く『半分の月がのぼる空』になります。

半分の月がのぼる空

『半分の月がのぼる空』(→感想)は、アニメ化、ドラマ化、映画化もされた、まさに橋本紡の代表作。第一巻は2003年に発売されました。内容は、入院した病院で、一人のわがままな女の子と出会う、という、SFもファンタジーもオカルトもない、当時のライトノベルでは珍しい純然たる青春ラブストーリーでした。時代背景として、『ONE』や『Kanon』といった泣きゲーのブームがあったとは言え、苦手としていたSF要素を排除できたことは、橋本紡にとって福音となり、その後、ライトノベルを去り一般文芸に進むきっかけにもなります。

その『半月』。急性肝炎で入院した主人公の裕一は、その病院に長期入院していた清楚で美人な女の子・里香と出会うが、その里香は王女さまのようにわがまま。ただ、里香のわがままにはもちろん理由があり、里香は心臓疾患のため余命が短いという、いやもう、手術をすれば助かる可能性があるものの、手術が怖く手術しないと余命が短い、典型的なツンデレわがまま病弱娘って、それ、どんだけ卑怯でベタな物語なんだ!? いや、だからこそ、時代に不変な感動的青春恋愛ストーリーに仕上がっているわけです。

橋本紡は、この『半月』を最後にライトノベルを卒業して、2005年の『猫泥棒と木曜日のキッチン』(→感想)以降、一般文芸にその活躍の場を移し今に至ります。まあ、一般文芸に移って以降の作品は、正直、パッとしない作品が多いという印象なのですが、『リバーズエンド』『半月』は、今のラノベ読者にも読んでほしい素晴らしい作品だと思っています。

[ 今だから読みたい橋本紡 ]


2012 7 15ようび http://www2e.biglobe.ne.jp/~ichise/TODAY/2012_07.HTM#15
好きなライトノベルを投票しよう!! 2012年上期」は、50人のサイト主から投票いただきました。今回は、私の力及ばず、ちょっと投票数少なめ。投票していただいた方については、本当にありがとうございましたm(__)m。

総合

1位(16票) 六花の勇者2 /山形石雄
まさかここまで支持されているとはっ?! 2011年下期に続いての連覇。読み応えのある、練りに練られた本格異世界ファンタジーとして、今回、頭ひとつ抜けて票数を集めました。

2位(11票) 魔法少女育成計画 /遠藤浅蜊
魔法少女たちによる殺し合いを描いた問題作。単に問題作として話題を提供しただけでなく、きちんと読ませる内容も評価を受けて、2012年上期の新作では、もっとも票を集めた作品になりました。

3位( 9票) 龍盤七朝 DRAGONBUSTER 02 /秋山瑞人
中華風武侠小説『DRAGONBUSTER』の2巻。『イリヤの空、UFOの夏』『ミナミノミナミノ』など、実力派として名を馳せる秋山瑞人だけあって、1巻から3年半ぶりというライトノベルでは致命的ともいえる刊行ペースにもかかわらず、きちんと人気を集めています。

3位( 9票) 楽聖少女 /杉井光
19世紀初頭のヨーロッパを舞台にした歴史改変&音楽小説。杉井光は、『神様のメモ帳』や『さよならピアノソナタ』など、もともとネット界隈では人気のある作家ですが、この新シリーズも、十分に評価されているようです。

5位( 8票) も女会の不適切な日常1 /海冬レイジ
「も女会」とは「もっと学園生活を豊かにする善男善女の会」の略称。『涼宮ハルヒ』のSOS団や『僕は友達が少ない』の隣人部のように意味不明な部活動を描いた作品ですが、単なる日常系ではなく、予想を裏切る凄い展開?もあり、人気を集めたようです。

続いて、新規/既存での再集計結果。シリーズ毎に再集計、ただし同一サイトの複数巻への投票は1票とみなしています。

新規

上期には電撃文庫と富士見ファンタジア文庫の新人作品が発売されていますが、どちらの新人も今回の上位にはランクインなし。ちょっと気になりますね。『魔王な使い魔と魔法少女な』は、作者の身内票が過半数。どうせなら、1位を取る勢いでファンに投票を呼びかけ盛り上げていただければよかったのに(^^;。

既存

既存は毎回見かける作品が順当に入っている印象です。『サクラダリセット』『蒼穹のカルマ』『東雲侑子シリーズ』は、シリーズ完結。『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』は TVアニメ化か。

[ 好きラノ2012上、集計結果 ]


2012 7 16ようび http://www2e.biglobe.ne.jp/~ichise/TODAY/2012_07.HTM#16

ここ数ヶ月、鬱的にちょっと不安定だったのだけど、どうにか本を読める程度に回復。ただ、ここの日記を書くのにやたら時間がかかるようになってる予感で、いったいこれはどうすれば。もう、10数年書いてるんだけど(^^;。

ぽかいもの。電撃とGA文庫新刊。 あと、好きラノ上位で未読作品もいくつか買ってみたけど、いつ読めるかわからん(^^;。

[TVA]『咲 阿知賀編』#終。はじめからこういう構成でいくなら、素直に、千里山編にすれば良かったのに。燃える戦いではあったけれど、本来、2位狙いでいいハズで、白糸台と点数を縮めるより阿知賀に差を付けるほうが戦略としては正しいと思うんだけど、って、そういう考えは野暮か(^^;。

それにしても、不満なのは玄で、あそこまで実力不足なのは酷すぎる。支配能力を持ってる照には、怜よりも照の支配下でもドラを集めることのできる玄の能力のほうが相性がいいと思うのだけど、玄は、ほとんど動かない/動けないとか、主人公チームとしてありえないだろ。そして、やっと見せ場が来たと思ったら、あそこでドラを捨てるのもありえなくて、本来、そこは自滅覚悟で自らカンしてドラ増やすとか、そういう方向なんじゃね?

好きなライトノベルを投票しよう!! 2012年上期 レーベル別 その1
好きなライトノベルを投票しよう!! 2012年上期 レーベル別 その2
レーベル別に再集計されたもの。講談社ラノベ文庫、富士見ファンタジア文庫、MF文庫Jは、票数少なめ? スマッシュ文庫の妹組は、話題になったわりには 1票しか入ってないか。


2012 7 17ようび http://www2e.biglobe.ne.jp/~ichise/TODAY/2012_07.HTM#17
集英社 スーパーダッシュ文庫
ベン・トー9 おかずたっぷり! 具だくさん! 香り豊かな欧風カレー弁当すぺしゃる305円 /アサウラ

ぐはっ、ロリ、やべぇ。茉莉花、やべぇ。マジにそれはやりすぎだろぉぉぉ〜〜〜っ!!

そゆわけで、『ベン・トー』最新9巻は、冬の合宿編。昨年の冬合宿を最後に HP部が崩壊したという曰くつきの合宿で、いよいよHP部崩壊の謎もなんとなくわかってきたわけだけど、それはともかく、茉莉花の破壊力が半端ないな。ロリすげぇ……。《ギリー・ドゥー》こと中学生で眼鏡っ娘・禊萩真希乃といい、年下さいこー。いや、私の『ベン・トー』で一押しは、著莪なんだけど(^^;。……それにしても、佐藤の生存能力は、ほんと凄い。そして、佐藤の正月の家族での思い出話がさいこーなんですが。ネネちゃん(爆笑)。

HP部崩壊の真相も、いや、これだけ変な話なのに、《ウルヴァー》秋鹿といい、気持ちのいい奴らのせつない話になりそうで、ほんと素晴らしいなぁ。

[ ベン・トー ]


2012 7 18ようび http://www2e.biglobe.ne.jp/~ichise/TODAY/2012_07.HTM#18
メディアファクトリー MF文庫J
僕は友達が少ない(8) /平坂読

おぉぉぉ〜〜、なんという転機っ!! 凄い展開すぎるっっっ!! 『はがない』って、単なる日常系の物語かと思ってたんですけど、前巻辺りから、なんだか心揺さぶられる青春ストーリーになってるんですけどっ。そして、小鷹のへたれが、酷い、あまりに酷いっ!!

体育祭、文化祭を経て、隣人部の今を守りたいと強く思うようになる小鷹。しかし、ある一言をきっかけに、隣人部に大きな転機が訪れる……。という感じで、いやぁ、マジにまさかの展開。ここまで正面からストーリーを動かしてくるとは、まったくの予想外でした。ほんと、マジにいいです、すばらです。それを受けての小鷹の行動が、あまりにヘタレすぎて情けないのだけど、だからこそ、等身大の高校生らしく、いかにも小鷹らしい情けなさで、青春ストーリーとして、これはいいっ!! そして、それに対する理科の対応が、これまた良いんだ。前巻の引きといい、もう、惚れてしまうほどかっこいい。しかし、いつの間に、なんでこんなに素敵な話になってるんだよ。ほんと、このまま終幕に向かうのか、まだまだ、二転三転するのか、続きがすんごく楽しみですっ!!

[ 僕は友達が少ない ]


2012 7 21ようび http://www2e.biglobe.ne.jp/~ichise/TODAY/2012_07.HTM#21
角川書店 スニーカー文庫
問題児たちが異世界から来るそうですよ? 降臨、蒼海の覇者 /竜ノ湖太郎

完全無双状態だった十六夜に、やっと同レベルの相手が。それでも、相変わらずの弱さを感じさせない豪快な戦いが胸あつ。それにしても、『ドラゴンボール』以降に、西遊記系のキャラを出してくるのは勇気あるなぁ〜〜。

“ノーネーム”の六桁昇格のため、ジンたちは、連盟旗を作るために動き出す。という感じで、えっと、水着回?(^^;。いつも通りにギフトゲームでバトル中心の話だけど、対魔王戦という意味では一回休み。飛鳥パワーアップ回かと思ったら、お色気担当でした(笑)。や、耀も十分強くなってるので、飛鳥の力不足がちと目立つんだよなぁ。たぶん、次回は、“マクスウェルの魔王”との対決なんだろうけど、強い強いいってるわりに、いまいち雑魚臭漂う気がするのは、気のせいですか(^^;。

[ 問題児たちが異世界から来るそうですよ? ]


[漫画]『 神のみぞ知るセカイ(17)(18) /若木民喜』、購入&読了。宿主の栞ともども、ミネルヴァ可愛すぎるな、こんちきしょうっ!! で、攻略から外れたとたんの桂馬の不器用さがいたたまれなくて、うああ。ちひろ&あゆみ攻略は、きっついなぁ。……で、正直、vsヴィンテージの話が中心になってくると、好みの線とは微妙に外れてアレなんですが、ここまで来ると、昔のノリにはもう戻らないのかしらん。続きはどうなるんだろ。

夏の新アニメは、『ソードアートオンライン』と『織田信奈の野望』だけ見てみたり。『ソードアートオンライン』は、クオリティ高く、期待以上におもしれぇっ!! これはアニメ映えする作品だわ。はやく、もっとソードスキルを駆使した派手なバトルを見てみたいところ。一方、『織田信奈の野望』は出来はいいけど、なんだか原作読んでれば十分な予感が(^^;。どこまでやるんだろ?

アンケート「お気に入りライトノベル(2012年上半期)」 結果発表
ラノベの杜の上半期人気アンケートの結果発表。1位『ソードアート・オンライン』、2位『魔法科高校の劣等生』、3位『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』、4位『アクセル・ワールド』、5位『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』


2012 7 22ようび http://www2e.biglobe.ne.jp/~ichise/TODAY/2012_07.HTM#22
アスキー・メディアワークス 電撃文庫
ソードアート・オンライン10 アリシゼーション・ランニング /川原礫

アクセルワールドぉぉぉぉっっっ!! うわぁ、ガチに、[文庫]『アクセル・ワールド』にリンクさせてきたっ!! ……や、このアリシゼーション編、キリトの活躍どうこうというよりも、むしろ、ブレイン・バースト誕生秘話みたいになりつつあるのだけど、どういうことよ?

リアル世界で、死銃事件の逃亡犯《ジョニー・ブラック》に襲撃されたキリトは、何故かログアウトできないVRMMO世界で目を覚まし……。という感じではじまったアリシゼーション編二冊目。アリシゼーション編のアンダーワールドは、バトル要素が少ない平和なゲーム内の世界観と、アスナはじめ、いままでのヒロインたちも絡みようがない設定で、正直、盛り上がりに欠ける展開になるかと思ったのだけど、うわぁ、そうきたかっ!! 『アクセル・ワールド』に繋がりそうな世界の謎に超期待っ!! ……しかし、武器制限で五連続技以上使えないって、キリトにとってはかなりのハンデだと思うのだけど、それでも、きちんと強いキリトは凄いな。ラストでは、どこまで制限はずしてくんだろ(^^;。

[ ソードアート・オンライン ]


『nasne』の回収騒ぎが話題ですが、そんな中、BUFFALOの HDDレコーダー『DVR-W1V2/1.0T』(→Amazon)、購入。『nasne』は、PS3もVAIOも持ってないしなー。……で、春先に名古屋に来てからも、いちいち録画した番組を見るために横浜に戻ってたんですけど、これで、名古屋側でも録画環境を確保。まあ、録画しなくても、ニコ動で観ればいい、という話もあるけど。

ついでに、郵便局で郵便物の転送手続き。これで、ちょくちょく横浜に戻る必要がなくなった予感。あとは部屋を片付けさえすれば、横浜のアパートを引き払ってもいいんだけど、本棚の類だけで11棹、それ以外に、押入れにゲームの入った段ボールが積まれている状況を思うと、片付け前に心が萎える〜。

ぽかいもの。新刊アレコレ。 『ヤマモト・ヨーコ』は、いよいよ富士見ファンタジア文庫未収録の最終章、ということでいいんだよね? いやぁ、まさか出るとはなぁ。信じられない。

2012 7 23ようび http://www2e.biglobe.ne.jp/~ichise/TODAY/2012_07.HTM#23
アスキー・メディアワークス 電撃文庫
魔法科高校の劣等生(6) 横浜騒乱編<上> /佐島勤

相変わらず面白いんだけど、やっぱり、設定の粗さと強さのバランスが気になって仕方ない。今回、対人近接戦闘において世界で十指に入る大亜連合軍特殊工作部隊のエースが登場するんだけど、それだけの肩書きを持ちながら、達也に比べて雑魚にしか見えない件。まあ、達也は別格だから置くとしても、達也の周りも普通に対応してるしな。なんというか、達也抜きでも高校一つで敵国軍隊に力押しで勝てそうな風に思えるのだけど、そのパワーバランスは、どうにもなー。

そんなわけで今回は、九校戦に並ぶ魔法科高校のイベント「論文コンペ」。その「論文コンペ」にあわせるかのように、大亜連合軍の特殊工作員たちが暗躍をはじめる、という感じで、さすがに、達也がコンペに絡んだ時点で優勝確定なので、日本と敵対する大亜連合の工作員を出してきたわけだけど、うーん、こいつらが予想外に弱くて、達也が苦戦する姿が想像つかない。もう、達也と勝負できそうなのは、四葉の当主ぐらいしかいなさそうなので、敵を出すなら、さっさと四葉の当主を持ってくればいいと思う。あとは、ひたすら妹とのイチャラブと、おっぱい鷲づかみするようなラッキースケベ中心に話を進めればいいのに。ていうか、幹比古めぇ〜。羨ましいというか、どういう展開だっ!!

[ 魔法科高校の劣等生 ]


2012 7 24ようび http://www2e.biglobe.ne.jp/~ichise/TODAY/2012_07.HTM#24
ソフトバンククリエイティブ GA文庫
織田信奈の野望9 /春日みかげ

毛利軍との対戦を控え、絶体絶命、四面楚歌の状況で迎えた今巻。表紙を捲ったとたん、裸の山中鹿之助で、これはいったい(^^;。や、今回も、史実を踏まえつつ、感動的な話に仕立ててくるのは、やぱし巧いな。前鬼といい松永久秀といい泣ける(T-T)。そして、ちょっとご都合主義だけれども、以心伝心な家臣団が、ほんと感動的すぎる〜。さらに、丹羽長秀がいい役どころすぎて、いいなぁ。

正直、前巻の絶望的な状況を思うと、わりとあっさりと解決してしまい、そこら辺はちょっともったいというか、拍子抜けという気も。ただ、それだけに、ホント感動的で、このままエンディングになだれ込んでもよさそうな展開だったけれど、まだ続くのか。村上水軍登場で、やっぱりそういう方向に進むのんね。あとは、まだ出てきてない上杉謙信が登場してくる流れ?

[ 織田信奈の野望 ]


ぽかいもの。MF文庫J新刊。

2012 7 26ようび http://www2e.biglobe.ne.jp/~ichise/TODAY/2012_07.HTM#26
宝島社 このライトノベルがすごい!文庫
クロス・エデン1 魔法王国ミシュリーヌ編(前) /吉野匠

ロリ担当のお隣りの小学生、月渚ちゃんは、いったいどう絡むんだ?<をい。ありがちなオンラインゲームものかと思ったのだけど、予想以上に面白く、掴みはO.K.。とにかく謎をばら撒きまくってるので、どう収束させていくのかが、いまからすごく楽しみですっ!!

家に帰ると、ゲーム世界の住人のはずのセシル王女が……、という感じで始まる VRMMOモノ。VRMMOモノというと、ゲーム世界と現実世界の境界があいまいになるのがお約束なわけだけど、この作品はゲーム世界に入り込むのではなく、ゲーム世界のNPCが現実世界に出てくるという内容。まあ、ある意味、王道的なファンタジーという感じかしらん。まずは序章というところだけど、謎を散りばめて、上手く読者の興味を引かせる展開が、ぐいぐいと読ませる読ませる。いやぁ、まずはおもしろくて一気に読みきってしまったけれど、ただ、いかにも続き次第だよなぁん。下手すると面白かったのははじめだけ、みたいなことになりそう(^^;。二ヶ月連続刊行ということなので、続きは来月か。楽しみすぎるっ!

[ クロス・エデン ]


2012 7 27ようび http://www2e.biglobe.ne.jp/~ichise/TODAY/2012_07.HTM#27
宝島社 このライトノベルがすごい!文庫
創世の大工衆 刻を紡ぐ幻の音色 /藍上ゆう

ぶっ飛んだエロコメでデビューした藍上ゆうが、真っ当なファンタジーを出してくるだと……。そゆわけで、『ドS魔女の×××』でデビューした藍上ゆうの新作は、ファンタジー世界を舞台にした大工の話。いや、石造りなので、ほんとうは、大工ではなく石工だと思うんですが(^^;。

奴隷工・カナトの住む街に、伝説の大工衆の技を受け継ぐ少女・シアが現れ、やがて女王の命により、二人である建物を建設することに……。という感じで、ファンタジー世界を舞台に、本来は脇役的な存在である大工を主人公にして、過去に残された設計図に纏わる謎を中心に、剣でも魔法でもなく機転を利かせて解決していく話。ツンデレなシアをはじめ、キャラも生き生きしていて、きちんと面白いのだけど、ただ、ファンタジー世界としては、ちょっと作り込みは甘い感じ。一応、続けること前提のラストだけど、トゥルーエンドまでは遠そうな上に一冊でわりと綺麗に纏まってるしで、続けるのは難しそうに見えるのだけど、続きはどうするんだろ?

[ 創世の大工衆 ]


2012 7 28ようび http://www2e.biglobe.ne.jp/~ichise/TODAY/2012_07.HTM#28
宝島社 このライトノベルがすごい!文庫
暴走少女と妄想少年7 恋する暴走少女 /木野裕喜

うわ〜、すんげぇ恥ずかしい。なにこのピュアで直球な恋愛描写。いまの時代、下手するとギャグになっちゃうと思うんだけど、それを真っ当にシリアスにやってきちんと成立するんだから凄いよな。素晴らしい。……それにしても、善一、武瑠、杏子の三角関係に、きちんと決着付けるとは思わなかったので、ちとビックリした。<をい

小学生のような、おままごとのような恋愛感が特徴な作品だったけれど、ラストも恥ずかしくなるぐらいピュアで綺麗でした。展開としては、物凄くオーソドックスなんだけど、それを、ここまで直球に描くとは、今の時代では、むしろ凄いよな。まあ、年齢設定は、高校生でなく、せめて中学生にしとけよ、と思わないわけではないけど、いや、高校生だからこそ、素晴らしいのか。ここ数巻は、いい意味で化けた作品だと思うのだけど、この最終巻も綺麗な恋愛モノとしてまとまっていて、ほんと、素晴らしかったです。……結局、“妄想”はどこかにいってしまったけれど、暴走少女こと武瑠の小学生然とした行動様式が、作者の恋愛感ともマッチして、いまどき稀有な恋愛ストーリーに仕上がったんだと思う。このセンスを上手く伸ばしたら、凄い作品が出てくると思うんだけど、次回作はどうするんだろ。

[ 暴走少女と妄想少年 ]


2012 7 29ようび http://www2e.biglobe.ne.jp/~ichise/TODAY/2012_07.HTM#29
ラノツイの結果も出たので、2012年上半期のライトノベルのランキングを纏めてみました。集計方法がいろいろ異なるとはいえ、6つのランキングで全て1位が違うとは、なかなか興味深いです。

追記: 「ダ・ヴィンチ」のアンケートも追加しました。

オリコン 2012年上半期 “本”ランキング

オリコンによる全国販売店の売り上げ集計結果。売り上げランキングとしては、いちばん偏りはなさそう。

Amazon 2012年上半期Booksランキング

Amazonの売り上げ集計。オリコンに比べて多少偏りがある感じですが、KCG文庫の『カゲロウデイズ』って、話題に上ってましたっけ?(汗;。

ダ・ヴィンチ 2012年上半期BOOK OF THE YEAR

雑誌「ダ・ヴィンチ」による全国の書店員へのアンケートを集計したもの。シリーズごとの集計。“売れ行きもよく、内容的にも自信を持ってオススメできるという基準”ということなので、メジャー作品を中心に単なる売り上げランキングと異なる結果になっています。

読書メーター 2012年上半期読んだ本ランキング!!

読書量を管理するWebサービス「読書メーター」によるランキング。メディアワークス文庫と古典部シリーズが圧倒しているのは、ラノベ読み以外の利用者が多いからかしらん?

ラノベの杜 お気に入りライトノベル(2012年上半期)

ライトノベル情報サイト最大手「ラノベの杜」のアンケート。各巻ごとではなく、シリーズごとの集計。Web投票なので、投票数が多いのが特徴。メジャーな人気作品が、きちんと上位にならんでいる印象です。

2012年上半期ラノツイ杯

twitterを使ったライトノベル投票企画。もともとは、新シリーズと既存シリーズごとにわけて集計されていますが、ここでは他のランキングと比較しやすいように、新規/既存の区別なく纏め直してみました。投票者数は66名。他のランキングと比べ、かなり尖がったランキングになっています。

好きなライトノベルを投票しよう!! 2012年上期

ライトノベルサイトによる投票企画。参加サイト数は50サイト。ラノツイ杯と投票者はある程度かぶってると思うのですが、結果はかなり違ったものになっているのは何故?

[ 2012年上半期ライトノベルランキングのまとめ ]


2012 7 31ようび http://www2e.biglobe.ne.jp/~ichise/TODAY/2012_07.HTM#31
来月の新刊チェック。ラノベの杜 と 某書籍購入支援 から。

8月末で横浜のアパートを退去する旨、不動産屋さんに連絡。あと一ヶ月で撤収準備できるんだろうか……。

変態王子と笑わない猫。| 公式サイト
[文庫]『変態王子と笑わない猫。』もアニメ化か。これだけラノベのアニメ化が多いと、どれがアニメ化告知されてて、どれがまだなのか、よくわからなくなってる状態だ。

今、引っ張りだこなのは誰? 求められる女性声優の条件  :日本経済新聞
釘宮、こんなにたくさんの番組でヒロインやってたのか。堀江由衣もそうだけど、私が声優イベントに参加してた頃から活躍されてるわけだけど、息長いよなぁん。


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