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好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!! −2000年8月に読んだ本



メディアワークス 電撃文庫
冥王と獣のダンス /上遠野浩平

くぅ〜〜、ほんと、すばらしい〜〜っ!! いかにも、上遠野浩平らしいテイストをもった、ばりばりのラブコメ。……いや、コメディはないかもしれんが(^^;。ヒロイン、夢幻の恋に落ちて悶える様が、これ以上なく素晴らしい。主人公、トモル様の恋に一直線な行動も、ステキ、ステキすぎます!! はやく、続編読ませろ、ちゅうか、あそこで引くのは卑怯だろ!!

上遠野浩平って、初期のブギーポップはともかく、最近の作品は、いまひとつ物足りないものがありましたが、本作は、最高、ほんと素晴らしい。やはり、恋愛、多角関係万歳!!


東京創元社 創元推理文庫
ななつのこ /加納朋子

小夜川さんの評価 がよかったので、読んでみたのでしが、……ほんと、すごく巧いや。日頃読んでいるティーズ向けの小説とは、ぜんぜん巧さのレベルが違う。なんというか、いつも、いかにくだらないレベルの小説を読んでいるのか、恥ずかしくなる思い。普通の小説って、こういうレベルのクオリティを維持しているものなのでしょうか(^^;。……ただ、正直、好みや、そもそもの作者のセンス的なものに大きな隔たりを感じたりもしたのですが(汗;。

短大に通う駒子を主人公としたお話。内容的には、スイカジュースの話であるとか、なんとも言いがたい 7編からなっているのだけど、構成に無駄がないというか、非常によく計算されて作られていて、読み終えたときは、充足感というかは、とてもとても。何話か読む進めていくと、だんだん仕掛けに慣れてくるので、先の展開がわかってしまうことも、まま、あったのだけど、やはり、全体を通して、実に巧妙に作られている。

しかし、ほんと、この作品がデビュー作、というのは、信じられないよなぁ。……これ以外の作品にも、すごく興味が沸くな、この作者。


東京創元社 創元推理文庫
魔法飛行 /加納朋子

うーん、いまいち。もともと、大きなところで、好みとは違うという部分があるのだけど、前作『ななつのこ』に比べて、構成にいまひとつ感動を覚えない。というか、返信とか邪魔(^^;。構成的に、アレがないと、アレがアレでアレなのだけど、あたし的にすごく蛇足に感じられる部分が多いのよ。

ちゅーか、やはり、あたし、ラブストーリーが好きなんだよね(^^;。『ななつのこ』の方は、全体的にそれっぽい展開があるのだけど、『魔法飛行』、まったくそういう話しなくなってるやん。<一応、サブストーリーとしてはあるのだけど あたし的には、がっかりですよ……。


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