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好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!! −2001年5月に読んだ本



角川書店 角川スニーカー文庫
放課後退魔緑 ロストガール /岡本賢一

傑作、というより、好み。タイトルから類推できるように、主人公の高校生が、妖魔を退魔する部活動に、勧誘されて、いやいやながら巻き込まれて、とりあえず、解決しました、というお話。基本的に軽くて、それでいて、そこそこきついとこが、なかなかグッド。主人公が夏芽を好きになったとこに、いまひとつ説得力がないけど、あのエンディングは、素敵〜〜。<って、そうか(^^;。


角川書店 角川スニーカー文庫
Level6 の怪物 /白石かおる

近未来のネットゲーな話。なんか、白石かおるのデビュー作『上を向こうよ』と同様、良い話なんだけど、ねぇ(^^;、という感じで、終わってしまいそうな予感。……って、いうか、正直、この作者さん、デビュー2作目なのに、いまひとつ作品に元気がないというか、そもそも文章とか構成とか、あんまし巧くないしなぁ。


集英社 コバルト文庫
イズァーカ商会へようこそ /前田珠子

ファンタジー世界な なんでも屋。って、ネタ的には、ありがちな設定な気もするけど、かなり、いまいち風味。新シリーズってことで、はじめは舞台説明とか、そういう部分があるにしろ、ストーリー的に盛り上がりもなく、危機的状況に陥るわけでもなく、う〜〜む。キャラも設定では特徴つけてるけど、いまひとつ魅力にかけるよな〜。


集英社 コバルト文庫
満月少年+太陽少女 /若木未生

若木未生には珍しい正統的な恋愛モノ。って、案の定いまいちだけど(^^;。恋愛モノって、感性とセンスで勝負するものだと思うので、若木未生みたいに、頭を使って悩みまくりながら書いてるのがわかるような作風の人には、難しいよなぁ。特に、主人公が軽いノリであるほど、読んでて痛い(^^;。……やぱし、あの作風は、登場人物がぼろぼろになるようなストーリーがあってると思うのだけど。

それにしても、『スラムダンク』は、ネタわかる人も多いと思うけど、『シャカリキ!』は、けっこうきついんじゃ(^^;。<あたしも、名前は聞いたことあるけど、読んだことないです。


エンターブレイン ファミ通文庫
機巧天使サンダルフォン /富永浩史

突然、ばにぃでろりぃなロボ娘が部屋にすみついて、それにやきもちを焼く幼なじみ、しかも眼鏡っ娘!! ビバっ!! ……軽いノリで、程度の低い文章で、狙ったようなおバカ展開という、人によっては、ダメダメな評価を与えそうな気もしますが(<いや、確かに、良い意味でも悪い意味でもダメダメだけど(^^;)、あたしは、好きです、めちゃ好きです。これぞ、この手の小説の醍醐味。さすが、ファミ通文庫!!

ストーリー的に、続編でそうな感じで書かれてるのだけど、こんな一部にしか受けそうもない小説が続くのか? っていうか、あたし的には、ぜひとも続いて欲しいけど。


集英社 りぼんマスコットコミックス
禁断の愛してるっ! /長谷川潤

短編集。って、巨乳娘だったり、ロリ娘だったり。さすが、10年以上漫画家を続けていると、恥も外聞もなく、こういう漫画が描けてしまうということなのかー。<実際、新人では、なかなかこういうのは、描けないと思うけど(^^;。……それはともかく、見た目はいろものだけど、比較的ギャグ度低めで、そこそこ良い感じ。なんやかんやでベテラン的な安定感を身に付けてきてるよなぁ。>長谷川潤


集英社 りぼんマスコットコミックス Cookie
魔法を信じるかい?(2) /谷川史子

いつものことながら、連載はつまらないよね。本人or編集の人も、そこら辺の弱点は、わかってると思うのだけど、なんでまだ続くんだ〜〜。……それはともかく、同時収録されてた読みきりの『雪物語』。久々に、兄妹モノ〜〜。やはり、谷川史子は、こうでなくてはっ!! ……って、でも、展開が展開だけに、いまひとつクライマックスが弱くて、そこはちと残念。


メディアワークス 電撃文庫
ドラゴン・パーティ(1) ……星空に伸ばせ希望の手 /中里融司

男の出生率が がた落ちで、その上、労働力解決のためのロボットが、技術的問題で少女型しかつくれないという、なんちゅーダメダメな設定なんだ−。でも、主人公は、女の子の囲まれているわけでもなく、そもそも妹スキーなので、まったく設定が活かされていません。さらに、なにかと服を脱がされるロボ娘の設定も、まったく活かされていません。……残念。<をい

ストーリー的には、エイリアンに襲撃され、地球の危機な状況で、唯一対抗できる超兵器に乗ることになる主人公と仲間たち、という典型的で、けっこうおもしろい内容なのだけど、……こういうとアレかも知れないけど、作者、頭悪いor頭使ってない ので、ストーリーがぼろぼろなギャルゲーな並に、つっこみどころ満載。というか、クソゲー以外で、ここまで酷いと思ったことないよ。↑の設定なんかも、書きながら、その場の思いつきをそのまま入れたんだろうケド、そういう後先考えずに入れたとしか思えない展開&設定がごろごろ。これで、そこそこ面白いのが、凄いよなぁん。


エンターブレイン ファミ通文庫
ルーンウルフは逃がさない! /新井輝

エルフを狩るものたち、……ですか?(^^;。いや、紋章を回収するために、女の子を脱がしまくるという、どこかで見たような設定。しかも、あとがきによると、設定を思いついたのが、4年前って、ちょうど、アニメをやってた頃のような。まあ、いいけど(^^;。

そういうわけで、脱がされた恨みを晴らすためにつきまとう幼なじみとか、裸を見られたら結婚しなくちゃいけないお姫様とか、女の子の裸好きな妹とか、いかにもなキャラがどたばたするラブコメで、それなりにおもしろいのだけど、……それなりにしかおもしろくない、というか、いまいち。これだけ狙った設定、キャラ満載で、この程度というのは、ちょっとなぁ。

潔くただのどたばたラブコメにすればよかったのに、微妙にシリアスにしようとして、逆に、舞台設定&世界観の説得力が微塵もなくなってしまったのが敗因な予感。すごく嘘くさい世界での、シリアスって、ある意味、最悪だと思うのでしが(^^;。


富士見書房 富士見ファンタジア文庫
進め!双角小隊 将軍はやってこない /川崎康宏

まさか、続編が出るとは思いませんでした(^^;。というか、よく、続編買ったなぁ、あたし(^^;。<前巻って、表紙は良かったけど、中身は、いまいちだった記憶しかないしなぁ。

そういうわけで、ほとんど期待していなかったのですが、おもしろい〜〜。電車の中で、ひたすら笑いを噛み殺しながら読んでました(^^;。ひたすら軽い内容なので、読後感には、なにも残らないのだけど、笑いが微妙にツボにはまったらしい(^^;。……それにしても、キティ@眼鏡っ娘って、多少は、萌え的要素があったような気がしたのだけど、ぜんぜん、そういう要素のかけらもないのですが。<前作は、表紙の絵に萌えてただけだったかも(^^;。


集英社 スーパーファンタジー文庫
ヴァージン・ブラッディ 妖しの女教師 /霜越かほる

待望の霜越かほるの新刊。何故か、『双色の瞳』をお休みして、新シリーズ?がはじまったわけですが、絵とタイトルで、かなり損してると思うよ。さすがに、“妖しの女教師”というサブタイトルをつけるセンスはちょっと(^^;。確かに、内容そのままのタイトルではあるんだけどねぇ。

そういうわけで、眼鏡の同級生とか、眼鏡の先生とか、ついでに、勝ち気な幼なじみ風味の女の子が繰り広げるホラーっぽい学園モノ。つまらなくはないのだけど、今までの霜越かほる作品に比べると、いまいち。なんというか、だいたい予想通りの展開で、もうちょっと変化が欲しかったよね。ついでに、恋愛方面にも、ホラー方面にも、中途半端でつまらない予感。……うぅ、これなら、素直に『双色の瞳』の続きが読みたかったのう。


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