一言で言えば、痛快っっっっっ!! いや、気持ちいいねぇ〜〜。
豪快な性格のお嬢様が、悪の人種差別集団をやっつけるお話の続き。あたし的には、やぱし、設定に無理、というより隙があるのが気になるのだけど、まあ、スカッと気持ちがいい物語だったので、許そう(^^;。……でも、典型的な勧善懲悪で、そもそも、深い設定なんて不要な構成なんだから、背景なんて書くだけバカだと思うぞ。稚拙ならなおさら。
で、あとがき読むと、次は、恋愛中心?らしいので、すげ〜期待。いや、このシリーズ、恋愛要素が薄いのも、微妙に物足りなかったのよ。
参考:既刊の感想 → レディ・ガンナー
『オーラバ』なのに、この程度なの? 手を抜いてないかっ。>若木
や、最近、若木未生って、いまいちなのが多いような。そもそも、以前のぎりぎりまで張りつめてたような作風が弱まってる感じ。あと、人物が、記号的に薄っぺらくしか描けなくなってきているような。う〜。
なんというか、炎将との戦いもそろそろ佳境か?、と期待してたら、そんなに盛り上がらずに次巻へ続く。しかも、炎将編は次巻でラスト? ……このシリーズも、『天冥の剣』辺りは凄くおもしろかったのに、あの頃がピークだったのかのう。
って、吉田@HZさん は、絶賛なのかー。……単に、あたしの趣味が変わって、若木作品についてけてないだけな予感も(汗;。<って、考えてみれば、『天冥の剣』って、何年前さ、……8年ぐらい?(^^;。そりゃいろいろ変わるよなー。
雰囲気やストーリーの組み立ては、デビュー作『竜の飛ばない日曜日』そのままなのだけど、……こんなに下手だったっけか(汗;。角川の新人では、いちばん注目&期待してた人だったのに〜〜。
台風で孤立してしまった民宿で、合宿に来ていた高校生らが、正体不明の怪物に、つぎつぎと襲われるという内容。雰囲気は悪くないのだけど、一応、プロなんだから、せめて、書き終わったら、通して読み直した方が、良いと思うぞ(^^;。下手とかいう以前のレベルでしかないと思うのですけど。
なんというか、場面場面で、伏線や今後の展開のための仕掛けという意図が強くて、逆に、状況と登場人物の行動がちぐはぐだったり、それでいて、物語の前提条件が、作者の頭の中にしかなかったり、なんだか、作者がミステリーということに囚われてしまって、逆に、ミステリーとしては、ひどく出来が悪いものになってしまってるような。……ああ、まだ、デビュー 2作目だし、今後に期待です。
参考:既刊の感想 → 竜の飛ばない日曜日
榎木洋子の新シリーズ、予想以上に低年齢向け。ターゲットは小学生低学年ぐらい? まさか、榎木洋子が、いつものコバルト文庫で、ここまで違うものを出してくるとは、……ほとんど、詐欺です。あたし的には、非常にくだらなくて、とにかくつまらなくて、バスの待ち時間だけで、読み終わってしまったよ。こういうのは、別の文庫でやっていただきたい。
没落貧乏元貴族の後継ぎが、伝説の聖竜師へと成長していく話。やぱし、主人公が、めちゃ嫌い。くだらないことでぐちぐち迷って、そのくせ、考えなしに、お人よしで行き当たりばったりな行動をしまくる、あたし的には、最悪のタイプ。……いや、描こうとしてる内容が、「のどかな田舎と素朴な人たち、そして竜のいる風景」といったところなのはわかるけど、主人公が主人公だけに、現実無視して理想を押しつけたり、大して努力もなしに目標を成し遂げたりする話になってて、こういうのって、あたし嫌いなのよね。……まあ、好みの問題だし、そもそも、つまらなければ、最後まで読まないわけだけど。
しかし、この主人公が女の子で、恋に悩みまくる話であったら、むしろツボなんだよなぁ、と、妙なところで得心してしまったり(^^;。そもそも、このシリーズって、ハヤカワ文庫だけど、テイスト的には少女小説だよね、しかも、男性受けしないタイプの。……なんで、ハヤカワ文庫で出てるんだ(^^;。
くぅ〜〜〜〜〜〜、すっげ〜〜おもしろかったよ〜〜〜〜〜っっっ!!
いやぁ〜〜、ちとネタばれなので、コメント\。いつかこういう局面が来るとは思っていたけど、この巻こそが、まさにその時っ!! 血がたぎるたぎる、燃えまくりだぜ、こんちきしょ〜〜。
内容的には、特にこの巻は、なんだか、やたら粗が多いことは否めないのだけど、このシリーズの最大の見せ場の一つだったことには間違いなく、理屈じゃなしにおもしろい。タイトルから予想してた展開とは、良い意味で、大きく裏切られたよ〜〜。いや、素晴らしい〜〜。
とにかく、ここで待たされたら、かなりツライので、さっさと続きを出して欲しい。出してくれ〜〜。
参考:既刊の感想 → レベリオン
はう、まさか、萌え対象が、9歳だったとは(汗;。っていうか、ヒロインが 9歳という設定でありながら、萌え的な要素で押しまくってる構成というのが、凄いよなぁ。主人公のヘタレ具合といい、あまりにその手の方向を向いてる予感(^^;。某遊園地とか、卑怯すぎる〜〜。
で、内容は、……[文庫]『レベリオン』?(^^; <いや、かなり違うけど
前半は、言うまでもなく良かったけど、後半は、ちと いまいち風味。まあ、その割に、ラストが素晴らしかったので、良しとしやう。予想以上におもしろかったよ〜〜。
はうぅ〜、あたしは、カンナ、牧野、矢野倉の 3人の萌え萌えな展開を期待してたのに〜〜。……いや、作者さんの作風とは、相容れないのはわかるのだけど(^^;。逆に、正統的なストーリー展開になってしまって、そのため、萌え的要素がなくなってしまったのが残念。むしろ、どシリアスなのだけど、そこら辺を描くには、ちと作者さんの技量不足が目に付いてしまうんだよなぁん。
それにしても、ゲーム以外で、ここまでぶち殺したくなるほど情けない主人公も珍しいよなぁ。あと、カンナの天才少女という設定が、まったく活かされてないのも、気になるところ。
参考:既刊の感想 → BLOODLINK
可愛い悪魔が、魂を取りに、家に押しかけてくる話。……前半の萌え的展開は良かったのだけど、後半、ミステリ色が強くなってからは、ちと、いまいち。いや、印象に残るシーンとかは多いのだけど、そういうシーンを中心に見せて行くタイプではなく、ストーリー展開や構成で見せてくタイプの作者さんだと思うのだけど、その中心となるミステリな構成で、稚拙なトコが目立つのよねぇ。まあ、作者さんもあとがきで、ミステリとして書き始めたのに、上手くいかなかったようなことを書いてるので、そこら辺は自覚してるんだろうけど。
しかし、続編がないといまいちな感じの話なのだけど(<そういう意味では、ラストも今一つしっくり来ないわけなんだけど)、逆に、続編を出すとして、どう決着着けるつもりなんだろ。
はう〜、傑作。いや、素晴らしいぃぃ〜〜〜〜。
ありがちなボーイ・ミーツ・ガール。ただし、女の子は、電波少女。ヒロインのゼロは可愛いし、ストーリーはお約束的な展開で感動的だし、とにかく、素晴らしい〜〜。なんだか、良かったよ〜、おもしろかったよ〜、以外の感想がなかなかでてこないけど、ほんと、良かったよ〜〜。……でも、あのラストだと、続編は作りにくそうなので、そこがちょっと残念。
そこで、次巻へひくかーっ!! ……8巻だけでなく、7巻のラストもそうだったけど、リアルタイムで読んでた人は、大変だったんじゃ(^^;。
で、7巻から始まる高校生編は、いきなりつまらなくなるような予感で、怖くて読まずに、今まで積んでたのだけど、きちんと、『丘ミキ』してて一安心。……中学生編に比べると、やぱし、パワーダウンしてるのは否めないけど。なんというか、ちとネタ的に辛くて、しかもそれを、無理やり引き伸ばしてる感じが(^^;。
それにしても、同じ久美沙織の [文庫]『ドラゴンファーム』のフュンフには殺意を抱くのに、似たような性格の未来には、むしろ好意を持つのは、わかりやすいけど、不思議だよなぁん。……ということは、女の子が読者の場合は、未来に殺意を抱きながら、読んでるということか(^^;。
あ、そうそう、ビジュアル的に、笙子さん さいこー。というか、竹岡美穂さんのイラスト、やっぱ好きだなぁ。
参考:既刊の感想 → 丘の家のミッキー
今野緒雪というと、昔、ちょっとだけ手を出したことがあるのだけど(<って、『サカナの天』ぐらいしか覚えてない、というか、他は読んでないかも(^^;)、なんだか、内容といい、雰囲気といい、ぜんぜん違う。くらくらするよ〜〜。
そゆわけで、お嬢様学校を舞台に、紅薔薇のつぼみこと、小笠原祥子さまと、姉妹になるとかならないとか、そういうお話。やはり、時代は、女の子x女の子。もう、べたな少女小説風味なのだけど、あたし好みというより、そのまんま、くーりーさん 好みな内容のような。つまり、同級生には“さん”を、先輩には“さま”を、そして当然、「ごきげんよう」。
電車の中で読めないほどではないけれど、読んでて、にやけまくり。かなり変な人(^^;。ほんと、素晴らしく、くらくらなの〜〜。……続きを揃えて、さくさく読まなくちゃだわっ!!
シリーズ 2作目。今度は、騎士のような女の子x病弱娘っっ!!
みどころは、やぱし、某病院のシーンですか(^^;。……1作目と同様、お約束の展開で、くらくらなシーンはあるのだけど、今一つ、物足りないような予感が。
シリーズ 3作目。短編 2本が収録されてるのだけど、『白き花びら』が素晴らしい〜〜。これこそが、女の子x女の子の醍醐味かっ。…と、それはともかく、む〜、あたしは、わりかし、缶のお汁粉を買ったりするのだけど(^^;。あと、一般的には、少女小説 1冊を読む時間は、1時間で十分速いと考えられてるのかしらん。まあ、そんなものかも。
シリーズ 4作目。さすがに、この雰囲気に慣れてきてしまいました。…純粋に楽しむには、ちともったいない。
それにしても、このシリーズは、基本にのっとったストーリー展開で、だからこそ、良さがよく分かる。そもそも、少女小説は、ストーリーを楽しむものではなく、雰囲気というか、世界を味わうものなのだけど、その部分が、実に良いの。姉妹の距離感が、絶妙なのね。カップルになったあとのラブラブ感が、この距離感によって、ほんとうに上手く描かれてるよな〜〜。いや、恋愛モノとして、最高レベルではないでせうか。
で、この 4作目は、表題の『ロサ・カニーナ』と『長き夜の』の短編 2本。『ロサ・カニーナ』が、やっぱしストーリー展開は定型なのだけど、素晴らしいのよ〜〜。『長き夜の』の方は、清く正しい番外編。あたしも、「なかきよ」は、はじめて聞きました。
シリーズ 5作目。前後編ということで、ちょっと長い話なのか?と思ったのだけど、内容はいつも通りに、合わせて 5本の短編からなるオムニバスで、バレンタインデー前後の話を纏めたもの。
で、そのうち、中軸になる話は、「びっくりチョコレート」なのだけど、途中までの展開は良かったのだけど、期待していた終盤は、盛り上がりに欠けたまま、なんとなく終わってしまった印象で、ちと残念。他の 4編も、どうにも おまけ的な印象の強い内容で、……う〜ん、恋愛的要素を中心に捉えたストーリーは、そろそろネタ切れということかしらん。
普通に学園ものになっても悪くはないけど、それでは、単なるありがちな作品の一つにすぎないので、ちと。
シリーズ 6作目。今回も前後編だけど、やっぱりオムニバス。で、卒業スペシャル。
さすが、卒業スペシャル。感動的な話になるとは思っていたのだけど、とにかく後編、予想以上に素晴らしい〜〜。いや、無理に盛り上げるわけでなく、むしろ、淡々と描写することで魅せるとは、こんちきしょ〜〜。それなりの技術がないと出来ない手法だけど、もう、何気ないシーンで泣ける泣ける。くぅ〜〜〜。
や、前編の方は、電車の中で読んでて、思わず、爆笑してしまい、変な人化してしまったりした場面もあるものの、単に学園コメディ化してしまってて、読んでるときは、凄く残念だったりしたのだけど、後編の魅せ方が上手くて、前編との落差に、むしろ、感動。素晴らしい〜〜。
この話は、手放しで大絶賛だったけど、問題は、次巻以降だよなん(^^;。
シリーズ 7作目。たぶん、最新刊。
って、祥子さまと令さま、性格変わってませんか(^^;。…… 文庫未収録だった「銀杏の中の桜」と、それを裕巳視点で書きなおした「BGN」の 2編が収められているのだけど、もともと「銀杏の中の桜」が、シリーズの最初に描かれた作品ということもあって、なんだか違和感ありまくり。<「銀杏の中の桜」を書いた後、文庫はその半年前から始めて、やっと半年経過したので文庫に収録、ということらしい
いや、「銀杏の中の桜」は書かれた時期が違うので、違和感があるのは当然なのだけど、それを補完する意図で書かれた「BGN」の方が、むしろ酷すぎる。こういう場合は、齟齬を埋めるのではなく、むしろ、齟齬は齟齬として、距離を置くのが正解だと思うのだけど、しかも、学年が上がって、今後の方向性を左右する大事な巻だけに、ちょっとなー。……もともと、こういう展開を計画してたのかもしれないけど、今後が、ちと不安だよ(^^;。
うぅ、ばにぃちゃん出てこない〜〜。<をい
[文庫]『サンダルフォン』シリーズが おもしろかったので、この新シリーズにも手を出してみたのだけど、ギャルゲー風味だった『サンダルフォン』とぜんぜん違う。期待ハズレにょ(T-T)。
田舎貴族のお嬢様が、国賊の汚名を着せられ、右翼組織に追われるような、わりかしシリアス風味な内容なのだけど、軽いノリの作風とは、まったくあってない上、もともと、作者さんの力量に関しても、『サンダルフォン』から、文章その他は、素人レベルだとしか思えなかったので、ねぇ(^^;。なんというか、根本的に、登場人物の深刻なハズの感情が、まったく伝わらないのは問題あるとしか。……素直に、ただ空を飛ぶだけのような、軽いノリのギャルゲー風味な話を書いてくれれば良いのにぃ〜〜。
コニー@眼鏡っ娘だけは 素晴らしいのだけど、それだけでは、続きは買えないよなぁ。
女子中学生が総理大臣になって好き勝手する話。……内容的には、だいたい期待通りだったにもかかわらず、つまらね〜〜。端的に言ってしまえば、作者、下手(^^;。<しかも、思わず、出てる分 2冊同時に買ってしまったので、ちとショック。
や、主人公が好き勝手するのはいいのだけど、内容とそれによる結果が、いかにも、子供の妄想そのままという感じで、あまりに幼稚すぎるのよ。もともと「子供の妄想」を起点とするような話だけど、こういうのは、それをどう加工するかが、作者の腕の見せどころで、加工せずに、そのまま書かれても、さすがに。ついでに、本質的な部分での、心情描写的な部分も、あまり上手くない予感で、残念。
傑作っっ!! おもしろい〜〜。……って、結局、あたしは、ボーイ・ミーツ・ガールが大好きということか(^^;。
そういうわけで、いかにもな訳あり風の美少女転校生と、いかにもな主人公が出逢い、いかにもなタイプの悪友たちといっしょに、その転校生を助けるという、特に序盤は、凄くお約束風味なボーイ・ミーツ・ガール。終盤が、いまひとつ盛り上がらなかったけど、全体に上手く書けてて、質の良い王道的な内容は、読んでてホントにおもしろい。最高にょ〜。星空?の下でのシーンとか、もぅたまらないよ〜。