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好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!! −2002年1月に読んだ本



集英社 スーパーファンタジー文庫
R.O.D 第5巻 /倉田英之

相変わらず、おもしろい〜〜。と、逆に、それ以外の感想がないのですけど(^^;。それはともかく、付いてきた スペシャル・トレカ は、ファウストでした、悲しい…。


富士見書房 富士見ファンタジア文庫
それゆけ! 宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ opt.10 君たちの知らないいくつかの出来事 /庄司卓

ちゃん様に、爆笑(^^;。

opt.シリーズの最終巻。本編がクライマックスに向かうこのタイミングで、まだ描かれてない過去の出来事を描いて、上手くまとめた巻を出すのは、なかなかナイスなのではないでしょうか。……きちんと本編が出るのか?ってのが、かなり疑問ではあるけど。


集英社 コバルト文庫
影の王国12 ブルー・ムーン /榎木洋子

シリーズ最終巻。……結局、舞台が月に移ってから、つまらない&盛り上がらないまま、終わってしまったような予感。ラストも、いまいち感動しなかったしなー。


講談社 KCなかよし
東京ミュウミュウ(3) /征海未亜

やっぱ、めちゃおもしろいと思うんですが〜〜<今日の飲み会で、なんだか貶されてたのよ(^^;

表紙をはじめ、れたすの可愛さが作品の魅力であることは当然なのですが、それ以外、3巻後半の いかにも少女漫画らしい くらくらする展開の、なんと素晴らしいことかっ!! いや〜、92ページからの展開とか、もうもう、たまらなく、たまらなく、たまらにゃいのにゃ〜〜。……もう、最高ッス。

参考:既刊の感想 → 東京ミュウミュウ


エンターブレイン ファミ通文庫
あるある! 夢境学園(1) さすらいの転校生 /新木伸

あたしの好きな小説家の一人、新木伸の新シリーズなのですが、……構成が下手で、ネタはハズしまくり。つまらないというか、あまりに酷い駄作 なんですが。

あとがきを読むと、お約束なネタを詰め込みまくるというコンセプトらしいのですが、ファミ通文庫は、ただでさえ、そんな風な作品が結構多いのに、そのお約束のネタがハズしまくってる上、ストーリー構成も、ありがち&お約束だからこそ、下手さ加減が目立って仕方ないという、かなり酷い結果に。……怖いことに1巻と書いてあるのだけど、続刊、出るのか? 出たら、買うのか? う〜ん。


角川書店 角川スニーカー文庫
レディ・ガンナーの冒険・大追跡(上) /茅田砂胡

基本的にはおもしろいのだけど、『大追跡(上)』の前半は、ちょっと(^^;。や、獣に変身する人間に差別意識を持つ、と、ただそれだけを提示されてるうちは、すごくわかりやすかったのだけど、その社会背景やらを長々と説明されても、つまらないだけ。しかも、その設定が、隙だらけで無理があるのでは、むしろ説得力を失って、単に稚拙さ漂う世界観になってしまって、にんとも。

それはともかく、まっすぐな性格の貴族な少女が、獣人と旅をしつつ騒動に巻き込まれるファンタジー。主人公をはじめ、まわりの登場人物の性格が、すごく気持ち良いのがグッド。十分おもしろいのだけど、ただ、他の茅田砂胡作品と比べると、やっぱし、世界背景が稚拙に見えてしまうのがなぁ。


メディアワークス 電撃文庫
天国に涙はいらない(5) 逝き女五枚羽子板 /佐藤ケイ

『天国に涙はいらない』で、泣きそうになっている あたしはいったい。まあ、ベースとなるストーリー展開は、今まで出てる話も、けっこう良い話系な気もしますが。

とりあえず、この巻は、たまちゃんの出番も多いし、各キャラのバランスも良く、シナリオも良い感じだし、その手のネタに頼らなくても、十分おもしろいじゃないですか。<って、今回、その手のネタが弱かったわけだけど(^^;。

参考:既刊の感想 → 天国に涙はいらない


メディアワークス 電撃文庫
ウィザーズ・ブレインII 楽園の子供たち /三枝零一

気象衛星の故障と世界大戦の結果、滅亡の迫る世界。そんな中、空に浮かぶ大戦前の研究施設が発見され、その調査を請け負ったお人好しな便利屋ヘイズ。……震えが来るようなストーリー展開。前巻もめちゃくちゃたまらなく好みだったけど、やはり、最高傑作っ!!

まあ、多少、展開に無理はあったり、道具立てが上手く使えてなかったり、さらに主人公の心情が、作者のそれと分離できてない感があったりと、粗も多いのは否定しないけれど、小説のおもしろさって、そういう部分ではないよね。最高傑作というよりも、ただひたすら好きな小説、という方がしっくり来る気もするけど、いや、とにかくおもしろいよ〜。

前作の登場人物は一人も出てこないのだけど、作品の雰囲気はそのまま。むしろ今回は、閉鎖空間で登場人物も少なく抑えいて、より卑怯になってる感じ。絶望的な世界の中で、ひたすら相手を想う登場人物の姿は、やっぱいいわ〜。

あとがきによると、次回も舞台が変わるのかぁ。……はじめから、かなり長編狙いな組み立て。一応、新人なのだけど、大丈夫なのか?<いや、あたし的には、すごく好きな作品なので、良いのだけど。

参考:既刊の感想 → ウィザーズ・ブレイン


メディアワークス 電撃文庫
ダブルブリッドVII /中村恵里加

ラストのイラスト、あのタイミングで見ると、震えが来るね。

そういうわけで、不器用な二人の種族を超えた恋愛モノと思われたこのシリーズも、もはや、絶望のみに彩られて、かなり凄いことになってます。ラストには、みんな死にまくりそうな、ここまで重い話で良いのでしょうか。……むしろ、行くところまで、行って欲しいですが(^^;。

とにかく、前巻から、あとはラストまで突っ走るだけな状態になってるので、早く続きを出して欲しいところ。あとがきを読んでると、まだシリーズは終わりそうもない雰囲気ではあるけど。

参考:既刊の感想 → ダブルブリッド


メディアワークス 電撃文庫
シンフォニア グリーン /砦葉月

電撃ゲーム小説大賞で選外だった新人さんの作品。……順当に選外レベル(^^;。<まあ、そんなにつまらないわけではない、というか、入選作のレベルが高すぎ、というのも為念

植物が技術の根幹をなす世界での、プラントハンター リィンを中心とした 5本のオムニバス。ちょっと教訓めいていて、ちょっと良い話系のお話なのだけど、ただそれだけで終わっちゃってるので、全体に、印象が弱くて、魅力に欠ける予感。もっと、山場を作るとか、毒や皮肉を込めるなりしないとダメだよなぁ。


講談社 マガジンコミックス
ラブひな(14) /赤松健

そういうわけで、最終巻。ぐはっ、絵馬ちゃ〜〜〜ん!!

エピローグにあのキャラを出してきたことは 賞賛に値しますが、ただ、あのしのぶちゃんはどうかと。いや、もはや、しのぶちゃんなんて、どうでもいい、という説はありますが(^^;。……思った以上に、綺麗なラストで、十分満足。途中、ダレたりもしたけれど、十分、おもしろい作品だったよ。

参考:既刊の感想 → ラブひな


集英社 集英社文庫
月曜日の水玉模様 /加納朋子

かわいい若手サラリーマンになつかれてしまった、好奇心旺盛な OL なストーリー。いつもの加納朋子作品と同様、身の回りのちょっとしたミステリーなのだけど、この作品は、ちと、いつもより、微妙にスケールが大きい予感。いや、ほとんど、警察沙汰なレベルだし。

この作品、いつもよりも、主人公の二人のバランスが良いように思えるので、あたし的には、今まで読んだ加納朋子作品の中では、一番好きなレベルかも。ただ、最終話が、ちと物足りないのー。続編とか出ないのか、続編とか。<最終話がいまいち、というより、むしろ、全体を通したシリーズ構成的な部分が、いまいちなんだよね。


富士見書房 富士見ファンタジア文庫
風の聖痕 /山門敬弘

ファンタジア大賞 準入選な新人作品。おもしろい〜〜っ!!

「炎術師」の名門神凪家の嫡子であったにもかかわらず、素質がないため追放された主人公が、4年ぶりに帰国した日本で、その神凪家の存続を揺るがす事件に、巻き込まれるという話。基本的には、次々現れる敵を倒していく話なのだけど、リズムが良くて、凄くおもしろいねぇ〜。

まあ、ただ、新人さんと言うこともあるけど、技量の方は、かなりアレ(^^;。キャラがきちんと描けてなかったり、特に、大人はぜんぜんダメだし、心情描写もかなり下手。構成的にも、コレ 1冊だけなら、まだ粗が見えにくいけど、シリーズ化したら、いろいろとキツイよなぁ。あ、でも、シリーズ化は、激しく希望。……って、あそこまで強い敵を倒したら、次々と敵を倒していくような内容の話で、いったいどうするんだ?というのは思うけど。


講談社 講談社文庫
三月は深き紅の淵を /恩田陸

稀覯本『三月は深き紅の淵を』を中心とする 4本の連作短編。

2章はそこそこおもしろかったけど、他はいまいち。巧いとは思うけど、それだけな予感。……って、これ、昔懐かしい雰囲気で、30代とか、あたしより微妙に上な年齢層向けな気が。そもそも、全編を通して、作者自身が表に出てる作品で、そういうのって、ある程度、作者と同世代とか、価値観が等しい人でないと、楽しめないのではないかと。1章読んで、「本好きなら、読子@R.O.D の方が、親近感あるよな」とか思っては、もう終わってマス(^^;。


早川書房 ハヤカワ文庫JA
戦闘妖精・雪風 /神林長平

[TVA]『レイズナー』ですかー。<『雪風』の方が先です(^^;
なんというか、スカルガンナーの脅威で、「V-MAX発動っ!!」で、「ワガナハフォロン」てな感じです。でも、アンナ=ステファニー14歳が出てこない時点で、ダメです、ダメダメです。いや、むしろストーリー的には、「私を買ってください」イベントが出てこないとダメな気もしますが。<って、それは、[TVA]『オーガス』(^^;

そういうわけで、謎の異星体と戦う、戦闘機と戦闘機乗りの話。評判に違わず、おもしろい〜〜。<って、↑で、『レイズナー』とか『オーガス』の名前が出てくる時点で、かなりお気に入りなのは自明。いや、女の子風味な部分がぜんぜんないのだけど、だからこそ、硬派でカッコ良いのよ〜〜。あと、20年近く前の作品なのだけど、ぜんぜん古さを感じさせないのも、ぐぅ。いや、おもしろい〜〜。


早川書房 ハヤカワ文庫JA
グッドラック 戦闘妖精・雪風 /神林長平

ぐだぐだ言わず、戦えよっっっ!!

というわけで、期待していた 女の子風味 も、いまいち風味で、なにより、戦闘らしい戦闘は無くなってしまったし、謎の敵についても、前巻以上の何かを提示するでもないので、この 1冊、丸ごと蛇足という感じが。……やぱし、登場人物同士の議論が、なんちゅうか、くだらないとしか思えないのが、あたし的には、最悪かも。長々と続けてる割には、中身が薄いし、冗長な記述は、むしろ説得力を弱めてしまうと思うのですが。

参考:既刊の感想 → 戦闘妖精・雪風


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